ゴルフクラブ試打日記。          

RAZZLE DAZZLE CS-01W

RAZZLE DAZZLE CS-01W
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは RAZZLE DAZZLE CS-01W です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は469g です。
正面
初めて手にした、RAZZLE DAZZLEのウェッジです。
私はこのメーカーのことを全く知りませんでした。
昔からある老舗メーカーで、私が知らなかっただけなのでしょうか?
それとも新興メーカーなのでしょうか?
初めて手にするメーカーのクラブは、いつも以上にワクワクします。
初めてなので、そのクラブがそのメーカーを印象づけることが多いです。
RAZZLE DAZZLE
RAZZLE DAZZLEとは、どういう意味なのでしょうか?
ラズルダズルと読むのでしょうか?
私の持っている辞書には載っていませんでした。
側面
とても美しいウェッジですが、形状が個性的です。
フラットなタイプが多いですが、このウェッジは色々な工夫がされているようです。
『凹凸感』がありました。
ドライバーと違ってウェッジは、『空気抵抗』を考えなくてもいいように思うのですが、それを考えているのではないかな?と思わせるような形状です。
これにも、おそらく大きな理由があるのだと思います。
シャープさがありながらも、適度に厚みもあるので、重量感を感じさせるヘッドだな・・・。と思いながら見ていました。
ショットをするとき、重力を上手く使って押していけそうな感じがしました。
RAZZLE DAZZLE CS-01W
光を反射するミラー仕上げでなく、艶消しタイプなので好感がもてました。
私はピカピカ光るタイプよりも、このように落ち着いた感じの仕上げのほうが好きです。
ウェッジだけでなく、アイアンを選ぶときも、基準のひとつになっています。
ただ、これはクラブの性能というよりは好みの問題なので、どちらがいいとは一概にいえないところもあると思います。
このままでも充分いいですが、もし『黒染め』や『ノーメッキ』があれば、シブいだろうな・・・。と思いました。
光が邪魔せず落ち着いて構えられるクラブは、余計な気を遣うこともないので、実戦でも易しく感じられます。
フラットバック構造
最近はキャビティタイプのウェッジも多く見かけるようになりましたが、このウェッジは標準的なフラットバック構造です。
こうして見ても、特徴がありました。
ソール中央部分が膨らんでいるといいますか、やや尖った感じがします。
こういうタイプのウェッジはとても珍しいです。
かなり個性的ですし、ここにメーカーのこだわりがあるように感じられます。
トゥ側の凹み
トゥ側が少し凹んでいました。
あまり見ません。
以前試打したことのある、ロマロのアイアンを思い出しました。
この凹みも、適正な重量配分によるものなのでしょうか?
トゥ側の膨らみ
凹みはあっても、違う角度から見ると結構膨らみもあり、削りも見られます。
このようなウェッジはなかなか見られません。
ウェッジは同じようなタイプの物も昔から多くありましたが、最近では個性が感じられるものも増えてきました。
その中でも、このウェッジはかなり個性的で珍しいです。
ここの部分を見ているだけで、記憶に定着しやすいです。
ずっと記憶に残っているんだろうな・・・。と思いました。
かなりこだわり抜いて作られているようです。
ソール幅
ソール幅は、ややワイドですが、今はよく見られる広さです。
丸みを帯びていました。
ソール形状
ソール形状
しかし、ソール形状が独特でした。
ここまで個性的なものは珍しいように思います。
バンスは利いているように見えましたが、いたるところに削りが見られます。
かなり『抜け』にこだわったウェッジではないかな?と思いました。
ヒール側も結構削られていました。
私はウェッジを開いて使うことが多いので、易しそうだな・・・。と思いました。
最初にパッと見たときはやや大柄に見えたので、どちらかといえば『オートマチック系』かな?と思いましたが、見れば見るほど印象が変わってきました。
ほぼ間違いなく『マニュアルタイプ』だろう・・・。細工しやすいタイプだろう・・・。と思いました。
ネック長さ
ネックの長さは適正でした。
ウェッジには、必要不可欠な長さをしっかりとキープしているように思います。
こうして見ても美しいですし、スピンが掛かりやすそうな印象を受けます。
Made in Japan
ホーゼルには『Made in Japan』の文字がありました。
海外メーカーなのかな?それとも日本のメーカーなのかな?と思っていたのですが、日本のメーカーだと知って好感がもてましたし、このこだわりも納得できました。
海外のメーカーのウェッジの中には、やや『大味』に感じられることもあるのですが、このウェッジは計算された繊細さのようなものが感じられます。
日本メーカーのいいところといえるのかもしれません。
好感度が上がりましたし、安心感ももてました。
ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでしたが、綺麗に仕上げられています。
『球の乗り』が良さそうです。
使い込んでいけばいくほど、味の出そうなフェース面だな・・・。と思いました。
トップライン
トップラインの厚みは、いい感じです。
細くてシャープなトップラインです。
いいイメージが出せそうです。
ここの部分が厚すぎたり、丸みがありすぎたりすると、イメージがボヤけてしまうこともあるのですが、このトップラインならば、鮮明に描いていけそうだな・・・。と思いました。
見れば見るほど、好感度が上がってきます。
構え感
ボールを前にして構えてみても、好印象でした。
とても据わりがいいです。
アドレスが一瞬で決まります。
『迷い』や『バタバタ』といったことがないので、集中していくことができます。
初めて試打するメーカーなので、分からないことも多いですが、オーソドックスな構え感で好感がもてましたし、安心しました。
ストレートタイプで『出っ歯』過ぎないのもいいと思いました。
ボールとフェースが今にもくっつきそうなイメージが浮かんできました。
ラインも出しやすく、乗せて運んでいけそうな顔だな・・・。と思いました。
私はストレートネックタイプが好きなので、このウェッジはとても魅力的に見えましたが、グースタイプを好まれる方は苦手に感じられるかもしれません。
今はストレートタイプとグースタイプを同時に発売しているメーカーもありますが、このRAZZLE DAZZLEはどうなのでしょうか?
開きやすい
開いて構えてみても、好感がもてました。
バンスは利いていますが、開きやすさを邪魔することはありませんでした。
この据わりの良さと、ストレート顔のバランスが良く、ロブ系のイメージも出しやすいです。
ソールを滑らせてスパッと切っていく感じで、運んでいけそうだな・・・。と思いました。
大きく振って飛ばさない・・・。というロブショットのカッコいいところを表現しやすいウェッジのように見えました。
ラウンド中、ロブショットを使う場面はそれほど多くないですが、ロブショットの練習はよくやっているので、このウェッジでもやってみよう・・・。と思いました。
ロブショットの前に、まずは80ヤード付近のノーマルショットから試してみることにしました。
それからだんだんと距離を刻んでいくことにしました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』はソフトでとても良いです。
かなり柔らかい打感です。
球との『くっつき感』もあります。
スピン性能
スピン性能は高いです。
ボールがよく止まってくれました。
フェース面の強い摩擦というよりは、抜けの良さで止めていけるタイプだと思います。
ソールをどんどん使っていって、ボールにアクセスしていく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
独特なソール形状だな・・・。と思っていたのですが、その形状が充分活かされているように感じます。
トゥ側
球も拾いやすくて、イージーです。
出球の高さも揃いやすいです。
フルショットでもアプローチショットでも、イメージが合いました。
ソースがスーッと滑ってくれるので、高さも安定しやすいです。
今日は練習場のマットの上からでしたが、次はアプローチグリーンでも試してみたいと思いました。
特に逆目のライで、どのようになるか興味がありました。
おそらく、とてもいいパフォーマンスを発揮してくれるのではないかな?と思いました。
バックフェース
『安定性』という点では、平均的といったところでしょうか?
とても構えやすいのでラインも出しやすいですし、ソールが上手く滑ってくれるので、左右の幅は勿論、落としどころも安定しやすいです。
キャビティタイプのような寛容さは無いのかもしれませんが、これくらいがウェッジのスタンダードといえるように思いますし、私はとても好感がもてました。
距離感
『距離感』はとても合いやすいです。
フルショットでもアプローチショットでも、かなり絞り込んで狙っていくことができました。
顔の良さが、そのまま『狙いやすさ』につながったように思います。
このウェッジとは今日が初対面でしたが、まるで何年も同じ時を過ごしている相棒のように感じられました。
完全に『手の延長』として機能してくれました。
操作性
『操作性』はとても良いです。
開いて使いやすいので、ショットのバリエーションも増やしていけます。
バンスも邪魔にならず、スーッと滑ってくれました。
昔のハイバンスのウェッジは滑るというよりは『跳ねる』感じの物も多く、苦手に感じていたこともあったのですが、最近のウェッジは上手く滑ってくれる物が多いように思います。
ヒールから入れてフェース面を斜めに使っていきやすいので、ロブショットはもちろん、『ちょいロブ』なども打ちやすかったです。
最初見たときは、オートマチックタイプかと思っていましたが、マニュアルタイプとオートマチックタイプの両方の性能を持ち合わせているように感じました。
細工もしやすいですが、あまり細工をせずにシンプルに寄せていきたい・・・。という方にも魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?
ソールの工夫が一番の特長といっていいウェッジだと思います。
ヒール側
初めて手にしたRAZZLE DAZZLEというウェッジですが、いい印象のまま試打を終えることができました。
打つ前から打ち終わるまで、これといった欠点や不満は感じませんでした。
顔や打感などもすごくいいですが、ソールが一番印象に残りました。
このソールならば、シビアな場面でも勇気を持って攻めていけそうだな・・・。と思いました。
RAZZLE DAZZLE CS-01W
派手なデザインではないので、プロトタイプっぽくてカッコいいところがまたいいです。
14本のクラブの中で、私はウェッジを手にしていることが多いので、どうしてもウェッジは注目度が高くなりますし、試打する時間も長くなってしまいます。
今日も予定ギリギリまで楽しんでしまいました。
RAZZLE DAZZLE CS-01W
このRAZZLE DAZZLEというメーカーが、いわゆる『地クラブメーカー』といえるのか、私は分からないのですが、日本にはこのような素晴らしいメーカーがたくさんあるのが他の国にはない強みといえるのではないでしょうか?
ミズノやダンロップ・ブリヂストン・ホンマなど、大手有名メーカーも素晴らしいですが、地クラブメーカーも有名メーカーに負けない性能をもっていて全く見劣りしません。
むしろ、優れている物のほうが多いような気もします。
会社の規模が、必ずしも製品の品質や性能に反映されないと思います。
特に『精度』ということでいえば、少ないロット数で勝負している地クラブメーカーに分があるように思います。
その分、値段も上がってしまいますが・・・。
今まで高い精度をもってクラブ作りをしていたメーカーが人気に火が付き、注文に生産が追いつかないようになって精度が落ちた・・・。ということを時々耳にします。
私が興味をもっていたいくつかのメーカーも、そういうことになりました。
以前、そのメーカーのクラブをいくつか打ち比べていたのですが、同じスペックのはずなのにどうしても見え具合が違っていて、違和感がありました。
正確に計測してもらったら、やはり違っていた・・・。ということが、これまでもありました。
とても残念だったので、そのクラブを試打していながら、記事に書くことを断念しました。
大量生産すれば、価格も低くなってきますが、『精度』が落ちてしまいやすい・・・。というデメリットも生じやすくなります。
『精度の高さ』を期待して、私たちユーザーは購入しているので、メーカーにはそういったところにも力を入れて欲しいと思っています。
このRAZZLE DAZZLEというメーカーのウェッジは初めてだったので、まだ分からない部分も多いですが、今日試打する限り、好感がもてそうです。
ヘッドだけでも、かなり高価なので、それだけ精度に対するこだわりもあるのだと思います。
RAZZLE DAZZLE CS-01W
軟鉄のウェッジですが、一口に軟鉄といっても色々あります。
特に有名なのは『S25C』と『S20C』ではないでしょうか?
この2つが大半を占めています。
とてもいいフィーリングが得られます。
このウェッジは『SS400』なのだそうです。
まだまだ少数派だとは思いますが、この素材もクラブにはとても適しているな・・・。と思いました。
とてもソフトで繊細なフィーリングが得られるので、微妙な距離感も出しやすいです。
ボールに対して『当たりが強い』というのではなく、あくまでも『優しく接してくれている』という印象をもちました。
RAZZLE DAZZLE CS-01W
日本の大手有名メーカーは世界トップクラスの性能と品質を誇っていますが、地クラブメーカーの優秀さは他に類を見ないような気がします。
この『性能の高さ』『精度の高さ』は、間違いなく世界のトップといえるのではないでしょうか?
とはいっても、私は海外の地クラブメーカーのことを知らないのですが・・・。
このRAZZLE DAZZLEというメーカーも、日本の優れたメーカーのひとつだと思いました。
初対面でも良かったのですが、使い込んでいけばいくほど魅力的に感じられるのではないかな?と思いました。
また何度でも試打してみたいですし、コースでも是非使ってみたい・・・。と思いました。
私の友人の中に、クラブは全て大手有名メーカーだけど、ウェッジだけは地クラブメーカーを使っている人がいます。
彼はウェッジにとても強いこだわりをもっています。
なので私は明日、このウェッジを勧めてみようと思いました。
とても喜ぶだろうな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。