今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは リョーマゴルフ Ryoma D-1 V-SPEC ドライバー です。
シャフトは フジクラ モトーレ スピーダー VC6.2 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.6、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は315gです。
二度目のリョーマのドライバーです。
以前試打したモデルはゴールドが目立ったデザインでしたが、今回はブラックがとてもシブくてカッコいいです。
やはり私は『黒』という色がクラブには欲しいと思っています。
『精悍さ』が増しますし、ピカピカ光ることもなく、それほどヘッドを大きく見せない利点は決して見逃せません。
ある程度締まって見えたほうが、弾道もイメージしやすくなりますし、ボールとの相性もいいように思います。
何年もゴルフをやっていると、ボールというのは、決して真っ直ぐ飛ぶことだけを望んではいないのだと思うことがあります。
その時や状況などによって、ボールにも飛んでいきたい弾道や球筋というのがあるような気がします。
こういったことは練習場よりも、コースで感じることが多いです。
なので、今のラージサイズドライバーで直進性の強すぎるドライバーだと、どこか不自然な感じがするのかもしれません。
『易しいドライバー』というのは、多くの方は『ミスに寛容』という点を挙げられると思いますが、私はそういったことよりもむしろ『弾道のイメージのしやすさ』や『そのイメージへのボールの乗せやすさ』『振りやすさ』などに易しさを感じています。
ある程度練習を積んでくると、打点は自然と集まってくるようになるので、ルール限度の『460㎤』が必ずしも一番易しい大きさではないように私は思っています。
ボールの大きさはルール内でほぼ一定なので、それに見合う『番手ごとの大きさ』というのも、クラブには必ずあるように思います。
この黒くて美しいヘッドを見ていたら、ふとそのようなことを考えていました。
すごくシンプルなデザインになっています。
いわゆる『ごちゃごちゃ感』がありません。
『リョーマ』とは、あの歴史上の偉人、坂本竜馬のことだと友人から聞いたことがあるのですが、とてもセンスのいいネーミングだと思いました。
以前、高知県を訪れた時に桂浜で見た、あの大きな銅像が忘れられません。
その銅像と一緒に写真を撮ろうと思ったのですがなかなか入りきらなくて、一緒に行った友人にかなり後ろに下がって撮ってもらい、現像してみると私がかなり小さく写っていたのを思い出します。
『V-SPEC』ということですが、以前試打したモデルとどう違うのでしょうか?
この雰囲気からも、より『叩ける』モデルに仕上がっているのでしょうか?
これまでの経験から
『ゴールド』=エグゼクティブゴルファー用
『ブラック』=アスリートゴルファー用
といった感じもしますが、このドライバーもいわゆる『アスリート用』のドライバーなのでしょうか?
これまでのように『プロモデル』とか『ツアーモデル』というネーミングにしないところも個性的でいいと思いました。
このリョーマと契約している選手は、もう何人もいるのでしょうか?
リョーマのドライバー独特の、このウェイトのようなものが、このドライバーにもついています。
『DSI』と大きく表示されています。
これはこれまでの他のドライバー同様、重心をコントロールしたりするのに配置されているのでしょうか?
かなり特徴的ではありますが、構えた時に邪魔しなければ何の問題もないですし、以前試打した時も邪魔だった印象は残っていないので、特に違和感を感じるようなことはありませんでした。
『顔』もなかなかいい感じです。
ちょっとヘッド後方に視線が集まってしまいましたが、特に違和感を感じませんでした。
正直、見とれてしまうような美しい顔とは思いませんでしたが、かなり整った顔をしています。
素振りをした感じは、なかなかいい感じでした。
見た目の印象から、おそらく多少『タフ』に作られてはいるのだろうと思ったのですが、それほど重量感がキツい感じもしなかったですし、シャフトも硬すぎる感じはしませんでした。
これまでよく出会ってきた、他のメーカーの同様のスペックのドライバーとあまり大きな違いはないように思います。
こうして振った時と、ボールを前にして構えた時に、そのクラブの印象が大よそつかめるような気がしますが、まずはこの『振り感』という点では、まずまずの好印象でした。
ボールを前にして構えた感じは、以前試打した時と似たような雰囲気を感じました。
まだリョーマのドライバーを手にした経験が少ないので、多くのことは分かりませんが、これが『リョーマドライバーの構え感』なのでしょうか?
整ってはいますが、どことなく『クセ』といいますか、『個性』のようなものを感じます。
左右に打ち分けるというよりは、どちらかというと『直進性』のほうが感じられました。
左へ引っかかりそうな感じもしないですし、特に不安に感じるところはありませんでした。
かなり好みの顔をしたドライバーだと、一球目から大きなスライスやフックを打ちたくなるのですが、今日はまず『無難』な感じでいこう・・・。と思いました。
最近はテンションが自然と上がってしまうような楽しいドライバーにたくさん出会っていますが、今日はすごくテンションを抑えたままで構えていました。
試打を開始しました。
『打感』は、とてもソフトな感じでした。
リョーマらしい独特な感じがします。
すごくソフトでいい打感だと思うのですが、やや物足りない感じがしました。
球を打っていて、いったいフェース面の何処でヒットしているのかが、なかなかつかみづらい感じがしました。
ソフトなのはいいのですが、やや感覚が通じにくい部分がありました。
これはこの『V-SPECドライバー』に限らず、以前試打した『Ryoma D-1 PREMIAドライバー』にも感じたことでした。
私はソフトな打感のドライバーは大好きなのですが、フェース面のどこでヒットしたのかがわかりづらいクラブにはあまり魅力を感じないので、そこに少し不満を感じました。
昔ながらのオーソドックスでナチュラルな感じの、ミスをしたらそれをはっきりと知らせてくれるクラブでないと、なかなか信頼関係は築けないような気がしました。
『ナイスショット』とは、ゴルファーとクラブとの『共同作業』だと思いますし、クラブもある程度主張してくれたほうがありがたい感じがします。
『音』は、すごくいい感じでした。
どんどん叩いていける感じがします。
音によるブレーキはかからなかったので、気持ちよく振っていけます。
『安定性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
このように全体が黒いヘッドなので、いかにもミスに対してシビアそうな感じもしないでもないですが、実際はそんなシビアさは感じませんでした。
球が暴れる感じもしなかったですし、割とまとめやすい感じがしました。
直進性の高さが感じられるドライバーです。
『球のあがりやすさ』という点でも、かなりの高得点だと思いました。
いかにもタフそうな外観ですが、実際はそうでもありませんでした。
球もよく上がってくれますし、ドロップする感じもしませんでした。
スインガータイプの方よりも、やはりヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだとは思いますが、それほど敷居の高いドライバーだとは思いませんでした。
このドライバーのロフトは『9.5度』ということですが、これが『リアルロフト』なのか、それとも『表示ロフト』なのか私には分かりませんが、『タフさを感じさせない9.5度』といった感じがします。
ヘッド後方のウェイトのような物も、よく効いているのでしょうか?
『飛距離性能』という点では、平均的だと思いました。
今のハイレベルなドライバーの中で平均的ということは、このドライバーもそれだけレベルが高いということになりますが、飛んでいく弾道を目で追っていて、驚くほど飛距離性能が優れているようには正直感じませんでした。
これまでよく目にしてきた感じの弾道だと思いました。
ただ、以前したモデルよりは、明らかにこちらのドライバーのほうが叩ける感じがしたので、私には飛距離を稼いでいけそうな気がしました。
友人の話によると、このドライバーは『ラン』が多く稼げるようになっているのだそうですが、練習場ではそれを確かめることもできず、やはりコースで試してみなければならないのだと思いました。
このドライバーは飛距離が伸ばせる・・・。と評判の高いドライバーですが、正直私はそれをあまり実感することはできませんでした。
ただ、これはあくまでも私の感想なので、他の方が試されると飛距離が伸びる・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今年も既にたくさんのドライバーに出会ってきて、このドライバーの印象がすごく強くなるという感じではありませんでした。
このドライバーは、かなり科学的に計算して作られているのだと思いますが、人それぞれの好みや『合う』『合わない』があるので、やはり『万人向けのドライバー』はないのだと、至極当たり前のことを感じていました。
『操作性』はいい感じがしました。
左右どちらにも易しいドライバーだと思いました。
まずまず叩いていけたので、フッカーである私にはどちらかというとドロー系が打ちやすかったのですが、フェード系も、それほど難しい感じはしませんでした。
ただ、ボールを前にして構えてみたときに、それほど弾道のイメージが強く出せなかったので、やや『行き当たりばったり』になってしまったところもありますが、これは私の『イメージ力の貧困さ』からくるのだと思いました。
リョーマのドライバーに出会って、まだ二本目ということで、まだそれほどリョーマの感じをつかんでいませんが、これからどういった方向性で進んでいくのでしょうか?
フェアウェイウッドやアイアン、ウェッジなどもあるのかと思っていたら、どうやらドライバーだけのようです。
今、とても人気が高いそうなので、いずれフェアウェイウッドやアイアンなども発売されるのではないでしょうか?
そして、それを求めておられる方も大勢いらっしゃると思います。
ゴルフクラブには個性が大事・・・。だと、私は常に思っていて、今はとても個性的なクラブが少なくなっています。
そういった意味でも、このドライバーは個性的な感じがしますし、印象に残りやすい部分があると思います。
これからもどんどんこういった個性的で優れたドライバーを発売して欲しい気がします。
『リョーマ』とくれば、私は『リョービ』を思い出すのですが、『リョービ』はユーティリティクラブに革命を起こしたといってもいい、『ビガロスメディア』など、素晴らしいクラブを発売して人気を博していました。
しかし、残念ながらゴルフクラブ業界から撤退して、何年か経ちます。
とうとうコースでビガロスメディアを使うことなく、目にすることはなくなりました。
とても寂しく思ったのをよく覚えています。
今はたくさんのメーカーがクラブを発売していますが、『リョーマ』は、これからもずっと発売して欲しいと思いました。
先ほども書きましたが、このドライバーは明らかに『ヒッタータイプ』の方に合いやすいドライバーだと思いますが、決して敷居は高すぎない感じがしたので、幅広い層の支持を集められるのではないでしょうか?
ハードヒッター限定という感じはしませんでした。
むしろハードヒッターの方には、もっとタフな設定のほうが、より扱いやすく感じられるのではないでしょうか?
このドライバーも、かなりの数のシャフトがラインアップされているそうなので、色々なシャフトで試してみると、また違った良さも感じられるのだと思いました。
このドライバーは、今、人気が高いのだそうですが、正直いって私は購買意欲を刺激されることはありませんでした。
今日は『30球試打するぞ』と思えば、予定通り『30球』で試打を終えられるドライバーでした。
全体的に見て、かなり高いレベルにまとまっているドライバーだと思いますが、それほど魅了されることはありませんでした。
これはこのドライバーが劣っているのではなく、私の好みによるものですし、この『Ryoma D-1 V-SPEC』というドライバーの良さを感じ取ることができない、私自身の感性の鈍さが最も大きな要因だと思います。
これからもどんどんリョーマのクラブは発売されていくと思いますし、これからのクラブにすごく期待したいと思いました。
それと、今日は嬉しいニュースを目にしました。
地震のショックは今でも大きく圧し掛かっていますが、そんな中で宮城県石巻市で80歳の女性とお孫さんである16歳の高校生の男性が地震から9日経過して無事救出された・・・。というニュースです。
お二人とも、意識がしっかりしているそうで、この奇跡に驚くと同時にすごく嬉しく思いました。
レスキューの方々も必死で行っておられるとは思いますが、これからも一刻も早く一人でも多くの命を救っていただきたいと思いました。
悲しいニュースの中で、嬉しく思えたニュースでした。
リョーマゴルフ Ryoma D-1 V-SPEC ドライバー
- 2011年3月20日
- リョーマゴルフ
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ホンマ BERES S-01 ドライバー