今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヨネックス EZONE フェアウェイウッド タイプSt です。
シャフトは グラファイトデザイン ツアーAD DJ-7 です。
ロフトは13度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.9、シャフト重量は68g、バランスはD2.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は335gです。
ヨネックスらしい、とてもカッコいいフェアウェイウッドです。
先日380というドライバーを試打したので、このフェアウェイウッドも同じシリーズのモデルだろうという予測がすぐに立てられました。
こうして見ていても、このヘッドが『面長』であることが伺えます。
最近は面長の反対でヒール側が出っ張った感じの、いわゆる『エラが張った』ようなクラブに出会うこともありますが、このクラブはドライバー同様、あくまでもすっきりとしています。
『380』をそのまま小さくしたようなヘッドです。
ヘッド後方の赤いパーツのようなものも、すっかりおなじみになってきました。
フェース面に、この名前の一部になっている『St』の文字が刻印されていました。
どういう意味なのでしょうか?
『ストレート』という意味なのでしょうか?
ドライバー同様、かなりの『美人』です。
このすっきりとした美しい感じは、今の季節でいうならば『浴衣美人』といったところでしょうか?
『日本的な美しさ』をもったクラブだと思いました。
素振りをしてみても小振りなヘッドと、つかまりの良いしっかりしたシャフトのコラボレーションが素晴らしく、安心して振っていくことができました。
ヘッドがグラグラする感じもなく、ダイレクトに力が伝わりそうな感じがします。
ちょっと前まで、このようなクラブが多かったのですが、今は様々なタイプのクラブに出会うようになりました。
ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくていいイメージがどんどん膨らんできました。
まさに『プロモデル』といえる顔をしたクラブだな・・・。と思いました。
この構えやすさは秀逸だと思いましたし、気持ちを楽にさせてくれました。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、はっきりと『ヒッター向け』だと思いました。
ロフトも立っていますし、ある程度ヘッドスピードがないと、球が上がりきらないかもしれません。
『打感』はとてもソフトな感じで好感を持てました。
硬すぎないので、『球持ち感』がいいな・・・。と思いました。
『音』も、かなり静かめで、叩いていっても全く苦になりません。
『飛距離性能』という点では、叩いていけるモデルですし、『13度』という『立ったロフト』ということもあり、スプーンとして考えると、かなり優れていると思います。
ストロングロフトアイアンは、私にはあまり合いませんが、フェアウェイウッドのロフトが立っていることは、大いに歓迎したいところです。
ただ、より幅広い層に対応できるように作られることが多い、大手有名メーカーのクラブの中でも、重量感があるほうだと思いますし、この重量を振りきれないと、高いパフォーマンスは期待できないのかもしれません。
しかし、このフェアウェイウッドには『DJ-6』もラインアップされているそうなので、そちらを選べば、もっと敷居は低くなるように思います。
どちらにせよ、プレイヤーのポテンシャルを求めてくるタイプのクラブだと思いました。
『地クラブ』のように、より幅広い層に対応しているわけではないけれど、ピッタリと当てはまる人には、かなり大きなパフォーマンスを発揮してくれるタイプのクラブといっていいのではないでしょうか?
『操作性』という点では、かなり素晴らしいと思いました。
この顔を見たときに、すごくいい印象を持ったのですが、実際に打ってみても、すごく扱いやすくて左右に曲げることが、とても楽に行えました。
フェースが被っていないですし、いわゆる『洋なし型』なので、左へ引っ掛けそうな不安は構えたときに全く感じませんでした。
球が引っ掛かる感じはしませんが、つかまりづらい・・・。という感じもしませんでした。
こういった『小顔』で美しいクラブというのはスイングの邪魔をしないので、プレイヤーの持ち球を充分に発揮させてくれることが、これまでの経験から解っていました。
スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれませんが、フェードヒッターの方には、かなり心強いパートナーになってくれるのではないでしょうか?
私のようなフッカーでも、すごく安心して振り切っていくことができました。
『安定性』という点では、最近のフェアウェイウッドの中でも、かなりシビアなほうだと思います。
決して難し過ぎるクラブだとは思いませんでしたが、ある程度の正確性は求めてくるような気がします。
はっきりとミスを感じさせてくれるクラブだと思います。
『易しさ重視』でクラブを選んでいきたい方には、合いづらい部分があるかもしれません。
ある程度のヘッドスピードがないと、いい感じの弾道が得られないと思いますし、打点が揃っていないと球筋の安定も難しいような気もします。
『スイートエリア』も、それほど広い感じはしませんでした。
最近のクラブの中では、はっきりと『易しくない』フェアウェイウッドといえるような気もしますが、このようなタイプのクラブは昔からたくさんありましたし、最近のクラブは『易し過ぎる』と感じておられる方には、かなり楽しめるクラブだと思います。
先日試打した『380』同様、このフェアウェイウッドも、石川遼選手のファンの方はとても気になっておられるのではないでしょうか?
『難しい』『易しい』という前に、一度は打ってみたいクラブです。
ミスをミスだとはっきりと解らせてくれるクラブだと思いますし、一般的にもそれほど敷居は低くないのかもしれません。
ちょっと前まで、
『美しいクラブ』=『難しい』
『美しくないクラブ』=『易しい』
という図式が成り立っていたような気もしますが、今は『美しさ』と『易しさ』が上手く両立できているクラブが決して少なくありません。
しかし、このクラブは『美しさ』を持ちながらも、ある程度の『タフさ』『シビアさ』を兼ね備えているクラブだと思いました。
決して敬遠すべき難しいクラブだとは思いませんが、かなり好みが分かれるだろうと思いました。
私はしばらくヨネックスのクラブを購入していないのですが、『380』と、このフェアウェイウッドにはとても興味を持ちましたし、また機会があれば試打してみたいです。
最近はここまではっきりとした『洋なし型』のクラブは珍しい感じがしますし、ある程度敷居を上げてきているところに個性を感じました。
これからもこういった個性的でカッコいいクラブをヨネックスには期待していきたいです。
そして海外メジャーでも、石川選手にはヨネックスのクラブで、もっともっと活躍して欲しいと思いました。
ヨネックス EZONE フェアウェイウッド タイプSt
- 2011年8月30日
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