ゴルフクラブ試打日記。          

ワクチンコンポ オリジナルドライバー ドラコンプレミアム 1084

ワクチンコンポ オリジナルドライバー ドラコンプレミアム 1084 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ワクチンコンポ オリジナルドライバー ドラコンプレミアム 1084 です。
ワクチンコンポ GR-77

シャフトは ワクチンコンポ GR-77 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は76.5g、トルクは4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は324gです。
正面

初めて手にした、ワクチンのドライバーです。
ワクチンといえば、シャフトメーカーのイメージが強いのですが、ドライバーも発売していることを知りました。
初めて手にするメーカーのクラブは、すごく奇をてらっている感じがするものが多いですが、このドライバーにはそういったことは感じられません。
すごく正統派といえるような気がします。
側面

かなり丸っこいといいますか、厚みが感じられます。
今はシャロー系のドライバーが圧倒的に多いですが、このドライバーはディープタイプです。
少数派といえるのかもしれませんが、私はこういったタイプのドライバーが大好きです。
ちょっと前まで、よく見ていた形状だと思うのですが、やはり今はシャロー系が流行りなのでしょうか?
バックフェースのアクセサリーのようなもの

この、バックフェースにある物は、単なるアクセサリーなのでしょうか?
それとも本当はウェイトの役目をしていて、それを感じさせないようなデザインになっているのでしょうか?
どちらにせよ、とてもオシャレなデザインになっています。
王冠のように見えました。
ネック長さ

ネックの長さは、普通だと思いました。
それほど長いとは思いませんでした。
こうして見て改めて、このドライバーの美しさに見とれてしまいました。
『形状美』をすごく感じました。
ヘッド自体の形状と、このゴールドの組み合わせが絶妙です。
今は昔に比べ、ゴールドのヘッドは少なくなったように思います。
『富裕層』の方に好まれる色だと思いますが、この形状は『アスリート仕様』といえるように思います。
いい目の保養ができました。
フェース面のデザイン

ただ残念なことに、このドライバーがいわゆる『高反発仕様』でルール不適合なのだと教えてもらいました。
それは残念だな・・・。と思いましたし、私がこのドライバーをコースで使うことはなくなりました。
勿論、『練習ラウンド』などで試してみることもできますが、おそらくしないだろうと思います。
少しだけ興味が薄れていってしまったのですが、このドライバーの美しさに魅了されていたので、そのまま試打を続けることにしました。
必ずしもそうだとは言い切れないですが、ゴールドは高反発が多いような気がします。
顔

整った顔をしています。
とても品のある赤です。
最近は赤いドライバーも増えてきましたが、このドライバーはとても美しくて好感がもてます。
形状自体もオーソドックスです。
この顔を見ていても、ディープ系であることが伝わってきます。
明らかに『厚み』を感じさせます。
今はシャロー系のヘッドでも叩けるモデルがたくさんありますが、元々『叩けるヘッド』はディープ系が主だったので、すごく馴染みがありますし、安心できます。
この整った顔のおかげで、『やる気スイッチ』が再び入りました。
ディープバック

ディープバック形状です。
シャロー感は全くありません。
昔ながらの『男前ヘッド』です。
挑戦意欲が掻き立てられました。
今もゴルフは楽しくてたまりませんが、昔のエンジョイしていた頃を思い出しました。
練習場でとにかく思いっきり叩いていた頃の記憶が蘇ってくるようでした。
シャローバック形状に慣れておられる方は、多少親しみづらそうな印象をもたれるかもしれません。
これまで、どんなクラブに関わってきたのか?ということでも、各々好みが変わってくるのかもしれません。
オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
すごく柔らかくてしっとりとしている・・・。という感じはしないのですが、程度に凹凸が効いていて、滑りにくいようになっています。
これだと、少々の汗や雨にも対応してくれそうです。
問題は、このグリップを交換するときに、代わりの物が購入できるか?ということです。
グリップは一番早く摩耗していく消耗品なので、各メーカーとも考慮して欲しいと、いつも思っています。
トゥ側の突起物

トゥ側に突起物のような物がありました。
これにはどんな効果が期待できるのでしょうか?
重量バランスなど、計算され尽くしているのでしょうか?
振り感

素振りをしてみても、とてもしっかりとしていて好感がもてました。
適度な重量感もありますし、シャフトも『ヤワ』なタイプではありません。
こういったところが、大手有名メーカーの『事前組立品』と呼ばれるクラブと、地クラブメーカーやシャフトメーカーなど『カスタム組み立てが主』なメーカーとの違いのような気がします。
勿論、大手有名メーカーでも、しっかりとしたシャフトをラインアップされていることもありますが、あまり多くは売れにくいということなどもあり、はじめから軟らかめであったり、軽めのシャフトが挿してあったりすることが多いように思います。
『しっかりしたスペック』は試す機会も殆ど無く、『注文』になることが多いです。
なので、あまり親しみを持てないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
『平均』といっても、『中央値』で売られていることが多いように思います。
中央値でないクラブが合っておられる方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このドライバーは324gということでしたが、それほど重さは感じませんでした。
トップの時に、ヘッドが『垂れる』感じがしないところが、すごくいいな・・・。と思いました。
最近は少なくなったような気がします。
タイミングが取りやすいと感じました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
『正統派』といいますか『王道』といった感じがします。
このオーソドックス感がたまりません。
フェースが少し被って見えたのですが、これくらいであれば、これまでもたくさん経験しているので、対応できそうだな・・・。と思いました。
クラブには過剰すぎない程度の機能をもたせているけど、それを使いこなしていくのは、あくまでもプレイヤー自身だよ・・・。と言っているような気がします。
最近は易しくなりすぎて、クラブの性能がプレイヤーに歩み寄りすぎているように感じることもあります。
構えても、あまり気持ちが盛り上がらないこともありますが、今日は違いました。
赤いヘッドですが、構えづらいということはありませんでした。
ただ、これがもし黒だったら、どんなにかカッコいいだろう・・・。と思いました。
『45インチ』ということで、適度な『短尺感』がありました。
最近は『46インチ以上』のドライバーにたくさん出会っているせいか、このドライバーが短く、コンパクトに感じられました。
昔のいい思い出が蘇ってきました。
今は『47インチ』のドライバーも多くなってきていますし、愛用されている方もたくさんいらっしゃると思います。
私は長尺を使いこなす技術がまだ不足しているので、このように『45インチ台』のドライバーに出会うと、安心します。
マイドライバーの長さも『45.25インチ』ですし、普段はやや短めに持ってショットしているので、今日はその普段の『距離感(ボールとの距離感)』で振っていけばいいんだ・・・。と思いました。
いいイメージも湧いて来ましたし、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は適度にしっかり感がありながらも、決して硬くなく、いい印象をもつことができました。
弾き感はありますが、それほど極端ではありません。
『高反発仕様』ということを、それほど強く感じることはありませんでした。
ただ、やはり『球離れ』は速いような気もしました。
打球音

『音』という点では、ちょっと意外でした。
金色のフェース面と、『高反発』ということで、高くてキンキンと耳に響きそうな音を予想していたのですが、実際は違っていました。
乾いた感じの品のいい音が優しく鼓膜をくすぐるような感覚・・・。といったらいいでしょうか?
いくら打っていても、ストレスを感じさせない音です。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーのなかでも、明らかにタフです。
それは、ヘッドの形状もありますし、装着されているシャフトの性能によるところも大きいのかもしれません。
今でも、他のメーカーから多くの『高反発仕様ドライバー』が発売されていますが、その殆どが『ベテランゴルファー向け』といっていいと思いますし、とても球があがりやすくなっているものが殆どだと思います。
しかし、このドライバーは違います。
明らかに叩けるタイプですし、ある程度の敷居の高さはあるような気がします。
ディープヘッドらしく、ライナー系の球が出やすいです。
私はこういったライナー系の弾道が好きなのですが、ここは人によって好みが大きく分かれるところだと思います。
球があがりやすくて、高い弾道を好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
バックフェース

『安定性』という点では、今の『易しさ全盛』の中では、明らかにシビアなほうだと思います。
とても『正直』なドライバーだと思いました。
直進性の高さはあまり感じなかったのですが、何といいますか『プレイヤーの持ち球』で勝負できるドライバーといえるのではないでしょうか?
面長なタイプとは違い、球もつかまりやすいので、日頃球がつかまりづらい・・・。と感じておられる方には合いやすいのではないでしょうか?
『自然につかまる』というよりも『つかまえやすい』という感じがしました。
今のドライバーはアイアンに例えると、『フルキャビティ』や『ポケットキャビティ』に相当するくらい易しくなっている物が多いように感じますが、そう考えてみると、このドライバーは『マッスルバック』とまではいかなくても『ハーフキャビティ』くらいかな?と思いました。
ただ、シビア過ぎる感じはしなかったですし、ある程度キャリアを積んでおられる方には、むしろ懐かしく感じられることもあるのではないでしょうか?
昔は、こういったドライバーがたくさんありました。
ショットの成否がはっきりしているので、まだキャリアの浅い方やイージータイプのドライバーを使い慣れておられる方には、難しく感じられる部分がひょっとしたらあるのかもしれません。
飛距離性能

『飛距離性能』は、かなりいいです。
ライナー系の力強い弾道で進んでいきました。
なかなか落ちてきません。
ボール自身がまるで『ターボエンジン』を積んで、前に突き進んでいるんじゃないかな?と思えるほど、力強さを感じました。
前進する力が強いです。
ただ、先ほども書きましたが、かなり『正直』な面もあるドライバーなので、ミスヒットしたら、かなり飛距離が落ちました。
そういった意味では『曖昧さ』のようなものは感じませんでした。
スイートエリアも、今のドライバーと比べても、それほど広くはないと思います。
いいショットをした時の飛距離性能は凄いですが、ミスしたときの反動の大きさは避けられないのかもしれません。
そして何より高反発仕様なので、競技で使えないことが残念です。
しかし、最近のルール適合モデルの進化は素晴らしい・・・。と、このドライバーを試打してみて、改めて感じました。
この高反発モデルに負けないといいますか、上回っていると感じるドライバーも、今は存在しています。
反発力は確かに魅力ですが、それに上限が設けられても、まだまだ飛距離は伸ばせるのだと思いましたし、各メーカーの努力には頭が下がるばかりです。
ひとつの規制が加えられることによって、別の部分が進化していくことは、何もゴルフクラブに限ったことではないのかもしれません。
ルールに縛られすぎると窮屈に感じることもありますが、ルールがあるからこそ楽しいのだと思いますし、そこに『公平さ』も生まれてくるのだと思います。
操作性

『操作性』という点では、いい感じでした。
左右に曲げやすいですが、フッカーの私は最初からフック系の球を打つことができました。
勿論、スライス系の球も易しく打たせてくれました。
球のつかまりはいいですが、程良く加減していけるので、それほど左が怖く感じることはありませんでした。
私はフッカーですが、重心距離が長くて『面長』に感じるクラブよりも、このようにコンパクトにまとまっている『小顔タイプ』のほうが好きです。
それはドライバーからウェッジまで共通しています。
重心距離が短めなほうが易しく感じます。
ただ、できれば『スクエアタイプ』か『逃がし系』のヘッドだと、もっと楽に振っていけたかな・・・?と思いました。
これはどちらがいい・・・。というものでもなく、あくまでも『プレイヤーの好み』で選んでいくべきだと思います。
構えたときに自動的に左へ行ってしまいそうなドライバーには『左への恐怖感』を感じることもありますが、このドライバーにはそういったものを感じませんでした。
先ほども書きましたが、球がつかまりやすいタイプなので、フェースが戻りきらないまま右に抜けてしまっている方にも合いやすいのではないでしょうか?
『フェースターンの感覚』をつかみやすいんじゃないかな?と思いました。
ヒール側

シャフトメーカーがヘッドを発売するのは珍しいと思いますが、私はいいことだと思っています。
ゴルフクラブはヘッドも大事ですが、シャフトによって、かなりクラブの個性や性能が変わってきます。
そのシャフトを専門にするメーカーが、そのシャフトに合うヘッドを発売するのは理にかなっているように思います。
今は多くのクラブメーカーがクラブ(ヘッド)を発売し、プレイヤーによって好みのシャフトを挿せるようになっていて、いいことだと思いますが、こういった逆の展開もいいのではないでしょうか?
私が今愛用しているエースドライバーも、シャフトメーカーの物です。
ヘッドを作っているのは、あの優れたメーカーであるJGEです。
JGEのドライバーもいくつか試打したことがあるのですが、強烈な飛びに優れているドライバーを作るノウハウがしっかりと確立されているように思います。
このドライバーも、ほぼ間違いなくOEMだと思いますが、このヘッドを作っているのは、どのメーカーなのでしょうか?
GRAVITY WACCINE compo. オリジナルドライバー ドラコンプレミアム 1084

初めて試打した、ワクチンのドライバーですが、とてもいい印象が残りました。
全体的な美しさがとても魅力的でしたが、機能性も高いと思いました。
シャフトがすごく仕事をしてくれているように感じました。
何といいますか、ボールを上手く包み込んでくれて、ドーンと一気に押し出してくれるような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
タイミングがとても取りやすいドライバーだと思いました。
『遊び』の部分が少なく感じ、反応がいいので、こちらのイメージを伝えやすい感じがしました。
GRAVITY WACCINE compo. オリジナルドライバー ドラコンプレミアム 1084

ただ残念なのが、先ほども書きましたが、『高反発仕様』ということです。
これでは競技で使うことができません。
しっかりとした性能や機能美がありながら、勿体ないことだと思いました。
反発力が高いと、確かに有利な一面はありますが、飛距離はそれだけでないところが奥深いと思います。
それだけ、今の『ルール適合モデル』が明らかに進化しているということです。
GRAVITY WACCINE compo. オリジナルドライバー ドラコンプレミアム 1084
 
ヘッドは初めてでしたし、シャフトもまだそれほど多く出会ってきたわけではないのですが、ワクチンもいいな・・・。と思いました。
初めてワクチンのシャフトに出会った時、正直それほどいいとは思わなかったのですが、それはワクチンではなく、あくまでもその試打したシャフトがもうひとつだったのだと思いました。
他のシャフトメーカー同様、色々な製品がラインアップされているので、たくさん試してみることが大切ですし、その中で自分に合うものを見つけ、調整していくべきなのだと思いました。
他にも有名なシャフトメーカーはたくさんありますし、日本は特に海外に比べてもハイレベルだと思います。
ただ、願わくは同じ銘柄のシャフトでも『プロ支給用』とか『一般販売用』というように分けて欲しくないな・・・。と思っています。
もし変えるのであれば、きちんと『プロ支給用』とか『一般販売用』というように、最初から解るようにして欲しいと思っています。
同じ銘柄でスペックは同じでも、実は中身が大きく違う・・・。というのは、あまり好ましくはありません。
色々な事情があるのはある程度承知していますが、できればプロアマ関係なく同じ仕様にして欲しいです。
その中で、私たちアマチュアが自分に合ったスペックを選んでいきたい・・・。と思っています。
『ワクチン』という言葉は昔からよく耳にしますし、医薬品のイメージが強く『即効性』という言葉も連想されます。
その言葉に見合う製品レベルの高さを感じ取ることができましたし、メーカーの自信がうかがえます。
また試打することがあれば、何度でも試打してみたいです。