今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705 Type455 です。
シャフトは グラファイトデザイン TOUR AD DJ-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314g です。
ツアーステージの新しいドライバーです。
いつもこの時期になると、ツアーステージの新製品に出会えるので、とても楽しみです。
昨年は『703』で、一昨年は『701』だったので、来年のモデルは『707』になるのでしょうか?
まだずいぶんと先のことですが、ついそんなことを考えていました。
ツアーステージらしい、とてもカッコいいデザインになっています。
昨年のモデルの『703』も、素晴らしいドライバーでしたが、何となく今回のこのニュードライバーも、また違った高級感を感じます。
『701』シリーズから続いていた、ソール中央付近の『ウェイト』のような物が、今回は付いていません。
そういった物を敢えて付けなくても、高性能を維持できるからでしょうか?
そういえば、今年出会った素晴らしいドライバーの中で、EPON AF-102やロイヤルコレクション BBD’s Tour VS ドライバーなどにも付いていません。
それでいながら、抜群の飛距離性能と高安定性、フィーリング性能が実現されているので、敢えて付ける必要もないのだと思いました。
今、流通しているドライバーの多くが、何らかのウェイトのような物や、プレイヤー自身がウェイトなどを調整出来る物もありますし、暫くこういった流れは続くような気がしますが、すごくシンプルなクラブが逆に『高性能』なのではないかな?と、これまで素晴らしいドライバーに出会ってきた私は思ってしまいます。
勿論、プレーヤー自身が自分に合わせて色々と調整できるドライバーも素晴らしいですが、私はこういったシンプルなクラブについつい惚れてしまいます。
ソール部分も、微妙に形状が凸凹しています。
これにより、空気抵抗が減ってヘッドスピードアップにつながったりしているのでしょうか?
これまでの経験上、それほど大きな違いはないと思いますし、デザイン的な要素のほうが大きいような気がするのですが、今度ブリヂストンの試打会に行く機会があれば、クラブ担当者の方に聞いてみたいと思いました。
このドライバーは『Type455』ということで、ヘッド体積がルールギリギリの『460㎤』ではなく、ほんの少しだけ『小ぶり』になっているのだそうです。
これまでも書いてきましたが、ヘッド体積は、ルールギリギリの『460㎤』が必ずしもベストではないと思っています。
大きくなれば、それだけ難しくなったり、余計な部分も出てくると思います。
今回のシリーズのドライバーは、他にも『Type415』がラインアップされていて、それは『415㎤』の大きさに抑えられているそうです。
これまでもTOURSTAGEは、こういった色々なサイズのドライバーを同時にラインアップしてくれて、我々ゴルファーに、より多い選択肢を与えてくれているので、とても嬉しく感じます。
勿論、他の多くのメーカーにもいえることですが、このように選択肢が増えることは、とてもいいことだと思います。
もし『Type415』もあれば、そちらも試打してみたかったのですが、あいにく他の打席の方が使っておられたようなので、次回の楽しみにとっておこうと思いました。
素振りをしてみても、かなりいい感じでした。
すごくタイミングが合いやすいですし、シャフトがブレる感じが殆ど無く、遅れずによく付いてきてくれる感じがしました。
このシャフトを一目見た時、これまで慣れ親しんできた『DI-6』だと思っていたのですが、よく見ると『DJ-6』と記されています。
ニューシャフトなのでしょうか?
昨年から今年にかけて『オレンジ色』のシャフトが大活躍しましたが、これからもこういった流れは続くのでしょうか?
ヘッドがオレンジ色だったら、かなり構えづらくて打ちづらそうな感じがしますが、シャフトはどんな色でも全く構わないので、これからも色々な色が出てくれたら嬉しいと思います。
しかし、もし全く同じ性能で色々な色を選べるとしたら、私は迷わず『黒』や『グレー』といった落ち着いた色を選ぶと思います。
それは、これまで培ってきた経験が活かしやすいからなのかもしれません。
『黒(ヘッドやシャフトの色)と白(ボールの色)のコントラスト』が感覚に染みついているのかもしれません。
ゴルフボールも、今は色々な色のカラーボールが登場してきていて、TVを観ていてもプロも試合で使っていますが、私は『白』以外使う気にはなかなかなれません。
オーソドックスなのが一番のような気がしています。
ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じで構えることが出来ました。
球がよく上がりそうな印象を持ちましたし、色々な球筋をイメージするというよりは、直線的なイメージのほうが頭に描きやすい感じがしました。
球がよくつかまりそうな印象を持ちましたが、『フックフェース』には見えなかったですし、楽に構えることが出来ました。
どちらかというと『フェードボール』よりは『ドローボール』のほうがイメージしやすい感じがしました。
形状が美しいからでしょうか?
ヘッド後方が少し伸びているようにも見えますが、全く構えづらくはありません。
こういった形状のドライバーには何度も出会ってきていますし、すぐに感じをつかむことが出来ました。
試打を開始しました。
まずは『打感の良さ』をすごく感じました。
これまでもTOURSTAGEのドライバーのフィーリングはとても好きですが、このドライバーもその流れを汲む好印象のドライバーです。
結構弾いてくれている感じがしましたし、心地良い感触を楽しむことが出来ました。
何と言ったらいいのでしょうか?
スイートエリアがすごく狭いが、その狭い部分に当たった時の、何とも言えない好感触とはまた違った『大らかさを持った好感触』といった感じでしょうか?
全くシビアな感じはしませんでした。
打感がボヤける感じもしませんでした。
『音』も、いい感じで好感を持つことが出来ました。
安心して叩いていける音です。
スイング中、どこにもブレーキがかからずにフィニッシュまで一気にもっていくことができました。
『球のあがりやすさ』という点では、どちらかというと『ヒッター向け』の方に合うような感じがしました。
それほどディープな感じのヘッドでもないと思うのですが、ある程度叩いていきたい方をターゲットに、このドライバーは開発されたのではないでしょうか?
しかし、『ハードヒッター限定』という感じもしなかったですし、このドライバーに好印象を持たれる方が多いような気がしました。
いわゆる『守備範囲の広いドライバー』という感じでしょうか?
シビア過ぎずに、ある程度叩けるドライバーを探しておられる方は、是非試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
決して扱いづらいドライバーではないですし、左右に操作していくことも容易に行うことが出来ました。
しかし、それよりも今日は『直進性の強さ』を強く感じたので、そちらの印象のほうが強く残りました。
構えた時のイメージ通り、どちらかというと直線で勝負していきたいドライバーだと思いました。
昔のドライバーのように、打ち出し方向は良かったけれど、途中から大きく曲がり出した・・・。ということがないドライバーなので、実戦でも大胆に『ライン取り』が出来る感じがしました。
こういったところは、最近のドライバーの大きな特長だと思います。
『安定性』という点でも、直進性が強いので、なかなか球が暴れにくい感じがしました。
結構叩いていっても、上手くタイミングがとれ、高い安定性を保っていくことができました。
やはり優れたヘッドと素晴らしいシャフトが上手く組み合わされば、高い安定性を得ることができるのだと、今更ながら感じました。
このシャフトは今日初めてですが、今日の感じだとおそらく今流通している『60g』台のシャフトの中で、安定性はトップクラスといっていいのではないでしょうか?
すごく安心感を感じることが出来るシャフトだと思いました。
明らかに『ヒッタータイプ』向けのシャフトだと思いますが、かなりたくさんのゴルファーに支持されるシャフトだと思います。
『オレンジ』という色は、『暖かさ』を感じさせたり、『易しさ』も感じさせる色だと思うので、シャフトにも色によるイメージで印象がずいぶんと柔らかくなるのかもしれません。
『飛距離性能』という点でも、これまでのTOURSTAGEのハイレベルを充分に維持していると思います。
これまで、TOURSTAGEの品質の高さを信頼して、ずっと使い続けてこられた方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々の期待を裏切らないハイレベルなドライバーだと思います。
私もTOURSTAGEのクラブにはいい思い出がたくさんあります。
TOURSTAGEのクラブに負けないよう、自分も上手くなろう・・・。と練習に明け暮れた日々を思い出します。
私の上達の手助けをしてくれたブランドだと私自身強く感じます。
コースでも大活躍してくれました。
あまりにもたくさんの素晴らしいクラブがあって、最近はTOURSTAGEのドライバーを購入できていないのですが、今日は購入意欲を強く刺激されてしまいました。
私の『クラブ欲しい欲しい病』は、いつまで経っても治りません。
TOURSTAGEのドライバーは、これまでも飛距離性能に長けているドライバーがとても多いので、このドライバーがそれらに比べて特別優れているとは、正直感じなかったのですが、飛距離性能が素晴らしいことは間違いありません。
私はこれまで、クラブメーカーの『トップ3』として、国内では
1.ブリヂストン
2.ダンロップ
3.ミズノ
という考えがあり、海外メーカーでは
1.テーラーメイド
2.キャロウェイ
3.タイトリスト
と決めていた部分があります。
今でもその考えに変わりはありません。
しかし特に昨年あたりから、これまで出会ってきていない素晴らしいメーカーのクラブにたくさん出会ってきたせいか、私自身の興味がそちらの方向に行っていたような気がします。
今でも欲しいクラブの上位は、そういったメーカー占めています。
昔はプロが使っていたクラブに憧れを抱いていましたが、今は少し考えが変わりました。
有名でなくても、素晴らしいクラブを作るメーカーがたくさんあるのだと改めて実感し、そういったクラブをキャディバッグに入れたいと思うようになりました。
しかし、このドライバーには、かなり魅力を感じました。
最近のTOURSTAGEのドライバーでは『701R』がすごく気に入っていて印象が強いのですが、このドライバーの好印象度もすごく強いです。
構えやすいですし、シャフトもしっかりとしていて振りやすい・・・。
それでいて飛距離性能に長けていて、フィーリングが良い・・・。
そんなドライバーだと思いました。
今、ツアーの中では多くのプロがこのドライバーを使っているのだと思いますが、久し振りにプロと同じドライバーを使ってみたい・・・。と思えるドライバーに出会えたような気がします。
最近は『プロモデル』という物を殆ど意識しなかったのですが、今日は久し振りに昔の気分を味わうことが出来ました。
また近いうちに、このドライバーの試打を楽しみたいです。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705 Type455
- 2010年10月16日
- ブリヂストン