今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M2 ドライバー です。
シャフトは TM1-217 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは4.6、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は298gです。
テーラーメイドM2シリーズの新しいドライバーです。
前のモデルは今でも印象深く残っているのですが、あれからもう1年が経ったのかと思うと、すごく早く感じられます。
全体的に落ち着いたデザインですが、インパクトのある色使いをしています。
前のモデルよりもオシャレになっていて、機能性がアップしているように見えます。
テーラーメイドらしい、ラージサイズのドライバーです。
このドライバーは勿論、これまで通りチタンだと思いますが、色々なパーツが組み合わさっていて、硬質プラスチックのような質感もあります。
テーラーメイドのドライバーは『シンプルさ』というよりは『高機能性』のイメージがありますが、このドライバーもそんなタイプです。
ネックの長さは普通です。
テーラーメイドらしい長さといっていいかもしれません。
ネックには調整機能が搭載されていました。
一時期はどんどん複雑化していった、この機能ですが、今はこれくらいで落ち着いてきた感じがします。
これくらいで充分だということなのかもしれません。
調整機能を複雑化させるよりも、クラブ本来の性能を高めることのほうが、メリットが大きいように思います。
試打するのは、この『STD LOFT』のポジションです。
ソールには大きな溝がありました。
テーラーメイドらしい工夫です。
今は多くのメーカーが採用しています。
溝の深さも結構あります。
これもテーラーメイドらしい個性だと思います。
メーカーによっては、もっと浅く幅の狭い溝もあります。
あまり溝を大きくし過ぎてしまうと、強度の問題や反発係数の問題もでてきそうですが、メーカーがこうして製品として世に送り出しているということで、そういったところはクリアされているのだと思います。
この独特なソール形状に目が行きました。
よく目立っています。
どういう意味があるのか、こうして見ているだけでは分からないのですが、おそらく大きな意味があるのだと思います。
そして、このウェイトがとても目立っていました。
前のモデルとの一番の違いのように見えました。
前のモデルにもありますが、このニューモデルのほうが大きく目立っています。
数字が刻印されていなかったので、何グラムかは分かりませんでしたが、大きなインパクトがあります。
最近のテーラーメイドは『浅重心』のイメージがあって、この位置にウェイトを置くのは珍しいような気もするのですが、浅重心を目指しながらも綿密に重心を計算して、より打ちやすくなるように設計されているのではないかな?と思いました。
ソールには『GEOCOUSTIC』の文字がありました。
何やら、また新しい工夫がされていそうです。
クラウンはカーボンコンポジットタイプでした。
これは前のモデルと変わりません。
前のモデルの特徴がそのまま採用されているということは、それだけ優れているということなのだと思います。
フェース面のデザインは特に変わった感じはしません。
『バーナー』の頃から、ずっと変わっていないような気がします。
勿論、『中身』は色々と変えていると思うのですが、このデザインをずっと変えていないということは、それなりの理由があるのではないでしょうか?
メーカーによっては、ニューモデルが出る度にフェース面のデザインを変えていることもあるので、こういったところにも『メーカーの個性』が見られ、面白いです。
フェース面は『ボールとの唯一の接点』なので、もっと色々な工夫がされていてもいいと思うのですが、テーラーメイドはあまり変わっていないようです。
シャロータイプのドライバーです。
テーラーメイドらしい形状です。
『テーラーシャロー』といっていいかもしれません。
見慣れた感じがします。
このオリジナルグリップはソフトで好感がもてます。
今はグリップも多様化していますが、このドライバーのグリップはとてもシンプルです。
テーラーメイドは、グリップをあまり工夫しないのかな?と思うことがあります。
今は、メーカーによって、色々なタイプのグリップが装着されています。
顔は好感がもてました。
この『ツートンカラー』も見慣れたせいか、特に違和感もありません。
それよりも、ヘッド全体がクセのない、いい顔をしているので親しみやすさを感じました。
マニュアル系ではなく、オートマチック系の顔をしていますが、親しみやすいです。
黒の面積が多いですが、白のイメージも強いです。
素振りをしてみると、予想していた通り、ソフトなスペックに仕上がっている印象を受けました。
シャフトもよく動くタイプですし、重量感もそれほど感じません。
これまで通りのスペックだと思いました。
このまま使うのも良し、カスタムシャフトを選ぶのも良し。
選択肢が増えるのはいいことだと思います。
テーラーメイドのドライバーは、色々なシャフトと組み合わせてみたいと思える魅力的な物が多いです。
ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
ニューモデルではありますが、これまでの構え感を踏襲している感じがします。
違和感などは全くなく、リラックスして構えることができました。
何といいますか、合理性を感じさせる構え感だな・・・。と思いました。
易しそうな感じが伝わってきました。
試打を開始しました。
『打感』はしっかりしていますが、硬すぎず好感がもてました。
『テーラーらしい打感』といってもいいのかもしれません。
これまでもたくさん経験していますし、これがあのフェース面のデザインによる打感なのかな?と思いました。
『球の重さ』が手にしっかりと伝わってきました。
『音』も好感がもてました。
はっきりしていますが、高すぎずいい感じでした。
打感も音も、前のモデルと変わらないように感じました。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思います。
『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じでした。
球はしっかりとあがってくれましたが、ひ弱な感じではなく、強さのある弾道でした。
ロフトは9.5度ということですが、タフな印象は全くありませんでした。
スピンも極端に少ないという感じはしませんでした。
これくらいが『適正スピン』だと感じられる方も多いのではないでしょうか?
高めの弾道で、キャリーをしっかり稼ぐことができました。
『安定性』は、なかなかいい感じでした。
前のモデルも難しい印象は残っていないのですが、前のモデルよりも易しさがアップしているのではないかな?と思いました。
あがりやすさと寛容さが増しているように感じました。
『飛距離性能』も優れていました。
『安定感のある飛び』といったらいいでしょうか?
前のモデル同様、易しく飛ばせるドライバーだと思いました。
易しさが出すぎてしまうと、時には飛距離を邪魔してしまうこともあると思いますが、このドライバーにはそういうことを感じませんでした。
易しさと飛びのバランスがいいと思いました。
『操作性』はまずまずでした。
どちらかといえば、あまり操作するタイプではないと思いますが、左右に曲げることもできました。
ラージサイズのドライバーですが、球のつかまりはいいほうだと思いました。
右に滑る感じはなく、しっかりとつかまえてくれました。
クセの無い顔をしていますし、ドローヒッターの方も、フェードヒッターの方も、扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
テーラーメイドの深い研究と高い技術力が感じられるドライバーです。
『ナチュラル』というよりは、完全に『メカニカル』なドライバーだと思いました。
調整機能もついていますし、高い機能性も持ち合わせています。
去年のモデルも良かったけど、できればもうちょっと易しめのドライバーを使いたい。
グローレはまだ自分には早いけど、易しく飛ばせるドライバーが欲しい・・・。というテーラーメイドファンの方には魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
メカニカルな感じのドライバーですが、実際に構えて打ってみると、すごくシンプルに感じました。
シンプルに飛ばせる印象をもちました。
『最大飛距離』というよりも『安定感のある飛び』と求めていきやすいドライバーだと思いました。
最高到達点よりも、最低到達点にある程度の高さがある・・・。といったらいいでしょうか?
計算しやすいように感じました。
テーラーメイドはアイアンやウェッジも発売していますが、こうして見ると、やはりドライバーが得意なメーカーだということがはっきりと分かります。
色々な工夫が活かされているように思います。
私たちゴルファーは『プレーする楽しみ』とか、『クラブを使う楽しみ』などがありますが、メーカーにも『新たな技術を開発する喜び』『アイデアを形にする喜び』というものがあるのではないかな?と、テーラーメイドのニュークラブに出会うといつも感じます。
時代を作ってきたメーカーですし、その斬新さは時には驚かされます。
テーラーメイドが最初にやって驚かれたことでも、今は普通になってきていることがたくさんあります。
『固定概念にとらわれない強み』といっていいのかもしれません。
前のモデルのM2も好感がもてましたが、私は今回のニューモデルのほうが気に入りました。
色々なクラブを試打していると、必ずしも最新モデルのほうが優れているとは思わないのですが、このドライバーに関しては前のモデルよりも好印象をもちました。
コースでも試してみたいドライバーです。
テーラーメイド M2 ドライバー
- 2017年3月2日
- テーラーメイド