ゴルフクラブ試打日記。          

ヨネックス ナノブイ SD ドライバー

ヨネックス ナノブイ SD ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヨネックス ナノブイ SD ドライバー です。
NANOSPEED 100
シャフトは NANOSPEED 100 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはR、トルクは5.2、シャフト重量は56g、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。
YONEX NANOV SD
久し振りのヨネックスの新しいドライバーです。
ヨネックスらしい、『赤』が特徴的なデザインです。
これまでのドライバーのイメージが上手く継承されているような気がします。
最近は多くのメーカーのドライバーの色が黒くなっていますが、ヨネックスはずっとこの路線でいくのでしょうか?
YONEX DRIVER
ソール部分に微妙な凸凹があるのですが、これも『空気抵抗』を抑える為の工夫なのでしょうか?
ずいぶん前から、ヨネックスは空気抵抗を減らす努力をしてきたメーカーなので、ついそう思ってしまいます。
とてもセンスのあるデザインだと思います。
今回も色々な工夫が組み込まれていそうです。
ヨネックス
ソールのバックフェース側に『Inner Weight System』と記されています。
外からは見えないよう、ヘッド内部にウェイトが組み込まれているのでしょうか?
それによって重心位置などが調整されているのでしょうか?
目に見えるところに、あまりにもたくさんの色々な物が付いていたら、それが邪魔に感じることもありますが、このように見た感じは全く普通な感じなので、好感を持つことが出来ました。
ゴルフクラブ
ヨネックスのドライバーといえば、クラウン部分にカーボンが使われていたイメージが強いですし、それがヨネックスの『個性』になっていたような気がするのですが、このドライバーはそういったものは見当たりませんでした。
すごく普通な感じがしました。
やはり流行のようなものがあるのでしょうか?
最近は昔ほど、メーカー独自の個性が無くなったような気がします。
どのメーカーも全く同じとは思いませんが、かなり相似点があるような気がします。
ヨネックス ゴルフクラブ
素振りをした感じは、かなりシャフトが軟らかくて少し振りづらい感じがしました。
このシャフトは『R』ではありますが、『標準』という感じはしませんでした。
ヘッドもやや暴れる感じがしましたし、少しタイミングが取りづらく感じられました。
ヨネックスのドライバーは、これまではどちらかというと、叩いていけるモデルが多かったイメージがあるのですが、この『NANOV SD』は、ちょっと違う雰囲気をもっています。
見た目はいかにも『ヒッタータイプ向け』のような感じがしていたのですが、どちらかというと『スインガータイプ向け』なのかな・・・?と思いました。
しかし、スペックを変えればまた違った印象を持つだろうと思います。
残念ながら今日はこのスペックしか見当たらなかったので、今度目にすることがあったら、また試してみたいと思いました。
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ボールを前にして構えてみると、かなりフェースが左を向いているような気がしました。
構え方が悪いのかな?と思い、何度か構え直したのですが、やはりフェースが左を向いています。
ソール部分のカッコいいデザインから、このドライバーはスクエアフェースですごく構えやすそうな第一印象だったのですが、実際は違いました。
やはりこうして構えてみないと解らないことも多いです。
正直言って、構えづらく感じました。
左へ飛ぶイメージしか浮かびませんでした。
なかなか始動のタイミングがつかめませんでした。
ただ、ヘッドが少し小振りに見えたので、そこには好感を持つことができました。
試打を開始しました。
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『打感』は、割としっかり感があって、いい感じがしました。
それほど柔らかいとは思わなかったのですが、程良い手応えを感じることが出来ましたし、硬くて手に響く・・・。といった『マイナス的な要素』は全く感じませんでした。
最近は打感がいいドライバーも増えてきているので、そういったハイレベルなモデルの中でも、高いところに位置するドライバーと思います。
これまでのヨネックスのドライバーによく感じられてきた『質の高い打感』だと思いました。
フェース面が四角形なところもヨネックスらしい感じがします。
アドレスした時に四角形に見えるドライバーを私は苦手にしているのですが、このように『フェース形状』が四角いのは、構えた時に目に入らないので、違和感を感じません。
正直言って、あまり美しいフェース形状ではないような気もしたのですが、飛距離にこだわるヨネックスが敢えてこのような形状にしているのだから、きっと大きな意味があるのだろうと思います。
これまでも、こういった形状のドライバーに出会ってきました。
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『音』にも、好感を持つことができました。
全く甲高い感じはしないですし、『ビシィッ』という小気味よい音が耳に届いてきました。
こういった音も、これまでのヨネックスらしい感じがします。
練習に集中していくことができます。
このドライバーの『構え感』『軟らかさ』に、なかなか慣れることが出来ないので、打点がブレてしまうこともあったのですが、その『打点のブレ』を音で敏感に感じ取ることは出来ませんでした。
『音の平均値が高い』といったらいいのでしょうか?
ある意味『安定感のある音』だと思いました。
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『球のあがりやすさ』という点では、こういったタイプのドライバーですし、このロフト設定からも、かなり高く上がっていきました。
第一印象よりも、かなりの『高弾道ドライバー』だと思いました。
このドライバーを見て思うのですが、最近は本当にメーカー問わず、このような形状のドライバーが増えてきたような気がします。
『流行り』といってしまえばそれまでですし、このような形状に『ニーズ』があるのだと思いますが、どうも『没個性』的な感じがしてしまいます。
やはり今は『ディープ』なヘッドはあまり好まれないのでしょうか?
球があがりやすければ、それが即『易しさ』や『飛距離性能』にはつながらないような気もします。
私の知り合いにも、とにかく球を高く上げたい・・・。と思っているらしく、かなりのシャローヘッドで、ロフトの寝ているドライバーを使っている人がいます。
しかし、結果的にかなり飛距離をロスしています。
彼のヘッドスピードでは、もっと違ったタイプのドライバーを使ったほうがいいパフォーマンスを発揮できると思うのですが、彼はあまり深く考えずにそのドライバーを購入したのだそうです。
今度彼がドライバーを買い換える時には、私は違ったタイプのドライバーを勧めてみようと思っています。
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『方向性』という点では、最初から大きく左へ飛び出す球が出てしまいました。
構えたときに感じた印象のままの弾道でした。
最近は少し『フックフェース』にも、慣れてきた感じがしますし、苦手意識も少し和らいだ感じもしていましたが、これくらいフェースが被っていると、私の許容範囲外だと思いました。
私の低い技術では対応できないタイプのドライバーです。
なかなか真っ直ぐボールを運んでいくことが出来ませんでした。
この軟らかいシャフトも、かなり難しく感じてしまいました。
タイミングをまとめていくことが、なかなか出来ませんでした。
球が少しバラついてしまいました。
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しかしこのドライバーは、やはり『球を高くあげたい』『スライスを直したい』といった方々の要求に応えるべく開発されたのだと思います。
フッカーの私に難しくて当然です。
私のような者に合うように作られているわけではないのですから・・・・。
最近は『フックフェース』にしなくても、またそれを極力感じさせないようにしながらも、『球のつかまり』が格段に良くなったドライバーを見かけるようになりました。
そういったドライバーにはとても好印象が残っています。
絶対に右へは打ちたくない方々には、このようなフックフェースのほうが『安心感』が感じられるのだと思いますが、中にはスライスを無くしていきたいけど、フックフェースは嫌だ・・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
少なくとも、私の周りにはそういった人がたくさんいます。
そのような人達に今、大きな味方になってくれているのが、『チューニング機能』が付いたドライバーです。
今では数社のドライバーに搭載されていますが、とても効果が大きいので、やはり優れたシステムだと思います。
出来れば、このドライバーもなるべく『フック』に見えないような工夫が施されていると、より親しみやすい感じがしました。
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『操作性』という点でも、少し苦戦してしまいました。
フックフェースがきついので、今日はかなり右を向いて、右から大きく回してやろう・・・。としたのですが、そうした時に限って、そのままプッシュしてしまいました。
なかなかこちらの思うようにはいきませんでした。
やはり打つ前に、これから自分が打つべき弾道を明確にイメージ出来ていないのだから、当然の結果だ・・・。と思いました。
シャフトにも、なかなか慣れることが出来ませんでした。
打点や弾道もバラついてしまいましたし、扱いづらい部分を感じました。
おそらくたくさんの技術が組み込まれている高性能シャフトだと思うのですが、私には難しく感じられました。
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『飛距離性能』という点でも、これまでたくさんの実績があるヨネックスのドライバーということもあり、本来はとても高い性能を持っているのだと思います。
しかし、私ではその性能の高さを充分に発揮させることは出来ませんでした。
球がよく曲がってしまったので、まずはその『曲がり』を修正していかないと、飛距離は望めないと思いました。
私は左へばかり曲がってしまいましたし、それを修正していくことは少し困難な感じがしていたのですが、スライスに悩んでおられる方には、それが上手く相殺されて、とても大きな飛距離が望めるのではないでしょうか?
軟らかめのシャフトを好まれる方にも、好評を得られそうです。
今は各メーカー、『シャフトフレックスの表示』についても、基準が統一されていないと思いますし、同じメーカーでもモデルによって、表示はバラバラなのが現状だと思います。
そういった意味で考えても、『ヨネックスのR』は、かなり軟らかい感じがします。
それは昔からあまり変わらないような気がします。
勿論今は、『リシャフト』が当たり前といっていい時代なので、シャフトを変えてみると、また違った結果が得られるような気もします。
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このドライバーは、とてもカッコいいデザインですし、『アスリートモデル』かと思いましたが、実際はそういったハードな感じは全くしませんでした。
『球があがらない』『スライスが直らない』・・・。といった方に、かなり易しく感じられるのではないでしょうか?
これまでも、同じようなドライバーがずっと発売されてきたので、親しみやすさを感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
おそらく、このドライバーも色々な創意工夫が取り込まれているのだろうと思いますが、私はあまりそういった新しいものを感じ取ることが出来ませんでした。
昨年試打した『フェザーライトモデル』とイメージがかぶる感じがしました。
私はヨネックスのドライバーとの付き合いも古いですし、好感を持っていますが、今日試打した、この『ナノブイ SD ドライバー』は少し難しい感じがしました。
デザイン的にとてもカッコいいですし、思わず手にしてみたくなりますが、私にはなかなか打ちこなすことが出来ませんでした。
今日は30球程打ってみて、あまりいい内容の試打が出来なかったのですが、もし違うスペックのモデルを見かけることがあれば、またトライしてみたいと思いました。
そして、また新しいモデルに期待したいです。