今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ DIABLO Octane TOUR ドライバー です。
シャフトは DIABLO Octane 55w です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.5、キックポイントは先中調子、バランスはD2、クラブ総重量は307gです。
キャロウェイのニュードライバーです。
このドライバーを初めて目にした時、正直言って何処のメーカーのクラブか解らなかったのですが、トゥ側にあった『Callaway』の文字を見て、キャロウェイのドライバーだということに気付きました。
これまでのキャロウェイのデザインとは、かなり変わってきているように思います。
今はメーカー問わず、ソール部分には、メーカー名は勿論、そのモデル名や新しい技術の名前などが記載されていることが多いですが、このドライバーはそういった物が殆ど見当たりません。
ある意味『プロトタイプ』のようにも見えますし、かなりの自信の表れなのではないでしょうか?
この水牛のようなマークがとてもカッコいいです。
キャロウェイの新しいロゴマークなのでしょうか?
それとも『ディアブロシリーズ』のマークなのでしょうか?
キャロウェイはビッグバーサから始まり、様々な名称のクラブがこれまで登場してきていますが、私は『レガシーシリーズ』が一番好きです。
しかし、この『ディアブロシリーズ』も、とてもシンプルで高性能でありながらコストパフォーマンスも高いので好感を持っています。
素振りをしてみると、『TOUR』と名が付いているわりには、とても軽いですし、シャフトも軟らかく感じられました。
昔の『TOUR』は正真正銘、ハードルが高かったですが、今はとてもハードルが低くなっています。
このドライバーは、まさにその典型だと思いました。
今は多くのメーカーが『ノーマルタイプ』と『ハイドロータイプ』の二種類を同時発売することが多く、最近では『TOUR』と名が付くといわゆる『ノーマルタイプ』を指すのでしょうか?
この『DIABLO Octane』というドライバーには、TOURと名が付かないドライバーもあるそうなので、今度そちらも試してみたいと思いました。
ボールを前にして構えてみると、少しフェースが被っているようにも見えましたが、これまでもこういった形は経験しているので、特に構えづらくは感じませんでした。
ドライバーには構えてみた時に、『トゥ側が目立つタイプ』と『ヒール側が目立つタイプ』があると思うのですが、このドライバーは『トゥ側が目立つタイプ』だと思いました。
『フェース角』だけを見ていると、左へつかまり過ぎることを警戒しなければなりませんが、ヘッド全体にフォーカスをもっていくと、それほど苦手に感じることはありませんでした。
色々な弾道のイメージが湧く感じではなかったのですが、とりあえずタイミング重視で気持ちよく振っていこうと思いました。
フェース面のどこに当たってもいいから、決して当てにいかないように心掛けました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『直進性の高さ』です。
1球目から、綺麗な真っ直ぐな『スジ』を描いていくことが出来ました。
これまでの経験から、最初だけ良くても、球数をこなしていくうちに散らばっていくこともたくさんあったので、すぐに次のショットを打ってみたのですが、2球目もいい感じで球が飛んでいきました。
その後も、ずっと同じようなショットを繰り返すことが出来ました。
シャフトの感じなどからも最初のうちは、それほど叩いていけるタイプではないと思ったのですが、思いの外、直進性が高く感じられました。
途中から大きく曲がることもなかったので、打ち出し方向さえ上手く取れていれば、実戦でもかなり『セーフティ』にラウンドできるような気がしました。
とてもシンプルなヘッドに見えるのですが、どこに秘密が隠されているのでしょうか?
今は目に見えるように、様々な工夫が施されているドライバーが多い中、このドライバーにはそういった物は見当たりません。
見えない部分に色々なハイテクが組み込まれているのでしょうか?
いわゆる『ハンドルの遊びの大きい』タイプのドライバーだと思いますが、私個人的にはやはりもっとシャフトがしっかりとしていると、もっとタイミングが取りやすく感じただろうと思います。
今年もたくさん『直進性の高いドライバー』に出会ってきましたが、この『キャロウェイ DIABLO Octane TOUR ドライバー』は、間違いなくそれらの中でもトップクラスに入るような気がしました。
ドライバーの方向性に不安を感じておられる方は、まずこのドライバーを試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『球の上がりやすさ』という点でも、とても好印象をもちました。
タフな感じは一切しません。
ソフトスペックの割には、叩いていけるドライバーだと思いますし、それが自然と高さを出していける要因なのかもしれません。
『低スピンドライバー』だとは、あまり思わなかったですし、どちらかといえばやや多いほうなのかもしれません。
キャリーで勝負していけるドライバーのような気がします。
『打感』は、まずまずだと思いました。
こういった感触は、これまでもたくさん経験していますし、キャロウェイらしい(レガシーシリーズを除く)打感だと思います。
適度なしっかり感がありながらも、決して硬すぎない、好感の持てる打感です。
先日試打した ロマロ Ray DRIVER 435LXのような打感とは明らかに異なりますが、このドライバーのような打感も嫌いではないですし、むしろ好感が持てます。
『音』も、それほど大きすぎないので、いい感じで打っていくことが出来ました。
この音も、これまで聞いたことがありますし、苦手意識は全く感じませんでした。
叩いていっても、決してインパクトが緩まない、『スイングを邪魔しない音』です。
『操作性』という点では、かなりいい感じだと思ったのですが、もう少しシャフトがしっかりとしていれば、もっと良かったような気がしました。
一応左右に曲げてみて、それほど難しい感じはしなかったのですが、いわゆる『結果オーライ』的なところもあって、確実性を上げていくころが少し難しく感じられました。
このヘッドには、なかなかいい感触を得ることが出来たのですが、シャフトは私にはやや難しい感じもしたので、今度違うシャフトが挿してあるモデルを見つけることが出来たら、また是非トライしてみたいと思います。
弾道が高すぎるところも、少し不満を感じました。
もう少し低く抑えていきたいと思ったのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。
シャフトが違えば、もっと操作性が良くなると思いましたが、どちらかといえば操作性よりも安定性のほうが長けているドライバーなのだと思いました。
『飛距離性能』という点では、いい印象を持ちました。
曲がり幅が小さいので、心臆することなく気持ちよく叩いていけたので、それがいい結果に結びついているのかもしれません。
かなりキャリーが稼げますし、日頃曲がり幅が多くて飛距離をロスしておられる方は、試してみられる価値があるのではないでしょうか?
私は弾道が少し高すぎる感じがしたので、もう少し抑えていければもっといい結果が得られたような気もするのですが、このスペックがピッタリを合う方には、かなり高いパフォーマンスが期待できるような気がします。
キャロウェイらしい、高性能な飛びを体験できると思います。
この『キャロウェイ DIABLO Octane TOUR ドライバー』の特長は大きく分けて、2つあると思いました。
1つは、『再現性の高いショットが打ちやすい』ということです。
ボールの飛んでいく幅をある程度絞り込んでいけるところが長所だと思いました。
『スイートエリア』も、広めな感じがしましたし、シビアな感じは全くしませんでした。
私程度の者でも、球筋を揃えていくことが出来たので、おそらく大多数の方が、このドライバーの易しさを体感されるのではないでしょうか?
もう1つは、『TOUR』と名が付くドライバーの中でも『トップクラスに敷居が低い』ということです。
球もよくあがりますし、ある程度のミスに対する『寛容性』が広い感じがします。
日頃、なかなか打点が揃わない方にとって、かなり心強い相棒になってくれるのではないでしょうか?
『打点を揃えてくれるクラブ』とはいえないかもしれませんが、『少々のブレには目をつぶってくれるドライバー』といっていいかもしれません。
球もよくつかまってくれますし、叩きにいくとスライスしてしまう方にもマッチしやすいように思います。
バランスのとれた高性能ドライバーでありながら、そのイージーさが目立つドライバーでした。
キャロウェイ DIABLO Octane TOUR ドライバー
- 2010年12月13日
- キャロウェイ
- 次の記事へ
プロギア iD 435 ドライバー