ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー

キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー です。
AIR SPEEDER

シャフトは AIR SPEEDER です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は49g、トルクは5.5、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は270gです。
正面

ビッグバーサシリーズのニュードライバーです。
とても光沢のあるヘッドです。
初期の頃のビッグバーサは、いかにも『メタル感』があり、このモデルとは質感が違っていました。
どちらも個性は違いますが、好感がもてます。
今年の2月にビッグバーサを試打したばかりですが、早くもニューモデルの登場です。
側面

しかし、ビッグバーサといえば、この形状です。
こちらのほうが、ビッグバーサらしいです。
前のモデルのビッグバーサも、いいドライバーですが、ビッグバーサのイメージに合うのは、このニューモデルのほうだと思います。
ソール形状

ソール形状

この独特のソール形状が、ビッグバーサらしいですし、キャロウェイの特徴のような気がします。
昨年試打した『LEGACY PLATINUM ドライバー』を思い出しました。
ネック長さ

かなりのショートネックです。
昔のように『スルーボア』ではありませんが、このショートネックも、キャロウェイらしいところのような気がします。
前のモデルには調整システムが搭載されていましたが、このドライバーにはありません。
何故無いんだろう?と思ったのですが、調整システムが無い分だけ、すっきりして見えます。
ヒールのアクセサリー

ヒール側にはアクセサリーのような物がありました。
この位置にあるということはウェイトの役目を果たしているのかな?と思い、聞いてみたのですが、やはりウェイトという返事が返ってきました。
今ではウェイトは交換できるのが当たり前のようになっていますが、こうして見る限り、このウェイトは交換できないようです。
微調整をするのであれば、鉛を貼るのが一番手っ取り早いのかもしれません。
オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
ラバータイプらしい柔らかさがありながらも、適度に摩擦感もあります。
耐久性はあまり無いような感じもしますが、これは仕方ないことなのかもしれません。
セミディープ

結構厚みのあるヘッドです。
少し意外でした。
今はシャロー系が多いので、ここまで厚みのあるドライバーは珍しい感じもしますが、この形状だからこそ、ビッグバーサらしいところなのかもしれない・・・。と思いました。
ビッグバーサはディープフェースでも、球が上がりやすいというのが、昔からの特長だったように思います。
顔

好感のもてる顔をしています。
キャロウェイのドライバーらしい顔をしています。
これまでずっとビッグバーサを使ってこられた方は、懐かしく感じられるのではないでしょうか?
ヘッド体積は『460cc』ということですが、大顔な印象はありませんでした。
黒い色もよく効いているのか、適度に引き締まって見えます。
振り感

素振りをしてみると、全体的にかなり軽めです。
ヘッドの印象よりも、アンダースペックな感じに仕上がっています。
シャフトはかなり軽くて軟らかいですが、ネック周りがすっきりしているところに、好感がもてました。
ネックに調整システムが搭載されていると、どうしてもネックに重量が集中してしまって、バランスが取れていないように感じることもあります。
調整システムが搭載されているドライバーは振りづらく感じる・・・。という方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
その点、このドライバーはすごくスッキリしているといいますか、『昔ながら』な感じがします。
調整システムが搭載されていないので、簡単にシャフトを交換できませんが、次は是非違うシャフトで試してみたい・・・。と思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、好印象でした。
変なクセは全く感じられませんでした。
形状自体も好感がもてますが、この引き締まったブラックがいい雰囲気を醸し出しています。
楽な気分で構えることができました。
今は白いヘッドの人気も高いので、このドライバーにラインアップされているか尋ねてみたのですが、このブラックだけとのことでした。
そういえば、キャロウェイのドライバーに白いイメージは無いな・・・。と思いました。
白いヘッドを好まれる方には、やや物足りないと感じられるところかもしれませんが、私はこの色のほうが好きです。
元々ビッグバーサは『メタリックシルバー』のイメージも強いですが、このブラックも気持ちを落ち着かせてくれます。
形状に変なクセが無いので、曲がるイメージは出ませんでした。
大きく暴れることもなく、まとめやすそうだな・・・と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はまずまずだと思いました。
すごく柔らかいタッチが出せる・・・。という感じではありませんでしたが、特に大きな不満もなく、平均的な感じかな?と思いました。
打球音

『音』は、はっきりしていますが、大きすぎないので好感がもてます。
昔のビッグバーサの代名詞ともいえる、あの特徴的な金属音とは大きく違っていました。
こういった音の違いに、時代の流れを感じました。
このドライバーの音は気持ちよくインパクトを迎えさせてくれました。
私は甲高いキンキンとした音が苦手なのですが、唯一ビッグバーサの音だけは苦手意識はありませんでした。
何故だか解らないのですが、いい思い出がたくさんあります。
ビッグバーサスチールヘッドIIIの5Wを、今でも大切に保管しています。
トゥ側

球はとてもよくあがりました。
イメージよりも高いな・・・。と思いました。
このドライバーのロフトが10.5度なので、この高弾道も仕方ないのかな?と思いましたが、もし9.5度でも、かなりあがりやすかっただろうと思います。
できれば9.5度のモデルを打ってみたい・・・。と思い探してみたのですが、他の打席の方が使っておられたようなので、今度、日を改めて試打してみたいと思いました。
ヘッド自体は今のシャロー系とは違う感じもしますが、かなり球があがりやすいですし、明らかに『高弾道系』といっていいと思います。
最初の打ち出しから、すごく高くあがりました。
私はもっと低く抑えていきたいと思ったのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。
高弾道系のドライバーを好まれる方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』はまずまずだと思いました。
決してシビアなドライバーではなく、むしろ寛容なタイプのドライバーだと思いますが、今は『寛容すぎる』ドライバーもたくさんあるので、そういったことを考えると、平均的なほうかな?と思いました。
シャフトがしっかりしていると、もっとまとめやすかったような気もします。
違うシャフトもラインアップされているのかな?と思ったのですが、このオリジナルシャフトだけだと聞きました。
このスペックが必ずしもベストではないような気もしたのですが、メーカーがこのスペックがベストだと判断しているのだろう・・・。と思いました。
シャフトのフレックスはSでしたが、かなり軟らかく感じました。
日本仕様だからでしょうか?
海外モデルでは、もっとしっかりとしたスペックになっているのかもしれません。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、高いポテンシャルを感じることができました。
打ち出しの高さと、弾きの良さが印象的でした。
今は弾きのいいドライバーがたくさんありますが、このドライバーもそういったタイプだと思います。
フェースが仕事をしてくれるタイプのドライバーです。
『まったり感』といいますか、フェースにボールが乗っかっている感じのするドライバーが最近は少なくなりました。
今は低スピン化が進み、『ロフトを寝かせる』流れになっているようですが、このドライバーはとてもよくあがるので、まずはこれまでのロフトで試してみられるのがいいのではないでしょうか?
結構スピンも多い感じでした。
操作性

構えたときにフックフェースには見えなかったのですが、かなり球のつかまりがいいドライバーだと思いました。
最初はややカット目に打っていったのですが、イメージよりも小さい曲がり幅で飛んでいきました。
ヒールにあるウェイトが、よく効いているのでしょうか?
スライサーの方にはとても易しいドライバーだと思います。
球のつかまりがいいドライバーが欲しいけど、フックフェース系は苦手だ・・・。という方には、とても心強い相棒になってくれるのではないでしょうか?
フック系も打てましたが、印象としては『右曲がりを抑える』といった印象をもちました。
スライスをフェードに変えやすいドライバーといえるのかもしれません。
ヒール側

ビッグバーサの初期モデルから接してきた私は懐かしく思いました。
先ほども書きましたが、やはりビッグバーサといえば、このような形が似合います。
以前も書きましたが、昔、キャロウェイの日本市場向け製品はダンロップから発売されていました。
今は変わっていますが、あの頃が懐かしく思います。
ビッグバーサがあったからゼクシオが誕生したということも、多くの方がご存じなのではないでしょうか?
キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー

装着されているシャフトが、かなり軽くて軟らかかったのですが、全体的に好印象でした。
強く印象に残ったのは、何といっても『球のつかまりの良さ』です。
調整機能が無くても、ここまでつかまりを良くすることができるのは、画期的なことだと思います。
複雑な調整機能が搭載されることによって、時には迷いが生じてしまうこともあるかもしれませんが、このドライバーのように最初から付いていないほうが『潔い(いさぎよい)』のかもしれないな・・・。と思いました。
キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー

ビッグバーサは、どちらかというとやや『リーズナブル』な印象もあったので、値段を聞いてみたのですが、8万円ということで、ため息が出てしまいました。
クラブの印象よりも高価に感じました。
もう少し安くてもいいような気もします。
このドライバーがチープに感じることは全くなく、むしろ高級な感じもするのですが、できればもう少し安いほうが親しみやすいかな?と思いました。
キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー

しかし、ここまでの価格設定にしてあるということは、それだけメーカーが自信をもっているのだと思いますし、高い技術が注ぎ込まれているのだと思います。
見た目はとてもシンプルなヘッドですが、目に見えないところに、色々な工夫が施されているのかもしれません。
調整機能付きドライバーよりも、もっと複雑な造りになっているのかもしれない・・・。と思いました。
キャロウェイ BIG BERTHA BETA ドライバー
 
今度は是非違うスペック(9.5度)でも試してみたいと思いましたし、FWも同時発売されると聞いたので、そちらにもすごく興味をもちました。
かなり高性能なFWだろう・・・。と思いました。
ビッグバーサのクリークにはずっとお世話になってきた私はワクワク感を抑えることができませんでした。
ヘッドは黒で引き締まっていますし、それほどシャロー感はありませんが、敷居の高いドライバーではないので、幅広い層に対応できていると思います。
調整機能が付いていないところに物足りなさを感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本性能はしっかりしているので、試していただきたいです。
あとは個人個人に合うシャフトにするだけだな・・・。と思いました。