EPON EF-02I アイアン

EPON EF-02I アイアンを試打レビュー

EPON EF-02I アイアン
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブEPON EF-02I アイアン の7番 です。

 

N.S.PRO 950GH neo
シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。

ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は94.5g、バランスはD0、トルクは1.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は408g です。

 

正面
黒染めがカッコいい、エポンのアイアンです。

エポンのアイアンは通常のメッキタイプのイメージが強いですが、このような黒染めは珍しく、カッコいいです。

このアイアンのデザインと名前から、以前試打した『EPON EF-02D ドライバー』と同じシリーズなのかな?と思いました。

 

バックフェースにカーボンのような模様
バックフェースにはカーボンのような模様が見られます。

カーボンを貼っているのでしょうか?

それとも単なるデザインに過ぎないのでしょうか?

 

側面
コンパクトというよりは、やや面長なアイアンです。

フェース高も低めで、シャロー系アイアンといっていいように思います。

 

トゥ側に2つのウェイト
トゥ側には2つのウェイトが配置されています。

ひとつだけならまだしも、このように2つ同じような場所にあるというは珍しいです。

かなりトゥ側に重心を集めているのでしょうか?

一般的なアマチュアゴルファーの過半数がセンターではなく、トゥ寄りでヒットしているというデータがあり、それに基づいてのことなのかもしれません。

トゥ寄りでヒットしても当たり負けしなさそうですし、フェースターンがゆっくりなイメージが浮かんできました。

夏に使う『うちわ』に例えると、小刻みに何度も仰ぐのではなく、大きくゆったりと仰いでいく感じです。

 

彫りの深さ
彫りの深さもたっぷりあるポケキャビですが、AF-506とはタイプが異なります。

重心がかなり深そうですし、トゥ寄りに集まっているように見えます。

必ずしも『センター重心』がベストとはいえないのかもしれません。

 

トップライン
トップラインの厚みは標準的です。

 

見とれてしまうほど綺麗なソール
ソール幅は、ややワイドですが、今は普通といっていいと思います。

このソールの美しさ・質感の良さにエポンアイアンの良さを感じました。

さすがエポンだな・・・。と思いましたし、目の保養ができます。

何と言いますが、すごくいい味が出ています。

黒染めなので、『艶消し』になっているところもポイントが高いです。

ソールを見て美しいと感じたのは、久しぶりな気がします。

 

ネック長さ
ネックは、やや短めですが、太すぎないのがいいです。

こうして見ても、グースネックであることが分かりましたが極端ではありません。

 

FORGED
ホーゼルには『FORGED』の文字があります。

一口にFORGEDといいても、ピンからキリまであって、中にはあまり美しくなく好感がもてないものもありますが、このアイアンは質感も良く、すごく綺麗なので好感が持てました。

打つ前から目で楽しめるアイアンです。

 

ソール形状
ソールは全体的に、微妙に丸みを帯びています。

 

リーディングエッジ
リーディングエッジやトレーリングエッジは、軽く面取りしてあるくらいです。

 

フェース面の仕上げ
黒染めということもあり、とても綺麗なフェース面です。

『目で見て伝わる柔らかさ』といったらいいでしょうか?

ソフトな打感とその打感に対する余韻がじわじわとフェース面全体に伝わっていく感じがイメージできました。

 

スコアラインの白い線
一番下のスコアラインだけが白く塗られています。

これはよく見られる工夫ですし、その目的は誰もが知るところではないでしょうか?

通常のメッキでもすぐに分かる色ですが、黒染めなので、この白がさらに目立ちます。

 

トップライン
以前も書きましたが、スコアラインではなく、このトップラインを白く塗って欲しいと思っておられる方は多いのではないでしょうか?

構え方やイメージの出方は人によって違います。

 

オリジナルグリップ
もうお馴染みとなった、このEPONのグリップがいい感じです。

 

振り感
素振りをしてみた感じは、軽量感があるものの、たくさん試打してきたせいなのか、かなり慣れたような気がします。

何度か素振りを繰り返し、タイミングを整えることができました。

 

構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。

ヘッドが黒なのでキュッと引き締まって見えるのがいいですが、それでもこのアイアンは面長なタイプであることがよく分かります。

小顔ではなく大きく見え、明らかにラージ系です。

 

試打を開始しました

フェース面
『打感』は、まずまずです。

ソフトというよりは、『しっかり系』の打感で、結構ガツンときて、弾き感もあります。

見た目から伝わってくるイメージ通りのフィーリングです。

マッスルバックやハーフキャビティの打感とは大きくかけ離れていますが、これが『今風(いまふう)』の打感であり、これまでもたくさん経験してきました。

私がアイアンに求めたい打感ではないのですが、飛び系に多く、この打感に親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

 

トゥ側
球はよくあがり、タフさは全く感じません。

ロフトを立てることで生じるデメリットをポケキャビ&ウェイトで見事に克服しているようです。

シブいデザインでとてもカッコいいアイアンですが、速いHSを要求するアイアンではなく、軽量スチールが挿してあるということもあり、スインガータイプの方にも親しみやすいアイアンだと思います。

タフさは全く感じません。

 

バックフェース
『安定性』は高く、完全にオートマチックタイプのアイアンです。

先日試打したAF-506とウェイトの位置は違いますが、共通しているのは『ヘッドのブレにくさ』です。

ミスヒットしてもブレにくく寛容で、そのまま押し込める・・・。といったらいいでしょうか?

スイートエリアも広くて、シビアさは全く感じません。

弾道が高くビッグキャリーを打てるアイアンです。

何度打っても同じような弾道と球筋なので、録画したVTRを再生しているようでした。

 

飛距離性能
『飛距離性能』はとても高いです。
EPONのアイアンにそれほどたくさん出会ってきたわけではないですが、飛距離(易しく飛ばせる)ということにおいて、歴代EPONアイアンの中で、最高といえるのではないでしょうか?
全てのアイアンを試打したわけではないのではっきりとしたことは言えませんが、そう断言できるほどよく飛びました。
操作性
『操作性』という点では、あまり高くありません。
インパクトでヘッドの挙動が安定していて、球も捕まりやすいです。
EPONでは珍しいグースタイプのアイアンですが、それは面長にしてあることや、ウェイトで重心がトゥ側に寄ってしまっていることを上手く相殺できているのかもしれません。
反応の速さは感じませんでした。

 

試打後の感想

ヒール側
昔、『タラコアイアン』が一世を風靡し、そのTVCMで、『多くのゴルファー』はフェースの先(トゥ寄り)でヒットしている・・・。だからこのような形になった・・・。ということで話題になりましたが、それが今も活きているということだと思います。

 

EPON EF-02I アイアン
私はタラコアイアンのTVCMを見て、なるほどなぁ・・・。と思いながらも、あの独特な形状がどうしても好きになれなかったですし、実際に球を打っても難しくて全く馴染めなかったのですが、大人気となり、『時代を作った』クラブです。

 

EPON EF-02I アイアン
このアイアンもタラコと目的はほぼ同じだと思いますが、形が崩れていないところに惹かれます。

やや面長でグースタイプですが、構えづらいということはなく、普通に打っていくことができました。

こういった『絶妙なさじ加減』ができているところに、EPONの心配り・配慮を感じますし、ブランドイメージを高めています。

 

EPON EF-02I アイアン
黒染めなので、面長感が少し緩和されているのもいいです。

かなりロフトが立っていますが、球があがりにくいというデメリットはなく、高い弾道で飛んでいきました。

こういったところは、他のメーカーのディスタンス系アイアンと同じです。

 

EPON EF-02I アイアン
トゥ側に2つもウェイトが配置されているのが、このアイアン一番の特徴で、これに魅力を感じられる方は多いと思いますし、逆に面長でもヒール側に重量が集まっていたほうが打ちやすい・・・。という方もいらっしゃると思います。

打ちやすさやクラブに求めるものは人それぞれで、そうするとウェイトを移動できるタイプのほうがいいのでは?と思ってしまいますが、私はこのアイアンに関しては、このままでいいと思っています。

無理にウェイトを移動させたり、ヒール側にも配置させずに、『ヘッドの性能』で勝負すべきだと思っているからです。

 

EPON EF-02I アイアン
イージー系でありながらEPONらしく、整った形。

黒染めがカッコ良くシブさがありながらも、親しみやすい性格をしている・・・。

そんなアイアンだと思います。

打点がトゥ寄りの集まりやすく、セミラージサイズで易しく飛距離を稼いでいけるアイアンを求めておられる方には、頼もしい相棒となってくれるのではないでしょうか?

構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P


※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)

EPON EF-02I アイアン完全レビュー:アベレージゴルファー向け高性能アイアンの全貌

メーカー公式ページより

概要:EPON EF-02Iの基本情報

EPON EF-02I アイアンは、「FUN to GOLF」をコンセプトに掲げるエポンゴルフが開発したアベレージゴルファー向けのアイアンセットです。「攻飛距離、高打ち出し、好打感」という三つの特徴を持つEFシリーズの中核モデルとして、オーバーサイズ・シャロー形状を採用し、幅広いゴルファーにとって使いやすい設計となっています。

詳細スペック:公式データに基づく正確な仕様

基本仕様

対応番手・ロフト角・ライ角・オフセット

  • 6番:ロフト26度、ライ角61.5度、オフセット4.6mm
  • 7番:ロフト29度、ライ角62度、オフセット4.3mm
  • 8番:ロフト33度、ライ角62.5度、オフセット4.0mm
  • 9番:ロフト38度、ライ角63度、オフセット3.7mm
  • PW:ロフト43度、ライ角63.5度、オフセット3.4mm
  • AW:ロフト49度、ライ角63.75度、オフセット3.1mm
  • SW:ロフト56度、ライ角64度、オフセット2.8mm

ヘッド重量

  • 6番:258.5g
  • 7番:265.5g
  • 8番:272.5g
  • 9番:279.5g
  • PW:286.5g
  • AW:293g
  • SW:298g

標準シャフト仕様

N.S.PRO 850GH neo (S)仕様

  • クラブ長さ:6番37.75インチ〜SW35.25インチ
  • 総重量(6番):396g
  • スイングウェイト:D0(6番)〜D1.5(SW)

EPON L50 i(オプション)仕様

  • クラブ長さ:6番37.25インチ〜SW34.75インチ
  • 総重量(6番):343g(ウェイト交換時)
  • スイングウェイト:C5.5(6番)〜C7(SW)

技術的特徴:革新的な設計思想

構造設計の特徴

番手別最適化構造 6番からPWまでは飛距離重視のポケットキャビティ構造を採用し、AWとSWでは打感重視の一体構造を採用しています。これにより、各番手に応じた最適なパフォーマンスを実現しています。

ヘッドサイズの段階的設計 6番からSWにかけてフェース長が徐々に短くなる設計により、各番手で扱いやすいヘッドサイズを実現しています。

重心設計 重心をフェースセンターへ近づけることで、弾道の安定感が向上しています。

ウェイト調整機能 トゥ側に配置された2か所のウェイトでヘッド重量を可変できる設計となっています。標準仕様のステンレスネジ2本から、ステンレスネジ1本とアルミネジ1本への交換により、ヘッド重量を軽量化することが可能です。

視覚的特徴

アドレス時の安心感 グース形状とフェース長の拡大により、アドレス時の安心感が向上しています。オーバーサイズ・シャロー形状により、ミスヒットに対する許容性も高められています。

 

長所:EF-02Iの優れた点

飛距離性能

「攻飛距離」をコンセプトとするEFシリーズの特徴を活かし、優れた飛距離性能を実現しています。ポケットキャビティ構造により、初速向上と高い反発性能を両立しています。

高打ち出し性能

低重心設計により、高い打ち出し角を実現し、グリーンを狙いやすい弾道を提供します。

安定性

重心をフェースセンターに近づけた設計により、弾道の安定感が向上しています。

打感の良さ

「好打感」という特徴通り、心地よい打感を実現しています。特にAWとSWの一体構造により、ショートゲームでの繊細なタッチが可能です。

カスタマイズ性

ウェイト調整機能により、個々のゴルファーに合わせた重量設定が可能です。

短所:検討すべき点

操作性の限界

アベレージゴルファー向けの設計のため、上級者が求める細かな操作性には限界があります。

重量設定の制約

ウェイト調整には専用器具と接着剤が必要で、一般的な工具では対応できません。

価格帯

高品質な製品である反面、価格帯は決して安価ではありません。

このクラブが合うゴルファー

推奨ゴルファータイプ

アベレージゴルファー スコア80〜100台のゴルファーにとって、飛距離向上と方向性安定の両立を実現できる最適なモデルです。

飛距離を重視するゴルファー 「攻飛距離」の特徴を活かし、アイアンでの飛距離アップを求めるゴルファーに適しています。

安定性を求めるゴルファー ミスヒットに対する許容性が高く、安定したショットを求めるゴルファーにおすすめです。

高い打ち出し角を求めるゴルファー 低重心設計により、高い打ち出し角でグリーンを狙いたいゴルファーに最適です。

推奨ヘッドスピード帯

中程度のヘッドスピード(35-45m/s) この範囲のヘッドスピードを持つゴルファーが、EF-02Iの性能を最大限に活用できます。

このクラブが合わないゴルファー

非推奨ゴルファータイプ

上級者・プロフェッショナル 細かな操作性や弾道調整を重視する上級者には、より操作性の高いモデルが適しています。

極めて高いヘッドスピード(50m/s以上) 非常に高いヘッドスピードを持つゴルファーには、より硬いスペックが必要な場合があります。

コンパクトなヘッドを好むゴルファー オーバーサイズ形状を採用しているため、小ぶりなヘッドを好むゴルファーには適さない可能性があります。

極めて軽量なクラブを求めるゴルファー 標準仕様では比較的重めの設定となっているため、極めて軽量なクラブを求めるゴルファーには不向きです。

市場での評価

専門家の評価

「エポンアイアン EF-02I 評判いいですよ♪」という評価も見られ、市場での評価は良好です。

技術的評価

「EFシリーズの特徴、攻飛距離、高打ち出し、好打感」という三つの特徴が高く評価されています。

購入時の注意点

ウェイト調整について

「ウェイト交換には専用の器具及び接着剤が必要となります」とされており、一般的な工具では対応できません。また、「ウェイトの交換で発生した錆や不具合等は保証対象外となります」ため、調整は正規取扱店での実施が推奨されます。

フィッティングの重要性

個々のゴルファーに最適な仕様を選択するため、購入前の十分なフィッティングが重要です。

総合評価

EPON EF-02I アイアンは、アベレージゴルファーにとって理想的な性能バランスを実現したアイアンセットです。飛距離性能、打ち出し角、打感の三つの要素を高次元で両立し、幅広いゴルファーに対応できる設計となっています。

特に、安定性と飛距離を両立させたい中級者ゴルファーにとって、長期間にわたって使用できる高品質なアイアンセットとして強く推奨できます。ただし、上級者が求める細かな操作性や、初心者向けの極めて易しい設計ではないため、自身のスキルレベルと求める性能を十分に検討した上での選択が重要です。

価格に見合った高い性能と品質を提供するEPON EF-02Iは、長期的な視点でゴルフを楽しみたいゴルファーにとって、投資価値の高いアイアンセットといえるでしょう。


出典

エポンゴルフ 公式 オンラインショップ