ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド SLDR TOUR PREFERRED ドライバー

テーラーメイド SLDR TOUR PREFERRED ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド SLDR TOUR PREFERRED ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN Tour AD MT-6

シャフトはGRAPHITE DESIGN Tour AD MT-6 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.3、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。
正面

テーラーメイドSLDRの新しいドライバーです。
つい先日、SLDRを試打したばかりのような気がするのですが、テーラーメイドは本当に新製品の出るサイクルが短いです。
完全に他のメーカーを圧倒しています。
私たちゴルファーにとって、とてもありがたいメーカーです。
いつも、いい刺激を受けているように思います。
側面

こうして見ても、かなりブラック色が強くてカッコいいです。
前のモデルのSLDRとは、明らかに『色分け』されているようです。
色によって、その物に対するイメージが変わることもありますが、こうして見る限り、このドライバーはかなり『骨太』な感じがします。
白い色は柔らかそうなイメージもありますが、このような黒い色だと『重さ』や『硬さ』をイメージしやすくなります。
黒いヘッドは大好きなので、このドライバーにも、いい印象をもちました。
430

430と記されているので、このドライバーのヘッド体積が『430cc』なのだろうという予測が立ちます。
前のモデルには『460』という数字が記されていたので、『30cc』もコンパクトになったのでしょうか?
人によってそれぞれ好みがあると思いますが、『400~430くらい』が一番いい・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ルールギリギリのヘッド体積が必ずしもベストではないと私は思っています。
ネック長さ

ネックの長さは、前のモデルと大きな違いは無いように見えました。
ネックの調整機能

ネックには調整機能が付いていましたし、これはこれからもずっと続いていくのではないでしょうか?
テーラーメイドがブームの火付け役で、いつも『先行』しているイメージがありますが、凄いと思うのは、調整機能の多彩さだけでなく、ヘッド自体の性能も優れているところです。
調整機能だけが良くても、肝心のクラブとしての性能が良くなければ何にもなりません。
そういった点でも、テーラーメイドはよく研究されていると思います。
ただ、搭載されているシャフトには疑問をもつことも多いのですが・・・。
なので、今日は『純正』ではなく、このグラファイトデザインのシャフトで試打することにしました。
ウェイトのポジション

このウェイトも、すっかりと見慣れたように思います。
ポジションがセンターではく、ひと目盛りだけヒール寄りなのも、前のモデルと同じです。
この位置がベストなのでしょうか?
私は前のモデルもポジションを変更して試打したことが無いのですが、どのように性能やフィーリングが変わるのか、とても興味があります。
ただおそらく、このままのポジションが一番いいような気もします。
トゥ側の空洞部分

前のモデルにもありましたが、このトゥ側の空洞部分がすごくよく目立っています。
これも計算され尽くした結果、存在しているのでしょうか?
この空洞の位置までウェイトを移動させると、どうなるんだろうか?と思ったのですが、おそらくかなり打ちづらいような気もします。
テーラーメイドは、本当に多彩な調整機能を考え出します。
STD LOFT

今回試打するポジションは、この『STD LOFT』です。
LOWER

HIGHER

他には『LOWER』と『HIGHER』がありました。
セミシャローバック

バックフェースの厚みは、前のモデルとの違いを見つけられませんでしたが、こうして見ても、やや『コンパクト感』があります。
TOUR PREFERRED

トゥには『TOUR PREFERRED』と記されていました。
これは、これまでのテーラーメイドのクラブにおいて、たくさん用いられた言葉だと思います。
いわゆる『TPモデル』ということでいいのでしょうか?
TUNED DISTANCE

クラウンには『TUNED DISTANCE』と記されていました。
つまり、距離を調整できるということなのでしょうか?
実際にラウンドしていると、距離よりも方向性を重視したいときも多いですし、レイアップする場面もありますが、基本的に飛距離は『MAX』の状態で使っていきたいと思っています。
方向性をとるか?距離をとるか?というのは昔からよく言われてきたことですが、最近のドライバーは本当に曲がりにくくなったので、もっと距離に対する貪欲さをもっていてもいいのかな?と思いました。
クラウンマーク

クラウンマークが控えめなのも、好感がもてました。
以前も書きましたが、私はクラウンマークはできるだけ無いほうが好きなのですが、これくらい目立たないデザインだと、特に不都合はありません。
テーラーメイドのR1もそうでしたし、他のメーカーのドライバーでも、今は色々なデザインがクラウンに施されるようになりましたし、それは色々な効果もあるのだと思います。
しかし、私はできるだけシンプルなデザインのほうが好きです。
あくまでも『ショットに色づけ』するのは、自分自身でありたいと思っています。
顔

とても精悍な顔をしています。
かなりの小振り感があります。
やはり前のモデルである初代SLDRとは雰囲気が違います。
小顔好きな私は、魅力的に見えました。
思わず見とれてしまうような美しさ・・・。とは、ちょっと違うかな?と思ったのですが、この顔もすごくいい顔だと思いました。
以前も感じましたが、テーラーメイドはもう白いヘッドを止めてしまったのでしょうか?
私は黒い色が好きですが、白いヘッドのニューモデルを心待ちにしておられる方も、たくさんいらっしゃると思います。
オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、ソフトでいい感じでしたが、バックラインがあるのが気になりました。
とはいっても、今は多くのメーカーがバックライン有りを採用しています。
色々なニューモデルを試打していても、バックライン有りのほうが多いような気がします。
好みが分かれるところではありますが、私はドライバーに限らず、FWやUT、アイアン、ウェッジまで全てバックライン無しを使っています。
このほうがしっくりきます。
しかし、これほどバックライン有りが多いということは、それだけニーズが高いからなのだと思います。
これはどちらがいい・・・。ということではなくて、あくまでも『好み』によるところが大きいのだと思います。
振り感

素振りをしてみても、結構なしっかり感があって好感がもてました。
グラファイトデザインの黄色いシャフトと、このヘッドとの相性はいい感じだな・・・。と思いました。
タイミングも取りやすい感じがしました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
小振り感もありますし、とても構えやすいです。
いわゆる『つかまえ顔』ではないので、私はすごく楽に構えることができました。
構えるまでは、多少フェースが被っているのかな?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
黒いヘッドは白いヘッドに比べて、『フェースの被り』が目立ちにくい傾向にあると思うのですが、それでもこのドライバーはフェースが被っているようには見えませんでした。
つかまり過ぎず、逃がしていきやすそうな感じがして、いい印象をもちました。
つかまえやすそうな顔のドライバーを好まれる方には、やや構えづらいかもしれません。
好みが分かれるところだと思います。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は結構しっかりしていると感じました。
質感などから、この打感はある程度予想していました。
打球音

『音』はまずまず・・・。です。
繊細で鼓膜を優しくくすぐる・・・。という感じではなかったのですが、大きすぎないので、いいと思いました。
叩きにいっても、それにストッパーを掛けてしまうような音ではないので好感がもてました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフだと思いました。
前のモデルのSLDRも、結構しっかりとしていた印象があるのですが、このモデルはさらにそれがはっきりとしているような気がします。
シャフトが違うというのもあると思うのですが、このヘッド自体がかなり『使い手を選ぶ』タイプのように感じられました。
明らかにヒッタータイプの方に合うように設計されたドライバーといえるのではないでしょうか?
ボールがあがりきらず、かなりドロップしてしまう方も多いかもしれません。
最近はドライバーも『イージー傾向』といいますが、球があがりやすくなっているモデルが多いですが、このドライバーはそれらとは明らかに一線を画しているような気がします。
これだけはっきりとした性格だと、それほど多くの支持は得られないのかもしれない・・・。と思いました。
バックフェース

『安定性』という点でも、結構シビアな感じがしました。
特にスライスに悩んでおられる方には、難しく感じられるかもしれません。
球が自然とつかまるタイプではありません。
ただ、ソールにあるウェイトを移動させることにより、性能も変わってくるのだと思います。
球がつかまりやすくなるのかもしれません。
SLDRも含め、このドライバーのいいところは、フェースアングルを変えずに、つまり『構え感』を変えずに、『球のつかまりを強くしたり弱くしたりできる』ということだと思います。
今日は調整する工具が無かったのですが、今度機会があれば、色々と調整してみたいと思います。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、かなり好みが分かれると思います。
かなり性格が尖っているドライバーです。
前のモデルよりも、好みがはっきりと分かれるような気がします。
SLDRよりも、飛距離性能が大きく伸びたか?といえば、私はそのように感じませんでした。
このドライバーも、いい感じで打てたときは、かなり高いパフォーマンスを発揮してくれるのですが、ミスしたときの反動も大きいように感じました。
最近は『低スピン系』のドライバーが多くなったように思うのですが、このドライバーはそれらの『最たるもの』といっていいのではないでしょうか?
かなり力強い弾道を見ながら、ここまではっきりとしたクラブを作ることができるのが、テーラーメイドのいいところだな・・・。と思いましたし、そこが強みなのだと思いました。
弾道が高すぎず、前に進む『推進力』を強いので、風が強いときでも、かなり威力をはっきしてくれそうです。
私は高すぎたり、スピンが多すぎる弾道は好きではないので、このドライバーをコースでも試してみたいと思いました。
操作性

『操作性』という点では、スライス系はとても打ちやすいと感じましたが、フック系も難しくありませんでした。
どちらにも対応してくれるタイプのドライバーだと思います。
高い直進性は感じませんでした。
球を逃がしていきやすいので、どちらかといえばスライス系が出やすいタイプかな?と思いました。
かなり好みが分かれるとは思いますが、つかまり過ぎないぶんだけ、左への心配が小さいような気もしました。
不安要素を排除して、しっかりと振っていけるところも、このドライバーのもつ『飛距離性能の高さ』につながるのかな?と思いました。
ウェイトを調整して、色々な球筋を楽しめそうです。
ただ、調整するのはあくまでも練習場か、コースでもスタート前までに済ませておかなくてはなりません。(とはいっても、競技の場合ですが・・・。)
混んでいなければ、練習ラウンドなどで色々と試してみるのもいいのかもしれません。
ヒール側

テーラーメイドは、『試験的に』クラブを発表しているように感じることがあります。
もちろん、これまでのクラブの性能や機能が高いものが多いのは確かですが、市場の動向を見ながら最新クラブを投入しているように感じることが他のメーカーよりも多いように感じます。
このドライバーはSLDRのニューモデルということで、期待しておられた方も多いと思います。
かなり性格が尖っている感じがしますが、一部の方には大きな飛距離が得られるのかもしれません。
しかし、先ほども書きましたが、それほど幅広い層には支持されにくいような気もします。
TaylorMade Golf SLDR TOUR PREFERRED DRIVER

小顔好きの私ですが、敢えてどちらかを選ぶとするならば、前のモデルのSLDRだと思います。
今日試打した感じだと、前のモデルのほうが寛容さもあって、使いやすいのかな?と思いました。
いい意味での『ハンドルの遊び』があったように思います。
飛距離という点でも、このニューモデルが大きく優れているようには感じませんでした。
今日は寒くて、やや『着ぶくれ』していたので、それも少し影響したのかもしれませんが、おそらく印象が大きく変わることがないように思います。
今度、同じ条件で打ち比べてみたいと思いました。
テーラーメイド SLDR ツアープリファード ドライバー

かなりタフなドライバーだと思いますが、まだまだこれは『発展途上』なのだと思います。
今年はもうあとわずかですし、おそらくニューモデルは出ないと思いますが、来年以降も私たちゴルファーをあっと言わせるようなクラブを登場させてくるのではないでしょうか?
私たちゴルファーだけでなく、ライバルメーカーも驚いたり感心させられたりするような気がしてなりません。
テーラーメイド SLDR TOUR PREFERRED ドライバー
 
万人向けのクラブが存在しないのは、昔も今も変わらないところだと思います。
敷居が高いクラブは、それだけユーザー層が限られてきますが、その合う方にとってはたまらない魅力があるのだと思います。
敷居が低いクラブは幅広い層に対応している分だけ、ある程度の『妥協点』を見つけていかなければならないのかもしれません。
もうちょっと『スパイス』が効いていて欲しい・・・。と思うこともあるのかもしれません。
そういった意味でいうと、このドライバーは明らかに前者タイプですし、かなりスパイスが効いています。
今のドライバーの中でも『トップクラス』といっていいほどタフなドライバーですが、とても面白いと感じる部分もあったので、まずは試していただきたいと思いました。
また試打する機会があれば、どんどん試打してみたいです。