ブリヂストン ツアーステージ ViQフォージド アイアン

ブリヂストン ツアーステージ ViQフォージド アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ ViQフォージド アイアン の7番 です。
NS PRO 950GH WF
シャフトは NS PRO 950GH WEIGHT FLOW です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。
私はNHK BS-1のUSPGAツアーを、よく観戦しているのですが、今週のAT&Tナショナルで、タイガー・ウッズ選手が優勝し、今季3勝目をあげて、とても嬉しく思いました。
ケガやプライベートなことなどで、色々とありましたが、また復活をして是非ワールドランク1位に返り咲いて欲しいと思っています。
そして何より、この放送でいいのが、佐渡充高さんの解説です。
佐渡さんの解説はとても丁寧で解りやすく、コースや選手の情報をとても詳しく話されます。
落ち着いてTVの画面に集中できます。
私は色々とゴルフ中継を観戦しますが、佐渡さんのような解説をされる方は他にいらっしゃらないのではないか?と思っています。
佐渡さんは私にとって憧れの存在でして、いつかお目にかかってお話を伺いたいと思うのですが、実際は難しいと思いますし、もし実現できたとしても、緊張して何も話せないのではないか?と思っております。
私にとって、世界一のゴルフ解説者です。
そして、また嬉しいニュースを耳にしました。
アメリカ女子ツアーに参戦している、宮里藍選手が優勝したということです。
宮里選手はアメリカツアーでは確か9勝目になると思いますし、それほど珍しいことではなくなったのかもしれませんが、とても嬉しいニュースです。
海外メジャー制覇はもちろん、アメリカツアーの永久シードも手に入れて欲しいと思っています。
そして、もっと日本ツアーにも出場して欲しいと思います。
日本女子ツアーが今のように人気が高くなったのは、宮里藍選手の功績がとても大きいと思っています。
正面
さて、このアイアンですが、ツアーステージViQシリーズのニューアイアンです。
これまでのViQアイアンとは、一線を画すデザインです。
『ViQ』の文字が無ければ、『X-BLADE』だと思ってしまいます。
つまり、それくらいブランドのボーダーラインは曖昧なのだと思います。
そういえば、宮里藍選手が今使っているアイアンも、このモデルだということを店員さんから教えてもらいました。
側面
丸みを帯びた形状になってはいますが、ヘッドも厚過ぎず、シャープな印象が残っています。
ブリヂストンのアイアンらしい、独特の光沢感がたまりません。
『軟鉄の風合い』がとてもよく感じられるので、好感度が高いです。
彫りの深さ
彫りは浅めで、なかなかいい感じです。
ただ、やはりこうして見ていても、『X-BLADE 705』とイメージが被ってしまいます。
X-BLADEとViQの違いは外見の形状や性能などではなく、メーカーの刻印だけであるように思います。
こういったところが他のメーカーと違うところだと思います。
他のメーカーは、そのブランドごとに特徴を出していますが、ブリヂストン(ツアーステージ)は曖昧に感じられるところがあります。
しかし、そこがまたいいのかもしれません。
ソール幅
『ソール幅』はノーマルな感じです。
狭すぎず、広すぎず・・・。といったところです。
ネック長さ
ネックは短めで、ViQらしい感じがしますし、今のアイアンの流れに沿っているように思います。
特に変わったところは見当たりません。
構え感
ボールを前にして構えてみると、まず『面長』だな・・・。と思いました。
構えてみるまでは、もっとコンパクトな形状を想像していたのですが、実際は想像と違っていました。
この構え感は『X-BLADE 705』と大きく異なるところだと思います。
しかし、こういった顔をしたアイアンも、これまでたくさん出会ってきているので、特に珍しく感じることもなかったですし、苦手意識も芽生えてきませんでした。
見惚れてしまうようなことはなかったのですが、違和感などは感じませんでした。
私は重心距離が短めなアイアンが好きなのですが、このアイアンは少し長めなのかな?と思いました。
『グースの効き』も、結構目立っていました。
感情が盛り上がることも盛り下がることもなく、淡々と見つめていました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は柔らかめで、好感がもてました。
軟鉄らしい、素晴らしいフィーリングです。
この打感は、打つ前からある程度予想はしていました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点でも、とてもあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
軟鉄アイアンはタフだから難しい・・・。と思っておられる方が今でもいらっしゃると思うのですが、そういった方々には、是非このようなタイプのアイアンを試していただき、軟鉄アイアンに対するイメージを変えていただきたいと思っています。
できれば使い慣れているDGを・・・。と思ったのですが、このアイアンには、この軽量スチールのみのラインアップなのだそうです。
ということは、軽量スチールを好まれる男性ゴルファーの方や、女性の方でもカーボンではなく、スチールシャフトを好まれる方を対象にしているのかな?と思いました。
バックフェース
『安定性』という点でも、いい感じでした。
シビアな感じはしません。
キャビティらしい、寛容さが充分に感じられます。
プロ使用モデルということですが、とても親しみやすくて敷居の低いアイアンだと思いました。
飛距離性能
『飛距離性能』がかなり優れていて、やはり今のアイアンの流行に乗っている感じがします。
かなり距離がでるので、私は距離感を出すことを半ば諦めてしまいそうになるのですが、このアイアンが『7番』ではなく、高弾道で距離の出るタイプの『6番』だと思えば、それほど違和感を感じることなく打っていくことができました。
もし、コースで使うとするならば、かなり短く持って打っていきたい感じがします。
操作性
『操作性』は、すごくいい感じで、扱いやすいアイアンだと思いました。
マッスルバックのような反応の早さはありませんが、左右どちらにも対応してくれるアイアンだと思います。
面長なアイアンなので、私は少し構えづらく感じましたが、全体的に変なクセのないアイアンなので、ドロー系の球筋の方も、フェード系の球筋の方も好感をもたれやすいのではないでしょうか?
ヒール側
試打を終えてみて、『予想の範囲内』に納まるアイアンだな・・・。という印象が残りました。
ドライバーはともかく、最近のアイアンには驚くようなことはとても少なくなりましたが、このアイアンもそんな感じでした。
しかし、それはこのアイアンに魅力がないというのではなく、『既にこれまで出会った感』が強く出たからではないか?と思いました。
BRIDGESTONE TOURSTAGE ViQ FORGED IRON
最新のアイアンであっても実際は、いくつか前のモデルに戻しただけであったり、その次のモデルではまたそれを少し変えただけであったり・・・。といった『堂々巡り』をしているように感じることが多いです。
各メーカーのアイアンに感じることですが、ブリヂストンのアイアンには特に感じます。
なので、無理に最新のアイアンでなくても、新溝ルールに適合さえしていれば、いくつか前のモデルであっても、何ら変わりはない・・・。と思ってしまいます。
ブリヂストン ツアーステージ ViQフォージド アイアン
このアイアンも、おそらく色々な技術が工夫が組み込まれてはいると思うのですが、それはあくまでも『マイナーチェンジ』といったところで、クラブの性能自体が大きく変わっているということではないのだと思います。
もう、それだけアイアンでは『やり尽くしてしまった』のかもしれません。
ブリヂストン ツアーステージ ViQフォージド アイアン
店員さんの説明によると、このアイアンはいわゆる『限定発売』なのだそうですが、『限定』という言葉による『プレミア感』は感じませんでした。
これまでたくさん出会ってきた、敷居の低い親しみやすいアイアン・・・。といった印象でした。
『最新』のモデルが必ずしも『最高』ではないと思うということを、これまでも書いてきましたが、宮里藍選手や宮里選手以外のブリヂストン契約選手に憧れる方にとっては魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
今は昔よりも、プロが使用するからといって、それが即、売上に関わってくることは少なくなってきていると思いますし、買い手であるアマチュアゴルファーも色々な角度からクラブを判断しているように思います。
ただ、やはり『クラブのイメージ』という点では、強い選手や人気のある選手のイメージがあったほうがいいということは間違いないと思います。
ブリヂストン ツアーステージ ViQフォージド アイアン
真新しい感じはしませんでしたが、性能的に優れているアイアンなので、軟鉄アイアンをまだ使ったことがないけど、球があがりやすくて距離もでやすいアイアンが欲しい・・・。という方は試してみられる価値があるのではないでしょうか?
私はこのアイアンに驚くことはなかったのですが、ブリヂストンには、これからも私たちがアッと驚くようなクラブを発表して欲しいと思いました。
購買意欲をどんどん掻き立てて欲しいです。