今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは リョーマゴルフ Ryoma D-1 F です。
シャフトは BUZZ TG305 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は313gです。
初めて手にしたリョーマゴルフのフェアウェイウッドです。
私はこれまで、リョーマのクラブにはそれほど多く接してきてはいなくて、ドライバーを2本だけ試してみました。
正直言って、私はこれまでリョーマのドライバーにはあまり魅力を感じてはいないのですが、既にたくさんのファンを獲得しているのだそうです。
そういったリョーマファンの方には、待望のフェアウェイウッドといえるのではないでしょうか?
このシンプルなデザインもファンの方にはたまらないのだろうと思うのですが、私はもう少しカッコよくなっていてもいいかな?と思いました。
しかし、これは性能とは直接関係のないことですし、このデザインが好きだという方もたくさんいらっしゃるのだろうと思います。
ヘッド後方に『POWERED BY DSI TECHNOLOGY』と記されています。
かなりの技術が、このヘッドに組み込まれているのだということが想像できますし、この表示はこれまでのドライバーでも見られたことだと思います。
リョーマのドライバーの高性能を実感されている方は、このフェアウェイウッドにもすごく魅力を感じられるのではないでしょうか?
こうして見ていても、かなり薄いヘッドであることがうかがえます。
シャロー化が進んだヘッドであることがすごくよく解りますが、これまでもたくさん経験しているので、特に変わった感じはしませんでした。
『顔』も、異型という感じではなく、とても丸っこい感じがしました。
この顔を見ていても、かなり『シャロー感』が伝わってきますし、球がよくあがりそうな印象を受けます。
『叩く』というよりは、『乗せて運ぶ』というイメージのほうが出しやすいです。
素振りをしてみても、フェアウェイウッドにしてはやや軽く感じましたし、タフな感じは全くしませんでした。
むしろ、かなり敷居を下げているのではないかな?と思いました。
この試打クラブはロフトが15度ということなので、スプーンという位置づけでいいと思うのですが、大手有名メーカーの量産タイプのドライバーを振っている以上の軽さを感じました。
できれば、もう少し重量感があったほうが・・・。とも思ったのですが、最初からこれくらい軽さにこだわっていて、重めのフェアウェイウッドを振りきれない方にも振りやすいように設計されているのかな?と思いました。
ボールを前にして構えてみると、やはりすごく球があがりやすそうな感じがします。
いわゆる『投影面積』が大きいので、ある程度の『直進性』も感じますし、球がすごく浮きやすそうな感じがします。
リョーマというメーカーのクラブの『方向性』といいますか、どんなタイプのゴルファーを主なターゲットにしているのかが、私はまだ経験が浅いので、よく解らないのですが、このフェアウェイウッドを見ている限りは、かなりスインガータイプの方を意識しているように思われました。
やはり、今はこういったクラブが求められているんだろうな・・・。と思いながら見つめていました。
この独特な構え感から、あまりボールを意図的に曲げるよりも、どちらかというと、ほぼ真っ直ぐなラインに出していくべきだという感じがしました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、そのかなり優れた飛距離性能です。
これは正直、少し『意外』な感じがしました。
打つ前は、それほど期待はしていなかったのですが、実際はかなり優れた飛距離性能をもっているクラブだと思いました。
ボールを力強く弾いてくれる感じですし、高いキャリーでなかなか勢いが衰える感じがしませんでした。
ドライバーの調子が悪いときの代わりをしてくれるクラブだと思いましたし、フェアウェイウッドにも飛距離を求めておられる方はたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々は是非試してみてはいかがでしょうか?
これくらいのシャローなヘッドなので、ティアップするよりも『直打ち』のほうが私は易しく打っていけそうな感じがしたので直打ちで打っていったのですが、1球目から優れた飛びを強く感じることができました。
この飛び性能は紛れもなく『秀逸』です。
『球のあがりやすさ』という点でも、構えたときの印象のまま、かなりのスグレモノだと思いました。
どのように打っても、球は自然に上がってくれる感じです。
タフさは全くないですし、かなり幅広い層に受け入れられるのではないでしょうか?
速いヘッドスピードなども不要な感じがします。
『打感』はソフトな感じで、好感をもてました。
この打感はある程度予想していた通りでした。
しかし、この『音』にあまり好感をもつことができませんでした。
『ペシャッ』という感じの音で、少し変わっているな・・・。と思いました。
いい音を耳にすると、自然と体にパワーがみなぎる感じがしますし、ボールを打っていても爽快感を楽しむことができますが、このクラブにはそういったフィーリングを感じることができませんでした。
インパクトが緩んでしまったり、周りが気になるような『高音』『異音』ではないのですが、この音はあまり好きにはなれませんでした。
『安定性』という点では、かなり高く、ある程度『真っ直ぐを計算できる』フェアウェイウッドだと思いました。
左右の打点のブレにも、かなり大らかな感じがしました。
ミスに対してシビアな感じは全くしませんでした。
途中から曲がりだすこともなかったので、アドレスで向いた方向にそのままボールを運んでいってくれる感じがしました。
ラインを出しやすいクラブだと思いました。
『操作性』というよりも、はっきりと『直進性』が勝っている感じで、何球か左右に曲げるボールにもトライしてみましたが、やはり意図的に曲げることのほうが少し難しく感じました。
できるだけ真っ直ぐに近い感じで攻めていけるクラブだと思いました。
全体的に見て、基本性能がとても高いクラブだと思いました。
今、フェアウェイウッドに求められている性能が、このクラブにはギュっと凝縮されているように思いました。
私には『音』が唯一のウィークポイントのように感じられたのですが、この音が気にならない方でしたら、おそらく大きな欠点は見当たらないのではないでしょうか?
かなり優れたフェアウェイウッドだと思います。
リョーマのドライバーを愛用してこられた方にとっては、待望のフェアウェイウッドということになると思うのですが、今後もアイアンやウェッジ、パターなどを待っておられる方も多いのではないでしょうか?
このフェアウェイウッドの性能の高さを考えれば、アイアンなどが登場してくる可能性は極めて高いような気がします。
私はこのクラブに購買意欲が刺激されることはなかったのですが、高性能であることは紛れもない事実だと思います。
冬場はフェアウェイウッドが登場してくることも多いですし、難しい場面でも使いたくなりますが、このクラブだと上手く対応してくれるような気がします。
これからもリョーマのクラブには注目していきたいです。
リョーマゴルフ Ryoma D-1 F
- 2011年12月25日
- リョーマゴルフ