ゴルフクラブ試打日記。          

George Spirits REONESS RI-51 アイアン

George Spirits REONESS RI-51 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは George Spirits REONESS RI-51 アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200 です。
正面
久し振りに出会った、ジョージスピリッツのアイアンです。
前に試打したのが5年も前かと思うと、月日の経つのがとても早く感じられます。
初めて試打したということもありますし、興味のあるメーカーなので、試打したときの状況を今でも覚えています。
ジョージスピリッツらしい、カッコいいアイアンです。
ロゴが変わったので、ちょっと違う感じもしますが、カッコ良さは相変わらずです。
側面
オーソドックスなタイプのアイアンです。
特に変わったところは見られないですし、変えてはいけない部分も、アイアンにはたくさんあるように思います。
奇をてらったところは全く無く、スタンダードなアイアンだと思いました。
彫りの深さ
彫りの深さもまずまずです。
見慣れた感じのハーフキャビティです。
色々な角度から見回してみたのですが、美しいな・・・。と思いました。
思わず目尻が下がってしまいました。
ソール幅
ソール幅は、少し広く見えましたが、今はこれくらいが平均的なほうかもしれません。
ソールにも、いい味が出ているな・・・。と思いました。
控えめな『FORGED』の文字もオシャレです。
ネック長さ
ネックは、やや短めです。
この長さも、今ではよく見られます。
すごく形の整ったアイアンですが、それほど高重心という感じはしません。
ブランドマーク
このジョージスピリッツのブランドーマークがカッコいいです。
このマークを見ると、やはりジョージスピリッツのクラブなんだな・・・。と思います。
ホンマでいうところの『モグラマーク』のように、これからもずっと変えないで存在し続けて欲しいです。
そのマークを見ただけで、どのメーカーなのかがすぐに分かるのは、とてもいいことだと思います。
クラブには『個性』が必要です。
REONESS
『REONESS』という、ジョージスピリッツの中での新しいブランドです。
以前ドライバーを試打しているので、すぐにジョージスピリッツだと分かりました。
ちょっとだけガソリンスタンドに似ている感じもしますが、REONESSとはどういう意味があるのでしょうか?
ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じの、美しいフェース面でした。
使っていけばいくほど、味の出そうなフェース面です。
アイアンは使い込んでいけばいくほど、いい味が出やすいという長所があるように思います。
『新品』が必ずしもベストではなく、使い込んでいってプレイヤーとクラブとの信頼関係といいますか、『絆』『連帯感』のようなものが築かれると、よりゴルフも良くなるような気がします。
ゴルフクラブには『物理』だけでない、数値に表しにくい部分があると思います。
それは人が使うからです。
単なる道具というよりは『相棒』『仲間』という認識を、私は愛用しているクラブにもっています。
トップライン
トップラインは少し厚めに見えましたが、違和感などはありません。
今はこれくらいの厚さのほうが多いような気もします。
きちんと『R』がとれていますが、丸すぎないのがいいと思いました。
丸みが強調されすぎてしまうと、構えたときにイメージが出づらいときもあるのですが、これくらいであれば全く問題ないと思いました。
構え感
ボールを前に構えてみると、いい感じでした。
とても構えやすいです。
整った形状ではあるのですが、シャープさというよりも、まろやかな感じがしました。
トップラインの厚みを丸さが目立っているから、まろやかに見えたのかもしれません。
それほど際立ったシャープさはないのですが、好感がもてました。
『優しいイメージ』を出すことができました。
あまりシャープにし過ぎないように、メーカーも工夫をしているのではないかな?と思いました。
逃がすイメージも充分だせたので、左へのミスが怖い私は気が楽でした。
グースタイプを好まれる方は、多少構えづらいところがあるかもしれませんが、私はこういうタイプは好きです。
リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は良いです。
適度な厚み感とソフトさが共存していました。
見た目通りのグッドフィーリングでした。
軟鉄のもつ独特の柔らかさと、『球乗りの良さ』を楽しむことができました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
それほど極端な感じはしませんでした。
球があがりやすくなるような、特別な工夫は感じませんでした。
ナチュラルな印象をもちました。
今は軟鉄アイアンでも、異材がコンポジットされている物も少なくないですが、このアイアンはどうなのでしょうか?
少なくとも、こうして見る限り、『軟鉄のみ』のように感じられます。
バックフェース
『安定性』は、ハーフキャビティらしい正直さがあるので、寛容さを求めておられる方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
ミスヒットに対して、それなりの答えを用意しているアイアンといえるような気がします。
正直ではありますが、この正直なところに魅力を感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、私の感覚では7番にしては少し飛ぶ感じがしますが、今のたくさんのアイアンの中では、はっきり飛ばないほうだと思います。
飛距離よりも距離感を大切にしたい方の為のアイアンといっていいと思います。
少しでも遠くに飛ばすのではなく、正確に狙ったところに『落とす』『刻む』ということに長けていると思います。
今はアイアンの飛距離性能が格段にアップしていますし、ニーズも高まっていると思いますが、私はこのように刻むことのできるアイアンに魅力を感じます。
ランが多くコロコロと転がるイメージよりも、砲台グリーンでもきちんと止めてくれるイメージのもてるアイアンのほうが、私は好きです。
操作性
『操作性』はとても良いです。
ハーブキャビティらしく、かなり反応が良いです。
左右へ曲げる練習が大好きな私は、とても楽しむことができました。
大型ヘッドではありませんが、右へ曲げるのも、とても易しくできました。
かなり融通が利くアイアンです。
ヒール側
久し振りに出会ったジョージスピリッツのアイアンということで、かなりテンションが上がっていたのですが、そのテンションがずっとあがりっぱなしのまま、時間だけが過ぎてしまいました。
球を打ちながらずっと楽しいな・・・。と思っていました。
『操る楽しさ』と、『打感の良さ』に魅了されてしまいました。
ジョージスピリッツ リオネス RI-51 アイアン
『REONESS』という名前もいいですが、昔のままのGeorge Spiritsのロゴをそのまま前面に出してきても良かったのではないかな?という思いもありました。
しかし、このREONESSという名前にも、メーカーの思いが込められているのだと思います。
George Spirits REONESS RI-51 アイアン
今はアイアンもドライバーなどと同じように、イージー系の人気が高いように思います。
易しくて高機能なアイアンが増えてきました。
機能性アイアンの進化には驚かされます。
『ワンピースタイプ』ではなく、たくさんの素材が使われた『ミックスタイプ』のアイアンが多くなりました。
George Spirits REONESS RI-51 アイアン
それぞれ一長一短あるかもしれませんが、私はこのような軟鉄タイプのアイアンが昔から好きです。
最初から軟鉄だったということもあるのですが、この打感を一度味わってしまうと、やめられないものがあります。
George Spirits REONESS RI-51 アイアン
自分に合うようにロフト角やライ角なども簡単に変えられるところもいいです。
ライ角がきちんと合っていないと、なかなか方向性は出ません。
ライ角をチェックせずに、そのまま使い続けている・・・。という方はとても多いのではないでしょうか?
George Spirits REONESS RI-51 アイアン
軟鉄のいい雰囲気をずっと楽しんでいました。
最新モデルのアイアンではありますが、特に変わったところは見られませんでした。
しかし、この変わらないところがまたいいのだと思います。
イージー系ではないので、敷居が高いと敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今使っているアイアンが易しすぎて物足りなくなった・・・。もっとクラブの素直な反応を感じとってショットの向上に努めていきたい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。
イージー系アイアンも素晴らしい物がたくさんありますが、このような正直なタイプも、イージー系には無い良さがあるように思います。
George Spirits REONESS RI-51 アイアン
George Spiritsのクラブに出会う機会はなかなか無いのですが、今日はたまたま試打することができてラッキーでした。
カッコいいですし、いいクラブが多いので、日本全国で試打会などを開催して欲しいと思いました。
いいクラブに出会うと、ゴルファーは何か感じるものがあると思いますし、それが上達のヒントにつながることも多いのではないでしょうか?
どのアイアンが良いか?と、後輩から訊かれることもありますし、このブログの読者の方からご質問を頂戴することもあります。
なかなか返答しづらいところがあるのですが、『自分自身が好きなアイアン』といいますか、『手にしていて楽しい』と思えるアイアンを選ぶことも大切なのではないかな?と思います。
『易しい』『難しい』ということも選択肢に入ると思いますが、そのクラブが『好き』か『そうでない』かで、上達スピードも違ってくると思いますし、何よりゴルフの楽しさ・面白さが大きく違うと思います。
そういった意味でも、このアイアンは惹かれるものがありますし、永く相棒として活躍してくれそうな気がしました。
これからもジョージスピリッツのクラブにたくさん出会えたらいいな・・・。と思いました。