今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ アメージングスペック パーフェクトスイッチ 460 ドライバー です。
シャフトは Perfect Switch ARMRQ6 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は51g、トルクは4.35、バランスはD1、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は297gです。
ホンマのドライバーに出会ったのは、ずいぶん久しぶりです。
しばらく見ないうちに、ずいぶん雰囲気が変わったなあ・・・。と思いました。
全体的なデザインもそうですが、何と言っても、
このジョイント部分に目が行きました。
これまでの経験から、ここを調整することによって、色々な変化が楽しめるのだということが見て取れます。
海外メーカーでは普通になってきましたが、国内メーカーではとても珍しいのではないでしょうか?
名前の通り『パーフェクトスイッチ』になっているのでしょうか?
昔からのホンマを経験している者としては、ホンマからこのようなタイプのドライバーが発売されることはすごく不思議な感じがします。
憧れの部分がすごく大きかったのですが、今はメーカーのほうからゴルファーに歩み寄りすぎているようにも思えてきます。
少しくらい難しいほうが使っていて飽きないですし、愛着も湧くような気もするのですが・・・。
それと『本間』といえば以前、中国の民間企業に買収されたというニュースを聞いて、昔からのホンマファンであった私はずいぶんと驚いたのを覚えています。
経営が厳しいというのは聞いていたのですが、まさかこのような事態になるとは思ってもみませんでした。
すごく複雑な気分ではありますが、これからもいいクラブを私たちゴルファーに提供し続けてくれるのだったら、受け入れなければいけないことなのかな・・・。と思いました。
私がゴルフを始めた頃は、『ホンマ』というだけで、クラブが売れていた感じがします。
私が初めて購入したアイアン『PP-727』は、
3、4、5、6、7、8、9、10(PW)、11(AW)、SW(PP-101)
という10本セットで、確か23万円でした。
1本2万3千円でした。
ダイナミックゴールド装着モデルでこの値段でした。
今のアイアンセットでこれほど高価なものは見当たらないですし、デフレスパイラルに陥っている現在、はっきり言ってあまり人気が出ないと思います。
しかし、ホンマのボロンシャフトを装着すると、もっと高価になって考えられないような金額になっていました。
そのカタログを見ながら、
いったいどんな人が購入するのだろう・・・?
と、いつも疑問に思っていました。
アイアンを買う前に、先輩から
「とりあえず15万円以上のセットを買うと間違いがないよ・・・。」
とだけアドバイスされていたので、自分の買ったアイアンセットは間違いなかったんだ・・・。と思ったのを覚えています。
それから10年以上使い続け、長年の友であり、スイングを教えてくれる師匠的な存在になるとは、購入した当時は思ってもいませんでした。
腕前はとても人様にいえるような状態ではありませんでしたが、ホンマのクラブがキャディバッグに入っているだけで、いつも誇らしく思えていました。
先輩たちからも、
「アイアンだけはいいのを使っているな・・・。」
と羨ましがられていたような気がします。
ヘッドとシャフトの目印が、この位置でピッタリと合っています。
この状態がいわゆる『ニュートラル』なポジションなのでしょうか?
しかし、多少フェースが被っているようにも見えました。
ヘッド自体はとても美しくて、高級感も感じられます。
こういったところは、ホンマらしい気がします。
やや薄い雰囲気が伝わってきましたが、これも今の流行なのだから仕方のないことだと思いました。
最近のホンマのドライバーを試打していると、すっかりと『ソフトスペック』の印象が強くなりました。
ホンマ BERES TW914 ドライバーというディープですごく叩いていけるドライバーもありましたが、数でいえば圧倒的にシャローヘッドが多いように思います。
今は各メーカー共、少しずつディープなヘッドを登場させていて、コンパクトなヘッドが増えてきているので、ホンマにも期待したいところです。
素振りをしてみると、シャフトフレックスが『R』ということもあり、かなり軟らかく感じました。
ひとくちに『R』といっても、色々なタイプがあると思いますが、このシャフトはかなり軟らかいほうだと思います。
『R』はレギュラーという意味なので、本来は標準的でなければならないと思うのですが、『軟らかい』というイメージがすっかり定着しました。
ホンマは昔からエグゼクティブゴルファーが使うイメージがありますし、そういった方々に合わせているのでしょうか?
クラブ重量もかなり軽く、なかなかスイングイメージがまとまりませんでした。
こういったときには、とにかく『コンパクト』に振っていこう・・・。と決めているので、いつもの感じよりも少し抑えていかないと、うまく振れない感じがしました。
ボールを前にして構えた感じは、やはりフェースが被っているように見えましたが、このドライバーは『フェースアングル』を変えることができるそうなので、あまり心配はいらないのかもしれません。
できれば色々と調整してみたいとも思っていましたが、工具がなかったので、またの機会にすることにしました。
ヘッドの『立体感』はほとんど感じられず、『シャロー感』といいますか、『薄さ』がすごく感じられましたが、これはこれまでたくさん出会ってきた『ハイドロー設計』のドライバーと構えた感じが似ているので、特に驚くようなことはありませんでした。
私があまり得意とするドライバーではありませんが、久しぶりのホンマということで、試打することにしました。
これまでかなりたくさん、同じようなタイプのドライバーに接してきているので、いい加減慣れていきたいところなのですが、どうも慣れることができません。
ヘッド自体は美しいのですが、形状的に少し不安を感じるところがあるので、あまり左に打たないように気を付けることにしました。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、かなりのハイレベルです。
この角度から見たままのイメージです。
こういった『超・シャローヘッド』のドライバーを初めて見たときはすごく驚きましたが、今ではかなりポピュラーになっていると思います。
かなり高く上がりすぎてしまうので、なかなか抑えて打つことが難しく感じられました。
はっきりと『叩いていけないドライバー』だと思います。
今の状態で、フェースが少し被っていてこれだけ高く上がるのだから、少しオープンにしたら、どれだけ高く上がるのだろう・・・?などと考えていました。
昨日のKAMUIとは明らかに異なり、ヒッタータイプの方よりも、スインガータイプの方に易しいドライバーといえるのではないでしょうか?
かなり『ソフトスペック』なドライバーだと思いました。
『打感』は、なかなかいい感じがしました。
特別に硬くもなかったですし、大きな不満は全く感じませんでした。
フェースがよく弾いてくれるのが実感できました。
こういったところも、これまで同様のドライバーと似ている雰囲気があります。
『音』という点でも、好感をもてました。
全く嫌味のない音です。
音だけでいうと、叩いていっても不安になりません。
ただ、実際の弾道を目にしてしまうと、叩いていきづらくなるのですが・・・。
『安定性』という点では、このスペックがジャストフィットされる方もたくさんいらっしゃると思いますし、かなり多くの支持を得られるような気がします。
スイートエリアも広い感じがしましたし、シビアな感じは全くしませんでした。
すごくイージーに打っていけるタイプのドライバーだと思います。
今は使われなくなった言葉ですが、『ファジー』な感じで打っていけるドライバーといっていいのではないでしょうか?
私はどうしても左へつかまり過ぎて、しかも高く上がりすぎてしまうので、なかなか思うような弾道が打てなかったのですが、『パーフェクトスイッチ』という調整システムを使ってみれば、もっと印象も変わってくるのだと思います。
高い弾道を好まれるスライサーの方には、とてもいい武器になってくれるのではないでしょうか?
『操作性」という点でも、私はちょっと苦戦してしまいましたが、こういったタイプのドライバーは本来、それほど球筋を操るようにはできていないのだと思いますし、こうして色々なインテンショナルショットを試みようとしている自分がすごく不自然なことをしているのだと思いました。
フェースアングルを変えて、スクエアにもってきたとしても、おそらくそれほど操作性が向上しないような感じがしました。
やはり『操作性』を高めていくには、シャフトの協力が必要不可欠です。
今日はなかなか歩み寄ってくれないシャフトにも、少し苦戦をしてしまいました。
また違ったスペックのシャフトがあれば、印象もかなり違ってくると思ったので、機会があれば是非チャレンジしてみたいと思いました。
『飛距離性能』という点でも、こういったタイプのドライバーを好まれる方には、かなり大きな効果が期待できるのではないでしょうか?
これまで出会ってきた同様のドライバーと比較しても、それほど抜きんでた飛距離性能だとは、正直思いませんでしたが、それは私がこういったタイプのドライバーを全然使いこなせていないからであって、クラブ自体の性能が低いのだとは思いませんでした。
叩いていくと却って裏目に出てしまうので、叩かないほうがいい結果が得られやすいように思います。
デザイン的にとてもカラフルなので、ヤングゴルファーをターゲットにしているかと思ったのですが、実際はベテランゴルファーの方を対象にして開発されているのではないでしょうか?
今日は久しぶりにホンマのドライバーを試打することができて、とても嬉しい一日でした。
しかし、満足感がいっぱいだったかというと、正直物足りない部分もありました。
やはりもっと違ったタイプのドライバーを手にしてみたいと思いました。
最近のホンマは、どちらかというと、こういったタイプのクラブが多いので、どうしても興味が他のメーカーのクラブにいってしまっているようです。
私にとってあくまでも『原点』といえるメーカーなのですが、昔と雰囲気がガラっと変わってしまいました。
ただ、品質的に優れていることに違いないですし、信頼できるクラブ作りは健在のようです。
最近、惚れ惚れするようなクラブにはあまり出会えていませんが、これからもどんどん期待していきたいと思っています。
ホンマの益々の繁栄を願わずにはいられませんでした。
ホンマ アメージングスペック パーフェクトスイッチ 460 ドライバー
- 2011年2月6日
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