今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ ベレス TW914 ドライバー です。
シャフトはNEW ARMRQ UD62です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.7、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は318gです。
今日、私は練習場のフロントにあるTVで『ANAオープン』を観ていたのですが、試合展開がとても面白く、放送開始から放送終了までTVの前に釘付けでした。
優勝した谷口選手も素晴らしかったですし、最後まで意地を見せた中嶋選手はさすがだな・・・・。と思いました。
札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースも、すごく綺麗なコースでいつかはプレーしてみたいと思いました。
北海道や東北地方は私にとって『憧れの地』なので、そういった場所でゴルフが出来たらどんなにか幸せなことだろう・・・・。といつも思っています。
いつかお金を貯めて、そういった場所でゴルフができるように頑張りたいです。
そして男子ツアーも試合数がもっと増えて、以前のように毎週TVで楽しめたらもっといいのになあ・・・・。と思いました。
さて、このクラブですが、ホンマのニュードライバーです。
とても本格的な設計になっていると思いました。
久し振りに見る感じの『ディープフェース』です。
今は横長のフェースが多いように思うのですが、このドライバーはそういった中でも、かなり『円』に近いフェース形状だと思いました。
この形状に『安心感』と『懐かしさ』を感じられる方も多いのではないでしょうか?
最近ではあまり見られない感じの『ディープヘッド』です。
今ははっきりと『シャローヘッド』が主流だと思いますし、他のメーカーのドライバーでも『プロ・上級者モデル』といわれるようなものまで、かなりの『シャロー化』が進んできています。
やはり今は『易しさ』が、より求められているのだと思います。
『シャロー』『ディープ』といった形状だけで、そのヘッドの性能を左右するわけではありませんが、やはりこの差は大きいと思います。
しかし、最近の『シャロー化』一辺倒に、いささか食傷気味の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
最近使えるドライバーが少なくなった・・・・。叩けるドライバーが少なくなった・・・・。と感じておられる方も多いと思います。
クラブ設計をハードに作ってしまうと、それが売れ行きに影響してくるのだと思いますし、今は『易しいクラブ』が求められており、メーカーもやはり売らなければいけないので、そういった『易しいクラブ』がメーカー問わず多く見られるようになったのだと思います。
どの業界にもいえることなのかもしれませんが、クラブ業界も『右へならえ』的なところがあるのかもしれません。
昔に比べて『メーカーの個性化』が少なくなってきたような気がします。
そういった点で考えてみると、このドライバーには私はすごく魅力を感じます。
素振りをしてみると、結構シャフトも軟らかい感じがしましたし、思っていた以上に『タフ』な感じはしませんでした。
『重量感』や『バランス』は『まずまず』だと思ったのですが、『S』というフレックスのわりには、少し軟らかくてよくしなる感じがしました。
私はホンマの『アーマック』というシャフトが誕生してから、自分のドライバーに挿してましたし、その特性がとても印象深く残っているのですが、最近の『アーマック』は誕生時に比べて、いわゆる『易しい設計』にシフトチェンジしているような気がします。
やはりシャフトにも『易しさ』を追求しているのでしょうか?
軟らかい=易しい
硬い=難しい
とは一慨にいえませんが、一般的には硬いシャフトは敬遠されがちだと思います。
『アーマック』というシャフトが誕生してから数年が経っており、今はその頃よりも技術革新が進んできているのだと思うのですが、何となくフィーリングが合いづらい感じがしましたし、昔の印象が薄くなってきている感じがしました。
ボールを前にして構えてみると、なかなかオーソドックスで構えやすい感じに好感を持てました。
少し『ヘッド後方』が膨らんではいますが、それほど気になりません。
これまでの経験から、『ヘッド後方』が膨らんでいるドライバーというのは、『直進性が高い』イメージがあるので、このドライバーも結構曲がりにくくなっているのかな・・・・?と思いました。
『フックフェース』ではありませんし、奇をてらったデザインではないので、私は比較的楽にセットアップすることができました。
いいイメージを頭の中に描くことができました。
試打を開始しました。
『打感』は、とてもソフトだと思いました。
『球の重さ』と感じる・・・・。というよりは、軽く弾いていける感じ・・・・。といいますか、いい意味で『球の抵抗感』を感じませんでした。
ヘッドもボールに『当たり負け』せずに、押し込んでいける感じがしました。
こうした感じは、昔からよくあったので、どこか懐かしい感じもしました。
打感に関しては、とても好印象が残りました。
『音』も静かめで、とても好感を持てました。
やはり、こういった音だとより自分の感覚を活かせていける・・・・・。といいますか、『音』に邪魔されないので、自分の感覚がクリアになるような気がします。
『フィーリングの三大要素』として、『構えやすさ』『打感』『音』を挙げるとすると、
構えやすさ・・・・・まずまず(☆☆☆星3つ)
打感・・・・・・・・・・良い(☆☆☆☆星4つ)
音・・・・・・・・・・・・かなり良い(☆☆☆☆☆星5つ)
といった感じかな・・・・?と思いました。
最近の『本間』のドライバーには、やや苦手に感じるものが少なからずあったのですが、このドライバーは、なかなかいい感じで打ち続けることができました。
『操作性』は、かなりいい感じだと思いました。
この大型ヘッドではありますが、かなり球をつかまえやすく感じられましたし、かといって引っかかりすぎる感じもしなかったので、とても楽に打ち抜いていくことができました。
私のように『フェースローテーション』を使っていくタイプには易しく感じられるドライバーだと思います。
このドライバーは『フックフェース』ではありませんが、とても球がつかまりやすく感じられました。
『フック』『スライス』どちらにも対応できるドライバーだと思いました。
最近は『スライス撲滅ドライバー』といいますか、『フック』は打てるが『スライス』を打つのは難しい・・・・。と感じさせるドライバーが多くなったような気がします。
そういったドライバーは私は苦手で、ミスショットを連発してしまうこともあるのですが、このドライバーはとても気持ちよく打つことができました。
最近では珍しい感じもするのですが、ちょっと前までこのようなドライバーは沢山あったので、『新しい』というよりは、『数年前に戻った』といった感じがしました。
『安定性』という点では、私はなかなかいい感じだと思いましたが、最近のいわゆる『曲がりづらいドライバー』『直進性の強いドライバー』『シャローヘッドドライバー』を使ってこられた方には、やや『シビア』に感じられる方もきっと多いのではないでしょうか?
これまで『高い直進性』によって、相殺されてきた『サイドスピン』も、このドライバーでは容赦なく掛かります。
『球を曲げていきやすい』といえなくもないのですが、その反面、あまり大きなミスを容認してくれるドライバーではないのだと思います。
私は『フッカー』なので、こういったドライバーをすごく扱いやすく感じるのですが、『スライサー』の方だと、かなり難しく感じられる方も多いのではないでしょうか?
これまで影を潜めていたスライスが、再び目を覚ますことになるかもしれません。
最近はスライスを打つこと自体難しく感じるドライバーが多いですが、私程度の者でもこのドライバーでスライスを打つことがとても容易に行えました。
ある程度の高い『スイングの復元率』が求められるのだと思いますし、日頃の密度の濃い練習が求められるのだと思います。
『球のあがりやすさ』という点でも、これまで『ロフト10度』の『シャローヘッドドライバー』を使ってこられた方には、結構『タフ』に感じられるのではないでしょうか?
『ロフト9.5度』の『シャローヘッドドライバー』を使ってこられた方も同様だと思います。
『ロフト』というのは、『球のあがりやすさ』『打ち出し角度の高さ』を決定づける『目安』のひとつではありますが、やはりそれはあくまでも『目安』であって、『絶対的なもの』ではないのだと、今日改めて実感しました。
それは勿論『シャフト』の性能などによるところも大きいですが、この『ヘッド形状』はやはりかなり大きく影響しているのだと思いました。
高弾道ドライバーではなく、明らかに『中弾道ドライバー』といえるのではないでしょうか?
『ロフト10度』のドライバーではありますが、ある程度のヘッドスピードが要求されるのだと思います。
これまでの他の『ロフト10度ドライバー』とは一線を画す感じがしました。
『飛距離性能』という点では、私は『まずまず』だと思いました。
決して『飛ばないドライバー』ではありませんし、むしろ『ライナー性』の弾道が打ちやすいので、私は好印象だったのですが、このドライバーで『ドロップ感』を感じられる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
誰にでも飛ばしていけるドライバーではないと思います。
高く上がり過ぎるドライバーというのは、見た目ほど飛んでいない・・・・。ということを、これまでたくさん経験してきているので、私はこれくらいの方が『ロス』が少ない感じがして好感を持てます。
強く叩いていきたいが、どうしても『スピン過多』になってしまい、『飛距離ロス』を招いてしまう・・・・。と感じておられる方には、いい感じで打っていくことができると思います。
『スインガータイプ』というよりは、明らかに『ヒッタータイプ』にマッチしたドライバーなのだと思います。
こういったところからも、正直いいまして、今の『主流のニーズ』には応えていないのだと思いますし、それほど人気が爆発するタイプのドライバーではないのかもしれません。
しかし、一部のゴルファーからは、かなり熱狂的に迎え入れられるのではないでしょうか?
このようなタイプのドライバーを切望してこられた方もたくさんいらっしゃると思います。
私はこのドライバーを試打する度にその思いが強くなってきました。
打てば打つほど気持ち良くなってくる感じです。
私はここ数年の本間のドライバーでは一昨年試打した、『ATHPORT』が一番のお気に入りなのですが、このドライバーはそれに次ぐ第2位だと思いました。
『スリクソン ZR-30』『ミズノ MP CRAFT S-1』の流れを汲む『シビアドライバー』といえるのかもしれません。
今は易しいドライバーが殆どなので、こういったドライバーが難しく感じられることもあると思うのですが、ちょっと前まではこういったドライバーが主流でした。
このドライバーを試打し終わっても、決して『新しいタイプのドライバー』だ・・・・。という感じはせずに、以前はよく見られたドライバーだな・・・・。と思いました。
おそらくこのドライバーも他のドライバーに負けないほどのたくさんの『ハイテク』が組み込まれているのだとは思うのですが、私はそういったことを感じとることよりも、『懐かしさ』ばかりを感じてしまいました。
『高フィーリング性能』を持ちながらも、決して『易しすぎない』ドライバーですし、『ディープヘッド』に挑戦してみたい・・・・。といわれる方は試してみられる価値があるのではないでしょうか?
日頃、こういったドライバーに慣れておられる方でしたら、このドライバーは決して難しすぎることもなく、却って易しく感じられる方も多いのではないでしょうか?
ホンマらしい、この『硬派』なドライバーに、私個人的にはとても好感を持てました。
ホンマのブランドイメージが保たれたような気がします。
ホンマ BERES TW914 ドライバー
- 2009年9月20日
- ホンマ