ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー です。
Tour AD B10-03W

シャフトは TOUR AD B10-03wです。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは4.3、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR

ツアーステージGRシリーズ待望のニュードライバーです。
前のモデルに出会ってから、2年近く経つのかと思うと、時の経つのが早く感じられてなりません。
前のモデルの好印象は、今でも私の中に強く残っています。
『GR』の『ロゴ』は同じようですが、ヘッド全体がとても洗練されていて、カッコ良くなっている印象を受けました。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー ヒール側のウェイト

ヒール側のウェイトが目に付きます。
こういったところは、今ではとてもポピュラーになったような気がします。
このウェイトは取り外しが出来るのでしょうか?
この形状を見ていると、おそらく出来ないような気もするのですが、ユーザーがそれぞれの好みに応じて替えられることができると、より選択肢が広がっていいような気がします。
今は、ウェイトの交換も、ごく普通に行えるようになりました。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR  “顔”

こうして見ていても、ブリヂストンらしい『光沢感』を感じましたし、前のモデルよりも少し『平べったい感じ』がしました。
フェース面も左へ向いているような感じがして、少し違和感を感じました。
前のモデルが登場して以来、『GR』は『フックフェース』というイメージが私の中にはあるのですが、どうやらこの最新ドライバーもそのようになっているようです。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE GR ドライバー 振り感

振った感じは、前のモデル同様、いい感じです。
やや軽さを感じますが、それほど暴れやすい印象は持ちませんでした。
シャフトも、それほど硬い感じはしませんでした。
見た目は本格的なデザインになっていて、とてもカッコいいですが、それほど敷居は高くなさそうな感じがしました。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR 構え感

しかし、ボールを前にして構えてみると、途端に難しそうな感じがしました。
『顔』を見ていただけの時よりも、こうしてボールを前にして構えたほうが明らかに『フックフェース』が気になります。
私には、かなり難しいタイプのドライバーだと思いました。
これまで、これだけたくさんのドライバーに出会っていながら、未だにフックフェースを克服できていません。
私の対応能力の低さには、ただ呆れるばかりです。
前のモデルも確かに『フックフェース』ではありましたが、ここまで気にならなかったように記憶しています。
今日は、こうして構えてみても、なかなかいいイメージを鮮明に描いていくことが出来ませんでした。
全部左へ巻いてしまいそうな映像ばかりが脳裏をよぎります。
私はどちらかというと『逃がし顔』を好むのですが、このドライバーは明らかに『捕まえ顔』をしています。
しかし、こういった顔を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
特に、絶対に右へは打ちたくない方にとって、こういった捕まえ顔のドライバーは、すごく安心感をもたれるのではないでしょうか?
私には、やや構えづらい顔をしたドライバーなので、自然と肩に力が入っているのが感じられました。
『ナイスショット』を打つための絶対条件の『リラックス』が少し足りない感じがしました。
このままではなかなか先へ進めないので、何度か素振りを繰り返し、試打に臨みました。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR ヘッド後方

1球目から、やはり左へ飛んでいってしまいました。
予想していた感じの弾道でした。
最初は真っ直ぐ飛んで、途中から左へ曲がる・・・・。といった感じではなく、最初の『打ち出し方向』の時点で、左方向へ飛んでいってしまいました。
思っていたよりも、左へ大きく曲がる感じはしなかったのですが、それでも私には難しく感じてしまいました。
『かなりつかまりがいい』と言えるドライバーではありますが、フッカーである私にとっては、つかまり過ぎな感じがしました。
しかし、物は考えようで、時々フックに悩まされてしまう時に、このようなタイプのドライバーで敢えてフックを矯正していくのも、練習のひとつではないかな・・・?と思いました。
普段、私はついつい『逃がし顔』の構えやすいドライバーを手にしたくなるのですが、自分のステップアップの為には、こういったタイプのドライバーで自分の欠点を補っていくのもいいような気がしました。
このドライバーに限ったことではないですが、最近のドライバーは『フェースローテーション』がやや使いづらいタイプの物が多いような気がします。
『フェースローテーション』は意識するものではなく、あくまでも『結果』としてですし、多かれ少なかれ誰もが自然にそうなっていることだと思います。
昔はいいイメージで『ローテーション』できていた物が多くありましたが、最近はすごく少なくなったような気がします。
しかし、少しずつまた目にする機会にも恵まれてきたので、私は嬉しく思っています。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR フェース面

『打感』は、いい感じでした。
しっかりと捕まえているのが、すごくよく伝わってきます。
程良い手応えが感じられました。
それでいて、硬すぎないところに好感を持つことができました。
構えたときの『フェース角』でもそうですが、この『打感』だけでも、球がよく捕まえられているのが、打球を目で追わなくても強く感じられます。
おそらく『スライサー』の多くの方々が、あまり『捕まえ感』を感じておられないのではないかな?と思っているのですが、こういったタイプのドライバーで『捕まえ感』を感じられるのもいいのではないでしょうか?
球が充分に捕まった時の、あの好感触はたまりません。
同じ『芯』でヒットしても、やや『逃がし気味』にヒットした時と、『捕まえ気味』にヒットしたときでは、飛距離にも差が出てくることを経験上で知っています。
それは『パーシモン』の頃から、変わりません。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR 打球音
 
『音』も、予想していた感じの、『心地良い音』です。
叩いていっても、何の躊躇も起こさせません。
私の場合、強く叩きすぎると、どんどん左への曲がりが大きくなってしまいそうですが、敢えて弾道を目で追わず耳だけ澄ましていると、すごく心地良い感じがしました。
インパクトが緩まず、最後まで気持ちよく振り抜いていくことが出来ました。
こういったところは、さすがに『TOURSTAGE』だな・・・・。と思いました。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、こういった形状ですし、ある程度『予想の範囲内』でした。
正直言って、特に目新しい感じはしませんでした。
これまでたくさん経験してきた感じです。
『ロフト』が9.5度ということですが、とてもあがりやすく感じられました。
『表示ロフト』と『リアルロフト』が同じでないことが多いのは『既成の事実』だと思いますし、昔からそうでした。
このドライバーの『リアルロフト』は、一体何度なのか私には解りませんが、少なくとも『一桁台のロフト』とは思えないほど弾道が高い感じがします。
今度機会があれば、いつもお世話になっているクラフトマンの工房に持って行ってみて、ロフト角を計測してもらおうかな・・・?と思いました。
しかし、こうして何度も振っていて、結構しっかりとした感じもしますし、このドライバーは『セミハードヒッター』の方を対象に作られているのではないでしょうか?
球はあがりやすいですが、決して軟弱ではない優れた性能を持ったドライバーだと思います。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR 操作性

『操作性』という点では、なかなかうまくいきづらい感じがしました。
前のモデルもそうでしたが、このドライバーも、なかなか『スライス』が打てません。
自分ではかなり『カット』に打っていったつもりなのですが、どうしても右へは曲がってくれない感じがしました。
ゴルフを始めたばかりの頃は、あれほどスライスに悩まされていたのに、今ではそれが全く信じられません。
フックならば、大小合わせて色々と打っていくことが出来ましたが、なかなか真っ直ぐから右へ打っていくことが難しく感じられました。
大きなスライスを打ってやろう・・・。と思い、左から大きく回していくイメージで左を向いて構えて打ってみたりもしたのですが、ボールはその構えた方向のまま飛んでいってしまいました。
なかなか『右回転』のボールを打っていくことが困難な感じがしました。
私自身、『頑固』なところもあるのですが、このドライバーも頑固だな・・・・。などと考えていました。
今日の私にはスライスを打たせてくれなかったので、また日を改めて挑戦したいと思いました。
しかし、裏を返せば、それだけ球がつかまりやすいドライバーといえるので、日頃球のつかまりが弱く、どうしても右方向が気になってしまう方には、とても心強い武器になってくれるのではないでしょうか?
今日の感じだと、おそらく前のモデルよりも『つかまり感』が強いような気がします。
あいにく今日は、前のモデルの試打クラブを目にすることが出来なかったので、今度機会があれば同時に試打して比較してみたいと思いました。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR 飛距離性能

『飛距離性能』という点では、やはりとても高いと思います。
ツアーステージの名に恥じない高性能だと思います。
フッカーである私には今日の感じだと、球がつかまり過ぎてあまりいい結果が得られない感じがしたのですが、スライサーの方には、とても大きなパフォーマンスが期待できると思います。
このドライバーは『45.5インチ』ということですし、『45インチオーバー』は、もはや当たり前となってきました。
今日打った感じでは、それほど長さを感じなかったですし、シャフトが遅れてくる感じもしませんでした。
やはり『長尺化』に向けて、かなりシャフトが進化していっているのだと思います。
昔は長いと振り切りづらい物が多かったですが、今はとても小気味よく振り切っていくことが出来ます。
そういったことも、この高い飛距離性能につながっているのだと思います。
前のモデルは、私はとても好印象で、今でもすごく気にいっていますし、正直言っておそらく私には今年のこのドライバーよりも前のモデルの方が飛距離を稼いでいけるような気がしました。
このドライバーも高性能ではありますが、前のモデルよりも明らかに飛距離性能がアップした・・・・。とは思えない部分がありました。
それはこの今年のモデルの性能が低いのでは決してなく、それだけ前のモデルが高性能だったことを意味しているのだと思います。
こうして記事を書いている今でも、前のモデルを試打したくなりました。
BRDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE GR ヒール側

『シャローヘッド全盛時代』が、ここ数年続いているように思いますし、このドライバーもそういった意味では『今風(いまふう)のドライバー』といえるのかもしれません。
やはり『小顔』で『ディープ』なヘッドは、まだそれほど『ニーズ』が高くないのかもしれません。
このドライバーの試打を終えて、正直いってそれほど目新しい部分は感じませんでした。
『ブリヂストン』のニュードライバーですから、おそらく色々な『創意工夫』や『高い技術』が組み込まれているのだろうとは思うのですが、それほど新鮮で度肝を抜かれる・・・・。といった感じはしませんでした。
『フックフェース』には、最後まで苦戦をしてしまいましたが、とても手に負えなくてすぐに試打を止めてしまう・・・。といった感じでもありませんでした。
X-DRIVE GR 2010年モデル

とても球がつかまりやすいドライバーですが、『フェード系』の球筋を持っておられる方は勿論、『ドロー系』の方でも上手く扱うことができるドライバーなのではないでしょうか?
スイングレベルの低い私では、今日はなかなかいい結果を残すことが出来なかったですし、これがもし実戦だったら・・・・。と思うと、正直ゾッとする部分もありました。
やはり苦手なタイプのクラブを振ると、今の自分の足りない部分を教えてもらっているような気がすることがあります。
今日はまさにそんな一日でした。
暑さがまだとても厳しく、試打を終える頃には、かなり汗をかいてしまいましたが、自分自身の今後の課題もひとつ見つかったような気がして、少し嬉しくなりました。
これから秋に向け、ブリヂストンも新製品を発表してくると思うので、今からとても待ち遠しい感じがします。
やはり『TOURSTAGE』のニュークラブは、我々ゴルファーの心をとても熱くさせてくれますし、たくさんのゴルファーの方々が注目していると思います。
『TOURSTAGE』の名に相応しい、『名器』と呼ばれるような素晴らしいクラブに出会っていきたいと思いました。
昨年から今年にかけて、私はとくに『地クラブ』と呼ばれるようなクラブにすごく心が動かされているのですが、やはりこれからも『大手老舗メーカー』には頑張って欲しいです。
ブリヂストンは、どちらかというと『堅実』なイメージも少なからずあるのですが、これからはもっと私たち『ツアステファン』を驚かせてくれるようなクラブを発表して欲しい気がします。
また機会があれば、このドライバーを試打してみて、今日の『リベンジ』を果たしたいです。