今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは NEXGEN ND201 ドライバー です。
シャフトは NS201-D です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは5.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は275gです。
久しぶりに出会った、NEXGENのドライバーです。
あまり出会うことのないメーカーですが、このメーカーも『地クラブメーカー』といえるのでしょうか?
地クラブというと、『高級』『高品質』『飛ぶ』『高価』『少数生産による精度の高さ』などイメージするのですが、このドライバーはちょっと違うような雰囲気が感じられました。
もちろん、マイナスな感じは全くしないのですが、私がこれまで出会ってきた地クラブメーカーのクラブとは、ちょっと違う感じがします。
高価で手が出ない・・・。というよりは、とてもリーズナブルそうな雰囲気がありました。
親しみやすそうな価格設定なんだろうな・・・。と思いながら、このクラブを見つめていました。
『円盤』を思い出させるような『全体的な薄さ』です。
今はシャローヘッドのドライバーはたくさんありますが、このドライバーは数年前のモデルに戻ったような感じがします。
今はシャローヘッドでも、かなり高性能なドライバーもたくさんありますし、このドライバーの薄さも、それなりの理由があるのでしょうか?
当然、ヘッド後方も低くなっていて、シャローバックになっています。
できれば、もっと『厚み』が欲しいところではありますが、これもこのクラブの個性なのだと思います。
タフそうな感じは全くしないですし、球もかなりあがりやすそうな印象を受けました。
ネックの長さは、まずまず・・・。といったところで、特に変わった感じはしません。
この角度から見ても、これまで同様のクラブにたくさん出会ってきたので、『没個性』だな・・・。と思いました。
なかなか斬新なデザインのクラブに出会うことはありません。
やはり『流行』というものもあると思いますし、『右へならえ』的なところがあるのだと思います。
ヘッド後方にひとつだけ、ウェイトが組み込まれていました。
これも、これまでたくさん見てきましたし、効果もだいたい想像できます。
『六角レンチ』で交換するタイプではないようですが、色々な重さのウェイトに交換できるのでしょうか?
顔は、なかなかいい感じでした。
変なクセもなく、まとまっている感じがしました。
素振りをしてみた感じは、予想以上に『ライトな仕上がり』といいますか、『叩けるスペック』でないところに少し違和感を感じました。
もう少し、しっかりしていてもいいように思ったのですが、このようにかなり敷居を下げることによって、幅広い層を意識しているのではないでしょうか?
ヘッドのデザインは、結構『重量感』を感じさせますが、実際はかなりの『軽量級』です。
ただ、聞くところによると、このドライバーは違うスペックで叩けるモデルがあるそうなので、もし機会があれば是非そちらを試してみたいと思いました。
ボールを前にして構えてみても、特に大きな不満はなく、楽に構えることができました。
かなりシャロー感を感じるので、球が浮きすぎてしまいそうに感じるのですが、それ以外はマイナスに感じるところはありませんでした。
不自然に球をつかまえにいきそうなヘッドではないですし、ラインも出しやすく感じられました。
トゥ側が主張し過ぎていないのですが、何となくフェード系よりはドロー系のイメージのほうが強く出せました。
『シャロー感全開』のヘッドではありますが、ヘッドを『ロール』させていくイメージも出すことができました。
『振り感』には、やや不満をもったものの、『構え感』はまずまずで、このギャップを埋めながら打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は正直、もうひとつだと思いました。
硬すぎることなく、ソフトといえばソフトなのですが、しっくりきませんでした。
何と言いますか、『伝わってくるものがない』という感じでした。
何かこう『無機質』な感じで打っているようでした。
かなりいい感じのドライバーだと、球を打っていても、色々なものが伝わってくるのですが、今日はそんな感じはしませんでした。
ちょっと意味合いが違うかもしれませんが、『暖簾(のれん)に後押し』という言葉を思い出してしまいました。
『音』は、まずまずだと思いました。
静かめの音で、躊躇なく叩いていくことができました。
私は『流す』というよりも『叩いて』いきたいタイプなので、このように叩くのにブレーキを掛けないドライバーには好感がもてます。
『球のあがりやすさ』という点では、かなりのハイレベルでした。
予想通り、タフな感じは全くしない、球が浮きやすくて高弾道に自然となってしまうドライバーだと思います。
正直『あがり過ぎ』だと思ったのですが、このスペックを考えると仕方のないことなのかもしれません。
『ロフト9.5度』とは思えないほどの球のあがりやすさで、とても敷居の低いドライバーだと思いました。
『飛距離性能』という点では、正直『普通』だと思いました。
他のドライバーと比べても、特に秀でているとは思いませんでした。
ヘッドにもシャフトにも『飛ばしのエッセンス』をあまり感じられませんでした。
勿論、このドライバーのレベルが低いとは思わないですし、人によっては大きなポテンシャルを感じられる方もいらっしゃると思いますが、私はこれまでたくさんのハイレベルなドライバーに出会ってきているので、それらと比べても、このドライバーが特別優れているとは思えませんでした。
鋭い飛びを持ったドライバーを初めて試打すると、その弾道の『伸び』『力強さ』に驚くこともあるのですが、今日はそんな感じは全くしませんでした。
ああ、こんなものだな・・・。という感じで、淡々と試打しました。
『安定性』という点では、かなりのレベルの高さを感じました。
直進性が高く、球が曲がる感じがしません。
この直進性の高さが、このドライバーの最大のウリなのではないでしょうか?
スイートエリアも広めで、シビアな感じは全くしません。
『飛ぶヘッド』というよりは『曲がりにくいヘッド』といえるような気がします。
この曲がりにくさを武器にシャフトを長尺にして、思いっきり振って距離を伸ばしていけるのかもしれません。
飛距離に対して、ヘッドがそれほど仕事をしてくれる感じはしませんが、『安定性』という点ではすごく仕事をしてくれているような気がします。
『操作性』という点では、高い直進性があるからなのか、なかなか大きく曲げられませんでしたが、左右にも小さい曲がり幅で曲げていくことができました。
意図的に球筋を操作するというよりも、いい意味で『アバウト』に打っていけるドライバーだと思いました。
球筋がフック系の方も、スライス系の方も、どちらにも対応してくれるドライバーといえるのではないでしょうか?
『繊細』というよりは、『大らか』という言葉が似合うドライバーだと思いました。
今年も色々なドライバーに出会ってきましたが、このドライバーは明らかに『飛距離』というよりは『直進性』『球のあがりやすさ』が秀でたドライバーだと思います。
あまり手にすることのないメーカーのクラブですが、斬新な感じはしませんでした。
おそらく、メーカー独自の工夫なども組み込まれているのだろうと思うのですが、実際に試打してみて、それほど個性を感じることはありませんでした。
『既に出会った感じ』が最初から最後まで、ずっと感じられたドライバーでした。
何かひとつがずば抜けて優れているというよりも、全体的にまとまった感じでした。
購買意欲は全く刺激されませんでしたが、また試打する機会があれば、試打してみたいと思いました。
それと違うスペックのドライバーを是非試してみたいと思いました。
このドライバーに大きな不満はなかったのですが、何となく消化不良な感じがしました。
全体的に、もうひとつでした。
今日はテンションもあがることなく、淡々と試打をしていて、予定の球数をこなし、すぐにアプローチグリーンに向かいました。
NEXGEN ND201 ドライバー
- 2012年10月21日
- NEXGEN
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