ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッド

テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブテーラーメイド Qi35 フェアウェイウッド の5番 です。

 

Diamana SILVER TM55
シャフトは Diamana SILVER TM55 です。

ロフトは18度、クラブ長さは42.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、キックポイントは中元調子、トルクは3.6、クラブ総重量は317g です。

 

正面
テーラーメイドQi35のフェアウェイウッドです。

先日ドライバーを試打しましたが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。

 

側面
ソールのデザインが特徴的で、ヘッド全体もかなり薄い感じがします。

テーラーメイドはヘッドに施している工夫を『内に秘める』のではなく、『外から見える』ようにするのが好きなメーカーだと思いますし、このクラブにも様々な工夫が見られます。

テーラーメイドはドライバーはもちろん、フェアウェイウッドを作るのが上手いメーカーなので、この形やデザインにも大きな理由があるというのは想像に難くありません。

 

フェース寄りのウェイト
ソールにはウェイトがひとつ配置されています。

この位置にあるということは浅重心なのでしょうか?

そのそばにある『SPEED POCKET』は、これまでも多くのモデルに採用されています。

それだけ優れたシステムだということなのだと思いますし、次のシステムを研究中なのかもしれません。

テーラーメイドは『歩を止める』メーカーではなく、『常に前に進み、歩を止めない』メーカーです。

 

ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。

 

ネック長さ
ネックの長さは標準的です。

この角度からの『見せ方』も、ずいぶん綺麗になりました。

調整システムが出始めの頃は、ちょっと『ゴツい』といいますか、不格好に見えていました。

この調整システムも『円熟期』に入ったのでしょうか?

 

STD LOFT
試打するのは、この『STD LOFT』で、お馴染みです。

 

シャローヘッド
かなりのシャローですが、これは過去のモデルと変わりません。

形は変えずに、違うところに新たな変化を加えているのでしょうか?

 

顔
コンパクトな顔で、いい感じです。

フェースが左を向いているように見えましたが、これくらいが今の普通でしょうか?

今はクラウンの見せ方と、肝心のフェース面の向きが合っていないクラブが多いですが、このクラブはその差異が比較的小さく見えたので好感が持てました。

私はニュートラルか『逃がし顔』が好きですが、そういうクラブはこれから先、なかなか見られないのかもしれません。

今は多くのクラブメーカーが『球のつかまりやすさ』を追求しているように思いますし、『スライサーに易しい設計』になっていることが多いと思いますが、実際はフッカーもたくさんいるので、そういう人にも合うクラブが増えればいいな・・・。と思います。

しかし今は調整システムが一般的になっているので、このシステムを使えば、『顔の印象』を変えられるのかもしれません。

 

カーボンクラウン
この艶消しのカーボンクラウンはドライバーと同じです。

ドライバーと同じコンセプトで開発されているのでしょうか?

同じカーボンクラウンでも、光沢感のあるものもありますが、私はこのように『艶消し』といいますか、光沢感の無いほうが、高級感もあって好きです。

 

フェース面のデザイン
フェース面はシンプルで綺麗です。

トゥ側には『TWIST FACE』の文字があり、これは過去にも見られました。

ドライバーはカーボンフェースですが、このクリークは違うようです。

カーボンフェースよりも、このツイストフェースのほうが、高いパフォーマンスが期待できるということでしょうか?

メーカーによっては性能面で言うと、違う素材を使いたいけど、コスト的にどうしても安い素材を使わざるを得なかった・・・。ということが、これまでもたくさんあったようで、それはゴルフクラブに限ったことではないと思いますが、このクラブには当てはまらないだろうと思います。

テーラーメイドは『常に最善』を目指しているメーカーだと感じているからです。

今はクラブの価格も高騰して、チープなクラブは昔以上に許されません。

高性能なクラブはたくさんあっても、『高コスパ』なクラブは少なくなりました。

 

装着されているグリップ
装着されているグリップはドライバーと同じで、最近よく見かけるタイプです。

 

振り感
素振りをしてみると、だいたい予想していた通りでした。

軽量感があり、シャフトのフレックスはSですが、軟らかく感じます。

何度か素振りを繰り返して、タイミングを整えました。

以前も書きましたが、ちょっと前までテーラーメイドのドライバーやフェアウェイウッドは、シャフトがヘッドの性能と比べると、大きく劣ると感じていたことがありました。

せっかくヘッドがいいのに、シャフトがダメだな・・・。

これは最初から純正シャフトを捨てて、リシャフトを前提として作られているのかな・・・。と思ったことが何年も続きました。

『当たり負け』するシャフトが多かったです。

しかし今は違います。

同じ軽量・軟らかい設定であって、結構しっかりしていて、フィーリングをつかみやすくなりました。

 

構え感
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。

『カーボン模様』が目に入りますが、比較的シンプルでゴチャゴチャしていないので、スッと構えられます。

ただ先ほども書きましたが、フェースが左を向いているように見えたので、そこだけは少し気になりました。

しかし、これが今の『スタンダード』だと思いますし、たくさん経験しているので、特に問題はありません。

テーラーメイドに限ったことでないですが、やはり今のメーカーの多くが、スライサーを対象にして、クラブ作りをしているんだな・・・。と思いました。

メーカーが作りたいクラブは『売れるクラブ』です。

調整システムが登場し始めの頃は、ネックが太くなっていて、それがすごく目立って構えづらいといいますか、余計なところに目がいって気が散ってしまう・・・。といったこともあったのですが、このクラブにはそれがありません。

結構すっきりしていて、普通に構えることができました。

試打を開始しました

フェース面
『打感』は、ややソフトで軽い感じです。

人それぞれ好みがあると思いますが、私は今のカーボンドライバーの打感もいいと思いますが、こちらのほうが好きです。

カーボンは少し『こもった』ような打感ですっきり感が足りないですが、こちらのほうが『金属の打感』を楽しめ、後に引きません。

これは好みや慣れといったところも大きいと思います。

私は昔、ヨネックスのカーボンドライバーを使っていたことがありますが、そのドライバー(エアロナ300)は今のテーラーカーボンドライバーよりは、もう少ししっかり感があったような気がします。

『フルカーボン』ではない、『貼り付けカーボン』による打感だからでしょうか?

打球音
『音』は静かで、いい感じです。

打つ前は、少し高めの金属音を予想していたのですが、違いました。

この落ち着いた感じの音は、心の安定につながり、それがショットの精度につながるような気がします。

トゥ側
球はとてもあがりやすく、タフさは感じません。

クリークらしい高弾道で、高さを充分出すことができましたが、今はこのようなクリークが多いので、特別高弾道とは思いませんでした。

しかし、それがいいです。

高く上がりすぎてしまうと風に負けてしまいますし、コントロールも難しくなります。

球はあがりやすく高さも出るが、それがちょうといい範囲内で収まっている・・・。という表現が正しいでしょうか?

直打ちでも、充分上げてくれましたし、実戦で使える弾道です。

バックフェース
『安定性』も高くイージーですが、これも似たようなタイプがたくさんあるので、このクラブが特別他を圧倒しているとは思いません。

良い意味での平均的で、高いレベルにいるのは確かです。

球のつかまりも良く、右には逃げにくいのも、支持されやすいポイントだと思います。

操作性
『操作性』という点では、球のつかまりがいいですし、私はフック系のほうが出やすいと感じましたが、右にも少し曲げることができました。

大きなスライスは打てなかったのですが、『つかまり一辺倒』ではなく、右にも逃がしていけるというのは、フッカーである私には安心材料です。

スライスを抑制してくれるクラブではないと思いますが、球のつかまりがいいので、フェードヒッターの方に合いやすいのではないでしょうか?

ほぼ真っ直ぐな球が打ちやすいクリークに変身してくれるかもしれません。

飛距離性能
『飛距離性能』は高く、易しく飛ばしていけるクラブです。

『一発の飛び』というよりは、『安定した飛び』が得られます。

これまで、たくさんのクラブを試打してきて、ここはいいけど、ここが物足りない・・・。というクラブもたくさんありましたが、このクラブはとてもバランスがとれていて、さすがテーラーメイドだな・・・。と思いました。

このディアマナが純正なのか、それともカスタムなのか分かりませんが、たくさんのシャフトで試し、また調整システムを使えば、もっといろいろ化けそうです。

 

試打後の感想

ヒール側
先日試打したドライバーはすごく気に入ったので、早くFWも試してみたいと思っていましたが、このクラブも好感が持てました。

今回はクリークでしたが、もし機会があれば、スプーンで試してみたいです。

Golf Equipment
これだけシャローフェースだと難しくて、もっとディープフェースにしないといけないと思いますが、『ドライビングスプーン』とか、『ブラッシー』も発売してくれたら嬉しいです。

フェアウェイウッドの高性能化(特に飛距離)によって、以前ほどドライバーへの依存度が薄まっていると思っているからです。

パー4やパー5のティショットでドライバーを使わないといけない・・・。という固定概念を無くせば、意外なほどスコアメイクが楽になるものです。

例えパー5であっても、ティショットにスプーンやクリークを握る決断。
それがスコアにつながると、私自身の経験からも強く感じます。

私は比較的早い段階からスプーンやアイアンをティショットで使っていて、他の人から、ドライバーを使わないなんて情けない、男じゃないなぁ・・・。などと言われたこともありましたが、私は
自分の決断を信じて流されることはありませんでした。

ドライバーでたくさん曲げて失敗してきたからです。

以前も書きましたが、私ほどOBやロストボールを打ったゴルファーはいないと、自信を持って言えるくらい、たくさんミスをしてきました。

いつもドライバーを使って100が切れない・・・。という方も、思い切ってドライバーをバッグから外してみれば、意外と早く90台が出たりするのではないでしょうか?

とはいっても、今のドライバーはとても曲がりにくくできているので、昔のように外す理由は無いのかもしれないですが・・・。

野球で言えば、ピッチャーとバッターの対決で、『ストレート勝負』こそが正しい・・・。という考えがあったと思いますし、それが今も続いているのかもしれませんが、ストレートが必ずしも最も得意なボールとは限らず、変化球のほうがベストピッチできる投手もいると思います。

私なら真っ直ぐよりもカーブのほうがコントロールしやすく得意なので、ウィニングショットはカーブでいくと思います。

話が逸れてしまい、申し訳ありません。

ついつい熱くなってしまいました。

 

TaylorMade Qi35 Fairway Wood
もちろん Qi35ドライバーのように、かなり安定性が高く飛距離も望めるドライバーであれば、まだまだ活躍の場がたくさんあると思いますが、今はドライバーよりもフェアウェイウッドのほうが高性能化が進んでいるように感じます。

14本のクラブの中で、『ドライバーだけ』ヘッドが巨大化しているので、ドライバーとアイアンの調子を合わせるのが難しいと感じておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

あれだけ大きさに差があれば、難しく感じても仕方ありません。

そういったときに、このような高性能FWが威力を発揮します。

 

Golf Club
球筋が安定していて、直打ちでもあがりやすく、飛距離も安定している。

有利にスコアメイクしていけるクラブといっていいのではないでしょうか?

フェアウェイウッドに限らず、ドライバーなどにも言えることですが、最近のクラブは『性格が丸くなっている』といいますか、『親しみやすい』クラブが多くなったような気がします。

飛距離を追求しながらも安定性に重きを置いていて、それがユーザーの好みにピッタリ合っているように感じます。

それはテーラーメイドだけでなく、他の多くのメーカにも言えることです。

このクラブはカッコいいですし、テーラーメイドということで、プロが使うクラブなので難しいんじゃないか?と思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは無いので、多くの方に試していただきたいです。

確かに契約プロも多く、契約外のプロが使うことの多いメーカーですが、最近はこのクラブのように親しみやすいものが多いので、敬遠される必要は無いと思っています。

 

TaylorMade Fairway Wood
他の番手はもちろん、このQi35は姉妹モデルもたくさんラインアップされているので、また機会があれば、そちらも試してみたいと思います。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P


※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)

「フェアウェイウッドは苦手…」そんな悩みを抱えるゴルファーは少なくありません。しかし、テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッドは、そんな悩みを解決し、あなたのゴルフを新たな高みへと導く可能性を秘めています。

テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッドは、初心者から上級者まで、幅広い層のゴルファーが扱いやすいように設計されています。

特に、以下のようなゴルファーにおすすめです。
フェアウェイウッドに苦手意識がある
安定した飛距離と方向性を求める
ミスヒットに強いクラブを使いたい
自分のプレースタイルに合ったクラブを見つけたい
このクラブの存在意義は、「フェアウェイウッドの概念を変える」ことにあります。

従来のフェアウェイウッドは、難しいクラブというイメージがありましたが、Qi35 は、やさしさと性能を両立させ、「誰でも使えるフェアウェイウッド」**を実現しました。

テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッドの長所
飛距離性能の向上
Qi35 フェアウェイウッドは、「Thru-Slot Speed Pocket」と「ツイストフェース」 technologyを搭載し、ボール初速を向上させ、飛距離アップを実現しました。
特に、オフセンターヒット時でも飛距離ロスを抑える効果が高く、ミスヒットに強い点が大きな魅力です。

方向安定性の向上
「V Steel」ソールデザインは、インパクト時の接地面積を減らすことで、ヘッドの抜けを向上させ、方向安定性を高めました。
また、**「イナーシャジェネレーター」**がヘッドの慣性モーメントを高め、ミスヒットに対する寛容性を向上させました。

優れた操作性
Qi35 フェアウェイウッドは、「アジャスタブルホーゼル」を搭載しており、ロフト角やライ角を調整することで、自分のスイングやプレースタイルに合わせた最適な設定を見つけることができます。
また、ヘッド形状も、構えやすく、操作性に優れています。

心地よい打感と打音
テーラーメイド独自の「マルチマテリアル構造」は、心地よい打感と打音を実現しました。
打球感はソフトで、手に振動が伝わりにくく、快適なラウンドをサポートします。

テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッドの短所
価格
Qi35 フェアウェイウッドは、高性能であるがゆえに、価格帯はやや高めです。
しかし、価格に見合うだけの価値は十分にあります。

デザイン
デザインは、好みが分かれる可能性があります。
しかし、シンプルで洗練されたデザインは、多くのゴルファーに受け入れられるでしょう。

テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッドのレビュー
実際に試打した感想としては、「とにかくやさしい」という印象でした。
ミスヒット時でも、飛距離ロスが少なく、方向性も安定しています。
また、打感も柔らかく、心地よく、ストレスなくラウンドできました。
特に、フェアウェイウッドが苦手なゴルファーには、ぜひ試していただきたい一本です。

まとめ
テーラーメイド Qi35 フェアウェイウッドは、「フェアウェイウッドの概念を変える」革新的なクラブです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝しています。