ゴルフクラブ試打日記。          

ロイヤルコレクション TRC ユーティリティ

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今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション TRC ユーティリティ のU3 です。
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シャフトは BBD’s です。
ロフトは21度、クラブ長さは40.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は58g、トルクは4.3、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は344gです。
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久し振りに出会った、ロイヤルコレクションのユーティリティです。
今日は新しいクラブを試打する予定はなく、これから大きな試合がたくさんあるので、それに備えて『打ち込み』を行う予定でした。
そこへ店員さんが私の打席まで、
「『ロイコレ』の新しいユーティリティが入りましたよ・・・・。」
と、この試打クラブを持ってきてくれました。
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とてもシンプルで美しい形です。
『ロイコレ』といえば、ドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティまで、『キャビティソール』が『当たり前』のようになっていましたが、このクラブはそのようになっていません。
よく見ると、『申し訳程度』に付属品のようなものがついていて、それが『キャビティソール』に見えなくもありません。
これまでは、ヘッドの『ソール』に大きな凹みがあったのですが、今回のクラブは新たに部品が付け加えられていて、しかもかなり浅い凹みです。
これで、これまでの『低重心化』などを担っていた役目を、この『付属品』で補っているのでしょうか?
それとも、以前のような『キャビティソール』は、もうそれほど意味をなさなくなっているのでしょうか?
『キャビティソール』の他にも、『テーラーメイド』に代表される『ゲタバキソール』など、ソール形状に様々な工夫が施されているクラブが以前はよくありましたが、最近は少なくなってきているような気がします。
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店員さんの話によると、この『付属品』のようなものは、『ツインレールキャビティ』というのだそうで、こうすることにより『ヘッドの抜け』が良くなっているのだそうです。
今は、フェアウェイウッドからユーティリティ、アイアン、ウェッジまで、この『ヘッドの抜け』という言葉をよく聞くようになりました。
『芝の抵抗』を少しでも抑えてくれる『抜け性能』は、実戦でもとても大切ですし、重視する点です。
できれば『ベアグランド』や『ターフ跡』でも、怖くないソールができれば嬉しいのですが・・・・。
そんな所から打たないようにすればいい・・・・。とは自分自身でも思うのですが、どうしてもこうした悪いライにつかまってしまうことも多く、自分の不運を感じます。
とはいっても、私は実際は悪いライから打つのが結構好きで、
「どんな球が出るのだろう・・・・。」
と、これから打つショットにすごく興味があります。
例えそのショットが失敗に終わっても、『自分の経験値』が上がったような気がしますし、いい経験の『積み重ね』が出来たような気がします。
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素振りをしても、かなり全体的にソフトに感じました。
やや軽めで、それほど硬くないシャフトで、全く『タフ』な感じはしません。
少し軟らかめなこのシャフトですが、頼りない感じではなく、タイミングも比較的合いやすい感じがしました。
『重量感』もなく、比較的『易しめ』の設定になっていると思いました。
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ボールを前にして構えてみても、すごく構えやすくて『いい顔』だ・・・・・。と思いました。
すごくすっきりとしていますし、全く嫌な感じがしません。
『心の安定』を図れる形状の美しさです。
あとはスムーズに上げて、自然に振り下ろすだけ・・・・・。余計な操作はいらない・・・・。といった気分にさせてくれます。
これまでたくさんのユーティリティクラブが誕生してきて、その高性能から私たちゴルファーは大きな恩恵を受けていますが、その高性能なユーティリティの『最大の欠点』は『構えづらさ』ではないでしょうか?
『200ヤード以上』がすごく易しくなりましたし、かなり助けられたこともありますが、どうしても『構えづらい』感じがするものが多くありました。
なので、私は出来るだけ『ユーティリティ』よりも『ロングアイアン』を実戦では優先して使ってきました。
『ロングアイアン』は、『ユーティリティ』に比べ、確かに難しくはありますが、例えミスしてもそれを予想しやすい・・・。というか、『ミスの幅』を限定できるところに私は安心感を感じてどうしても実戦では使うことが多くありました。
その点、構えづらいユーティリティは、確かに実際はすごく易しいけれども、時々思ってもいないような球が出たり、自分の想像以上にミスしてしまい限定できないところに難しさを感じてしました。
『保険がかけづらい』ところが、ありました。
やはり構えづらくて、いいイメージを頭に描いていけないことが大きな要因のように思います。
しかし、このクラブはすごくいい『面構え』です。
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どのメーカーでもそうだとは思うのですが、おそらく『ロイヤルコレクション』ほど、『構えやすさ』や『美しさ』にこだわったクラブ開発をしているメーカーはないのではないでしょうか?
私はこれまでたくさんのクラブに出会ってきてそう思います。
『構えやすさ』『美しさ』も、大きな『性能のひとつ』というように考えているのではないでしょうか?
そういった所も、『ロイヤルコレクション』の大きな魅力でもありますし、『ステータスの高さ』だと思います。
我々ファンの心をグッと掴んで離さない感じがします。
それ以外のメーカーは、これまでのいいイメージとはかけ離れた感じの、やや信じがたい形状のクラブを発表してきたことがあります。
それは『ブリヂストン』『ダンロップ』『ミズノ』といった『国産御三家』でも例外ではなく、そういった形状のクラブが、つい最近まで見受けられました。
勿論、それはメーカーは同じでも『ブランド』が違うのだから・・・・。とも思えなくもないのですが、やはりメーカーは一緒だ・・・・。と思ってしまいます。
メーカー側からすれば、ニーズがあってのことですし、おそらく『テスト的』な意味合いで作ったのかもしれませんが私はどうも苦手で、ショップで見かけることがあってもそのまま素通りしてしまうことがよくありました。
『ロイコレ』には、これまで通りの路線を歩んで欲しいです。
試打を開始しました。
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まず感じたのが、そのすごく『ソフトで心地良い打感』です。
『ロイコレ』のクラブだから・・・・。と、打つ前から予め予想はしていましたが、やはりその予想は当たっていました。
すごく心地良い感触です。
これまでの『ロイコレ』のフェアウェイウッドやユーティリティは、どちらかというと『球持ち感』といいますかインパクトから『押していける』感じの打感が多かったように思うのですが、このクラブはどちらかというと、そういった『球持ち感』というよりは『弾き感』のようなものを感じました。
しかし、決して『高反発』という感じでもなく、むしろ『落ち着き感のある反発力』とでもいうのでしょうか?
『球の飛び出し方向』が予想しやすい感触だと思いました。
すごく品のあるユーティリティだと思います。
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『球のあがりやすさ』という点でも、すごくいい感じです。
昔、苦労して打っていた『ロングアイアン』の距離を、今はいとも簡単に打てる時代になりました。
昔はゴルファーの『技量の差』が大きくスコアに直結していましたが、今のようにクラブ開発が大きく進んでくると、その『技量の差』を『クラブ性能の差』が大きく凌駕してくる時代になったのかもしれません。
楽に飛んでいるボールを目で追いながら、クラブの進化が大きく進んだことを実感していました。
昔、歯を食いしばっていた距離を、今は『ミドルアイアン以下』の易しさで打っていける時代なのだと思いました。
球もすごく拾いやすいですし、アイアンに近い感覚で打っていくことができました。
1球目からいい感じで打っていけたのですが、すごくいい感じで打ち続けることができました。
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『安定性』という点でも、私はいい感じだと思いました。
決して誰が打っても曲がらない・・・・。ミスしない・・・・・。といったタイプのクラブではありませんし、やはりある程度の技量は要求されるのかもしれませんが、その『ハードル』は決して高過ぎることはないと思いました。
今日試打したこのスペックですと、かなり幅広い層に受け入れられると思いますし、決して『ハードヒッター専用』ではありません。
やや軽く、シャフトも軟らかめではありますが、『構えやすさ』が大きくプラスに働いているのか、『安定性』がすごく高く感じられました。
見た目はかなりシンプルなヘッドですが、目に見えないところで大きな工夫が施されているのかもしれません。
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『操作性』という点でも、なかなかいい感じだと思いました。
決して『直進性』だけで勝負しているクラブではないと思いましたし、左右のどちらでも比較的楽に曲げていけます。
気を抜けば大きなミスにつながってしまうような感じもしましたが、それはどのクラブでも同じだと思いました。
やはり私はアイアンのように大きな『インテンショナルショット』を打つよりは、出来るだけ自分の持ち球で、大きな曲がりを『セーブ』しながらボールを運んでいくのがベストのような気がしました。
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『飛距離性能』という点では、これまでの『21度ユーティリティ』と同等だと思いました。
よく飛びますが、決して『大飛び』をするタイプではなく、『安定した飛び』を追求していける感じがしました。
『縦の誤差』といいますか、『距離のバラつき』が少ない感じの、まさに『実戦向け』のユーティリティだと思います。
ロイコレらしい、ユーティリティだと思います。
『ブランドイメージ』を損なうことのない、ハイレベルなユーティリティだと思いました。
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その後、何球打っても大きなミスは出にくい感じがしました。
構えやすくて打感もいいので、なかなか疲れがきません。
難しすぎないので、決して『シビア』な感じもしません。
『敷居の高さ』も感じず、これまでの『易しいユーティリティ』といった感じです。
見た目以上に易しいクラブだと思います。
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今年の『ロイヤルコレクション』のクラブといえば、私は真っ先に BBD’S 304T を思い出し、その高フィーリングが今でも忘れられません。
まさに『ロイコレの真骨頂』といったところなのですが、このユーティリティも『ロイコレらしさ』が充分伝わってきます。
『美しさ』『打感の良さ』『打ちやすさ』の三拍子が揃っている感じです。
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今日はティアップして打ってもみたのですが、やはりその『易しさ』は変わりません。
すごく楽に打っていけますし、飛距離も稼げて曲がりを抑えていけるので、『ティショット』で刻みたい時にも充分活躍してくれるクラブだと思いました。
球もじゅうぶんにあがってくれますし、左右に曲げることも楽に行えました。
私のホームコースの狭いホールをイメージしながら、打っていったのですが、すごくいい感じで打っていけました。
もし、これが実戦だったら良かったのに・・・・・。と思える球を連発することができました。
これを数日後のラウンドに取っておきたい気もしたのですが、その日は今日の感覚を忘れずに大きなスイングで振り抜いていこう・・・・。と思いました。
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どのメーカーにもいえることだとも思いますが、『ロイコレ』のクラブも『易しさ』が前面に出てきたような気がします。
やはり今は『難しさ』は、あまり流行らないのかもしれません。
『タフ』なクラブが少なくなり、クラブも『軽量化』が進んでいるように思います。
アイアンを見ても、『軽量スチール』が標準装備され、『ダイナミックゴールド』は『特別仕様』や『特注』になっていたり、装備されている機種が限られてくるようになりました。
私は『振り切れる範囲内で』、『身体に無理をかけない』という条件付きで、なるべく『重量のあるクラブ』を使っていた方が、その人が持つ『スキル』を維持してくのが容易だと思うのですが・・・・・。
昔は『重量感のあるユーティリティ』や、大ブームにはなったけど、決して易しくは無かった『PRGR ズーム』などがありましたが、このクラブは、いい意味でかなり易しいユーティリティです。
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『ロイヤルコレクション』というメーカーのクラブに憧れを抱きつつも、自分にはまだ難しいんじゃないか・・・・?と敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に打ってみると
「何だ意外と易しいじゃないか・・・・。これなら自分でも打っていける・・・・。」
と感じられる方もきっと多いのではないでしょうか?
こういった構えやすいクラブを選ぶというのは、上達していくうえですごく重要な気がしますし、上達してからでもずっと使っていける『付き合いの永いクラブ』といえるのだと思います。
これまで、全く『ロイコレ』のクラブに触れたことがない・・・・。という方でも『ロイコレデビュー』を、このクラブで始められるのもいいのではないでしょうか?
私はこのクラブがすごく強く印象に残りました。
また目にしたら、試打したいと思いましたし、友人たちにも薦めてみたいです。