ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010

キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは キャロウェイ New LEGACY アイアン の7番 です。
GS95
シャフトは GS95 です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は97g、バランスはD1、キックポイントは先調子です。
今日、私は約3ヶ月ぶりにラウンドしました。
6月に腰を痛めて以来、ラウンドはずっと自重していたのですが、もう不安も全く無くなった感じなので、コースに出ることにしました。
ホームコースの月例に出場しました。
コースへ向かう途中、とてもワクワクしていて、早く着かないかな?と、そればかり考えていました。
前の晩もソワソワして、殆ど眠ることが出来ませんでした。
コースに着いた時は、まさに『長年の封印』が解かれたような感じでした。
出だしの1番ホールでいきなり『どフック』のOBを打ってしまいましたが、気分は爽快でした。
コースに出ることが、こんなにも楽しいものかと改めて実感しました。
腰を痛めてから、ずっと練習場のマットの上からしかボールを打ってこなかったのですが、芝の上から打つことがとても懐かしく感じられました。
ゴルフ場の空気が、こんなにも美味しいものかと思いました。
練習場の雰囲気も好きですが、ゴルフ場の空気や雰囲気、景色の美しさは、やはり格別です。
たくさん深呼吸をして、これまで以上に身体にゴルフ場の空気を取り込んだような気がします。
いよいよ、自分自身の完全復活だな・・・・。と思いました。
コース仲間やゴルフ場の従業員の方たちにもずいぶんと心配をかけたのですが、みんな温かく迎えてくれたので、とても嬉しく思いました。
スコアのほうはあまり芳しくありませんでしたが、今日のスコアカードはずっと取っておこう・・・・。と思いました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 正面
さて、このアイアンですが、レガシーのニューアイアンです。
キャロウェイは海外メーカーですが、この『レガシー』シリーズは、とても日本的な感じがします。
そのフィーリングの良さは勿論ですが、『美しさ』が際立つ物ばかりです。
以前も書いたのですが、私はこれまでキャロウェイのアイアンをかなり苦手にしていて、やや敬遠していたところもあったのですが、『Xフォージド』が登場して以来、すっかりと魅了されてしまいました。
このレガシーアイアンも同様です。
初めて出会って以来、すごく気に入っていますし、試打クラブが空いている時は何度も試打を楽しんできました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 ラバー
前のモデルにもありましたが、今回のこのニューモデルにも、この黒いゴムのようなものが組み込まれています。
これにはどんな効果があるのでしょうか?
これにより、安定性が増したり、フィーリング性能が向上したりするのでしょうか?
前のモデルよりも、この黒いゴムの面積が少し大きくなったような感じがするのですが、これにより何らかの性能がアップしているのでしょうか?
ゴムなので、耐久性が気になるところではありますが、その辺りはどうなのでしょうか?
アイアンはドライバーと違い何年も、時には10年以上使い続けて自分の感覚を『擦り込んでいく』クラブだと思っているので、私はつい『長い目』で見てしまいます。
また過酷な条件で使わざるを得ないところもあるので、私としてはそういったところが正直気になります。
ラウンド後や練習後のメンテナンスも少し大変そうです。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 ソール幅
『ソールの幅』も、結構あります。
決して『ワイドソール』過ぎる感じではありませんが、やや広い印象を持ちました。
しかし、決して広すぎないので、上手く打てそうな気がします。
ティアップして打つドライバーと違い、地面の上から直接ボールを打つ、アイアンは『ソールの形状』、言い換えれば『ソールの性能』がとても重要ですし、こういった形状を見ていても、上手く打てそうかそうでないかが伝わってきます。
そういった意味では、このアイアンは、さすがは『レガシーアイアン』だと思いましたし、とても親しみやすそうな感じがしてきました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 彫りの深さ
『彫りの深さ』も浅めなので、すごくいい感じです。
こういったところもレガシーらしい感じがします。
キャビティの易しさは感じながらも、低重心過ぎて難しく感じることも無いように思いました。
まさに『遺産』というべき名に相応しい、ハイグレードなアイアンだと思いました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010
『ホーゼルの長さ』も、今の主流といったところでしょうか?
20年以上昔であれば、やや『ショートホーゼル』っぽい感じがしたかもしれませんが、今ではこれくらいが『ノーマル』なのだと思います。
『操作性』を求めていくには、どうしてもある程度の『ホーゼルの長さ』は必要だと思うのですが、これくらいの長さが保たれていると、すごく扱いやすそうな気がします。
『あがりやすさ』も大切ですが、やはり『扱いやすさ』は、それ以上に大切だと思っています。
キャロウェイ レガシー アイアン 振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
『振り感』というのは、ヘッドよりもシャフトのほうが重要な鍵を握っていると思いますが、このシャフトにも数多く接してきたので、ずいぶんと慣れた感じがします。
私にとっては、『軽量スチール』であることには違いないのですが、やはりアイアンとスチールシャフトとの相性はとてもマッチしているような気がします。
こうして安定してくれているからこそ、プレーヤーも思いきってアグレッシブなゴルフが出来るのだと思います。
それが、シャフトの感じがバラバラで、ボールがどこに飛んでいくか解らないようだと、怖くて振ることが出来ません。
気持ちが『守り』に入ってしまうので、なかなかいい結果が得られない感じがしますし、ゴルフが複雑で難しいものになってしまいます。
今は素晴らしいアイアン用のカーボンシャフトもたくさん開発されていますが、私はこれからもずっとスチールシャフト(特にダイナミックゴールドやK’s-Tourなど)にこだわっていきたいな・・・。と思っています。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 構え感
ボールを前にして構えてみると、これまでのレガシーアイアンらしい『シャープさ』を感じ、とても好印象でした。
すごく美しい顔だと思いました。
やや『グース』が効いている感じがしましたし、『トップラインの厚さ』が前のモデルよりも少し厚くなった感じがします。
少し『面長』になったようにも見えます。
しかし、構えづらい感じは一切しませんでした。
前のモデルと比較してみようと思って、探してみたのですが、ちょうど他の打席の方が使用中だということで、今回は断念しました。
とても美しい形状なので、いいラインを頭に描いていくことが出来ました。
左右どちらのラインも色濃くイメージできたのですが、どちらかというと左方向へのイメージのほうがしやすい感じがしました。
球も捕まりやすそうな感じがしました。
私は『グース』がキツ過ぎるアイアンだと、つい手で細工してしまう悪いクセがあるのですが、これくらい整った顔だと、そんな余計な動作をしなくてもいい感じがしました。
そういった意味でも、安心感を感じました。
やはりミスの大半は、こうして構えた時に、既に決まっているような気がします。
これまでも痛い失敗をたくさん重ねてきました。
そういった意味でも、このアイアンにはそういった『失敗の予感』は全く感じられませんでした。
試打を開始しました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 フェース面
『打感』は予想通り、とてもいい感じでした。
『飛距離性能』よりも、『距離感』が大切なアイアンの打感というのは、こうでなくてはなりません。
しかし、実際はとてもよく飛んでいたのですが・・・。
『軟鉄鍛造』が持つ、独特の柔らかさを一球目からずっと楽しんでいくことが出来ました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 ラバー
店員さんから、この黒いゴムのようなものは、フィーリング性能を向上させる為に取り付けられている・・・・。との説明を受けたのですが、正直いってこの黒いゴムがどれくらい打感を向上させているのかは、計り知ることができませんでした。
これまでずっと軟鉄鍛造アイアンを愛用してきた私としては、この黒いゴム(『ヴァイブレーション アブソービング ラバー』というのだそうですが・・・。)が無くても、おそらくすごくいい感触が得られたような気がします。
このゴムがあったから特別打感が良くなったとは、正直思えませんでした。
しかし、打感がすごくいいのは確かなことです。
辞書で調べてみると、
VIBRATION=振動
ABSORBING=吸収
RUBBER=ゴム
とあったのですが、この意味からしてこのゴムは『ミスヒット』した時に感じる、嫌な感触を少しでも少なくなるように工夫しているのでしょうか?
このようなシステムは、ブリヂストン『ViQシリーズ』の『ターボラバー』を思い出すのですが、似たような原理なのでしょうか?
私はミスしたらミスをしたと、はっきりと感じていたいですし、それをあまり感じられにくいタイプのクラブをあまり好みません。
なので、こういった工夫はあまり意味がないような気もしていたのですが、ややトゥ寄りにヒットしてみると、割と敏感に感じ取ることが出来たので、私は好感を持ちました。
すると、この黒いゴムの意味は何なんだろう・・・。と思ったのですが、この黒いゴムを外して試打してみる訳にもいかず、やや疑問が残った感じとなりました。
感覚の鋭い方ならば、このゴムの効果をはっきりと感じ取られると思うのですが、私ではそれをはっきりと感じ取ることが出来ませんでした。
しかし、普通に打っている限り、何球でもこの心地良い感触を楽しむことが出来たので、打っていてすごく楽しくなってきました。
アイアンの本質を貫いているなあ・・・・。などと考えていました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 トゥ側 
『球のあがりやすさ』という点でも、すごくいい感じです。
割と低重心のアイアンだと思うのですが、それによる『不自然さ』のようなものは感じませんでした。
ヘッドを見ていても、かなりの工夫が施されているのが一目瞭然ですし、それによって、この『上がりやすさ』が実現されているような気がします。
『ソール』部分に『タングステン』のような異材が組み込まれているようには見えなかったのですが、適度な重心配分が施されているような気がします。
トゥルーテンパー GS95
この『GS95』というシャフトの『軽量感』と『先調子』という特性がすごく上がりやすさに活かされているような気がします。
正直言って、私はもう少し抑えていってもいいのかな・・・?と思いましたし、日頃ダイナミックゴールドに慣れておられる方には、やや上がりすぎを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
アイアンの生命線である『距離感』を保っていく為には、高すぎる弾道よりも、やや低めのほうが有利なことが多いですが、そういった意味ではもっともっとこのシャフトに慣れていく必要があるのかもしれません。
しかし、特別扱いづらい感じもしなかったですし、これくらいならば実戦で使っていても不安に感じることはないような気がしました。
『アイアンの易しさ』を『球のあがりやすさ』や『ミスヒットに対する寛容さ』に求めておられる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、このアイアンは『球のあがりやすさ』という点で、すごく支持を得られそうな感じがします。
前のモデルと同時に試打してみないと解りませんが、おそらく少しあがりやすくなっているのではないでしょうか?
しかし、劇的に変化しているようにも感じませんでした。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 操作性
『操作性』という点では、すごくいい感じです。
やや『面長』にも見えたのですが、それによって邪魔される感じは全くありませんでした。
気持ちよく左右に曲げていくことが出来ました。
少し『球のつかまり』がいいですが、左へ引っ掛けやすい感じでもなかったですし、一定方向への苦手意識を感じることはありませんでした。
適度なグースも効いている感じがしますし、日頃『球のつかまり』が弱くて右への打球が多い方も試してみる価値があるのではないでしょうか?
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 バックフェース
『安定性』という点では、決して『直進性が強い』とか、『大きなスイートエリア』といった『易しさをイメージさせる言葉』はあまり浮かびませんでした。
このヘッド形状や大きさなどからも、おそらく前のモデルよりは、幾分かは易しくはなっているのだとは思いますが、決して『易しさ最優先』のアイアンではないと思います。
これまでレガシーシリーズを愛用してこられた方には、すんなりと受け入れられると思いますが、『ワイドスイートエリア』を謳い文句にしているアイアンを使ってこられた方には、少し敷居が高く感じられるかもしれません。
難しすぎて、シビアなアイアンだとは思いませんでしたが、決して大きなミスは許してくれない感じもしました。
しかし、昔のキャビティアイアンなどとは、比べものにならないほど『易しさ』という点でも進化しているのは確かです。
決して大きなミスは見逃してはくれませんが、マッスルバックのような『シビアさ』は全く感じられないので、安心して振っていかれる方も、きっと多いのではないでしょうか?
レガシーシリーズは、まだ歴史の浅いブランドですが、おそらくこのアイアンがレガシーシリーズ史上、最も易しく設計されているのではないか?と思いました。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010
色々な創意工夫が施されていて、いかにも『易しさ』を感じさせるところもありますが、実際は『適度な易しさ』と『適度なシビア感』が、うまく同居しているような感じがします。
ある程度の『ミート率』が要求されるとは思いますが、自分の弾道をイメージして球を打っていきたい方には、却って易しく感じられる部分もあるのではないでしょうか?
自分のイメージしたラインに上手く反応してくれるクラブのほうが易しく感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
私の周りにはそんな人達がたくさんいます。
このアイアンは、そういった方々には、すごく打ちやすく感じられると思いました。
あくまでも私の好みでいえば、もう少し『小顔』な感じを好むのですが、このアイアンも実際に打ってみて、すごく気に入りましたし、好感度がとても高いです。
やはりレガシーシリーズのアイアンはとてもいい感じがします。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 飛距離性能
『飛距離性能』は、前のモデル同様、かなりの高性能です。
明らかに私の『6番アイアン』よりは、楽に飛距離が出せます。
この『カッコいい出で立ち』に加え、優れた『フィーリング性能』。そして、この『飛距離性能』・・・・・。
この三拍子揃っているところに魅力を感じられる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
もし、私が使うとしたら、ソールの刻印を一番手ずつ大きく表示(7番アイアン→6番アイアン)したい感じがしますが、今はこれくらいのロフトでもたくさん見かけるようになってきました。
むしろ私のアイアンのような『7番アイアン→36度』というほうが、かなり少なくなったような気がします。
新製品では見かけることが殆ど無くなりました。
やや時代に合っていないのかもしれないですが、私はこれからもずっとこのロフトでいきたいと思っています。
それでないと、なかなか安心してボールを運んでいくことが出来ません。
飛ばし過ぎるクラブというのは、やはりとても怖いものです。
球の行き先が気になり過ぎると、私の悪いクセである『ヘッドアップ』がまた再発してきそうです。
キャロウェイ New LEGACY アイアン 2010 ヒール側
しかし、私の周りの上級者の中にも、少しずつこのようなロフトの立っているクラブを使っておられる方々が増えてきましたし、おそらくこれからもこういった流れは続くような気がします。
アイアンは『飛び性能』よりも『止め性能』のほうが何倍も大切だと思っていますが、今はこのようなロフトが立ったアイアンでも、ボールを上手く止めてくれるようになったのかもしれません。
私がゴルフを始めた頃は、『7番アイアン』でも、ロフトが『37度』や『38度』といったものがザラにありましたし、そう考えてみると私の今のアイアンも、それらと比べるとロフトが立っているので、今の『ストロングロフト化』は、ごく当たり前の事なのかもしれません。
しかし、そろそろ『潮時』ではないか?と思っています。
これ以上ロフトが立ち続けると、今度はデメリットのほうが大きくなるような気がします。
このアイアンの優れたフィーリング性能を感じながらも、この『飛距離性能の高さ』に、そのような事を考えながら試打を繰り返していました。
Callaway LEGACY アイアン
今日試打した、この『New LEGACY アイアン』は、期待通りの『スグレモノ』でした。
『飛び過ぎ』(あくまでも私の感覚の中で)ということ意外、特に不安や不満を感じることはありませんでした。
こういった素晴らしいクラブは、ゴルフをより楽しくさせてくれます。
私は前のモデルのレガシーアイアンをすごく気に入っているので、このアイアンがそのイメージを壊すものでなかったので、好感度が倍増しました。
今日の感じだと、私にとってはおそらく前のモデルのほうが合いやすい感じもしますが、それはやはり同時に試打してみて比較しないと解らないところもありました。
前のモデルのレガシーアイアンを試してみたけど、ちょっと難しすぎて手が出せなかった・・・。と仰る方は、是非このアイアンを試してみられたらいかがでしょうか?
少し敷居が下がった・・・。と感じられる方もきっと多いのではないでしょうか?
決して易しすぎるアイアンではありませんが、自分のフィーリングを乗せていきやすいタイプのアイアンだと思うので、『感覚派』の方にも、是非お薦めしたいアイアンです。
ゴルフクラブに『オートマチックタイプ』と『マニュアルタイプ』の二つに『二分』されるとするならば、このアイアンは『マニュアルタイプ』だと思いますが、決して難しすぎて手が出せない感じのアイアンではありません。
こういった『難しすぎず』『易しすぎず』・・・。そしてフィーリングが良いアイアンを使って行かれることで、上達速度がどんどん加速される方も増えていくような気がします。
今日はとてもいい感じで試打を終えることが出来ましたし、また何度でもこのアイアンで試打を楽しみたいです。
そして、これからはどんどんコースに出て、これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らしていきたいと思いました。