今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャスコ ビッグスーパーハイテン TARO フェアウェイウッド の3番 です。
シャフトは TR-14F です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.0、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は322gです。
キャスコTaroシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打することができました。
ドライバーもそうですが、すごく高級感があります。
カッコ良くなりました。
試打する前にクラブをパッと見て、その『質感』などから、がっかりしたり興味が持てなかったりするクラブもたくさんありますが、少なくともこのクラブは惹かれるものがあります。
目で楽しむことができました。
形状的にはオーソドックスな感じがします。
今はシャロー系のFWが多いですが、このFWはそれほどシャローな感じはしません。
デザイン的には、ドライバーとよく似ています。
このトゥ側にあるアクセサリーのような物も、よく目立っています。
何といいますか、ひとつひとつすごく丁寧に造られている感じがします。
同じ量販品でも、流れ作業的な冷たい感じのするクラブと、何故か温かみや丁寧さを感じるクラブがあるのですが、このクラブは後者のほうです。
全体的に美しいですし、仕上げもとても綺麗です。
大切に使わなくちゃ・・・。と思わせてくれます。
ソールには『BIG SUPER HYTEN Taro』と記されていました。
ドライバーとの共通点です。
スーパーハイテンが使われているのは、他のメーカーでは見られません。
キャスコ独自な感じがします。
ひとつのクラブがヒットすれば、その流れに乗って同じようなタイプのクラブが多く登場するなかで、このように個性が感じられるクラブには興味が湧きますし、好感度も高くなります。
ネックの長さは、充分過ぎるほどあります。
調整機能が付いていないで、ここまで長いのはとても珍しいです。
この長さも、メーカーの緻密な計算の結果でしょうか?
たぶん、ロフト角のことだと思うのですが、縦に『15』という数字が記されていて、珍しいな・・・。と思いました。
セミディープ形状といっていいでしょうか?
私の中では、ディープというよりも、どちらかといえばシャローな感じもするのですが、今のFWの中では、ディープなほうだと思います。
この曲線がとても美しいです。
フェース面のデザインもとてもいい感じです。
オーソドックスで美しいです。
今はフェース面のデザインにも色々な物が見られるようになりましたが、このような美しいデザインには好感がもてます。
ドライバーのフェース面は独特な感じがしましたが、このFWは見慣れた感じがします。
やはり、ドライバーとFWでは、大きく変わっているのかな?と思いました。
とてもいい顔をしています。
先日試打したドライバーの印象とは大きく異なります。
ドライバーはちょっとクセのある顔をしていましたが、このFWの顔はクセのない美顔です。
ドライバーの印象がまだ残っていたので、この顔の良さは、ちょっと意外でした。
大きさも、今のFWの中でも小顔なほうだと思います。
ティアップして打つこともありますが、直打ちすることも多いFWは、やはりある程度の大きさで収まっていたほうが易しそうな感じがします。
このクラブは適正な大きさだな・・・。と思いました。
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
しっかりとした印象です。
ぐらつく感じがないので、タイミングも取りやすいです。
ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。
すごく構えやすいです。
ドライバーとは『別物』といっていいほどの構えやすさでした。
ソールのデザインは似ていましたが、顔の形状は大きく異なります。
私は断然、こちらのほうが好きです。
今はドライバーとFWの『流れ』が合っているように感じるクラブが多いのですが、このTaroシリーズにおいては、それぞれが別の存在感を主張しているように感じました。
あくまでも『構え感』という点で、私の中では、『このFWの圧勝』でした。
見慣れている感じに、安心感をもつことができました。
いいイメージも出せました。
試打を開始しました。
『打感』は、なかなかいい感じです。
手にズシリと球の重さを感じることができました。
『ホールド感』があり、インパクトから押し込んでいける感じがしました。
『音』は、少し『はっきりめ』な音なのですが、全く問題ないと思いました。
むしろ、好感のもてる音です。
同じシリーズのドライバーと3Wで、こうもフィーリングが違うのは珍しいと思いました。
私はドライバーの音には馴染めなかったのですが、このFWの音は全く逆の印象で、好感がもてました。
『球のあがりやすさ』という点では、今のFWの中ではタフなほうかもしれません。
もちろん、ティアップして打てばそれなりに上がってくれると思うのですが、今日はマットの上からの『直打ち』で試してみたので、少し弾道も低めでした。
ある程度のHSがないと球は浮きづらいかもしれません。
高弾道系ではなく、やや抑えられた感じです。
明らかにヒッター向けのFWです。
『安定性』という点では、結構シビアだと思いました。
正直なタイプです。
寛容さが強く感じられるタイプではなく、ショットの成否がはっきりと出やすいです。
ごまかしが利かないので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
今はドライバーに限らず、FWでも易しさが求められているように思いますが、このFWはその流れには乗っていない感じがします。
『球のあがりやすさ』といい、この『正直さ』といい、幅広い層に対応しているとはいえないのかもしれません。
『飛距離性能』はまずまずだな・・・。と思いました。
決して飛距離性能が劣っているとは思いませんが、今はFWもかなり飛び性能がアップしているので、それらと比べると特別秀でているようには感じませんでした。
むしろ優れている部分もありますが、敷居が高い分、このクラブの恩恵を受けられる方は、結構絞られてくるかな?と思いました。
今の高性能FWの中では、標準的といった感じでしょうか?
しっかりとしたスペックになっているので、人によってかなり好みが分かれると思います。
球が浮ききらずに、キャリーを稼げずドロップしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
『操作性』は高いと思いました。
左右どちらにも大きく曲げることができました。
FWには操作性よりも高い直進性を求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
球がつかまり過ぎないタイプなので、日頃からスライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
見た目通りの性能をもったFWだと思いました。
すごくカッコ良くてオーソドックスな感じがしますが、『易しさ』とはちょっと縁遠い感じもしました。
敷居も低いとは思いませんでした。
『ソフトスペック』が多い、今の日本市場向けクラブの中で、明らかに『異質』な感じがしました。
『骨太』なタイプです。
今のFWの中では、明らかにユーザー層を絞っている感じがしますが、考えてみれば、これくらいのハードさをもったクラブは昔からたくさんありました。
上級者の方に限らず、中級者、ビギナーの方も、昔は結構シビアなクラブを使っていたように思います。
今のように『易しさ』がそれほど追求されていない時代でした。
なので、このクラブは正直なタイプであり、懐かしい感じもしました。
『スーパーハイテン』という、他のメーカーでは見られないところがありますが、全体的な印象としては親しみやすい感じがしました。
先ほども書きましたが、ドライバーよりは断然、こちらのFWのほうが気に入りました。
『さぬき』といえば、うどんが有名ですが、私はうどん以外にもキャスコのことを思い出します。
特にグローブは傑作といっていいほど優れた物がたくさんあります。
私もずっと愛用してきましたが、キャスコのグローブを着けるのは贅沢な感じがしますし、気持ちも引き締まります。
『練習用』『試合用』『雨の日のラウンド用』といった具合にタイプの異なるグローブを使い分けています。
独特の『しっとり感』がたまりません。
今日もキャスコのグローブを装着しての試打でしたが、やはりいいフィーリングだな・・・。と思いました。
このFWを、より楽しめたような気がします。
また機会があれば、何度でもこのクラブを試打してみたいです。
キャスコ ビッグスーパーハイテン TARO フェアウェイウッド
- 2014年11月3日
- キャスコ
- 前の記事へ
FREIHEIT THE-G ドライバー