今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD’s Tour VS ドライバー です。
シャフトは 三菱レイヨン FUBUKI α70です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはX、トルクは2.8、シャフト重量は75g、バランスはD3、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は324gです。
ロイヤルコレクションの新しいドライバーです。
ロイヤルコレクションのニュードライバーを試打するのは、ずいぶん久し振りです。
ロイヤルコレクションといえば、フェアウェイウッドやユーティリティの素晴らしさがまず頭に浮かびますが、実はドライバーも名品揃いです。
私も『SLEルール適合品』が出回り始める頃に『CV PRO』というドライバーを購入して、今でも大切に保管しています。
ロイヤルコレクションのパターには、まだ出会ったことが無いのですが、ロイヤルコレクションのクラブは、ドライバーからウェッジまで、どれも美しくて好感度が高いものばかりです。
私もそうですし、私の周りにもファンがたくさんいます。
ロイヤルコレクションの代名詞ともいえる、『キャビティソール』の深さは、それほど深くないように見えました。
昔の物はもっと深かったような印象があるのですが、最近の『ロイコレ』のクラブは浅くなっているような気がします。
この『キャビティソール』の深さにより、適度な重心位置が保たれているのだと思います。
クラブには、メーカー独自の個性があるべきだと思っているので、この『キャビティソール』には、とても好感を持っています。
ロイヤルコレクションらしさが出ています。
今は、各メーカーのクラブがあまりにも似通っていて、個性が少し失われているような気もしています。
しかし、時代や流行などでも大きく左右されるところもあると思うので、仕方のないことなのかもしれません。
ヒール側とトゥ側に『切れ目』のようなものが入っています。
これにより安定性が増すなど、何か理由があるのでしょうか?
それとも単なるデザイン上のことだけなのでしょうか?
この切れ目とキャビティソール以外は、とてもシンプルなヘッド形状だと思いました。
ロイヤルコレクションらしい、『美的感覚』が感じられます。
今の多くのドライバーは、ウェイトの移動や交換などが出来るものが多く、かなり機能的になっていますが、このドライバーを見ていると、
そんなことをしなくても、いいドライバーは作れるよ・・・・。
とメーカーが言っているようです。
今のクラブ作りの風潮に一石を投じているように思います。
ロイヤルコレクションらしい、とても美しい顔をしたドライバーです。
こうして見る前から、ある程度予測はついていたことではありますが、その期待や予想を裏切らないところに信頼を寄せることが出来ますし、俄然、やる気が出てきます。
かなりの『正統派美人』です。
この『顔の美しさ』と、これまで何度か試打してきて好感度が高い『FUBUKI』というシャフトのコラボレーションなので、打つ前からすごくいい内容の試打が行える予感がしてきました。
高品質なドライバーが多い今でも、中には
どのように打っていったらいいのだろう・・・?
などと疑問に思ってしまうクラブもありますが、このドライバーに関しては、まさに『普段着』のままでいい感じがしました。
素振りをしてみても、すごくいい感じです。
適度な重量感が感じられますし、すごくタイミングが取りやすく感じられました。
『ヘッドの効き』も、いい感じでした。
振っていても暴れる感じがしないので、安心してクラブに任せていくことができました。
最近も、色々なドライバーを試打していますが、素振りをしていて、これだけ安心感を感じられるドライバーは、ちょっと無かったような気がします。
ボールを前にして構えた時に、その美しい顔に見とれてまいました。
すごく楽な気分で構えることが出来ました。
さすがはロイヤルコレクションです。
こういった構えやすいクラブを作らせたら『天下一品』です。
以前も書きましたが、ロイヤルコレクションほど、『クラブの美しさ』にこだわっているメーカーは無いのではないでしょうか?
『クラブは、まず美しくあるべき』というのを実践しているように思います。
いくら遠くに飛んでも、また曲がらないドライバーでも、構えづらいクラブには、私は魅力を感じませんが、このドライバーにはすごく魅了されてしまいました。
頭の中にも、いいイメージがどんどん膨らんできました。
どのラインから打っていくかな・・・?と迷うほど、色々ないいラインをイメージすることができました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その素晴らしい『打感の柔らかさ』です。
打つ前から、いい予感がしていたのですが、一球目からその何とも言えない柔らかい感触に思わず声を上げそうになりました。
すごく柔らかくて心地いい感触です。
さすがは『フィーリング性能』がとても高い、ロイヤルコレクションのクラブだと思いました。
この感触を味わっているだけで、今日は練習しに来て良かった・・・・。と思いました。
こういったタイプのドライバーの特徴だと思うのですが、『幾分捕まえ気味』でいったほうがいい感触が得られやすい感じがしました。
何球打っても、全く飽きることがありません。
ただ柔らかいだけでなく、ボールの方向なども感じやすいので、すごく安心できました。
この『打感』というだけでも、最近のドライバーの中でも間違いなくトップクラスに入ると思いました。
ドライバーには『飛距離性能』がどうしても求められますが、私はそれも大切にしていきたいですが、『打感』や『構えやすさ』『振りやすさ』を、より求めていきたいので、このドライバーは『大ストライク』でした。
ドライバーにある程度の『しっかり感』を求め、『構えやすさ』や『打感の良さ』を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、このドライバーは、そういった方々にも自信を持ってお薦めしたい一本です。
音もすごくいい感じです。
心地良い音が耳に心地良く届いてきます。
やや『乾いた音』といいますか、少しはっきりとした音のようにも思ったのですが、何度聞いても集中力がとぎれることがありません。
気持ちよく叩いていくことが出来ましたし、周りも全く気になりませんでした。
そのせいで集中力が増したのか、球筋がすごく安定していました。
やはり『ナイスショット』には、『いい音』が欠かせません。
インパクトが緩んでしまうような音では、いい結果を得るのは難しいことだと思います。
その点で考えてみても、このドライバーは、まさに『ナイスショット』を生み出す為に作られたドライバー・・・・。といってもいいのではないでしょうか?
このドライバーに対する好感度がどんどん増してきました。
『飛距離性能』も、かなり優れています。
気持ちよく叩いていくことが出来たせいなのか、勢いのあるボールが衰えることなく練習場のネットに突き刺さりました。
適度な『低重心設計』が施されているのでしょうか?
『吹き上がり感』を殆ど感じることなく、気持ちよく叩いていくことが出来ました。
今でも叩いていけば、吹き上がってしまうドライバーに出会うことがありますが、そういったドライバーはどうしてもインパクトを細工してしまいたくなりますが、このドライバーはそういった心配は殆ど無いように思われました。
力強い弾道が途中で失速する感じもありませんでした。
何となくですが、『重い球』を打っていられたような気がします。
このドライバーは、明らかに『スインガータイプ』よりも『ヒッタータイプ』の為に作られたドライバーではありますが、このようなドライバーでないと、自分自身のポテンシャルを充分に発揮できない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
最近多く見かけるドライバーとは、明らかに『一線を画す』感じがしますが、ちょっと前まで、このような素晴らしいドライバーはたくさんありました。
一般的には『敷居が高い』と感じられるのかもしれませんが、日頃『アンダースペック』のドライバーを使っていて、却ってゴルフを難しくしておられる方が多いのも、これまた事実だと思います。
私はそんな方々に、是非このドライバーを試して頂きたいと思いました。
『球のあがりやすさ』という点でも、思っていたよりも上がりやすくて好印象でした。
打つ前に想像していたよりも『タフ』な感じはしませんでした。
とても美しいヘッド形状ですし、最近のドライバーにしては『小顔』ではありますが、昔のドライバーのような『重心深度』ではないような気がします。
視覚の邪魔にならない程度にヘッドが後方に伸びているようにも見えますし、結構『重心深度』も深くなっているのではないでしょうか?
『シャローヘッド』全盛の今の中では、明らかに『ディープヘッド』ではありますが、昔のような『タフさ』は感じられませんでした。
『低スピン性能』は感じつつも、決して『ドロップ感」を感じることも無かったですし、『キャリー不足』でボールが伸びきる前に失速してしまう感じでもありませんでした。
『ライナー性』の球もすごく打ちやすかったので、とても実戦向きなドライバーだと思いました。
『安定性』という点でも、すごくいい印象を持ちました。
何度打っても、ほぼ同じラインにボールを乗せていける感じがしました。
結構強めに叩いていったりしたのですが、ブレたりすることなく、きちんと球を目標方向へ運んでいってくれました。
このヘッドの易しさも感じたのですが、私はやはり『FUBUKI』というシャフトにすごく好印象を持ちました。
やはりクラブの性能はシャフトだな・・・・。と至極当たり前のことを実感していました。
ヘッドも素晴らしいですがシャフトが素晴らしいと、こうまで球筋が安定してくるものかと改めて実感させられます。
このドライバーの『スイートエリア』は、他のドライバーのような『超・ワイドスイートエリア』という感じではありませんが、あまりにも小さくて『シビア』な感じ・・・・。という訳でもありませんでした。
おそらく見た目の美しさをキープしながらも、適度に『易しさ』がアップしているのではないでしょうか?
何球打っても大きく曲がらない、この弾道を見ていてそんなことを感じていました。
『操作性』もいい感じでした。
気持ちよく『フック』『スライス』を打っていくことが出来ました。
ただ、どちらかというと『操作性』よりは、少し『直進性』が勝っているような気がしました。
結構極端に『フック』や『スライス』を打っていったのですが、思っていたよりも大きく曲がることはありませんでした。
昔のドライバーのように、打ち出し方向は良かったけれど、途中で曲がり始めて大きな『スライス』や『フック』になってしまった・・・・。といことが少ないドライバーです。
こういったところは、最近のドライバーの大きな特長だと思います。
ちょっと前まで『直進性』を高めようとすると、かなり奇妙な形状のクラブが登場していましたが、このような『抜群の美しさ』を持っていながら、この高い直進性を両立できているのだから、技術の進歩に感謝したいところです。
それと、やはり美しいクラブだから打つ前から苦手意識を感じることなく、気持ちよく振り抜いていけることも、この高性能につながっているような気がします。
やはり『マイナスイメージ』を持ってショットするよりも、『プラスイメージ』を持ったままショットしたほうがいい結果が得られやすいのは、多くの方が実感されていることだと思います。
ゴルフを始め、やはりスポーツにはメンタルな部分は決して無視できません。
私は練習場では、左右に大きく曲げて楽しんでいることが多いのですが、今日はあまり不自然なことはせずに、このドライバーに任せて、あとは気持ちよくフィニッシュまで一気に持っていくことだけを考えていました。
今年も例年以上に素晴らしいドライバーに出会ってきていて、そのレベルの高さを感じずにはいられないのですが、今年のドライバーの中で『飛距離』といえば、
1.JBEAM
2.EPON
3.MIRAI
(順不同)
の3つを真っ先に私は思い浮かべるのですが、このドライバーも、その仲間に入れなければならないと思いました。
トップ3からトップ4へと増えていきました。
このドライバーの魅力のひとつは、その高い直進力(推進力)と優れた低スピン性能です。
それとフィーリング性能が素晴らしいことが、飛距離性能にもつながっているような気さえしてきます。
かなりの高性能ドライバーですが、それと同時に『スイングを良くしてくれるドライバー』といってもいいのではないでしょうか?
このドライバーのヘッドもごくシンプルな形状になっていると思います。
最近の『メカニカルなドライバー』とは、明らかに異なるような気がします。
しかし、それが逆に『飛距離系ドライバーの証』のような気がしています。
そう感じさせてくれたのは『EPON』や『MIRAI』のドライバーです。
この2つのドライバーは、とてもシンプルな形状になっていて、美しさも格別ですが、その『飛距離性能の凄さ』は今でも忘れることが出来ません。
まさに『美しさ』と『飛距離性能』が両立出来ているのだと思います。
飛距離の為に、美しさが犠牲になっていません。
美しいから飛ぶ・・・。と言えるような気がしています。
この『ロイヤルコレクション BBD’s Tour VS ドライバー』も、まさにそんな名器と肩を並べる素晴らしいドライバーだと思いました。
私は練習場に来て、ドライバーの練習は10球程度、多くて20球程しか打たないことが多いのですが、今日は何球でも打っていたくなりました。
このドライバーだけで、何時間でも遊んでいられるように思いました。
今、少しずつ小遣いを貯めて、どのドライバーを買うか、ある程度候補が絞られていたのですが、ここへ来てまた候補が増えてしまいました。
すごく購入意欲を刺激されるドライバーです。
今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』も、自分の中ではある程度の順位がつけられつつあるのですが、このドライバーと出会ったことにより、また編成し直さなくてはなりません。
それに加え、あと少しすれば『ブリヂストン』や『ダンロップ』『ミズノ』など、蒼々たるメーカーから新製品が発売されるので、一体どうなるのかが想像できません。
こういったことで悩んでいられるのは、まさに『贅沢な悩み』だな・・・・。と思いました。
これからたくさんの素晴らしいドライバーが登場してくるとは思いますが、それでもこのドライバーは決して色褪せないと思います。
それくらい今日の印象は強烈でした。
『フィーリング性能』と『物理的性能』が、これほどまでに上手く融合したドライバーは、あまり記憶がありません。
私は素晴らしいゴルフクラブに出会うと、仲間達に知らせずにはいられないのですが、今日は早速仲間達にこのドライバーのことを知らせてあげようと思いました。
それと同時に、私の記事を読んで下さっている『ヒッタータイプ』の方にも是非、この素晴らしいドライバーを試して頂きたいです。
今日はいつもよりも、テンションが上がりすぎて、こうして記事を書いている今でも、まだ余韻が残っています。
また近いうちに是非、このドライバーを試してみたいと思いましたし、他のメーカーのシャフトが装着されたモデルもラインアップされているそうなので、そちらも試打してみたいと思いました。
『EPON AF-102』と、イメージがすごく似ている、素晴らしいドライバーでした。
ロイヤルコレクション BBD’s Tour VS ドライバー
- 2010年9月21日
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