今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション BBD’s Tour VS ユーティリティ アイアン の4番 です。
シャフトは グラファイトデザイン TOUR AD DJ-6 です。
ロフトは23度、クラブ長さは38.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は398g です。
ロイヤルコレクションのアイアン型ユーティリティです。
『フェース高』が低くて、球がよく上がりやすそうな感じが伝わってきます。
いかにも中空アイアンっぽい、『彫りの浅さ』です。
これまでも、こういったタイプのユーティリティアイアンは、たくさん出会ってきました。
今のアイアンの主流ともいえる『アンダーカットキャビティ』で、ユーティリティアイアンを作ることは不可能なのでしょうか?
もし可能だとしたら、かなり打ちやすくなるのではないかな?と思いながら、このクラブを見ていました。
ホーゼルの長さも、じゅうぶんにありますし、この角度から見ても、いかにもアイアンといった感じです。
私はウッドよりもアイアンで攻めていきたいタイプので、こういったクラブを見ると、すぐにでもコースで使いたくなってきます。
アイアン感覚で打っていけそうなので、親しみやすい感じがします。
ソール幅は、かなりあります。
ただ、アイアンとしては『幅広』ではありますが、ユーティリティクラブの『ウッド型』や『中間型』に比べれば決して広くはありません。
そういった意味では、重心深度が浅いのだと思います。
球があがりにくそうな印象は全くなく、ライナー性の浮きやすい球が打てそうな感じがしました。
これまでも、こういった感じのユーティリティアイアンには、何度も出会ってきました。
いつもの感じで、ゆっくりと素振りを始めました。
このシャフトは、軽量スチール一番人気の『NS PRO』ですが、これくらい長い番手だと、上手く調和が取れているような気がします。
普通の番手のアイアンでは『ダイナミックゴールド』を使っておられる方でも、ユーティリティクラブは『軽量スチール』にしておられる場合が多いと思います。
長い番手になるほど、やはりある程度の『軽量感』が求められるのかもしれません。
この番手で『ダイナミックゴールド』を使っておられる方は、かなりパワーがある方といっていいのかもしれません。
ボールを前にして構えた感じは、まずまずだと思いました。
少し小顔に見えるところに好感を持つことが出来ました。
これまでの同じようなユーティリティアイアンは、『面長』な感じの物が多く、私はあまり好きではありませんでした。
面長なユーティリティアイアンを使うのならば、『中間型』の『ロイコレ TRC』のほうが、私は使いやすいと思っています。
しかし、このアイアンはそれほど面長な感じがしなかったので、好感を持つことができました。
見とれてしまう程の美しさは正直あまり感じられなかったのですが、アイアン感覚で構えることが出来ますし、特に大きな不満はありせんでした。
いつになったら、アイアンのような美しいユーティリティアイアンに出会えるのでしょうか?
球を上がりやすくするために、ある程度の低重心をキープしなければならないので、仕方のないことなのかもしれません。
しかし、いつかは昔使っていたようなロングアイアンのような顔をした、見とれてしまうようなユーティリティアイアンに出会いたいと思っています。
もし、そのようなクラブに出会えたら、メーカー問わず、私は速攻で購入します。
本当のアイアン感覚で構えることのできて、球の浮きやすいユーティリティアイアンを私はずっと待ち続けています。
『美しさ』『構えやすさ』という部分に、かなり力を入れている『ロイヤルコレクション』ならば、いつか素晴らしいユーティリティアイアンを発表してくれると私は期待しています。
試打を開始しました。
『打感』は、想像通りの感じでした。
これまで出会ってきた『中空ユーティリティアイアン』と同じような打感です。
特別大きな不満はありませんが、球を何球でも打っていたくなるような感触でもありませんでした。
しかし、200ヤード以上の長い距離を、これだけ打ちやすくしてくれているのだから、ある程度のことは目をつむらなくてはならないのかもしれません。
ただ、『構え易さ』同様、『打感』も、まだまだ進歩の余地は充分に残っているのは事実だと思います。
昔から私はロングアイアン1本だけで、よく練習していたので、どうしてもそういったことを求めています。
ただ、打ちやすいとか、球があがりやすい・・・。だけのクラブには私はあまり魅力を感じません。
そういったことを考えてみても、このクラブはすごく優れていると思いますが、伸びる要素がまだまだあるように感じられました。
『球のあがりやすさ』という点でも、想像通りでした。
これだけ、球が上がりやすそうな感じなのだから、きっと誰でも球が上がっていくのかと思いがちですが、これまでの同じようなクラブ同様、ある程度のヘッドスピードは要求されるのかもしれません。
日頃、フェアウェイウッドのあがりやすさに慣れておられる方には、やや上がりづらく感じられるかもしれません。
球は浮きやすい感じがしますが、決して高~い弾道ではなく、どちらかというと『ライナー性』の球が出やすい感じです。
ウッドよりもアイアンが得意な方のほうが、打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
ソール幅があるので、ある程度ボールの手前を滑ってはくれますが、ウッド感覚のような『滑りやすさ』は感じにくいかもしれません。
私はフェアウェイウッドで地面にある球を打つときは、思い切ってボールの1つ手前くらいにソールが入るように思い切ってダフらせて打つようにしているのですが、このクラブではそういった感じよりも、フェース面でボールを拾っていくような感じで打っていくと、いい球が出やすい感じがしました。
あまり『ダウンブロー』を意識しないでいい感じです。
『操作性』という点でも、標準的な感じがしました。
これまでのユーティリティアイアンと同じような感じです。
先ほども書きましたが、少し『小顔』に見えるので、幾分操作しやすい感じもするのですが、実際に私がコースで使うとなると、やはりもう少し重量感が欲しいところですし、ヘッドが効いていたほうがタイミングが取りやすい感じがしました。
一応左右にも曲げてみたりしたのですが、普通のアイアンよりも、かなり『許容範囲』を広げてやらないといけないですし、こういった長い番手でインテンショナルなショットを打つのはかなりの『冒険』だと思いました。
練習場ならばいくらでも出来ますが、コースでは怖くてなかなか出来ないと思います。
もし実戦で、このような長い番手でインテンショナルなショットを打たなければならない状況に陥ってしまったならば、私は潔く『レイアップ』して、次のショットに備えたいと思いました。
私は練習場では、よく球を曲げて楽しんでいるのですが、今日はそういった気持ちにはあまりなりませんでした。
出来るだけ、自然な感じでフィニッシュまで持って行ければいい・・・。と思いながら試打を繰り返していました。
『安定性』という点でも、最近の同様のクラブとあまり変わらないような感じがします。
しかし、昔のロングアイアンの『シビアさ』に比べれば、まるで『雲泥の差』です。
この長い距離で、これだけ球をまとめやすくなっているのだから、とてもありがたいことだと思っています。
普通に打っていく限りは、全く暴れやすい感じはしませんでした。
予想を大きく外れた球は出にくい感じがしました。
『グース』がそれ程キツくないので、私のようなタイプには、とても打ちやすいクラブです。
やや『小振り』に見えたからでしょうか?
この長い番手にしては、球も捕まりやすく、右へプッシュしやすい感じはありませんでした。
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
楽に飛距離を稼いでいくことが出来ました。
私のキャディバッグには、ウッドよりも圧倒的にアイアンのほうが多く入っていますし、長い距離が残っても出来るだけアイアンで攻めていきたいと思っています。
少々無理をしても、アイアンである程度『保険』をかけながら、攻めていきたいと思っています。
なので、これくらい打ちやすくて飛距離の稼げるユーティリティアイアンには、大きな魅力を感じてしまいます。
スコアをまとめていくには、ドライバーからパターまで、どのクラブも重要ですが、スコアメイクをある程度『楽』にする為には、やはりユーティリティクラブは欠かせません。
そういった意味でも、このクラブはとても魅力的なクラブだと思いました。
『BBD’s Tour VS シリーズ』は、ドライバー・アイアンと、これで3つ目なのですが、とてもいい印象な残りました。
『美しさ』や『構えやすさ』、『打感の良さ』という点では、ドライバーやアイアンのようにはいかなかったのですが、このユーティリティアイアンには大きな魅力を感じました。
『ウッド型』や『中間型』『アイアン型』を含めて、最近出会ったユーティリティクラブで、私が最も印象に強く残っているのは『TRC』なのですが、このクラブも印象強く残りそうです。
アイアン型ユーティリティとしては、これまで出会った来た中でも、かなりの『優れ物』だと思いました。
ロイヤルコレクションは、これからもどんどん素晴らしいクラブを発表してくれると思いますし、この『BBD’s Tour VS シリーズ』で、まだフェアウェイウッドを手にしていないので、是非手にしてみたいです。
ドライバーに始まり、アイアン、そしてこのユーティリティアイアン・・・。
『BBD’s Tour VS シリーズ』は、とても素晴らしいクラブばかりです。
特にドライバーの素晴らしさが忘れられないので、近いうちに是非、また試打を楽しみたいと思いました。
ロイヤルコレクション BBD’s Tour VS ユーティリティ アイアン
- 2010年10月21日
- ロイヤルコレクション