今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは FOURTEEN TC770 FORGED アイアン の7番 です。
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、バランスはD1.5、クラブ総重量は419gです。
フォーティーンの新しいアイアンです。
フォーティーンらしく、落ち着いたデザインで、上手くまとまっています。
フォーティーンのアイアンといえば、このようなキャビティタイプを連想するのですが、このアイアンはこれまでの物とは違う雰囲気がありました。
大らかさというよりは、研ぎ澄まされている感じがしました。
とても魅力的でした。
シャープな外見でカッコ良くなっていたからなのかもしれません。
フォーティーンのアイアンは『イージー系キャビティ』のイメージが強いですが、このアイアンはキャビティでありながら、アスリート色が感じられました。
いいアイアンだな・・・。と、打つ前から既に魅了されていました。
私はボテッとした分厚くて大きいタイプよりも、このようなシャープなアイアンに魅力を感じます。
まず、目で楽しむことができました。
彫りの深さは、まずまずといったところでしょうか?
シンプルなデザインになっています。
今はアイアンもいろいろなパーツが組み合わさっているものが増えてきていますが、このアイアンはとてもシンプルです。
このシンプルさがフォーティーンらしいといえるように思います。
色々なパーツが組み合わさったアイアンもいいですが、私はこのようにシンプルなアイアンが大好きです。
ソール幅はノーマルな感じですが、今はワイドな物が多いので、今のアイアンの中では少し狭いほうかもしれません。
とても美しいソール形状だな・・・。と、見ていて思いました。
シンプルで、フラットに近いソール面です。
ネックはやや短めですが、これくらいの長さが今の標準といえるのかもしれません。
フェース面にミーリングはありませんでした。
フォーティーンらしく、シンプルで美しいフェース面です。
トップラインの厚さはノーマルな感じです。
厚い印象はありませんでした。
いいイメージを出せそうです。
このオリジナルグリップは、もうお馴染みです。
フォーティーンは全ての番手のクラブにおいて、このグリップが標準装備されているのでしょうか?
番手(ドライバーやFW・UT・アイアン・ウェッジ)によって、グリップが変わってきてもいいのではないかな?と私は思っています。
それはクラブによって、役目が違うからです。
飛ばす為のクラブには飛ばす為のグリップがあると思いますし、狙う為のクラブには狙う為のグリップ。
そして寄せる為・そのまま入れてしまう為のクラブには、それに適したグリップがあると思っているからです。
クラブセットは『統一感』が大切ですが、グリップは変わってもいいような気がします。
とはいっても、全て同じグリップにするということもアリだと思います。
このグリップはいい感じですし、特に不満はなく普通に打っていけます。
ボールを前にして構えてみると、とても好感がもてました。
フォーティーンのアイアンは構えやすい物が多いですが、その中でも、このアイアンはかなり優秀な構え感があります。
最近のフォーティーンのアイアンの中では、ダントツにいいな・・・。と思いました。
すごくいいイメージが出せました。
少しグースが利いていましたが、気になるほどではありませんでした。
左へ巻き込むイメージではなく、回していけそうな感じがしました。
気持ちがどんどん盛り上がってきました。
試打を開始しました。
『打感』はとても良いです。
ソフトなフィーリングで、見た目通りの打感でした。
アイアンには欲しい打感です。
『ザ・アイアン』といった感じがします。
『球の上がりやすさ』という点では、標準という印象をもちました。
特別あがりやすくなっているようには感じなかったのですが、不自然さはなかったので、好感がもてました。
『今の7番アイアン』を打っているんだ・・・。ということを認識しながら打っていくことができました。
高い機能性をもったアイアンでは、なかなか味わえない感覚です。
明らかにヒッター向けのアイアンといっていいと思います。
『安定性』という点では、キャビティらしい易しさも感じられますが、今のアイアンの中では、それほど寛容さがあるとはいえないのかもしれません。
ハーフキャビティに近い印象をもちました。
ミスヒットに反応しやすい面はあると思いました。
マッスルバックのようなシビアさは全く無いですが、アイアンに『易しさ』を求めておられる方には、難しく感じられるところがあるかもしれません。
キャビティタイプのアイアンですが、決して『易しさ最優先』のアイアンではないと思いました。
『飛距離性能』という点では、まずまず・・・。と思いました。
今のディスタンス系アイアンと比べると、明らかに飛ばないほうだと思いますが、飛距離よりも距離感を大切にしていきたい方には親しみやすいところがあるのではないでしょうか?
私はこのアイアンのように『飛びすぎない』アイアンが好きです。
飛びすぎるアイアンにもたくさん出会ってきましたが、コースでは怖くてなかなか使う気になれません。
自分の意識よりも飛ぶ。
狙ったところよりも遙かに先に着地する。ということは、いくらいい当たりをしてもミスショットです。
飛びすぎていいことは殆どありません。
そういったことから、このアイアンの『飛びすぎないところ』に魅力を感じました。
『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
左右にも曲げることは難しくありませんでした。
マニュアルタイプというほどでもないですし、どちらかといえば『セミオートマチックタイプ』に近いかな?と思いました。
操作性の良さと、ブレにくさの、ちょうど中間くらいに位置している感じがしました。
昔からフォーティーンのアイアンはいい物が多いですが、このアイアンはそれらの中でも、かなりいい印象をもちました。
とても品のいいアイアンだな・・・。と思いました。
ここ数年に出会ったフォーティーンのアイアンの中で、かなり好感度が高いです。
今、フォーティーンのアイアンを購入するとしたら、私はこのアイアンを真っ先に選びたいです。
最新モデルではあっても、決して機能性だけが独り歩きするのではなく、プレイヤーのフィーリングを大切にしてくれているように感じました。
自分の感覚を最優先していけるので、コースでも心強いだろうな・・・。と思いました。
フォーティーンのアイアンは『イージー系』のイメージもありますが、このアイアンはちょっと違うように思います。
明らかに『アスリート色』が強いです。
一般的な敷居の低いアイアンとはいえないかもしれません。
なので、使い手を選ぶアイアンといえるような気がします。
『イージー系』『正直系』でいえば、明らかに『正直系』に入ると思います。
普段からハーフキャビティを使い慣れておられる方には、何の問題もなく使っていけると思いますが、イージー系のアイアンを使い慣れておられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。
しかし、このような正直なタイプに慣れていって、ショットの精度を高めていくのもアリだと思いますし、イージー系が物足りなくなった・・・。という方には、是非試していただきたいアイアンです。
易しいに越したことはないけど、ミスしたらそれをはっきり伝えてくれるアイアンが好きだ・・・。という方には、とても魅力的な存在になってくれるのではないでしょうか?
これまでのフォーティーンのアイアンは結構軽量タイプが多かったので、このアイアンの重さにとまどっておられる方もいらっしゃるかもしれません。
訊くところによると、このモーダスのシャフトが純正だということなので、どうしても重すぎるというのであれば、リシャフトやバランス調整をするという選択肢もアリなのではないでしょうか?
また何度でも試打したいですし、コースでも使ってみたい、好感のもてるアイアンです。
フォーティーン TC770 フォージド アイアン
- 2016年4月7日
- フォーティーン
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