ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストンゴルフ TOUR B JGR ドライバー

ブリヂストンゴルフ TOUR B JGR ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブはブリヂストンゴルフ TOUR B JGR ドライバー です。
Speeder 569 Evolution IV
シャフトは Speeder 569 Evolution IV です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.6、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は297g です。
正面
ブリヂストンJGRシリーズの新しいドライバーです。
ブリヂストンのニューモデルということで、とても期待がもてます。
結果を出し続けてきたメーカーだからだと思います。
Bマーク
ソール中央にある、この『Bマーク』がカッコいいです。
あえて目立たないようになっています。
プロトタイプっぽい感じがして、シブいです。
側面
ヘッドの大きさはありますが、シャローというよりは、適度に厚みもあります。
この厚みはブリヂストンらしい感じがします。
シャロー一辺倒でないところが、ブリヂストンの個性といっていいのかもしれません。
ネック長さ
ネックは短めでした。
ヘッドの大きさからすると、かなり短く見えますが、これも計算されたうえでの長さなのでしょうか?
調整システムは搭載されていませんでした。
BSのドライバーは調整システムの印象はあまりありませんが、過去には搭載されたモデルもありました。
流れに乗ろうとするのは分かるのですが、搭載されていたりいなかったりと、メーカーのポリシーがもうひとつ明確では無いような気もします。
ちょっと迷走しているような印象を受けます。
これからのモデルはどうなるのでしょうか?
ヒール側のウェイト
ヒール側には大きなウェイトがひとつだけありました。
『8』という数字があったので、8gということでいいのだと思います。
フェース寄りの工夫
フェース近くにある、この独特な凹凸も気になりました。
どんな効果が期待できるのでしょうか?
今多く採用されている溝と同じ役目を果たしているのでしょうか?
わざわざ付けられている感じがするので、おそらく大きな理由があるのだと思います。
ミーリングあり
フェース面にはミーリングがありました。
これは前に試打したモデルと同じで、予想していました。
とても細かなミーリングです。
ウェッジでミーリングはよく見られますが、ドライバーでは珍しいです。
これを続けて採用し続けているということは、それだけ効果が期待できるからだと思います。
前に試打したモデルは円を描くようなミーリングでしたが、このニューモデルは真っ直ぐに近い感じです。
この形状のほうが優れているのでしょうか?
それとも大きな違いはないのでしょうか?
power miLLinG TeCHnoLogy
フェース面には『power milling Technology』の文字がありました。
これも前のモデルと同じですし、このミーリングの名称といっていいのだと思います。
他のメーカーでは見られないので、ブリヂストン独自の技術といっていいのではないでしょうか?
セミディープバック
セミディープバックタイプといっていいように思います。
シャロータイプが全盛の今では、明らかに厚みがあります。
これもBSらしい特徴のような気がします。
クラウンの工夫
クラウンには独特の工夫がされていました。
これも以前見たことがあります。
こうすることの効果は大きいのだと思います。
今は各メーカー、ソールだけでなく、クラウンの研究が進んで、個性が見られるようになりました。
顔
独特な丸っこさのある顔をしていました。
『BS顔』といっていいでしょうか?
ちょっとタイプは違うのですが、昔愛用していた『X500』というドライバーを思い出しました。
オリジナルグリップ
オリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてました。
今は個性的なグリップも登場してきていますが、このドライバーに挿してあるグリップはオーソドックスなタイプです。
いい意味で無難な感じがしました。
振り感
素振りをしてみた感じはまずまずでした。
ヘッドが黒くてプロトタイプっぽいので、もっと重量感があるかと思っていたのですが、そうではありませんでした。
むしろ、やや軽量なタイプです。
シャフトもSフレックスですが、硬さはそれほど感じられず、よく動きました。
ハードなタイプではなく、親しみやすさのあるドライバーだと思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
これまでも経験しているので、弾道のイメージは出しやすいです。
少しつかまえ顔に見えたのですが、苦手意識は芽生えず、対応できそうな構え感でした。
ドロー系のイメージが色濃く浮かんできました。
少し右を向いて、右から回す感じでスタンスを取り直しました。
ヘッドは大きく見えたのですが、『シャロー一辺倒』の顔ではないので、叩くイメージも出せました。
球もライナー系といよりは、少し高めをイメージしました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』はいい感じでした。
しっかりしているのですが、重くなくむしろ少し軽めなフィーリングでした。
弾き感がとても強いです。
これが、今のドライバーの大きな特徴のひとつといっていいと思います。
各メーカー、弾き感の強いドライバーが多くなりました。
今はドライバーだけでなく、アイアンでも弾く感じのするものも増えてきました。
『球持ちの良さ』も、クラブの大切な性能のひとつだと思うのですが、新たな性能の開拓といったところでしょうか?
打球音
『音』は独特でした。
BSドライバーらしいといっていいかもしれません。
以前試打したモデルも同じような音だったと思います。
やや高めではっきりしているのですが、甲高くないのがいいです。
じとっと湿っているというよりは、乾いた感じの金属音です。
他のメーカーではあまり耳にしない音なので、『BS音』といってもいいのかな?と思いました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じでした。
タフな感じはしませんでした。
黒いデザインと、多少厚みのあるヘッドなので、すごくあがりにくいタイプだろう・・・。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、親しみやすさのあるドライバーだと思いました。
JGRシリーズらしいハードルの低さがありました。
名前に『TOUR B』という文字が付いていますが、JGRの易しさのほうが強く感じられました。
『セミヒッター向け』といったところでしょうか?
ロフトやシャフトなどにもよると思いますが、ある程度の易しさはあるけど、決して頼りなくてひ弱なタイプでもない・・・。という『中間値』を表しているように感じました。
バックフェース
『安定性』は、なかなか高いと思いました。
球もつかまりやすく、右に抜ける感じがしませんでした。
弾きはいいのですが、しっかりとつかまえてくれました。
ほぼ自動的につかまるといった印象をもちました。
普通に打っていくだけで、つかまりのいいボールが打ちやすいドライバーだな・・・。と思いました。
このつかまりの良さは、前のシリーズである『GR』から継承されている特徴といっていいのではないでしょうか?
飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
BSドライバーらしいレベルの高さを感じました。
フェースの弾きがとても良いですし、球のつかまりの良さも、この飛距離性能の高さに大きく関係していると思います。
今のドライバーは『弾く』のは当たり前で、それに『つかまえる』といキーワードが加わっていると思います。
多くのドライバーがそのようになっています。
やや個性的な打感と音ですが、球はコスる感じはなく、しっかりとつかまって勢いよく飛んでいきました。
何と表現していいのか分かりませんが、インパクトの瞬間にギュッと拳を握りしめる感じのヘッドの『走りの良さ』を感じました。
操作性
『操作性』という点では、球のつかまりがいいドライバーなので、私は完全にフック系のほうが打ちやすいと感じました。
オートマチック系のフックボールが打ちやすいドライバーだと思いました。
シャフトもよく走って、さらにつかまる感じがしました。
右にも曲げてみましたが、大きく曲がる感じはしませんでした。
こういった特徴は他のメーカーのドライバーと共通していますし、今のニーズに応えているといえるのではないでしょうか?
ヒール側
前のモデルのいいところをそのまま継承しているように感じました。
フルモデルチェンジではなく、あくまでもマイナーチェンジといった印象をもちました。
前のモデルよりも、少し親しみやすくなっているのではないでしょうか?
球を打っていて、そのように感じました。
今度機会があれば、前のモデルと打ち比べてみたいと思っています。
Bridgestone Sports TOUR B JGR DRIVER
このドライバーには『モンスター』という表現が使われているようですが、正直そのようには感じませんでした。
元々優れているものが多いので、『モンスター』といわれるような驚く感じはしませんでした。
『怪物』という表現は少し大袈裟ではないかな?と思いましたが、BSは元々宣伝文句の上手いメーカーだと思いますし、これもメーカーの戦略なのかもしれません。
荒々しい印象はありませんでした。
むしろ緻密な印象が残りました。
BRIDGESTONEGOLF TOUR B JGR DRIVER
基本性能もしっかりしていて、弾きの良さとつかまりの良さが秀でているドライバーです。
見た目の印象よりも、親しみやすいので、これも大きなプラスポイントだと思います。
ボールの低スピン化が進んでいったせいで、球がつかまりづらくなった、あがりづらくなった・・・。と感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーは今のボールとの相性はとても良いような気がします。
クラブを変えていくのはいつも『ボールから』だと思っているのですが、今日もそんな印象をもちました。
BRIDGESTONEGOLF TOUR B JGR DRIVER
このドライバーに『モンスター』という言葉を使っているので、次のモデルはどんな表現がされるのかな?と思いました。
『ハリケーン』とか、『トルネード』とか、自然現象が使われるのかな?と思いましたが、次のモデルにも期待していきたいです。
おそらく『弾き』と『つかまり』の良さは継承されていくだろうな・・・。と思いました。