先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは METALFACTORY JF FORGED アイアン の6番 です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは27度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS200、バランスD3、トルクは4.2、クラブ総重量は430g です。
シャープで、とてもカッコいいメタルファクトリーのアイアンです。
他のメーカーには見られないデザインで、カッコいいなぁ・・・。と思いながら見ていました。
すごく綺麗で見とれてしまい、私の目尻は下がりっぱなしです。
質感が良いのは勿論ですが、『素材の良さ』といいますか、『鉄』をここまで美しく見せてくれるメーカーは少ないです。
ゴルフクラブ業界は『右へ倣え』といいますか、ひとつのヒット作が出ると、他のメーカーもそれに追随するところがありますが、このアイアンにはそういったものを感じません。
まさに『勇往邁進』といったところでしょうか?
個性は大切なクラブの要素です。
他社と差別化するには個性が必要であり、その条件をこのアイアンは満たしています。
このシャープな形状がたまりません。
中空アイアンはここがプクッと膨らんでいて、私はそれが好きではないのですが、このアイアンは違いますし、やはりいいな・・・。と思いました。
打つ前から、すごくテンションがあがってきます。
このアイアンは『フォージド』ですが、文字が無くても、そうだろうなぁ・・・。と思わせてくれる質感の良さです。
自称『世界一のゴルフ好き』であり、クラブも大好きな私は、このアイアンの魅力に引き込まれていました。
チープに見えたり、雑に作られているんだろうな・・・。と思えるアイアンもありますが、このアイアンは違います。
すごく緻密で丁寧に作られているのが分かります。
こうしたアイアンを手にしているだけで、すごく贅沢な時間に感じられます。
ゴルファー冥利に尽きる・・・。といったらいいでしょうか?
バックフェースが綺麗なので、いろいろと角度を変えて見ていました。
打つ前の『目の保養タイム』で、楽しい時間です。
クラブによっては、この時間が短かったり、全く無かったりすることもあるのですが、今回はたっぷり目の保養をさせてもらいました。
こういう美しいクラブを見ているだけで、日常の嫌なことも忘れさせてくれます。
バックフェースの美しさだけでなく、このシャープな輪郭がたまりません。
この『質感』『削り感』を出せるのは、メタルファクトリーかゾディアか・・・。といったところでしょうか?
彫りの深さはたっぷりあって、ノーマルキャビティといっていいと思います。
『アンダーカット』があることに気づきました。
今ではとても珍しいです。
一時期、多くのメーカーが、このアンダーカットを採用していて、よく見られたのですが、最近では全くといっていいほど見られません。
今は中空が多いですが、いずれまたアンダーカットが流行るのでしょうか?
アンダーカットのような『細かい細工』で、そのメーカーの実力といいますか、こだわりのようなものが感じられます。
雑で不均一さのあるものも見てきましたが、このアイアンはとても美しいです。
トップラインの厚さは標準的で、丸っこくなくシャープなので好感が持てます。
ソール幅は標準的です。
このソールもすごく綺麗で、いい味を出しているなぁ・・・。と思いました。
リーディングエッジが大きく削られています。
良い意味で『不均等』といいますか、揃っていないのがいいな・・・。と思いました。
削りに『表情がある』といったらいいでしょうか?
このように感じられるクラブはやはり、ゾディアを思い出します。
バックフェースは『マシンミルド感』がありますが、このリーディングエッジは『ハンドミルド感』があって、機械による加工と、人の手によるミックスタイプのように見えました。
今はアイアンもどんどん『ハイテク化』しているように感じますが、このアイアンは『アナログ感』といいますか、レトロな感じがして魅力的です。
リーディングエッジだけでなく、ソール全体も、綺麗に削られています。
リーディングエッジの削りは目立ちますが、トレーリングエッジはそれほどでもありません。
このような削りだと、いつも以上にダウンブローで打ちたくなります。
ソール全体は緩やかに丸みを帯びています。
最近はソールの削りにも個性が見られ、リーティングエッジもトレーリングエッジも大きく削られているアイアンが増えてきましたが、このアイアンは『昔ながら』なタイプです。
鋳造もそうですし、フォージドでも綺麗に均等に形作られたアイアンが多いなか、このアイアンはソールを見ても、『不均等』といいますか、『シンメトリー』になっていないところが個性的でいいな・・・。と思いました。
ネックの長さは標準的です。
こうして見ると、少しグースが利いているのが分かります。
『MADE IN JAPAN』の文字があり、より魅力が増しました。
昔も今も海外製のクラブが多いですが、このアイアンは日本製ということで、少数派といっていいと思います。
ただ、今は円が安く、海外で作るよりも国内で作ったほうが安く作れるというのもあるのかもしれません。
海外で作っていても、いずれ人件費があがれば、また違う人件費の安い国で作らなければならないということもあると思いますし、何より日本製というのは、大きなポイントで、すごく贅沢に感じます。
私は子供の頃から車が好きで、大人になったら外車に乗ろうと思っていたのですが、今は全然思いません。
日本車にしか興味が無いですし、安全性や燃費・故障の少なさなどランニングコストの面でも日本車が圧倒的に世界一です。
日本に住んでいると、それが当たり前となっていて、なかなかその良さに気づけないですが、海外に行くと日本の良さを強く感じます。
綺麗なフェース面です。
ミーリングは見られません。
このフェース面もそうですが、それだけでなく、軟鉄でありながら、カッパー(銅)のような美しさがあるのが、また魅力的です。
素振りをしてみると、とても良いです。
久しぶりにDGに出会ったような気がします。
マイアイアンには全てDGを挿しているのですが、試打クラブでDGは見かけなくなりました。
重いということで敬遠されているのでしょうか?
モーダスという高性能で素晴らしいスチールシャフトが台頭してきたのも大きな理由だと思います。
最近は軽量スチールやカーボンシャフト装着モデルが多いので、その『軽さ』に気を遣わなければならないこともあるのですが、今回は『いつも通り』といいますか、『普段着感覚』で、適度な重さを利用して振っていけるので安心です。
装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ソフトなフィーリングで、好感が持てます。
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
少し面長で、ヒール側が主張しているように見えました。
グースも利いていて、私の好みではないですが、この顔を好まれる方は多いと思います。
私はクラブを構えたときに、『ターンのスピード感』をイメージします。
特にアイアンではそのイメージが強く出て、小ぶりなタイプだとスピードが速くて好感が持てるのですが、このように面長でグースも利いていると、スローなイメージが浮かびます。
フェースターンをしない・・・。とか、大きさを活かして打ちたい・・・。という方には、これくらいがちょうどいいのかもしれませんが、私の好みとは違いました。
ただグースではあるものの、引っかけるイメージが強く出なかったのが良かったところです。
これは『トップラインの見せ方』が良いからだと思います。
ここが丸くなっていると『包み込み感』が強くなりすぎると、左へ引っかけてしまいそうなイメージが湧くことがありますし、それ以外にも『フェースのフラット感』があるのも大きなポイントです。
- 1 試打を開始しました
- 2
- 3 試打後の感想
- 4 今は中空アイアンの人気も高いようですが、やはりノーマルキャビティは中空にはない魅力があっていいな・・・。と思いました。
- 5 それは見た目の印象が、そのままクラブの性格や性能に直結しているからです。
- 6 同じアイアンでも設計自由度でいったら、中空のほうがあるのかもしれないですし、マッスルバックのようなシンプルなデザインで意見難しそうに見えて、実は易しいという、良い意味でのギャップがあるのが中空の良さです。
- 7 たくさんのアイデアや技術によって中空が存在感を示していますが、ノーマルタイプのキャビティにも良いところがたくさんありますし、多くのメーカーがどちらも生産してくれているところがとてもありがたいと思っています。
- 8
- 9 選択肢の多さは、時には迷いや悩みを生んでしまうものかもしれませんが、たくさんあるものの中から選べるということはとても良いことです。
- 10 今は優れたクラブがたくさんあるのだから、できるだけたくさんのクラブに接するべきだと私は思っています。
- 11 その経験を積んで『自分なりの物差し』が完成するのではないでしょうか?
- 12
- 13 軟鉄アイアンは今も健在ですが、それでもこのアイアンは異質に感じます。
- 14 『鉄の美しさ』を楽しませてくれるアイアンです。
- 15 軟鉄による質感や打感の良さを普段から感じていながら、ここまで『素材』を目で楽しませてくれるアイアンにはなかなか出会えません。
- 16
- 17 改めて金属の美しさといいますか、奥深さのようなものを感じました。
- 18 鉄の丸棒のままだと特に美しくもないのに、このように人の手によって加工され美しく変身します。
- 19 金属自体も美しくしてもらって、喜んでいるのではないだろうか・・・。などと考えていました。
- 20
- 21 このアイアンの性能をじっくり確かめよう・・・。と思いながら、質感の良さや金属の美しさに魅了され、それが一番印象に残りました。
- 22 メタルファクトリーという名前の通り、金属を知り尽くしているメーカーなのだと思います。
- 23 フォージドアイアンはたくさんありますが、ひとくちに『鍛造』といっても、やり方などたくさんあって、『ピンからキリ』までありますが、このアイアンは『ピン』のほうで、かなりレベルが高いと感じます。
- 24
- 25 これからもメタルファクトリーには、他のメーカーには見られない個性を発揮しながら、素晴らしいクラブをたくさん世に送り出して欲しいです。
- 26 ☆
試打を開始しました
『打感』はソフトといよりは、『しっかりめ』です。
マッスルバックやハーフキャビティとは違う、フルキャビティらしい打感で、この打感は予想していました。
いくら質感が良くても、削りが良くても、『フェースの厚み感』で打感は大きく変わってきます。
これまでたくさんアンダーカットキャビティを試打してきましたが、その記憶が蘇ってきました。
私がアイアンに求める打感ではないですが、この打感は昔からありますし、好きだという方は多いのではないでしょうか?
『球のあがりやすさ』という点では普通ですが、ロフトがかなり立っていますし、装着されているシャフトなどから、ある程度HSがある方のほうが合いやすいかもしれません。
寛容さを感じさせる美しいキャビティアイアンですが、『あがりやすさ』を重視して作られたアイアンではないと思います。
『安定性』は高く、フルキャビティらしい大らかさを感じました。
おまけにアンダーカットも入っているので、さらにハードルが下がっているのかもしれません。
小顔やノーマルサイズよりも、面長でミスヒットに寛容なアイアンを求めておられる方には合いやすいのではないでしょうか?
『操作性』は、まずまずです。
面長ですし、少し反応の遅さはあるものの、『曲げにくい』タイプのアイアンではなく、左右にも対応してくれました。
マッスルバックのような『球乗り感』は無いですが、かといって今主流の『弾き系』アイアンとは違うタイプのアイアンで、コントロール性能はそこそこ残しているように感じました。
『飛距離性能』という点では優れていますが、今のディスタンス系アイアンの中でいうと『やや飛び』といったところでしょうか?
『やや飛び』ではあるものの、飛距離『だけ』に特化したアイアンではないので、ディスタンス系アイアンを使い慣れておられる方には物足りないところがあるかもしれません。
飛びに対しての安定度も、今のハイテクオートマチックタイプアイアンほど高くなく、ミスヒットすれば確実に距離が落ちるので、難しく感じる方も一定数いらっしゃるような気がします。
気難しいタイプではないものの、『お助け機能』がたくさんあるタイプのアイアンではありません。
試打後の感想

今は中空アイアンの人気も高いようですが、やはりノーマルキャビティは中空にはない魅力があっていいな・・・。と思いました。
それは見た目の印象が、そのままクラブの性格や性能に直結しているからです。
同じアイアンでも設計自由度でいったら、中空のほうがあるのかもしれないですし、マッスルバックのようなシンプルなデザインで意見難しそうに見えて、実は易しいという、良い意味でのギャップがあるのが中空の良さです。
たくさんのアイデアや技術によって中空が存在感を示していますが、ノーマルタイプのキャビティにも良いところがたくさんありますし、多くのメーカーがどちらも生産してくれているところがとてもありがたいと思っています。

選択肢の多さは、時には迷いや悩みを生んでしまうものかもしれませんが、たくさんあるものの中から選べるということはとても良いことです。
今は優れたクラブがたくさんあるのだから、できるだけたくさんのクラブに接するべきだと私は思っています。
その経験を積んで『自分なりの物差し』が完成するのではないでしょうか?

軟鉄アイアンは今も健在ですが、それでもこのアイアンは異質に感じます。
『鉄の美しさ』を楽しませてくれるアイアンです。
軟鉄による質感や打感の良さを普段から感じていながら、ここまで『素材』を目で楽しませてくれるアイアンにはなかなか出会えません。

改めて金属の美しさといいますか、奥深さのようなものを感じました。
鉄の丸棒のままだと特に美しくもないのに、このように人の手によって加工され美しく変身します。
金属自体も美しくしてもらって、喜んでいるのではないだろうか・・・。などと考えていました。

このアイアンの性能をじっくり確かめよう・・・。と思いながら、質感の良さや金属の美しさに魅了され、それが一番印象に残りました。
メタルファクトリーという名前の通り、金属を知り尽くしているメーカーなのだと思います。
フォージドアイアンはたくさんありますが、ひとくちに『鍛造』といっても、やり方などたくさんあって、『ピンからキリ』までありますが、このアイアンは『ピン』のほうで、かなりレベルが高いと感じます。

これからもメタルファクトリーには、他のメーカーには見られない個性を発揮しながら、素晴らしいクラブをたくさん世に送り出して欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※追記
このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
METALFACTORY JF FORGED アイアン
ゴルフクラブの選択は、プレイヤーのパフォーマンスに大きな影響を与える重要な要素です。
特にアイアンは、ショットの精度とコントロールに直結するため、慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、METALFACTORY JF FORGED アイアンについて説明します。
長所
高品質な素材と製造技術 METALFACTORY JF FORGED アイアンは、高品質な素材と最新の製造技術を駆使して作られています。
特に、鍛造製法により、クラブヘッドの強度と耐久性が向上し、長期間にわたって安定したパフォーマンスを提供します。
優れたフィーリング このアイアンは、打感に優れており、ショットのフィードバックが非常にクリアです。これにより、プレイヤーはショットの結果を正確に把握し、必要な調整を行うことができます。特に、鍛造製法によるソフトな打感は、多くのゴルファーに好まれています。
高い許容性 METALFACTORY JF FORGED アイアンは、高い許容性を持ち、ミスショットに対しても寛容です。
これにより、ゴルファーは自信を持ってスイングでき、結果的にパフォーマンスが向上します。
特に、重心設計により、オフセンターヒットでも安定したショットが可能です。
美しいデザイン このクラブは、美しいデザインと洗練された外観を持ち、ゴルフバッグに加えることで一層の満足感を得ることができます。見た目の美しさも、ゴルフクラブ選びの重要な要素の一つです。
短所
価格が高い 高品質な素材と製造技術を使用しているため、METALFACTORY JF FORGED アイアンは他のクラブに比べて価格が高めです。予算に制約があるゴルファーには、少し手が届きにくいかもしれません。
初心者には扱いが難しい このクラブは、ある程度のスキルを持ったゴルファー向けに設計されているため、初心者には扱いが難しい場合があります。特に、スイングの安定性が求められるため、初心者には適さないかもしれません。
誰のために
METALFACTORY JF FORGED アイアンは、以下のようなゴルファーに最適です。
中級から上級者のゴルファー: このクラブは、ある程度のスキルを持ったゴルファーに最適です。
高いフィーリングと許容性を活かして、より安定したショットを実現できます。
美しいデザインを重視するゴルファー: クラブの外観にもこだわりたいゴルファーにとって、METALFACTORY JF FORGED アイアンは理想的な選択です。
その美しいデザインは、ゴルフバッグに加えることで一層の満足感を提供します。
高品質なクラブを求めるゴルファー: 高品質な素材と製造技術を駆使して作られたこのクラブは、長期間にわたって安定したパフォーマンスを提供します。耐久性と信頼性を重視するゴルファーに最適です。