今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー です。
シャフトは グラファイトデザイン TourAD B14-03w です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は52g、トルクは5.4、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は306gです。
久しぶりのGRシリーズのニュードライバーです。
とても目立つ配色になっていて、イメージが変わりました。
先日試打した X-DRIVE 709 リミテッド ドライバー も黒と黄色が印象的でしたが、このGRもそのようになっています。
BSは今年は黒と黄色の『虎カラー』で押すのでしょうか?
私はこの色は大好きです。
ヘッドも大きく見えますし、シャロー感も強いです。
おそらく、前のモデルよりもシャローになっているんじゃないかな?と思いました。
今度見比べてみたいと思います。
ネックの長さは、今のドライバーの中でも、比較的標準的な部類でしょうか?
当然ながら、ネックには調整システムが搭載されています。
BSのドライバーは、これから『標準装備』となるのでしょうか?
今回試打したポジションは『N』です。
R
U
L
他にはR、U、Lの3種類がありました。
これも709リミテッドと共通するところだと思います。
海外メーカーで、かなり複雑な調整機能を経験しているので、このドライバーの調整機能がとてもシンプルに感じられました。
しかし複雑にすればいい・・・。というものでもないですし、要は『ヘッドとシャフトの性能・マッチング』が、より重要になってくるのだと思います。
ヘッドとシャフトの高性能があって、初めてチューニングシステムが活きてきます。
黒いヘッド(厳密にはメタリックグレーといったところでしょうか?)と、この黄色いラインがとてもよく映えています。
この模様を見ていると、数年前に試打したテーラーメイドのバーナーに似ているな・・・。と思いました。
やはり、大きな視覚的効果があるのでしょうか?
クラウンマーク代わりに、とても細かい文字で『GENERATE REACTION DESIGN』と記されていました。
つまり、訳すと『リアクションを生み出すデザイン』ということでいいのでしょうか?
何か驚くような仕掛けがしているのかな?と思いました。
セミシャローバック形状といっていいと思います。
こういった形状はGRシリーズならではだと思います。
トゥ側には、やや目立つ感じの膨らみがありました。
これも重量配分など、計算し尽くして組み込まれているのでしょうか?
『チューニングシステム搭載ドライバー』の中では、比較的シンプルに見えますが、色々な技術が組み込まれているようです。
ヒール側にはウェイトが1つ配置されていました。
これは大型ヘッドであれば、『お約束』といっていいのかもしれません。
素振りをしてみても、かなり軟らかく感じます。
おそらく純正シャフトだと思うのですが、結構な『ソフトスペック」に仕上がっているようです。
できれば『Sフレックス』でも試してみたかったのですが、この一本しか見当たらなかったので、このまま試打を続けることにしました。
ボールを前にして構えてみて、予想通り『捕まえ顔』だな・・・。と思いました。
これまでもそうですが、GRシリーズは『捕まえ系』が伝統のような気がします。
フェースアングルは極端なフックフェースだとは思いませんでしたが、ややアップライト感も感じられ、そこに『つかまり感』を感じたのかもしれません。
左への注意をしていかなければならない・・・。と思いましたが、これまでもGRドライバーはドローヒッターでも使える『フックフェース』が特徴でしたし、このドライバーもそうではないかな?と思いました。
かなりシャロー感もありますし、ある程度アバウトに打っていけそうだな・・・。と思いました。
このままいつもの感覚で振り抜いていくのは少し怖い感じがしたので、ちょっと右から回す感じで振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は結構しっかりとしている感じがしました。
手応えを充分に感じることができました。
いいところでとらえると、柔らかさが増すのですが、その範囲は意外と狭いかな?と感じました。
打感に『メリハリ』があるのは、とてもいいことだと思いました。
今はアバウトすぎるドライバーが多くなったように思います。
『音』も、はっきりとしていて清々しい感じがしました。
この音に好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
叩いていっても、インパクトが緩むことはありませんでした。
球もあがりやすくて、打ち出しも高いです。
ロフトが10.5度ということもあるのですが、かなり打ち出し角が高いので、しっかりとキャリーを稼いでいきたい方にも好感をもたれやすいのではないでしょうか?
『低弾道系』『中高弾道系』『高弾道系』でいえば、このドライバーは明らかに『高弾道系』だと思いました。
今度『9.5度』のモデルがあれば試打してみたいと思いますが、おそらく同じような印象をもつだろうと思います。
『安定性』という点でも、なかなかの高得点です。
スイートエリアも広い感じがしますし、シビアさはありませんでした。
球のつかまりがいいので、方向性を維持していきやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
これまでのGRシリーズ同様、ドローヒッターの方にも扱えるタイプのドライバーだと思います。
右へ滑る感じはしませんでした。
『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じでした。
弾き感もあるのですが、何かこう『押し込んでいける』感じがしました。
インパクトでフェースが弾き飛ばして終わるのではなく、『あともう一押し』できる感じがしました。
高弾道で押しの効いた強い球を打つことができました。
正直、私はもっと低い球を打ちたかったのですが、このドライバーはそれをなかなか許してはくれませんでした。
どうしても高くあがってしまう・・・。という印象もありました。
『操作性』という点では、それほど大きく曲がる感じがしないので、そういう点では、『今どき』といえるドライバーなのかもしれませんが、敢えてトライしてみて、何とか曲げることができました。
私にはフックのほうが易しく感じました。
大きなスライスはなかなか打つことができませんでした。
構えたときの印象通り、捕まえることが得意なドライバーなんだな・・・。と思いました。
普通のX-DRIVEはどちらかというと『逃がし系』で、GRシリーズは『捕まえ系』といった印象がありますが、このドライバーもそういった感じがしました。
私は捕まりすぎるドライバーは苦手なので、どちらかといえばノーマルなX-DRIVEが好きですが、このGRシリーズに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
性能的にはViQにも近い感じがします。
その辺の『線引き』は少し曖昧な感じもします。
とても個性的でオシャレなデザインにまず目が行きましたが、性能的にもしっかりとしている感じがしました。
ヘッド自体は外見ではそれほど変わった感じはしないのですが、おそらく目に見えないところで色々な新しい技術が組み込まれているのではないでしょうか?
高めの弾道でも頼りない感じはしませんでした。
初速の速さも感じました。
投影面積の大きいドライバーが好きで球のつかまりやすさが欲しいけど、極端なフックフェースは苦手だ・・・。という方にはとても扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
弾きもいいですし、ボールにパワーを伝えやすいドライバーです。
スインガータイプの方にも、しっかりと対応してくれると思いますし、ハードルも高くありません。
BSが幅広い層を意識して、満を持して開発したドライバーといえるのではないでしょうか?
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー
- 2013年11月6日
- ブリヂストン
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