ゴルフクラブ試打日記。          

ヨネックス i-EZONE ドライバー

ヨネックス i-EZONE ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヨネックス i-EZONE ドライバー です。
NST300

シャフトは NST300 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.9、シャフト重量は54g、バランスはD2.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は298gです。
正面

ヨネックスらしい、機能性が高そうなドライバーです。
とても美しくて、高級感も感じられます。
このドライバーも、これまで同様、他のメーカーには見られない、ヨネックス独自の工夫が組み込まれているのでしょうか?
側面

このカラフルな色使いも、ヨネックスの特徴だと思います。
形状的にも細部にこだわっている感じがしますし、メカニカルな雰囲気があります。
IWS

『IWS』とは、どんな意味があるのでしょうか?
顔

しかし、まず何と言っても、この『顔』に驚きました。
ドライバーで、こういった顔はとても珍しいです。
オデッセイの最新パターの色使いに似ています。
やはり、こうすることによって、構えやすくなるのでしょうか?
白と黒なので、『パンダヘッド』といってもいいのかな?と思いました。
形状的にも、昔のキャロウェイのドライバーに似ているように感じました。
ネックの調整システム

ネックには調整機能が付いていました。
やはり、こうすることによって、自分の好きなシャフトを組み替えやすくなっているのでしょうか?
最近は多くのメーカーで、こういった流れが加速しているように感じます。
ネックの目盛

このネック部分にある目盛は何だろう?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、フェースアングルを調整できるようになっているのだそうです。
被せたり、開いたりできるのだそうです。
他の海外メーカーの複雑な調整システムを経験してしまうと、このドライバーがすごくシンプルに感じられますが、フェースアングルはとても大切な要素なので、自分好みに調整できることはとても画期的なことです。
ちなみに、今のポジションが『ニュートラル』ということで、私はこのまま試打することに決めました。
何でも『中立』が、そのクラブの性能を一番計りやすいような気がします。
ネック長さ

ネックの長さは、やや短めといったところでしょうか?
調整機能が付いているドライバーは長めの物も多いですが、このドライバーはそれほど長くありません。
調整機能の付いていない、ノーマルなドライバーと変わりないように見えます。
セミシャローバック形状

セミシャローバックだと思いました。
今のたくさんのシャローバックを見ていると、このドライバーは多少厚みがあるようにも見えますが、やはり私の感覚ではシャローに感じられます。
球もあがりやすそうですし、敷居の高さは感じさせません。
フェース面の独特な模様

このフェース面の独特な模様も、とても変わっていて珍しいと思いました。
どういった意味があるのでしょうか?
何となくではありますが、とても『反発力』にこだわっているように感じられます。
GRAPHITE COMPOSITE

ヒール側には『GRAPHITE COMPOSITE』と記されています。
やはり、クラウン部分にグラファイトが組み込まれていて、適切な重心設計が実現できているのでしょうか?
こういった工夫は、やはりプロギアの『TR DUO』を思い出しますし、もう10年以上前の技術が今でも使われているということは、それだけ素晴らしい技術なのだと思います。
振り感

素振りをしてみた感じは、もうひとつでした。
どうもしっくりきません。
ヨネックスはシャフトにもすごくこだわっているメーカーだと思いますし、かなり高い技術が組み込まれているだろうと思うのですが、少しタイミングが取りづらい感じがしました。
硬すぎる・・・。とか重すぎる・・・。ということは全く無く、むしろ『ソフト目』のシャフトだと思いますが、どうもしならせるタイミングがバラバラのような気がしました。
いつもよりも、少し打つ前の素振りの数を多くしました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、やはり独特な感じがします。
この白い線は、やはりターゲットに対して正対しやすくなるような工夫だと思います。
この工夫のおかげで、自分の構えたい方向が解りやすい・・・。という方はとても多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、私は正直あまり馴染めませんでした。
この『パンダカラー』よりも、『黒なら黒』あるいは『白なら白』のほうが、楽に構えられると思いました。
何と言いますか、『限定し過ぎない』ほうがいい・・・。と思っています。
勿論、こういった工夫で自分の打出したい方向にフェースを向けやすくなるのだと思いますが、私にはこういった工夫は不要だな・・・。と思いました。
これまでのオーソドックスな『ワンカラー』で充分です。
こういった工夫は、打つ前からあまりにも限定し過ぎてしまうような感じがして、いい意味でアバウト感が無くなり、ラインをイメージしにくく感じます。
構え感にも『ハンドルの遊び』のようなものが欲しくなります。
あまりにも何でもキチッと固めてしまうと、窮屈になってしまいます。
『直線』をイメージしたい方は、こういった工夫もメリットがあるのだろうと思いますが、私は常に『曲線』をイメージしながら構えることが多いので、こういった限定させる構え感をもったクラブは苦手に感じます。
少し頭の中に『モヤモヤ感』があったのですが、とりあえずイメージを膨らませていくことにしました。
これで大きくフェースが被っていたり、シャロー感が強すぎたりしたら、かなり手ごわいだろう・・・。と思いました。
少し呼吸が浅くなってしまいました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、柔らかさがあるのですが、少しこもった印象を受けました。
大きな不満はありませんが、思わずテンションが上がってしまう・・・。という絶妙な打感ではありませんでした。
打球音

『音』はそれほど大きくなく、むしろおとなしめですが、『キチッ』という高めの音を耳にすることができました。
まずまずの音だな・・・。と思いました。
打感も音も、大きな不満はありませんが、少し物足りない感じがしました。
ヒール側

球はとてもよくあがりました。
ロフト9度のタフさは感じられませんでした。
打つ前は、ある程度ヒッター向けなのか?と思っていたのですが、実際に打ってみると違った印象を受けました。
タフな感じは全くしないので、敷居の低いドライバーだと思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、なかなかいい感じで、球が大きく暴れる感じはしませんでした。
一球目から、ややフック系のつかまった球を打つことができました。
フェースアングルはニュートラルな状態だったのですが、この球のつかまりの良さは、打つ前は想像していませんでした。
ただ私の場合、油断してしまうとフックを打ってしまいそうだったので、そこには気を付けなければならない・・・。と思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、打つ前よりも、いい印象が残りました。
予想していた以上に距離の出せるドライバーだと思いました。
ヨネックスは、昔から飛距離には特別こだわりがあるメーカーだと思いますが、今でもそのこだわりが強く感じられます。
弾道はやや高めですが結構、力強い弾道だと思いました。
『300g以下』の軽さを感じる弾道ではありませんでした。
操作性

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
あまり左右に意図的に曲げるタイプではないと思いますが、何とか曲げることができました。
ただ、私はやはりこのヨネックスのシャフトに馴染めませんでした。
もっと反応の良いシャフトと合わせて、もう一度試してみたい・・・。と思いました。
ヨネックス i-EZONE ドライバー

ヨネックスらしい、独自の工夫や機能が詰め込まれたドライバーだと思いますが、正直購買意欲は刺激されませんでした。
テンションが上がることもありませんでした。
ずっと淡々と試打をしていましたし、予定の球数で終えることができました。
YONEX i-EZONE DRIVER
 
ここ最近、私の購買意欲を強く刺激してくるヨネックスのドライバーに出会っていないのですが、ヨネックスにはこれからも私たちゴルファーをワクワクさせてくれるような素晴らしいクラブを発表し続けて欲しいと思います。
主力契約選手が抜け、今年はどのプロと契約するのか解りませんが、『プロ契約』とは別に、高性能なクラブを発表して、クラブ業界に一石を投じて欲しいと思います。
いいクラブであれば、『プロの使用』関係なく、売れる時代なのだと思います。
昔はプロが使用することで、私たちアマチュアも購買意欲が刺激されてきましたが、今は大きく変わっていると思います。
プロが使用しているから、必ずしもいいのではない・・・。ということを多くのアマチュアゴルファーが感じていることだと思いますし、アマチュアらしいクラブの選び方があるのだと思います。
また試打する機会があれば、試打してみたいと思いますし、他のメーカーのドライバーとも打ち比べてみたいです。