今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヨネックス EZONE XPG ドライバー です。
シャフトは EX310J です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、バランスはD1.5、クラブ総重量は319g です。
ヨネックスのニュードライバーです。
ヨネックスのドライバーは、これまで何度も試打していますが、このドライバーは独特の雰囲気があります。
『何か』を追求しているような・・・。といいますか、どこか尖ったところがあるように感じました。
色々なメーカーのドライバーを試打していると、このメーカーは『バランス重視タイプ』だな・・・。とか、逆にこのメーカーは『ある一部分に特化した』クラブ作りをしているな・・・。と感じることがよくあります。
ヨネックスは後者のタイプだと思います。
性格がはっきりしている印象があります。
ディープではなく、シャロータイプです。
ヨネックスは『フィーリング』よりも『機能性』重視タイプが多いように思いますが、このドライバーもそんな感じがします。
何か特別な工夫がされているような雰囲気があります。
ネックは、やや短めですが、今のドライバーの中では平均的なほうでしょうか?
ネックには調整システムが搭載されていました。
これはもう見慣れた感じがします。
最新モデルではありますが、調整機能に新たな工夫は見られませんでした。
もうこれ以上、調整システムは進化しないのでしょうか?
私はドライバーを購入するとき、調整システムは重視していないのですが、重視しておられる方はとても多いと思いますし、もっと複雑に変えられることを望んでおられる方もいらっしゃると思います。
以前も書きましたが、クラブの『基本性能の高さ』があってからの調整機能であると私は思っています。
ヘッドとシャフトのマッチングも、とても重要です。
ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
見慣れた感じがします。
最近はフェース寄りに配置されていることも多いですが、この位置にあるということは、ある程度の重心深度を追求しているのでしょうか?
何年か前に試打したブリヂストンのツアーステージドライバーを思い出しました。
近くでよく見てみると、『8』と刻印されていたので、8gということでいいのでしょうか?
他にも色々な重さが用意されているのでしょうか?
独特な顔をしています。
ヘッド後方が伸びていて、フェースが被っているように見えました。
正直、苦手なタイプではあるのですが、これまでもたくさん経験しているので、何とかなるだろう・・・。と思いました。
なかなか気持ちが盛り上がってきません。
独特な模様がありました。
これは何らかの視覚効果を狙っているのでしょうか?
これまでも同様のドライバーに出会ったことがあります。
真っ先に思い浮かんだのは、テーラーメイドのグローレです。
フェース面のデザインも独特です。
このデザインにも、何らかの理由があるのでしょうか?
正直、あまり好みのデザインではないのですが、このデザインでないと得られない効果があるのであれば話は別です。
表現は良くないですが、ちょっとチープに見えました。
フェース面はフィーリングを連想させるパーツです。
ここがカッコ良かったり、美しかったりすると好感度も上がり興味がもてるのですが、このドライバーは違っていました。
模様がフェースの真ん中ではなく、少しヒール寄りだったので、ヒール近くに芯があるのかな?と思いました。
クラウンが盛り上がっているのも、よく目立っていました。
こういうタイプも、これまで何度か出会ってきました。
クラウンの高さを上げてフェースの反発力を高めているのかな?と思いました。
シャローバックタイプのドライバーです。
このシャローも見慣れてきました。
ディープフェース&シャローバックタイプのドライバーです。
最近は、このタイプをよく見かけますし、この形状が流行しているのだと思います。
このラバータイプのオリジナルグリップはソフトで良いフィーリングです。
グリップエンド近くに、これまで見たことないような工夫が見られました。
これは見かけだけでなく、おそらく大きな理由があるのだろう・・・。と思いました。
ヘッドやシャフトだけでなく、グリップにも工夫がされているのはとてもいいことだと思います。
バランスを取りやすくしているのかな?と思いました。
初めて見る、このオリジナリティのあるグリップはとてもいい感じです。
ゴルフクラブは大きく分ければ、ヘッドとシャフトとグリップの3つから成り立っています。
ヘッドとシャフトだけでなく、グリップも、もっと脚光を浴びてもいいのではないかな?と、いつも思います。
最近はグリップに工夫が見られるクラブが多くなりました。
ヨネックスのドライバーは昔から『飛距離』のイメージが強いので、このグリップも飛距離アップに役立っているのでしょうか?
常に研究を続けているヨネックスのことだから、おそらく大きな理由があるのだろう・・・。と思いました。
ただ、以前も書きましたが、グリップは消耗品です。
今は新しいので、そのまま使っていけますが、使い続けていけばどうしても摩耗します。
ラバーは使わなくても劣化してしまいます。
そういったときにグリップ交換をしなければならないのですが、メーカーは交換用の同じタイプのグリップも用意してくれているのかな?と思いました。
グリップを新しい物に交換したいけど、用意されていないので、他の違うタイプのグリップを装着したのでは、購入したときのパフォーマンスを100%発揮させるのは難しいと思います。
昔、テーラーメイドのドライバーを使っていたとき、装着されていたシャフトが『ツチノコシャフト』でした。
グリップが消耗してきたので、交換しようとしたのですが、なかなかツチノコシャフトに合うグリップが無くて苦労した経験があるので、どうしてもグリップのことは気になります。
『最初だけ』いいのでは、あまり意味がありません。
メーカーはグリップ交換をするときには、新たにクラブを購入してください・・・。というスタンスなのかな?と思うことが、これまでもありました。
クラブを買い替えるサイクルを短くして欲しいというのはあるのかもしれません。
私は気に入れば何年もずっと使い続けるタイプなので、そういったことが気になってしまいます。
このドライバーはその点がどうなのか分かりませが、予備の為のグリップが発売されていればいいな・・・。と思いました。
素振りをしてみた感じはまずまずでした。
それほどしっかりしている・・・。という感じはしませんでしたが、タイミングもすぐに合わせることができました。
難しい印象はありませんでした。
ヨネックスはオリジナルのシャフトも工夫が見られることが多いですが、それほど『骨のある』感じはしないことが多いです。
どちらかというと、全体的に滑らかに大きくしなる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
独特な動きをするという印象もあります。
ボールを前にして構えてみると、正直馴染みづらいところはあるのですが、これまでの経験を活かしていくしかない・・・。と思いました。
数年前ならば、構えただけで試打することを中止していたこともありましたが、今はなるべく止めずに試打してみることにしています。
苦手なタイプであることにかわりはないのですが、何かいいところが見つかるかもしれない・・・。という思いもあります。
フッカーである私には、どうしても苦手意識が芽生えてしまう構え感です。
ヘッドが大きく見えましたし、フェースも左を向いているように見えました。
このまま打てばおそらく左に巻いてしまうだろう・・・。と思ったので、いつも通り、右から回していくことにしました。
細工がしづらいだろうな・・・。と思いました。
小回りが利かない黒くて大きな船、『軍艦』のような印象を受けました。
こちらの意思が伝わりづらいように感じたので、まずはこちらが主張するのではなく、クラブに任せていこう・・・。と思いました。
フェース面がよく見えたので、もう少し立った感じが欲しかったのですが、10.5度なので仕方ないな・・・。と思いました。
おそらく『リアル』では、もっと寝ているだろう・・・。と思いました。
落ち着かず、ややソワソワしながら、テークバックを始めました。
試打を開始しました。
『打感』は、やや『しっかりめ』ですが硬すぎず、手に嫌な衝撃も残らなかったので、好感がもてました。
『音』は大きめでした。
もう少し抑えられていたほうがいいな・・・。と思いました。
高めの音だったので、馴染めないところがありました。
フェース面を見たときの印象のままのフィーリングだな・・・。と思いました。
『柔らかさ』を感じることは、目でも耳でもありませんでした。
球はあがりやすいです。
打ち出しも高く、弾道も高いです。
タフな感じは全くしません。
適度な『お尻の重たさ』が、このあがりやすさにも関係しているのかもしれません。
『安定性』は、なかなか高いと思いました。
シビアさはなく、イージーなタイプですが、今は高安定性のドライバーがたくさんあるので、それほど目立つ感じはしませんでした。
スイートエリアも広めです。
球のつかまりが良く、右に行きづらいタイプです。
大きくブレる感じはしません。
私は『安定して』フックボールばかり打っていました。
『飛距離性能』は優れているな・・・。と思いました。
ボールがピンポン球のように、あっという間に飛び去っていきました。
まるでターボエンジンを積んでいるようです。
ウェイトや調整機能がありますが、今の高機能ドライバーの中では平均的な調整機能といえるように思います。
しかし、『飛びの性能』がいいですし、おそらく見えないところにヨネックスの技術が組み込まれているのだと思います。
ヨネックスのドライバーは飛距離にこだわった物が多いので、ある程度予想はしていたのですが、予想よりも高いポテンシャルを感じました。
昔のような、シャロー系の頼りなさはありませんでした。
しっかりとボールを弾き飛ばしていました。
弾道の高さと、球のつかまりの良さが、飛距離性能に結びついているな・・・。と思いました。
ヒッタータイプというよりも、どちらかというとスインガータイプの方に合いやすいような感じがしました。
強く振っていくと、『上がりすぎ』と方向性に難がある感じがしたので、ちょっと抑え気味くらいがちょうどいいように感じました。
『操作性』という点では、やや難しい感じがしました。
なかなか操ることはできませんでした。
見た目通りのオートマチックタイプです。
右にも曲げてみようと思ったのですが、なかなか上手くいきませんでした。
真っ直ぐにも行きづらく、ずっとフック系が出てしまいました。
なかなかイメージが出せなかったところも関係しているのかもしれません。
飛距離性能に優れたドライバーですが、結構シビアなところもあるな・・・。と思いました。
方向性に関しては、シビアさはあまり感じず、安定してフックが出ていたのですが、『よく飛ぶポイント』は結構小さいように感じました。
そこを外すと、飛距離も大きく落ちました。
はっきりしていました。
イージー系のドライバーでありますが、結構シビアといいますか、正直なところもあるな・・・。と思いました。
正確に『ミートする技術』が求められるように感じました。
今は『芯』を感じにくい、『面』で打っていくタイプのドライバーが多いですが、このドライバーには確実に『芯』があるように感じました。
ヘッドスピードはそれほど求められていないけど、 『芯に当てる技術』は求められているな・・・。と思いました。
ヨネックスらしい、性格のはっきりしたドライバーだな・・・。と思いました。
メーカーの『狙い所』といいますか、『重点ポイント』が分かりやすい感じがしました。
正直、それほどの『オリジナリティ』は感じられなかったのですが、細かいところまで、メーカーの工夫が施されているように感じました。
構え感もそうですし、フィーリングや方向性なども、私には合いづらいタイプだったので、最初からずっと苦手意識をもったまま試打をしましたし、打ち終わるまでそれが払拭されることはありませんでした。
しかし、それはこのドライバーが優れていないということではありません。
むしろ、素晴らしい点はたくさんあると思います。
それを活かしきれなかった私の技量の未熟さがあるのだと思います。
私はフック系が持ち球で、ずっと前から憧れのフェードヒッターを目指して練習しているのですが、まだまだ先は遠いな・・・。と改めて思いました。
このようなタイプのドライバーでも楽に打ちこなせるようになれば、進歩しているように感じられるのですが、まだまだ苦手意識が払拭できません。
いいイメージをもたせられるように、自分の脳もだましていく技術が必要になってくるのかな?と思いましたが、そこまではしたくありません。
あくまでも自然に対応できればいいな・・・。と思います。
私は昔、ヨネックスのドライバーを使っていたことがありますが、もう何年も購入していません。
色々なクラブを試打することはあるのですが、なかなか『縁』が無いな・・・。と思うことが多いです。
購買意欲を強く刺激してくるクラブに出会えていません。
しかし、ヨネックスのクラブが良くないのではなく、いいクラブはこれまでもたくさん登場してきています。
私が使いこなせていないということもありますし、ヨネックスも素晴らしいですが、他にも素晴らしいメーカーのクラブにたくさん出会ってきているからなのかもしれません。
また、昔のようにワクワクゾクゾクさせるような、ヨネックスのクラブに出会いたいな・・・。と思いました。
ヨネックス EZONE XPG ドライバー
- 2016年5月7日
- ヨネックス