今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは MaxSoul 410Ti ドライバー です。
シャフトは MUSO 65 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.6、シャフト重量は64g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は320g です。
二度目のマックスソウルのドライバーです。
ほとんど出会うことがないので、とても希少性を感じるのですが、以前試打したドライバーMaxSoul 450Tiにあまりいい印象が残っていないせいか、珍しさは感じるものの、それほどテンションがあがることはありませんでした。
ただ、今回は黒いヘッドということで、精悍さが増しているような気がします。
『ディープ感』は、それほど変わらないような気もするのですが、すごくいい雰囲気が漂っています。
『黒いヘッド』ということに魅力を感じたと思うのですが、前回の白いヘッドはプラスチックのような質感がどうも馴染めませんでした。
今回はとてもスタンダードな黒で好感がもてます。
白いヘッドにも色々とあると思いますし、ただ白くすればいい・・・。というものでもないと思います。
この独特な形状は450Ti同様、やはり見られましたし、これまでも他のメーカーで同様の工夫が施されているのをたくさん目にしました。
やはり、それなりに意味があるのだと思います。
この形状で空気抵抗が減ってヘッドスピードが増すのであれば、どれくらい増すのかを知りたいです。
勿論、それは使う人によっても、結果は大きく変わってくるのだと思いますが、一例を挙げて具体的な数字を明示して欲しいと思います。
説得力をもたせるには、数字に置き換えてみることも重要だと思います。
顔は結構な『小顔』で、ヘッド後方が少し伸びていました。
今は400cc前後のヘッドが少しずつ増えてきましたが、それでもこのドライバーは少し小顔な部類に入ると思います。
名前からして、おそらく『410cc』だと思うのですが、一概には決められません。
JBEAMのBM435などのように名前とヘッド体積が一致しないモデルも見かけられます。
私がメインで愛用しているドライバーも435という名前が付いてはいますが、ヘッド体積は445ccです。
私は小顔なドライバーが大好きなので、このドライバーにもいい印象をもちました。
『メタリックブラック』といったらいいでしょうか?
独特な風合いが、また美しいです。
素振りをしてみた感じは、なかなかいい感じでした。
適度な重量感もありますが、それほどタフな感じはしません。
装着されているシャフト『無双(MUSO)』も、他のヘッドで何度か試しているのですが、結構走ってくれる感じがします。
気を抜くと、つかまり過ぎてしまいそうに感じたこともあったのですが、今回はこのヘッドがそれをある程度抑えてくれそうな感じがしました。
顔や振り感などでも、以前試打した白いヘッドのモデルよりも、親しみやすい印象をもちました。
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じでした。
見惚れてしまうような美しさ・・・。だとは正直思わなかったのですが、とても構えやすいと思いました。
フェースも被っていなくて、主張し過ぎていません。
左右、どちらにもご自由にどうぞ・・・。といってくれているようです。
といっても、ヘッド後方が伸びているので、やはりある程度の直進性があるような顔に見えました。
バルジの効きは弱めです。
私はパーシモンを経験しているので、バルジのあるドライバーに好感をもちますが、今はあまり好まれないのかもしれません。
今の多くのドライバーが、バルジは弱めだと思いますし、素材の性質から考えても、あまり強すぎないほうがいいのかもしれません。
左右に曲げるイメージは持てなかったのですが、気持ちよく『ど真ん中』を振り抜いていこう・・・。と気持ちになれました。
試打を開始しました。
『打感』は良いと思いました。
球の重さをズシリと感じられます。
ヘッドが『当たり負け」しないので、フォローまで気持ちよく振り抜いていくことができました。
『音』も良い音だと思いました。
独特の乾いた感じの音で、気分よく叩いていくことができました。
見た目の重量感と『打感』と『音』のマッチングがとても合っていると思いました。
『球のあがりやすさ』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
明らかにヒッター向けだとは思いますが、それほどタフな感じはしませんでした。
こうして見ても、かなりのディープヘッドだと思いますし、最近の『球が浮き過ぎる』ドライバーとは明らかに一線を画す感じがしますが、球がドロップすることはありませんでした。
このドライバーのロフトは10.5度ということでしたが、結構しっかりとした頼りがいのある10.5度だと思いました。
『安定性』という点でも、予想していたよりも良かったので、少し意外でした。
それは『ミスヒットに対する寛容性』というよりも、『高い直進性』といったらいいでしょうか?
余計なサイドスピンが抑えられた真っ直ぐに近い球が打ちやすいドライバーだと思いました。
最近は結構『小顔』のドライバーが増えてきましたが、それらを含めても、このドライバーの直進性はとても高いと思いました。
真っ直ぐラインをイメージして、そこに乗せていくことがとても易しく感じられました。
この直進性の高さには、好感がもてました。
『飛距離性能』という点でも、いい感じでした。
高~いキャリー・・・。というのではなく、力強いライナー系の球が打ちやすいドライバーです。
今風(いまふう)に言えば、高弾道というよりも強弾道ということになるのでしょうか?
バックスイングで貯めたパワーが、ロスなくヘッドに伝わる感じがしました。
叩いてもブレにくく感じましたし、高い直進性との相乗効果によって、大きな飛距離が期待できるのではないかな?と思いました。
ただ、スインガータイプの方には、合いづらいところがあるかもしれません。
このドライバーはロフトが10.5度ではありますが、明らかに『叩いていくべき10.5度』だと思います。
そういった点では、多少敷居の高さを感じられるかもしれません。
今は(というか昔から)、クラブ(特にドライバー)の表示ロフトがあまり意味をなしていないのではないか?と思えることがあり、構えたときに違和感を感じるドライバーがたくさんあります。
それは『大手有名メーカー』でも『地クラブ』と呼ばれるメーカーのドライバーでも変わりません。
やはり、リアルロフトをそのまま正直に表示してしまえば、売れにくくなるのでしょうか?
そういった点で考えてみても、このドライバーを構えたときに、『ロフトに対する違和感』は殆ど感じませんでした。
リアルロフトは何度なのか解らないですし、ひょっとしたらそのまま10.5度なのかもしれません。
10.5度のドライバーとして構えたときに、違和感を感じることはありませんでした。
プレイヤー目線として、これからはフェースアングルだけでなく、『ロフトの見え具合』にも、色々な工夫があってもいいのかな?と思いました。
『物理的な性能』プラス『違和感を感じさせない工夫』も必要になってくるのかもしれません。
『操作性』という点は、なかなかいい感じでした。
今日は思っていたよりも左右の曲がり幅が小さかったのですが、次回試す機会があれば、もっと大きく曲げてみたいと思いました。
左右へのインテンショナルショットも、それほど難しいとは思いませんでしたが、やはり直進性のほうが少し勝っているように思えました。
先ほども書きましたが、『小顔ドライバー』で、これだけ直進性が高いクラブはあまりないと思います。
全体的に、とてもいい印象が残りました。
450タイプと印象が大きく異なるので、自分でも不思議でした。
ヘッドの色だけでなく、色々なところが違っているのかもしれません。
私は大顔よりも小顔のほうがいい・・・。とは必ずしも思わないですし、ルール制限値の460ccのドライバーでも素晴らしいクラブはたくさんあります。
ただ、あまり大きすぎないほうが安心感を得られやすいです。
このマックスソウルのドライバーでも、前回の450よりは今回の410のほうが明らかにいい感じでした。
450を試打しているときは、あまりテンションが上がりきらなかったことをよく覚えているのですが、今日は違いました。
球を打っているのがとても楽しくなるドライバーだと思いました。
450同様、この410にも白いモデルがラインアップされているのだそうですが、もしあの独特な光沢感であるのならば、間違いなくこの『ブラックモデル』がいいと私は思います。
白いヘッドも好きですが、メリットも大きい分、ある種の難しさがあると思います。
白いヘッドに余分な光沢感は不要だと思います。
ボールが力強く飛び出していってくれそうなイメージをヘッドから受け取りたいと思っています。
そういった意味でも、マックスソウルの白いヘッドには、あまり魅力を感じていません。
今日は、この黒いヘッドに好感をもつことができたので、今度もし機会があれば、450のブラックモデルを試打してみたいと思いました。
MaxSoul 410Ti ドライバー
- 2012年10月28日
- MaxSoul
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