ゴルフクラブ試打日記。          

ドライバー・オブ・ザ・イヤー 2009

今日は昨日に引き続き、今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』を発表させて頂きたいと思います。
アイアン同様、ドライバーも今年は傑作揃いで選ぶのにも苦労しました。
欲しいドライバーが今年は多すぎます。
それと『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に先駆けまして、『フェアウェイウッド・オブ・ザ・イヤー』と『ユーティリティ・オブ・ザ・イヤー』も発表させて頂きたいと思います。
今年はどちらも試打した数は少なかったので、『グランプリ』だけ発表させて頂きます。
尚、アイアン同様、この順位はあくまでも私の中でのことであり、そのクラブの品質や性能の優劣を示すものではありません。
『フェアウェイウッド・オブ・ザ・イヤー』
ROYALCOLLECTION-304T.gif
今年のフェアウェイウッド・オブ・ザ・イヤーはロイヤルコレクション BBD’S 304T フェアウェイウッドです。
もうこれしか頭に浮かびませんでした。
このクラブは2月に試打したクラブですが、今でもはっきりと記憶に残っている、とても印象深いフェアウェイウッドです。
この構えたときの『美しい顔』は、まさに『至高』といった感じがしましたし、『打感』『操作性』なども、素晴らしい『ロイコレらしい』クラブです。
難しいクラブではないですし、とても打ちやすく感じたのを覚えています。
今年の一年は、このクラブがフェアウェイウッドの中でトップです。
『ユーティリティ・オブ・ザ・イヤー』
ROYALCOLLECTION-TRC.gif
『ロイヤルコレクション TRC ユーティリティ』です。
このユーティリティ部門も、即決できるほどこの『TRC』が気に入っています。
『構えやすさ』『打感』『操作性』などあらゆる面が素晴らしいですし、使っていて安心できるクラブだと思います。
ユーティリティでも数少ない、『狙っていけるクラブ』だと思います。
フェアウェイウッド同様、ユーティリティでも『ロイヤルコレクション』が素晴らしいと思いました。
さすがは、この分野に強いメーカーだと思いました。
さて、続いてドライバー部門の発表です。
第10位
ピン ラプチャー V2
第10位は PING RAPTURE V2 ドライバー です。
このドライバーのことはとてもよく覚えています。
『PING』のドライバーには、あまり頻繁に出会うことが出来ないのですが、『G10』と共に、とても好印象で記憶に残るドライバーです。
すごく構えやすくて美しい顔だと思いましたし、『打感』が良かったのもとても印象的です。
練習場でボールを打っていると『スカッ』として、『ストレス発散』ができますが、まさにこのドライバーだとそれが容易に行える感じがしました。
練習場で球を打って、運動にもなりますし、ストレスが発散できて、とても健康にいいなあ・・・。と思ったのを覚えています。
私はこれまで、それほど多くの『PING』のドライバーを手にしていませんが、今年に入ってとても印象度が良くなりました。
『PING』といえば、やはり『ピン アンサー』を代表とするパターがやはり有名ですが、アイアンに関しては、あの独特な形状が私にはとても印象深く、少し『取っつきにくい』イメージを持っていました。
しかし、実際にドライバーを試打してみると、そんなイメージは払拭されました。
何とも言えない、いい『フィーリング』なのです。
『飛距離性能』も素晴らしく、『叩いて』いけるところにも好感を持てました。
『US仕様』は、多少『タフ』なスペックになっているようですが、そんなことを気にさせない、打っていて気持ちよく振り切れるドライバーです。
ただひとつ、残念なことはそれほど『接する機会が多くない』ということです。
もっと全国的に『試打会』を開催してくれたり、『試打クラブ』に出会える機会が増えてくれればいいと思います。
よりたくさんこのメーカーのクラブに出会うことが出来れば、もっと順位も上がっていくと思いますし、ファンも拡大できると思います。
ドライバーも含め、『PING』のクラブを実際に目にしたことがない・・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身、まだそれほど多くのピンのドライバーには接していませんが、どれも素晴らしいものばかりなので、今後も大いに期待したいと思います。
第9位
ダンロップ スリクソン Z-TX ドライバー.jpg
第9位は SRIXON Z-TX ドライバー です。
『スリクソンファン』の私としては、もっと順位を上げていきたかったのですが、なにぶん今年は強力なドライバーばかりが揃ってしまったので、今年はこの順位にせざるを得ませんでした。
順位はちょっと下かもしれませんが、その『差』は微々たるものですし、性能的に全く劣っている部分はありません。
むしろ、かなり優れていて『トップクラス』といえる、『ハイグレード』なドライバーです。
事実、昨年の『ドライバー・オブ・ザ・ヤー』は『SRIXON ZR-30』を私は選出しました。
昨年も素晴らしいドライバーがたくさんありましたが、今年ほど迷うことなく、すんなりと決めることができました。
しかし、今年は初めて出会ったメーカーもたくさんあり、どれも私の心を揺さぶるものばかりだったので、とても迷いました。
この『SRIXON Z-TX ドライバー』に対する印象などは、これまでの記事に書いてきたので、ここでは省略させて頂きますが、『フィーリング性能』は高いまま維持していて『打ちやすさ』が、かなり進歩したドライバーだと思います。
これまでのスリクソンとは思えないほど『進化』した感じがします。
私も周りの『ゼクシオファン』の人も、今回のこの『スリクソン Z-TX』は、とても打ちやすい・・・。といってすごく気に入っていました。
第8位
テーラーメイド R9
第8位は『TAYLORMADE R9 ドライバー』です。
このドライバーは、あの『チューニング機能』がとても話題になりました。
テーラーメイドらしい、素晴らしいアイデアだと思いましたし、この機能によって多くのゴルファーが恩恵を受けることができるだろうと思います。
こういった画期的なシステムは、これからもどんどん進化していって欲しいと思っております。
ただ、私はこのドライバーに好感を持ち、今回のランキングに入れたのは、その『チューニング機能』ではなく、『フィーリング性能の高さ』です。
とても『いい顔』です。
ヘッドが少し小振りになったのも、好感を持ちました。
すごく構えやすくなりました。
『打感』や『音』『操作性』などにも、好感を持つことが出来ました。
春先にこのドライバーを試打してから、必ず年末の『ドライバー・オブ・ザ・ヤー』のランキングに入れよう・・・。と心に決めていました。
テーラーメイドの『R9シリーズ』には、他にも『R9 MAX』や『R9 MAX TYPE E』がありますが、私はこの『R9』が一番好きです。
第7位
バルド 8C CRAFT ドライバー
第7位『BALDO 8C CRAFT ドライバー』です。
初めて出会ったメーカーのクラブということもあり、とても印象深いのですが、すごく打ちやすくていい印象しか今は残っていません。
他のメーカーのドライバーと決定的に違っている・・・。というようなところは、正直いいましてそれほど感じなかったのですが、すごく『基本に忠実』な感じがしたのを覚えています。
『構えやすさ』『打感の良さ』『音』などの『フィーリング性能』に加え、『球のあがりやすさ』『安定性』『飛距離性能』などがとても高かったのを覚えています。
欠点らしい欠点も見当たりませんでした。
一度手にすれば、ずっと印象に残りやすいクラブのような気がします。
第6位
ミズノ MP-630 ドライバー
第6位は『MIZUNO MP-630 ドライバー』です。
このドライバーも、すごく印象に強く残っているドライバです。
やはり『チューニング機能』が目に付きますし、『テーラーメイド R9』とはまた違ったシステムで、よりシンプルになっていますが前回のモデルよりも、よりたくさんのパターンに変えられるところにも魅力を感じました。
このドライバーを初めて試打したときに、色々とウェイトを移動させてみたのですが、そのフィーリングがかなり変わることに気付かされました。
気持ちよく振れるポジションもあれば、そうでないポジションもあり、なかなか面白いものだと思いました。
私自身では、『ノーマルポジション』か『3・6ポジション』がいい感じで打っていくことができました。
人それぞれ、その好みは色々と違ってくると思うので、それを微妙に変化させられるこのシステムはとても画期的なことだと思いました。
前のモデル同様、簡単にポジションを変えられるところにも好感をもてました。
そういった『チューニング機能』の良さもさることながら、やはり私はミズノらしい『フィーリング性能の良さ』に魅力を感じました。
とても構えやすくて、打感もいい・・・。そんな印象が残っています。
来年の『MPドライバー』にも、大いに期待感が膨らんできます。
第5位
コブラ S9-1 PRO-D ドライバー
第5位は『COBRA S9-1 PRO-D ドライバー』です。
今年は何といっても、この『コブラ S9-1 PRO-D ドライバー』に魅了されてしまいました。
このドライバーに初めて出会ったのは、まだ寒い時期でしたが、すごく心が熱くなったのを覚えています。
とても構えやすくて、打感や音も良く、何より『飛距離性能』が素晴らしいと思いました。
こうして構えて、一球打っただけで、今年の『ドライバー・オブ・ザ・ヤー候補』に入れよう・・・。と心に決めていました。
最終的にこの順位(5位)となってしまいましたが、途中まで1位をぶっちぎっていました。
ひょっとすると、これを超えるドライバーは今年はもう出てこないんじゃないかな・・・?と思ったのをよく覚えています。
第4位
カタナ スナイパーX
第4位は『KATANA スナイパーX』です。
このドライバーも衝撃的でした。
その『飛距離性能の凄さ』に、私はとても驚いたのをよく覚えています。
カタナらしい、かなりの高性能ドライバーです。
『フィーリング性能』も、たいへん素晴らしく、とても打ちやすかったのを覚えています。
『軽量』『長尺』『若干のフックフェース』といった、私の苦手な要素がありながらも、そういった『負の感情』を抱かせなかった・・・。というかそんな隙さえ与えなかった素晴らしいドライバーです。
このドライバーに出会ってから、『カタナ』のクラブにすごく興味をもつようになりましたし、新製品を見れば素通りせずに、必ず手にしてみるようになりました。
『軽量』『長尺』『フックフェース』に対する苦手意識を緩和させてくれたドライバーのひとつだと私は思っています。
今はまた新しいモデル(4WD)が発売されていますが、私はこの『スナイパーX』が、すごく好きです。
第3位
TOURSTAGE-X-DRIVE701R.gif
第3位は『ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 701R』です。
このドライバーの好印象も決して忘れることは出来ません。
毎年素晴らしいドライバーを発表し続けてくれ、私たちゴルファーを楽しませてくれている『ブリヂストン』ですが、今回のこの『701R』は、まさにその『極致』といった感じがします。
ブランド誕生以来、素晴らしいドライバーが多い『ツアステ』ですが、これほど強く好感をもち、購入意欲を刺激されてのは、ちょっと記憶にありません。
かなり前にさかのぼると『X500』を思い出しました。
何もかもが私にとって『ど真ん中』といった感じがしてしました。
少し『小顔』になっているところにも、好感をもちました。
やはり何が何でも『460㎤』がベストなのではないのだと思います。
しっかりとしていながらも、すごく打ちやすかった印象があります。
このドライバーに出会ってから、今年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』は、もう決まったかな・・・・?と思っていました。
それとも『カタナ』『コブラ』を交えた『三つ巴』になってしまうのかな・・・?と思っていました。
しばらく、この3つのうち、どれをグランプリに選ぼうか・・・?と悩んでいました。
しかし、まだ手にしたことのないメーカーのドライバーに遭遇してしまったのです・・・・。
第2位(準グランプリ)
エポン AF-101 ドライバー
第2位は『EPON AF-101 ドライバー』です。
初めてこのドライバーに出会ったときの、あの『衝撃』『感動』は今でも忘れることができません。
ひとつのクラブに対して、これだけ心が大きく揺さぶられたことも記憶にありません。
初めて手にした『エポンドライバー』だったのですが、まるで私自身がこのドライバーに吸い寄せられるように感じたのを思い出しました。
記事にも書きましたが、私ごときがこのような素晴らしいドライバーを手にしてもいいのだろうか・・・?私では役不足ではないか・・・?と、このドライバーの持つ魅力から思うようになりました。
こんなに素晴らしい『460㎤ドライバー』があるのか・・・。と思いましたし、『JAPAN FORGED』と記された極上のチタンドライバーにすっかり参ってしまいました。
このドライバーの試打を終えた直後から、少ない小遣いを何とか『コツコツ』やりくりして、早く購入したいと思いました。
今でもその『コツコツ』は続いています。
装着されていた『QUADRA FIRE EXPRESS』というシャフトにもすごく魅力を感じました。
何球打っても、ミスらしいミスが出なかったですし、全く飽きることがありませんでした。
いつも球を打つことは楽しいことだと思っていますが、この日ほど『ヘッドとボールの接触』を楽しんだ日はないような気がします。
こういったドライバーもあるんだな・・・・。と思い、興奮が冷めないまま帰路に就いたのを覚えています。
そして、時期も時期ですし、今年の『MVP』はもう決まりだな・・・。と思っていました。
しかし、世の中はとても広く、まだまだ手にしたことのないメーカーに偶然出会うことが出来たのです。
第1位(グランプリ)
jBEAM FX BM-435 ドライバー
栄光のグランプリは『jBEAM FX BM-435 ドライバー 』です。
今年は、かなりハイレベルな争いとなっていて、正直1位は決めにくい感じがずっとしていました。
何ヶ月も私の中で、考えが二転三転していました。
特に『トップ5』は、かなり気に入っているものばかりです。
今回の『1位』と『2位』も、すごく悩みました。
この『jBEAM FX BM-435 ドライバー 』を初めて試打したときに、この『フックフェース』が気になり、実力が伯仲していながらも、『構えやすさ』『顔の美しさ』という点で、私は『EPON AF-101』をグランプリにしようと思っていました。
しかし、この『jBEAM FX BM-435』と『EPON AF-101』の両方を運良く借りることができ、昨日コースで試すことができました。
寒さは厳しかったですが天気も良く、とても気持ちいいラウンドが出来ました。
練習場で感じた通り、どちらもかなりハイレベルで私を夢中にさせてくれました。
やはり練習場よりも、コースのほうが実力を発揮してくれるドライバーなのだと思いました。
一緒にラウンドした仲間たちも、私が持ってきたこの2本のドライバーにすごく興味を持っていました。
『EPON AF-101』は、やはりとても素晴らしいドライバーなのだと改めて感じましたし、購入意欲がさらに強くなっていきました。
このドライバーでの『初ラウンド』でしたが、おかげでとても楽しませてもらいました。
しかし、『jBEAM FX BM-435』は、さらに凄いのです。
もっと上をいっているのです。
『AF-101』には、その良さを感じこそすれ、全く不満はないのですが、この『jBEAM』には、終始圧倒されっぱなしでした。
シャフトなどのスペックは前回試打したものと同じなのですが、この『スクエアフェース』は、私を大きく変えてくれたような気がします。
自分で打っていて、その素晴らしさに驚いてしまいました。
『弾道』も私好みの、やや『ライナー性』で力強く前に進んでいるのが実感できました。
『飛距離』でも『AF-101』よりも、少し前に出ていました。
それほど大きな差ではないですが、やはり何球か打ってみても、その感じは変わることがありませんでした。
しかし何より強く感じたのが、その『操作性の良さ』です。
まるで『手の延長』になってくれているような『クレイジー』というシャフトにもすごくいい感じを掴むことができました。
ここで突然、今年の『シャフト・オブ・ザ・イヤー』を発表させて頂きますが、それは『CRAZY BLACK 50』です。
これまであまり記憶にないほど、手にしっくりきます。
すごくこちらの感覚を伝えやすいですし、叩いても暴れにくいので、狭いホールのティショットでも使えそうです。
おかげで、昨日はかなり楽なゴルフをさせて貰いました。
そういった実戦でのラウンドを踏まえて『グランプリ』は『jBEAM FX BM-435』に決めさせて頂きました。
もし、それぞれと違った年に出会っていたら、お互いがその年の『グランプリ』に間違いなく輝いていたと思います。
それくらい次元の高いドライバーだと思います。
この『jBEAM FX BM-435』と『EPON AF-101』という2本の素晴らしいドライバーのおかげで忘れることの出来ないラウンドになりました。
出来れば両方を購入したいのですが、現実的にはなかなか厳しいのかもしれません。
昨日のラウンドでは、少し『jBEAM FX BM-435』に軍配があがったので、こちらのグランプリにしましたが、また日を改めて行うとまた違った結果が出るかもしれません。
しかし、おそらく昨日の感じだと、私には『jBEAM FX BM-435』のほうが、より高いパフォーマンスを発揮できるような気がします。
この2本のドライバーは、おそらくこれからも記憶のなかで生き続けると思います。
出来れば、両方とも手元に置いておきたいドライバーです。
以上が今年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』です。
アイアン同様、どれも傑作揃いで非常に悩みました。
しかし、こういった素晴らしいクラブたちのおかげで、今年一年も楽しく試打することができました。
また来年も期待したいです。