ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 703 ドライバー

X-DRIVE 703
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは BRIDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE 703 ドライバー です。
X-DRIVE 703 SHAFT
シャフトは TOUR AD B10-01w です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.4、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311gです。
BRIDESTONE X-DRIVE 703
待望のツアーステージ、ニュードライバーです。
前のモデル『701』に似たデザインだと思いました。
これまで通り、『マグネシウム』のようなものが付いていますが、これまでの物より、少し『ソール中央』に寄ったような感じがします。
前のモデルよりも、少し重心位置が浅く設定されているのでしょうか?
『701』は赤色が印象的でしたが、今回は黒が目立ちます。
いずれにせよ、センスのあるデザインだと思います。
ブリヂストン X-DRIVE 703ドライバー
このドライバーにも『R.S.D TECHNOLOGY』と表記されています。
これにより確か、打ち出し角度を高くしてスピン量を低く抑える・・・。といったものだったと思います。
ブリヂストンの高い技術が活かされているドライバーだと思いました。
ゴルフクラブ
グリップは、これまでの『ツアーベルベット』ではなく、このようなデザインのグリップに変わっています。
あのツアーベルベット独特の柔らかさはないような気がするのですが、最近はこのようなグリップもよく見かけるようになりましたし、ドライバーならばこのグリップでも『アリ』だな・・・・。と思いました。
09102912
先日試打したばかりの『ViQドライバー』には、クラウンに何か模様があったのですが、このドライバーにはありません。
『ミート率』を高めるのに有効な模様なのだそうですが、このX-DRIVEにはありません。
あの模様はとても不思議な感じがしていましたし、ある一定の効果があるような気がしていたのですが、このドライバーにはありません。
全くのオーソドックスなデザインです。
あの模様は『ViQ』だけに採用されているのでしょうか?
それとも、やはりX-DRIVEを使うような人には、あのような模様は必要ないのでしょうか?
いい物はどんどん取り入れるべきだと思うのですが、『X-DRIVE』と『ViQ』の線引きがきちんとなされているようです。
やはり対象とするゴルファーも違うのだから、違ったコンセプトで開発がされているのだと思います。
あの新しい『ViQドライバー』も、とても好印象なドライバーです。
09102910
素振りをしてみても、これまでのブリヂストンのドライバーらしい、高フィーリングでした。
振る前は、このデザインから少しハードなドライバーに変貌していったのかと思っていたのですが、実際に振ってみると思っていたよりもハードな感じはしませんでした。
このシャフトもそれほど『タフ』な感じはしませんでしたし、気持ちよく振っていくことができました。
『硬い』とは感じなかったですし、軟らかすぎて打てない感じもしませんでした。
どちらかというと、『ハード』というよりは、やや『ソフト』な印象が残りました。
09102913
ボールを前にして構えてみても、やはりとても構えやすく感じました。
これはこれまでの『TOURSTAGE』の名器と呼ばれる歴代のドライバーに共通しているところだと思います。
各メーカー、『クラブの美しさ』というのは色々あると思いますし、メーカー毎の個性がでるところもあると思いますが、このドライバーは『ツアステらしい構えやすさ』といったらいいでしょうか?
昔からの『ツアステユーザー』に支持される構えやすさだと思います。
ちょっとタイプは違いますが、ツアステ初期モデルドライバー『X100』を使っていた頃を何となく思い出していました。
あの頃はどちらかというと色々な『丸形ヘッド』と同様、『洋梨型ヘッド』も多く見かけていましたが、このようなオーソドックスな『丸形』は改めて美しい顔だと思いました。
『ジャパニーズ・ドライバー』が持つ美しさだと思います。
こうして構えているだけで、すごくいいイメージを持つことができました。
試打を開始しました。
09102905
まず感じたのが、その意外なほどの『球のあがりやすさ』です。
前のモデルの701はもっと『シャローヘッド』『シャローバック』形状だったと思うのですが、この703は少し『ディープ化』しているようです。
しかし、見た目の印象以上にあがりやすいドライバーだと思いました。
これまでのドライバーもそうですが、このドライバーもきっとたくさんの技術が組み込まれているのだと思います。
TOUR AD B10-01w
この純正シャフトもよくしなる感じがしましたし、比較的球を上げやすいシャフトのように感じられました。
ちょっと前まで、『難しい』と評判の『Xシリーズ』でしたが、最近はかなりユーザー層の幅が広がっているような気がします。
前のモデルの701ほどではありませんが、この703もこれまでの『Xシリーズ』のドライバーの中で、それほど上がりづらく感じるドライバーではないと思いました。
むしろ、かなり上がりやすくて打ちやすい部類に属するドライバーだと思います。
09102904
『打感』も、すごく好感がもてました。
これまでのX-DRIVEと同等の高フィーリングです。
打っていて、すごく気持ちがいいです。
『ツアステ』のクラブなので、ある程度予測はついていましたが、やはりこのような絶妙な感触を味わうことはゴルフの楽しさのひとつだと思います。
最近は、各メーカーがこういった『フィーリング』という、なかなか数値で表されないものを深く研究してくれているようで、我々ゴルファーが恩恵を受けているところが大きいような気がします。
09102908
『音』も、これまでのツアステ同様、すごくいい音です。
『聞き応え』のある音ですし、よく研究されていると思います。
こういった音は、その製品の『質の高さ』を感じさせてくれるような気がします。
練習に集中できます。
09102906
『安定性』という点でも、なかなかいい感じだと思いました。
球が暴れてしまう感じがしませんし、比較的まとめていきやすいタイプのドライバーだと思います。
見た目は結構『シリアス』に見えてしまう部分もあるかもしれませんが、それほど『シビア』過ぎる感じはしませんでした。
決して誰にでも易しく打てる・・・・。というドライバーではないのかもしれませんが、一度『ツアステ』のドライバーを試してみたい・・・・・。と思っておられる方は手にされる価値があるのではないでしょうか?
ひょっとすると、『直進性』という点では、前のモデルの『701』の方が、少し高いのかな?と思ったのですが、このドライバーも高いものがあると思います。
決して『ミスが出ない・出づらい』ドライバーというわけではありませんし、大きなミスに対する『寛容さ』は持ち合わせていないのだと思います。
しかし、かなりユーザー層を絞っていたような昔のイメージでは決してないような気がしました。
701と、結構近いイメージで打っていける方も、きっと多いのではないでしょうか?
09102914
『操作性』という点でも、私はいい感じをつかむことができました。
『フック』『スライス』どちらにも対応していける『ニュートラルタイプ』のドライバーだと思いますし、自分の技量を推し量れる感じがしました。
やはり『直進性』というよりは『操作性』の方を強く感じました。
『芯』も、それほど小さい感じはせずに、むしろ割と『ワイド』な感じかな?と思いました。
打てば打つほど、『シビアさ』が消えていくような気がします。
『スライサー』の方がスライスを無くしたり・・・・。またその逆があったり・・・・。といった、ある一定方向への球を無くすというものでもありませんが、難しすぎる感じがしませんでした。
09102915
『飛距離性能』という点でも、やはりツアーステージのドライバーです。
悪いはずがありません。
ちょっと前までの『X-DRIVE』だと、ある限られた層の人でないと、その飛距離性能を堪能出来なかったことも多かったと思いますが、最近は違っているような気がします。
球も適度に浮きやすいですし、『ドロップ感』を感じません。
ある程度のヘッドスピードなどは要求されるのかもしれませんが、その敷居は今年に入ってずいぶんと低くなったような気がします。
『ハードヒッター』の方に限らず、『セミ・ハードヒッター』の方にも、このドライバーの性能の高さを実感されやすいのではないでしょうか?
高~く上がっていくような弾道ではないので、きっと『ラン』も多くでるんだろうなあ・・・・。と思いました。
09102907
『ツアーステージ』のニュークラブをいつも心待ちにしていますし、今日はやっと手に出来たのですごく嬉しく思っています。
今年出会った『ブリヂストン』のドライバーの中で、私は『701R』が断トツに気に入っているのですが、このドライバーもかなり気に入りました。
今日試打した私の感想では『701R』よりは、ほんの少し『タフ』にも感じられたのですが、決して敷居が高い感じはしませんでした。
『X-DRIVE 700シリーズ』は『易しさ』にも目を向けているような気がします。
09102909
『カッコ良さ』や『打感』『飛距離性能』『操作性』などもすごくいいのですが、何より『打ちやすい』というところが共通してすごく気に入っているところです。
昔の『ツアステ Xシリーズ』のドライバーのように、『かしこまって』打つ必要がなく、『普段着のまま』といいますか、打っていける感じがしていて、そこが特に気に入っています。
決して誰にでも打ちやすい・・・・。とは思いませんが昔と比べ、かなり『ターゲット層』は広がったような気がします。
『ツアーステージ』に憧れがあるけれど手にしたことがない・・・・。とか、カッコいいクラブを使ってみたい・・・・・。と、日頃思っておられる方は一度試してみられたらいいのではないでしょうか?
想像していたよりも打ちやすかった・・・・・。と思われる方もきっと多いと思います。
カッコ良さを維持しながらも、敷居の高さを低くする・・・・。といったことも、『飛距離性能』とともに、これからメーカーが追求していくところなのかもしれません。
09102916
『プロモデル』は確かに憧れではありましたが、今はプロも易しいクラブを使う時代になりましたし、必然と私たちアマチュアも恩恵を受けているのかもしれません。
ツアーステージらしさ・・・・。といいますか、カッコいいところは、ブランド誕生時から変わっていませんが、『打ちやすさ』はずいぶん進化したような気がします。
『スイートエリア』だけでも、初期モデルとこの最新モデルではかなり違います。
それでいて、この『打感』『飛距離性能』を実現しているのだから、やはりクラブの進歩というのはすごいです。
09102903
友人から聞いたのですが、先週の『ブリヂストンオープン』で優勝した池田選手もこのドライバーを使っていたそうで、池田選手の実力もさることながら、その性能の高さを証明したのだと思います。
この性能の高さと同時に独特なデザインである、このドライバーが今年から来年にかけてツアーを席巻していくんだろうなあ・・・・・。と思いました。