今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X HOT PRO ドライバー です。
シャフトは X HOT です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは5.4、キックポイントは先調子、バランスはD0、クラブ総重量は306gです。
キャロウェイ X HOT の『PRO』と名の付くドライバーです。
以前、ノーマルモデルを試打したことがあるのですが、今日はPROモデルを試打する機会に恵まれました。
デザイン的にはノーマルモデルと同じに見えますが、ややディープな感じがします。
今、とても注目の集まっているX HOTだそうですが、フェアウェイウッドはともかく、ドライバーは同じキャロウェイでも RAZR FIT XTREME ドライバーのほうがいい印象が残っています。
しかし、このドライバーも『PRO』の名が付くところを見ると、すごい高性能なんだろうな・・・。と思いました。
やはりシャローバックになっています。
こういったところは予め予想できていました。
ネックは、やや長めに見えますが、この長さはノーマルモデルと同じように見えます。
ヒール側には『SPEED FRAME FACE』と記されていました。
ノーマルモデルにも見られたので、やはり同じ設計なのだと思いました。
フェース面のデザインも同じように見えます。
以前、フェアウェイウッドを試打したときに、ノーマルモデルとプロモデルではフェース面のデザインが違っていたので、ドライバーもおそらくそうなっているだろうと思っていたのですが、同じデザインです。
これには、何等かのメーカーなりの狙いがあるのでしょうか?
ネックには調整システムがありました。
これもノーマルモデルと共通するところだと思います。
S
C
O
ネックにはノーマルモデル同様、『S』『C』『O』の三つのポジションがありました。
当然ながら、『S』ポジションで試打することにしました。
顔はとても整っていて、好感が持てました。
ノーマルモデルよりも、やや小振りに見えました。
ディープヘッドという感じはしないのですが、そこそこ厚みも感じられました。
素振りをしてみた感じは、正直物足りない感じがしました。
これが『PRO』と表示されていない普通のモデルであれば、特に物足りなく感じなかったのかもしれませんが、『プロモデル』という認識で素振りをしていると、やや頼りない感じがします。
以前 PROモデルのフェアウェイウッド を試打したときと同様に、特にシャフトに物足りなさを感じました。
『純正』ということなので、おそらく一番ヘッドとの相性がいいように設計されたシャフトだとは思うのですが、私はやはり物足りなさを感じましたし、ヘッドとの相性も合っていないように思いました。
ボールを前にして構えてみても、特に不満も無く、自然な感じで構えることができたので、好感がもてました。
見惚れるほどの美しさというよりは、何かこう『機能性を追求した』構え感に見えました。
ラインもイメージしやすく、楽な気分で構えることができました。
バルジが真っ直ぐに近いな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は硬いというほどではないのですが、結構しっかりと手に伝わってくるものがありました。
硬すぎないので、ハードヒットしても何の問題もありません。
『音』も、比較的はっきりめの音なのですが、大きすぎないので、いいと思いました。
『構え感』『打感』『音』という『フィーリングの三要素』は、何かこう訴えてくるものが感じられなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。
まずまずの及第点だな・・・。と思いました。
球もあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
『PRO』と名がついていますし、ノーマルモデルよりも若干ディープ感もあったので、多少タフな設計になっているのかな?と思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
敷居の高さは感じません。
『PRO』という名前が無くてもいいんじゃないかな?と思えるほどの敷居の低さです。
これには、やはりシャフトも影響しているのだと思います。
『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
ヘッド自体はそれほどシビアな感じはしませんでした。
ただ、気を付けて振っていかないと、シャフトが遅れてくるので、そこがちょっと不満に感じられました。
タイミングがやや合いづらい感じがしました。
このシャフトはフレックスが『S』ということですが『プロモデルのS』という感じは全くしませんでした。
『飛距離性能』という点では、『もうひとつ』どころか『もうふたつ』といった感じでした。
もちろん、ノーマルモデル同様、なかなかの高性能だとは思ったのですが、『PROモデル』ですし、フェアウェイウッドを打った印象からすると、かなり物足りない感じがしました。
ある程度、ここまでは伸びてくれるだろう・・・。という予想よりも、かなり手前で失速してしまいました。
私は、このドライバーにすごく期待していたので、もし飛距離性能が高ければ、マイドライバーと打ち比べてみよう・・・。と思っていたのですが、そうするまでもないと思いました。
マイドライバーであれば、最高点からの落ち際に『二枚腰』『三枚腰』といった感じで、弾道に粘りがあって、なかなか落ちてこないのですが、このドライバーだと、かなり早めにお辞儀してしまいました。
気持ちが乗りにくい感じがしました。
シャフトが『当たり負け』しているようでした。
そこがとても残念でした。
『操作性』という点では、一応左右に曲げてみたのですが、なかなか大きく曲げられませんでした。
曲線というよりは、かなり直線に近い軌道を描きやすい感じがしました。
こういったところも『PROモデル』らしくないところだと思いました。
多少小顔感はありますが、『操作性』よりは『直進性』のほうが強く感じられました。
ドロー系、フェード系、どちらの持ち球の方にも対応してくれるドライバーだと思いますが、どちらかといえばフェード系を持ち球にしておられる方のほうが易しく感じられるのではないかな?と思いました。
このドライバーの『フィーリング』『飛距離性能』にすごく期待していたのですが、正直『物足りなさ』が残ってしまいました。
特に飛距離性能には期待していたので、そこが残念でした。
同じシリーズのフェアウェイウッドが飛ぶからといって、必ずしもドライバーがもっと高性能であるとはいいきれないのだと実感しました。
これは他のメーカーのクラブにもいえることだと思います。
ただ、先ほども書きましたが、この純正のシャフトではなく、違うシャフトもラインアップされているそうなので、そちらを試してみると、もっと好印象がもてるような気がします。
クラブの性能は、シャフトが大きく影響してくるので、是非違うシャフトでも試してみたいと思いました。
少なくとも、私にはこのオリジナルの『X HOTシャフト』では最高のパフォーマンスは得られないように思いました。
このシャフトのままだと、購買意欲が全く刺激されませんでした。
期待値が大きかった分、試打を終えてみて、『物足りなさ』が強くなってきました。
最後まで『PROモデル』という認識はもてませんでした。
ノーマルモデルとの違いは、『ヘッド体積』だけなのでしょうか?
今、大人気のドライバーなのだそうですが、ノーマルモデル同様、私はあまり魅力を感じませんでした。
このドライバーが他のドライバーよりも大きく秀でているところが見つけられませんでした。
もちろん、メーカーが様々な工夫が施してあるだろうとは思うのですが、それほど強い印象は残りませんでした。
また、これからのモデルに期待したいと思いました。
キャロウェイ X HOT PRO ドライバー
- 2013年5月11日
- キャロウェイ
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