ゴルフクラブ試打日記。          

ヨネックス EZONE XP ドライバー

ヨネックス EZONE XP ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヨネックス EZONE XP ドライバー です。
EX300J

シャフトは EX300J です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.0、シャフト重量は59g、バランスはD2.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は320gです。
正面

ヨネックスの新しいドライバーです。
新しいとはいっても、何となく『昔ながらのヨネックスらしい雰囲気』が感じられます。
デザインは新しくなっていても、『質感』といいますか、全体の雰囲気が変わっていないような気がします。
ヨネックスの流儀なのでしょうか?
側面

こうして見ても、とてもシンプルなヘッドだと思いました。
今はソールも複雑な形状の物が多くなっていますが、このドライバーは結構シンプルに感じます。
『ヘッドの厚み』もディープ感よりも、シャロー感を感じます。
ウェイト

バックフェース近くにウェイトがひとつだけ配置されていました。
『ひとつだけ』というのも、今ではとてもシンプルだと思います。
ネック調整システム

ネックには調整システムが搭載されていました。
今はもうたくさんのメーカーが採用しているので、目新しい感じはしないですし、却ってシンプルな調整システムのように見えます。
他に色々な独自の工夫が施されているのかもしれませんが、『調整システム』という点では、『後発的』な印象はぬぐえません。
自分に合うように調整できるというのは魅力的ですが、ヘッドやシャフトがマッチしているからこそ、こういった工夫も活きてくるように思います。
ヘッドやシャフトが合っていないのに、調整システムだけは一人歩きをしても、あまり意味が無いような気がします。
このドライバーの場合はどうなのでしょうか?
ネック長さ

ネックの長さは、標準的といったところでしょうか?
ドライバーに限らず、他の番手のクラブでも、こういった『裏の部分』に、そのクラブの美しさを感じることが多いのですが、このドライバーにはそれほど美しさは感じませんでした。
見とれることもなく、淡々と見つめていました。
シャローバック

今主流ともいえる、シャローバック形状です。
これはもう想定済みといったところです。
それにしても、この『朱色』といいますか、薄い赤色が目立つな・・・。と思いながら見つめていました。
聞くところによると、このドライバーは『赤い悪魔』というネーミングが付けられているのだそうです。
どういった意味があるのかな?と思いました。
『悪魔』というのは思い切ったネーミングですし、それだけ飛距離に自信があるということなのでしょうか?
顔

このカラーリングがとても個性的です。
初めて見るデザインです。
どのような効果を狙っているのでしょうか?
昨年試打した i-EZONE ドライバー は構えたときの『垂直感』を重要視していたように思うのですが、このドライバーは違います。
乗せたいラインに対しての『平行感』を重視しているのでしょうか?
しかし、それともちょっと違うような気もします。
構えたときにラインを出しやすいのは、あくまでも私の場合は『平行感』よりも『垂直感』です。
それよりも、もっといいのは、オーソドックスな『単色』のタイプです。
このドライバーのデザインには、どのような効果があるのか解りませんが、メーカーなりの工夫があるのだと思います。
ただ、流行るかどうか?といえば疑問ですが・・・。
数年前にテーラーメイドが白いヘッドのドライバーを発売してから人気が爆発し、他のメーカーも追随していきましたが、このデザインは『ヨネックスオンリー』のような気がします。
しかし、個性が感じられるので、私は好印象をもちました。
振り感

素振りをしてみると、適度に重量もあるのですが、シャフトがよくしなります。
ヨネックス独自の『振り感』といいますか、『しなり感』があります。
人によって、色々な好みがあると思いますが、正直私はやや合いづらい感じの振り感でした。
このシャフトのキックポイントは中調子ということでしたが、結構先端部分が動く感じがしました。
研究熱心なヨネックスなので、おそらくこのシャフトにも、色々な工夫が組み込まれているのだろうと思うのですが、ちょっと苦手な印象をもちました。
シャフトフレックスは『S』ということでしたが、かなり『動く』感じがしました。
もう少し『どっしり』としていて欲しい・・・。と思いました。
ヘッドとシャフトのアンバランス感がありました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、やはり独特な感じがします。
構えづらいとか、違和感がある・・・。というほどではないのですが、できれば『単色』のほうがいいな・・・。と思いました。
しかし、この『ツートンカラー』にも、おそらく意味があるのだろうと思います。
その意味を感じ取れなかった私は、なんて感性が鈍いんだろう・・・。と思いました。
あまりイメージも出せずに、淡々と見つめていました。
気持ちが高ぶることもなく、やや『心の距離感』をおいていたような気がします。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、やや硬めだと思いました。
強い苦手意識が芽生えてしまうほどではないのですが、あまり好きな打感ではありませんでした。
打球音

『音』も、やや大きめでした。
インパクトが緩むほどの音ではないのですが、この音にもあまり好感がもてませんでした。
『フィーリング』という意味で、私はこのドライバーに好印象はもてませんでした。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも標準的な部類でしょうか?
タフな感じは全くしなかったですし、まあこんなものだろう・・・。と思いました。
シャフトがよく動くので、上に上がりすぎないように気をつけなければいけないかな?と思うときもありました。
バックフェース

『安定性』という点では、ヘッド自体の寛容性は結構高いと思います。
今はワイドスイートエリアのドライバーのほうが多いので、このドライバーが特別スイートエリアが広いとは感じなかったのですが、イージーであることは確かです。
打点のブレに対しても、結構寛容な感じがします。
ただ、先ほども書きましたが、結構振りにいくと、シャフトが動きすぎるといいますか、暴れる感じが強いので、そこに気をつけないといけないと思いました。
気持ちよく振っていける感じはしませんでした。
もっとしっかりとしたシャフトだと、また結果も違ったように思います。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、標準的な感じかな?と思いました。
おそらくメーカーが色々な技術を駆使しているのだと思いますが、私はそれを感じることができませんでした。
『飛ばない』ということはないのですが、他のメーカーのドライバーよりも大きく秀でているとは感じませんでした。
デザインは奇抜ですが、飛距離はノーマルな感じがしました。
操作性

『操作性』という点では、シャフトがもっとしっかりとついてきてくれれば易しく感じたと思うのですが、今日はちょっと難しく感じました。
タイミングが取りづらい感じがしました。
慣れるまで、結構球数を要すると思いました。
一応、左右にも曲げてみたのですが、やはり『寛容性』のほうが秀でているタイプのドライバーだと思います。
スライスに悩んでおられる方には、やや手強く感じる部分もあるかもしれません。
ヒール側

デザインがとても個性的でしたが、全体的な印象としては、大きな変化は見られませんでした。
勿論、色々な最新の技術が駆使されているのかもしれませんが、私はそれを感じ取ることができませんでした。
ちょっと表現は悪いかもしれませんが、『後追い感』がありました。
ヨネックス EZONE XP ドライバー

ここが特別秀でている・・・。という部分が感じられませんでした。
ヘッドやシャフトの性能もそうですし、『チューニングシステム』にも斬新さが感じられませんでした。
YONEX EZONE XP DRIVER

ヨネックスは今、四角いパターが大人気なのだそうで、たくさんの注文に対して生産が全く追いついていなくて、品薄状態がずっと続いているのだそうです。
私も試してみたことがあるのですが、やはりいいクラブはたくさんの方が知っておられるんだな・・・。と思いました。
YONEX EZONE XP DRIVER
 
そういった点で考えてみると、このドライバーが四角いパターのような品薄状態になるか?といえば、正直いいまして、ならないのではないか?と思います。
勿論、このドライバーをすごく気に入られる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は気持ちが揺さぶられることはありませんでした。
今は『売れるクラブ』と『そうでないクラブ』の差がとても大きいように思います。
売れるクラブは生産が追いつかないほどの人気ぶりですが、そうでないクラブは多くの在庫を抱えていることも多いのかもしれません。
このドライバーに大きな欠点があるというのではないですし、まずまずまとまっているようにも思えるのですが、私の『購買意欲センサー』は全く反応しませんでした。
私は昔、ヨネックスのドライバーを愛用してきたこともありますが、もう何年も購入していません。
しかし、これからも期待していきたいと思っています。