
先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは METALFACTORY A+ FW SkyBlue の5番 です。
シャフトは MURAKUMO です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は50g、バランスはD0、トルクは4.7、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は312g です。
ブルーがとても美しい、メタルファクトリーのフェアウェイウッドです。
以前、ドライバーを試打しましたが、それと全くといっていいほど同じデザインで、『番手毎の統一』がされていて、好感が持てます。
今は多くのメーカーが、同じシリーズのモデルでも、ドライバーとフェアウェイウッドでは、デザインを大きく変えているので・・・。
私は『番手間のつながり』は必要だと感じています。
それは番手毎の役割がしっかりしていて、『分業化』できていたほうが、スコアメイクにおいても有利に働くからです。
ブルーがとても目立っていて、美しいです。
一部分だけブルーが採用されているクラブはありますが、このように全体的なブルーは珍しくて好感が持てます。
ソールが、結構平らに近い感じです。
フェアウェイウッドのソールは丸みを持たせて『接地面積の小ささ』で勝負するタイプと、このように平らで『接地の均一感』を出すものに分かれます。
これはフェアウェイウッドだけでなく、ウェッジにも見られます。
直打ちするクラブはそれだけ、ソールの形状が重要だということではないでしょうか?
ソールにはウェイトがひとつだけ組み込まれていて、『03』という刻印があったので、おそらく3gでいいのだと思います。
他のクラブと比べると軽いように思いますが、これが絶妙な重量バランスなのではないでしょうか?
ウェイトは重ければいいというものではなく、重ければ重いほど、バランスがとれていなかったり、不自然さが際立つということもあります。
理想的なのはウェイトを組み込まず、『ワンピースタイプ』なのだと思いますが、それでは現実的に考えて、とっくに『性能の限界』は超えているのだと思います。
凹凸のない形状かと思っていましたが、トゥ側とヒール側が少し凹んでいました。
これにも大きな理由があるのだと思います。
ネックの長さは適度にあって美しいです。
調整システムは搭載されていません。
シンプルで美しいフェース面です。
なんと言いますか、見ているだけで、『心穏やか』になってきます。
見慣れたシャローです。
『一般的シャロー』といったほうがいいでしょうか?
以前も書きましたが、私はシャロータイプにはプレッシャーを感じることがあるのですが、この薄い形状に好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?
特に私のように『直打ち』するときは『ダウンブロー』ではなく、『レベルブロー』のイメージで打っていきたい方には受け入れられやすい形状だと思います。
クラウンもブルーで統一されていて、美しく『品のある』顔です。
フェースが少し左を向いているように見えましたが、これはもう『お約束』といったところでしょうか?
フックフェースでないと売れない時代なのかもしれない・・・。と、最近のクラブを見ていると感じます。
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
程よく手に馴染んで、心地いいです。
私はハードなタイプのグリップや、コード入りは苦手なのですが、このグリップはソフトで手に馴染みやすいので好感が持てます。
ドライバー同様LAMKIN社のグリップで、グリップエンドにメタルファクトリーのロゴがあるのがオシャレですね。
素振りをしてみると、かなり軽量感があったので、何度も素振りを繰り返して、タイミングを整えました。
軽量タイプのシャフトでも、こちらがそのクセをつかみやすいものもあれば、逆につかみにくいものもあるのですが、このクラブのシャフトは前者で、タイミングを整えやすいです。
ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
少しフェースが被っているように見えたのですが、これくらいであれば特に問題は無く、今のFWの中でも『クセのない部類』に入ります。
このブルーの美しさに、目の保養ができました。
試打を開始しました。
『打感』は適度な手応えがあって良いです。
フェース面を見たときにソフトなフィーリングを予想していたのですが、違いました。
しかし硬くなく、球の質感も味わうことができ、好感が持てる打感です。
『音』はとても静かで、集中できます。
この音は賞賛に値するな・・・。と打ちながら感じていました。
周囲に迷惑をかけず、プレイヤーの感覚を邪魔しないところがいいです。
人によっては、もっと大きめの音がいい・・・。そうでないと打った気がしない・・・。というご意見もあるかもしれませんが、私はこのクラブの静かで穏やかな音は『大好物』です。
やはり集中して、いい気分で打つって大切ですね。
球はあがりやすくてイージーです。
タフさは全く感じません。
このクラブはクリークですが、この感じだと、おそらくスプーンでもほぼ同じだと思います。
『直打ちを想定したFW』なのではないでしょうか?
『安定性』は高く、ラインを出しやすいです。
イメージしたラインに乗せやすく、安定しているので、『出来高』が高い球を打たせてくれました。
『操作性』という点では、まずまずです。
ヘッドは普通ですが、もう少しシャフトがしっかりしていると、もっと扱いやすくなるな・・・。と思いました。
かなり『ソフトスペック』なシャフトなので、気を遣いながら打っていました。
『飛距離性能』は、いい感じですが、今のFW(クリーク)の中では普通といったところでしょうか?
しかし、それはこのクラブの飛距離性能が魅力的ではないということではなく、それだけ今のFWの性能が高く、その性能の高さを、このクラブも持っているということです。
大体の目安ですが、HS40以下の方に合いやすいのではないでしょうか?
ドライバー同様、ブルーが美しく、目の保養ができましたし、品があるクラブだな・・・。と思いました。
美しいクラブを手にすると、自然と心も躍ります。
全体的に見ればソフトスペックのクラブではありますが、『ナヨナヨ』したタイプではなく、しっかりと『芯の通った』印象をもちました。
私は全体的に、もう少し厚みのあるヘッドのほうが、親近感がもてるので好きですが、このシャロー形状に魅力を感じる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今はドライバーだけでなく、フェアウェイウッドでもシャロー化が進んでいます。
ドライバーやフェアウェイウッドのような『ウッド系』は、このようなシャローヘッドが有効で、アイアンのように重心が浅いクラブにはそれほど有効ではないのかな?と、ふと思いました。
もちろんアイアンにもシャロー系はありますが、ドライバーやフェアウェイウッドのような重心の深いクラブほど極端ではありません。
どれくらいあがりやすくなるか分かりませんが、もしアイアンの『フェース高』が、このクラブと全く同じだったら、かなりシビアで難しくなるだろうな・・・。と思いました。
シャローであれば、必ず易しくなるとはいえないと思います。
どちらも打点は『一点』なのですが・・・。
ウェイトを交換したり移動できたりするクラブが欲しい。
ネックに調整システムが無いと嫌だ。
他にもいろいろなパーツが組み合わさって、『ゴチャゴチャ』したタイプが好きだ・・・。
という方には、このクラブは合いづらいかもしれません。
シンプル過ぎるのかもしれません。
しかし、ただシンプルなだけでなく、見えないところにもしっかりと技術が注ぎ込まれているような気がします。
このようなタイプで、『軟弱』に感じなかったのは珍しいからです。
アイアンもそうですし、このクラブを見ていて、メタルファクトリーというメーカーは、『金属の美しさ』を魅せてくれるメーカーだな・・・。と思いました。
個性が感じられ、とても好感が持てます。
また機会があれば、何度でも試打したい魅力的なクラブです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝します。