ゴルフクラブ試打日記。          

ロマロ Ray UT

RomaRo Ray UT 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray UT です。
QUADRA 100i S

シャフトは QUADRA 100i S です。
ロフトは21度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.6、シャフト重量は105g、キックポイントは中調子 です。
正面

初めて手にしたロマロのユーティリティクラブです。
これまでアイアンやドライバー、そしてフェアウェイウッドを試打したのですが、今日は運よくユーティリティクラブに出会うことができました。
側面

とてもオーソドックスな形状です。
すごくシンプルな形状に好感が持てます。
これまでの『ロマロ』の印象からか、とても実戦的な雰囲気が伝わってきます。
『顔』

こうして見ていても、とても美しい顔をしています。
こういったウッド型ユーティリティには、『出っ歯型』と『グース型』、そしてその中間ともいえる『ストレート型』の3つがあると思うのですが、このユーティリティは『ストレート型』といっていいと思います。
すごく素直で、打ちやすそうな印象を受けます。
この3つの顔の中で、私は『グース型』が一番苦手なのですが、このユーティリティの顔にはとても好感が持てます。
ネックの長さ

これまで出会ってきた多くのユーティリティクラブに比べ、かなりネック部分が長くなっています。
今はアイアンに限らず、ユーティリティも、かなり球があがり、打ちやすくなっているものが多いですが、この形状を見ると、少し『骨のある』感じがしました。
『上がりやすさ』をある程度抑えて、その分『操作性』を高めているようにも感じます。
振り感

素振りをした感じは、かなりいい印象を持ちました。
このQUADRAのカーボンシャフトは初めてだったのですが、とてもしっかりとしているので、安心感が持てました。
適度にしなってくれる感じがして、タイミングも取りやすく感じました。
できればスチールシャフトを試してみたい・・・。と思っていたのですが、このカーボンシャフトでも不満はありませんでした。
構え感

ボールを前にして構えてみると、かなりいい顔で、思わず微笑んでしまいました。
クセのない顔なので、左右どちらにもすごく打ちやすそうな印象を与えてくれます。
ボールを包み込むイメージが湧いてきましたし、アイアンのように『狙っていける顔』だと思いました。
ここ数年、こういった素晴らしい顔をしたユーティリティクラブがたくさんあるので、すごく助かります。
ロングアイアンを実戦でも使う機会がめっきり減りました。
『易しさ』と『フィーリングの良さ』が融合したクラブのおかげで、ゴルフが易しくなりました。
すごくいいイメージがずっと持続していました。
試打を開始しました。
フェース面

まず感じたのが、その独特の心地よい打感です。
すごく優しい感触が手に伝わってきました。
柔らかいのですが、手にしっかりと伝わってくるので、感覚がつかめます。
柔らかくてもボヤける感じだと、なかなかいいフィーリングが出せませんが、この『ロマロ Ray UT』の打感はすごくフィーリングが出しやすくて好感が持てました。
打球音
 
『音』という点でも、以前試打したフェアウェイウッド同様、とてもいい感じです。
すごく馴染んでいけます。
何と言って表現していいのか分かりませんが、『日頃通い慣れた道』とでもいったらいいでしょうか?
あれこれと迷うことなく、自然といい方向へ向かっていけます。
これまで『ロマロ』といえば、アイアンのイメージが強かったのですが、こういった好フィーリングなドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティを立て続けに出会っていると、そっちのイメージのほうが強くなってきそうです。
まだ試打した数は他の大手有名メーカーと比べると圧倒的に少ないですが、すっかりハマってしまいました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、これはもうはっきりと好みが分かれると思います。
はっきりいって、それほど上がりやすいタイプのユーティリティではありません。
ロングアイアンとまではいきませんが、かなりタフに感じられる方も多いのではないでしょうか?
これまで易しいユーティリティを試打することに慣れてきたせいか、今日はやけに『打ち応え』がある感じがしました。
最近の同様のユーティリティで、私が特に気に入っているのが、『ロイヤルコレクション TRC ユーティリティ』なのですが、その『タフさ』は、まるで異なります。
勿論、シャフトのフィーリングが全く異なるので、その印象もかなり強くなっているようにも思うのですが、ヘッドだけで見てもやはり少し『タフ』に作られているような気がします。
ある程度のヘッドスピードとミート率がないと、球は浮いてくれないかもしれません。
かなり狙っていける顔をしているので、アイアンのフィーリングで打っていったのですが、私にはそういった感じで打ったほうが、易しく打つことができました。
操作性

『操作性』という点では、ユーティリティの中では、抜群に高いと思いました。
すごく易しく球を曲げさせてくれました。
球がつかまりすぎないので、ひょっとするとスライサーの方には、難しく感じられるかもしれません。
こういったタイプのクラブは、合わせにいくと難しくなるので、気持ちよく振りぬいたほうが難易度は下がるように思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、これも好みの差がはっきりと出ると思います。
このスペックで浮かしきれる方ならば、かなりの飛距離が望めると思いますが、ドロップ感を感じたり、高さが上手く出せない方には、やや難しく感じられるかもしれません。。
決して敷居の低いクラブではないと思いました。
いい感じで打っていくと、球が浮き過ぎずライナー性の力強い球が打てるので、かなり魅力的です。
これはとても実戦的だと思いました。
バックフェース

『安定性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
それほどシビア過ぎる感じはしませんでしたが、大きなミスを見逃してくれる寛容さは、あまり持ち合わせてはいないように感じました。
日頃の練習量が問われる・・・。といっていいのかもしれません。
ロングアイアンに慣れておられる方は、このクラブがすごく易しく感じられるように思いますが、今は『5番』からのセッティングの方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々には、合いづらいクラブなのかもしれません。
このクラブの方向性がはっきりと見えてきたような気がしました。
ヒール側

今日はとても高フィーリングのユーティリティに出会うことが出来て、とてもいい一日でした。
最近はユーティリティを試打する機会がめっきりと減ってしまったのですが、こういったいいクラブを試打してしまうと、改めてユーティリティの良さを実感しましたし、これからもどんどん試打していきたいです。
ロマロのクラブに益々興味が出てきました。