ゴルフクラブ試打日記。          

ロマロ Ray 460HX BLACK ドライバー

ロマロ Ray 460HX BLACK ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ロマロ Ray 460HX BLACK ドライバー です。
QUADRA FIREEXPRESS 65

シャフトは QUADRA FIREEXPRESS 65 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはX、トルクは3.5、シャフト重量は69g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は321g です。
正面

ロマロらしい、黒がとてもよく似合うニュードライバーです。
名前にもあるとおり、ヘッド全体の黒がとてもカッコいいです。
重厚そうな感じがしますし、高級感が伝わってきます。
私はヘッドには『軽量感』が感じられる白いヘッドよりも、『重量感』が感じられる黒いヘッドのほうが好きです。
『速く振る』ということも大切なのですが、私はそれにプラス『重力を味方につける』というイメージが欲しいと思っています。
それには、白いヘッドよりも黒いヘッドのほうが、私には合っているような気がします。
今は白いヘッドが大流行していますし、色々なメーカーから発売されているようですが、いずれロマロもその流れを汲むのでしょうか?
それとも、これまで通りの路線でいくのでしょうか?
白いヘッドもいいですが、できれば私は今のままのほうが嬉しく思います。
側面

今は、ヘッド全体が黒いドライバーもたくさん見かけるようになり珍しくありませんが、最初出始めの頃は、とてもシブくてカッコいいな・・・。と見惚れてしまったことをよく覚えています。
黒いヘッドの先駆者は、やはりテーラーメイドで、『r7』の印象がとても強いです。
このロマロのドライバーは日本製なのだそうで、その『丁寧さ』や『品質の高さ』が、こうして見ていても充分にうかがい知ることができます。
こうして美しいクラブに出会えていることが、試打をしていて、とても楽しく感じるところです。
すごくワクワクしてきます。
ウェイトのようなアクセサリー

このアクセサリーのような物は、配置からして、おそらくウェイトの役目を果たしているのではないか?と思ったのですが、宝石のようで、とてもオシャレです。
こういったオシャレ心は、すごくいいな・・・。と思います。
ただ、こうして見ている限り、交換などはできないようなのですが・・・。
HARMONIZE FIN SYSTEM

トゥ側のところに『HARMONIZE FIN SYSTEM』と記されていました。
直訳すると『フィンが調和するシステム』ということになると思うのですが、何かまた新たな技術が組み込まれているのでしょうか?
『見た目のカッコ良さ』や『構えやすさ』『フィーリング』などが犠牲にならないのであれば、こういった先進技術はどんどん取り入れて欲しいと思っています。
ネック長さ

『ネックの長さ』は標準レベルで、これまでのロマロのドライバーと、ほぼ同等な感じがします。
この角度から見ても、改めて美しいヘッドだと思いました。
このドライバーのヘッド体積は名前のとおり『460cc』なのだそうで、この大きさは私の中ではやや大きすぎると感じることが多いのですが、このように整った形状だと思わず見惚れてしまいます。
こういった美しいクラブを手にすることができるだけで幸せを感じますし、気持ちがどんどん昂っていきます。
まずまずのシャロー感
 
ヘッド自体は、それほどディープさを感じず、むしろややシャローな印象を受けました。
これまで他のメーカーでたくさん出会ってきた『超・シャローヘッド』とは大きく異なりますし、このまずまずのシャロー感はロマロドライバーのひとつの特徴だと思います。
ディープなヘッドは苦手だけど、シャロー過ぎるドライバーはもっと苦手だ・・・。と感じておられる方にとって、とても魅力的に見えるのではないでしょうか?
今は『セミシャロー』で高性能なドライバーがたくさんあります。
『機能性』と『美』を追求しているヘッドだと思いました。
顔

『顔』も、とても整っていて、すごくいい雰囲気が伝わってきました。
ロマロらしい、かなりの『男前』です。
やや『面長』な感じで、トゥ側も出っ張っていないので、すごく安心して打っていけそうな感じがしました。
高級感溢れる『光沢感』がいいですし、『打つ前に、まず目で楽しませてくれるドライバー』だと思いました。
振り感

素振りをしてみても、いい感じです。
重すぎず、軽すぎず、気持ちよく振っていくことができました。
やはり美しいクラブというのは、それだけで振っていても気持ちが込み上げてくるものがあります。
構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいい気分で構えることができました。
呼吸も浅くならずに深く、また肩の力もいい具合に抜けていきました。
すごくいいイメージが浮かんできました。
どちらかというと『逃がし顔』に入ると思いますし、スライスに悩んでおられる方は不安感を感じられるかもしれません。
しかし、私のようなフッカーには、気持ちよく叩いていけそうな感じがすごくします。
この独特の『バルジ』がとても美しいと思いました。
最近のドライバーで、これほど強くバルジが効いているものは少ないような気がします。
今日は、このバルジに惚れてしまいました。
フェード系のイメージも強く出すことができました。
それほど『立体感』を感じないので、適度に球があがりやすそうだと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はとても好感がもてました。
適度に弾き感がありながらも、やや軽めのフィーリングで気持ちよくショットすることができました。
硬すぎず、手に嫌な衝撃が残らないので、躊躇なく叩いていけました。
この打感の良さは、これまでのロマロのドライバーに共通するところではないかな?と思いました。
打球音

『音』は、やや『はっきりめ』な感じで、聞きごたえのある音だと思いました。
耳に嫌な音が残らず、むしろ爽快感が残りました。
やはり飛ばす為のクラブであるドライバーは気持ちよく振り抜いていくことができなければならないと思いますし、そうでないとそのクラブの持つ高いパフォーマンスは発揮されないように思います。
そういった点で考えてみても、このドライバーのフィーリング性能には好感をもつことができました。
バックフェース

『安定性』という点でも、なかなか高いと思いました。
普通に打っている限り、暴れる感じがしません。
このドライバーのように『バルジ』が効いていると、ボールが曲がりやすそうな印象を抱かれる方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、実際は逆で多少の曲線を描きながらターゲットに運んでいきやすくなることが多いです。
そういったタイプで名器と呼ばれるドライバーには、これまでたくさん出会ってきました。
バルジが直線に近いと何となく『オートマチック系』のドライバーに見えてしまうこともあるのですが、このドライバーに関して言えば、やや『マニュアル系』に感じられます。
『460cc』という大きさをあまり感じさせないヘッドだと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた通りで、特にタフな印象もありませんでした。
ロフトが10度ということですが、最近の『ロフト10度ドライバー』の中でも、『あがりやすさ』という点で、真ん中くらいの位置に属するのではないかな?と思いました。
やや高めの弾道で飛んでいきますし、キャリーも充分に稼いでいくことができました。
何年か前の『超・シャローヘッドドライバー』のように、『高くあがって終わり』という弾道ではなく、しっかりと前に力強く進んでいってくれました。
どちらかといえば、ヒッタータイプ向けだとは思うのですが、その敷居は決して高すぎないと思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、高いと思いました。
タフな印象はありませんが、ヤワ過ぎるドライバーではないので、気持ちよく体重の乗った球を打つことができました。
ボールに『当たり負け』することなく、力を伝えやすいドライバーだと思いました。
弾道はやや高めですが、前に進む『推進力』とのバランスもとれているように思いました。
これまでたくさんの高性能なドライバーに出会ってきているので、特別驚くようなことはありませんでしたが、このドライバーのポテンシャルも高く感じられました。
操作性

『操作性』という点では、『460cc』の大きさのドライバーの中では、なかなかいい感じだと思いました。
そもそもファイヤーエクスプレスというシャフトも、どちらかというと操作性がそれほど高いシャフトだとは思わないのですが、フレックスが適度にしっかりとしているせいか、今日は左右に曲げたりすることも比較的簡単に行うことができました。
球がつかまり過ぎないので、どちらかというとフェード系のほうが、易しく感じました。
ただ、この美しい顔を見ていると、あまり細工をせずに、あくまでも『自然体』で打っていきたいと思いました。
スライスを削減してくれるドライバーではありませんが、このような『ニュートラル系』のドライバーで、スライスをスイング改善で矯正していかれることも、レベルアップの有効な手段のひとつといえるのではないでしょうか?
球筋を修正していくのは、クラブではなく、あくまでもスイングが主体なのだと私は思います。
便利過ぎる道具は時として、それを使う人のまだ使われていない能力の発揮を妨げるような気がします。
ここ数年のドライバーを試打していると、そのように感じることがとても多いです。
ヒール側

私はロマロのクラブと出会って、まだ日が浅いですし、それほど多くを知りません。
しかし、初めて出会ったときの、あのアイアンのグッドフィーリングは忘れることができません。
それからドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティに出会い、すごく魅了されました。
性能が優れていながら、そのフィーリングの良さがとても印象的です。
その中でもドライバーといえば、一昨年出会った Ray DRIVER 435LX が強く心に刻まれています。
今日は、このニュードライバーを試打しながら、その『435』とイメージが少しダブるところがありました。
今度もし、機会があれば、是非比較してみたいと思っています。
RomaRo Ray 460HX BLACK DRIVER

私は小振りなヘッドのほうが好きなので、おそらく『435』のほうに、よりたくさんの魅力を感じてしまうような気もするのですが、このドライバーもすごく気に入りました。
少なくとも、昨年試打したRay DRIVER 455LXというドライバーよりは、私は今回の460HXのほうに魅力を感じます。
その違いは主に『顔の良さ』です。
今回のほうが、少し顔が大きくなったのかもしれませんが、全体的に整っていていいイメージが出せました。
RomaRo Ray 460HX BLACK DRIVER

ロマロのドライバーは性能も高いですし、フィーリングもいいものが多いです。
しかし、やはり高価でもあるので、そういった意味では多少敷居が高いと言わざるを得ないのかもしれません。
私はまだロマロのクラブを所有できていませんが、できれば購入したいと考えています。
しかし、実現まではかなり時間が掛かるように思うのですが・・・。
ヘッドが大きくなれば、必ずしも易しいとは私は思いませんが、このドライバーはとても易しい印象が残りました。
それはヘッドの大きさというよりも、あまり『余計なものがない』というところが気に入ったからなのかもしれません。
いくら数値上優れていても、その工夫が邪魔に感じたり、ごちゃごちゃした感じがすると、フィーリングが出せないので、途端に難しく感じます。
フィーリングが出せていないナイスショットは、あくまでも『偶然』であって、それは本当の意味でのナイスショットではないと思っています。
そういった意味でも、今日はずっとフィーリングを出すことができたので、終始易しく感じました。
スイートエリアも狭いとは感じなかったですし、シビアな感じもしませんでした。
これまでたくさん出会った大型ヘッドに、よくありがちだった『ボヤける』感じもありませんでした。
色々な角度からみても、すごくバランスのとれたドライバーだと思いました。
また出会う機会があれば、何度でも試打を楽しみたいです。