今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド ROCKETBALLZ ドライバー です。
シャフトは RB-50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は51g、トルクは4.5、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は294gです。
白いヘッドがとても美しいテーラーメイドのニュードライバーです。
先日『R11S』というドライバーに出会ったばかりですが、また違うブランドのようです。
『RBZ』とは、どんな意味なのだろう?と思っていました。
しかしトゥ側を見て、すぐにその答えが『ROCKETBALLZ』という単語を略したものだということが解りました。
ロケットボールズとは、とてもカッコいいネーミングだと思いました。
ロケットのように勢いよくボールが飛び出すということなのでしょうか?
テーラーメイドというメーカーは、本当にアイデアが豊富でオリジナリティに溢れていますし、ネーミング上手だと思います。
今年もまた、テーラーメイドがゴルフクラブの流行を創っていくのでしょうか?
白と黒のヘッドですが、そこにわずかに緑色が見えて、それがとてもいいアクセントになっているように思いました。
高機能そうなヘッドではありますが、R11やR11Sを見慣れてしまうと、このヘッドがとてもシンプルに見えてきます。
このドライバーの表示ロフトは『9.5度』です。
とてもポピュラーな数字です。
先日試打した『R11S』は『9度』だったのですが、この『0.5度の違い』はどうしてあるのでしょうか?
できれば統一するか、どちらにも『9度』あるいは『9.5度』といったロフトを設定してもいいと思うのですが、何かしらメーカーの意図があるのだと思います。
『リアルロフト』との違いがどれくらいあるのかは解りませんが、同じメーカーでも、この0.5度の違いがあることが面白いと思いですし、他のメーカーではあまり見られないところだと思います。
このドライバーも当然ながら、テーラーメイドらしい調整機能が付いていますが、R11と比べるととてもシンプルな感じがします。
数年前に出会った『R9』を思い出します。
試打クラブなので、ポジションは勿論『STD LOFT』でした。
この部分は、R11ドライバーにも見られたところだと思います。
ヘッド後方にウェイトがひとつありました。
このウェイトも交換できるのでしょうか?
今は球がつかまりやすいように、ヒール側に1つか2つくらいウェイトが付いているものが多いですが、このドライバーには見られませんでした。
『調整機能』でそれをカバーしているのでしょうか?
こうして見ていても、かなりのシャローヘッドだと思いました。
今はすっかり見慣れた形状なので、特に変わった感じはしませんし、多くのニーズに応えているのだと思います。
シャローヘッドは、『球のあがりやすさ』をイメージさせますし、『投影面積』が大きくなるので安心感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
数年前は、こういった形状のドライバーを目にすると、『円盤』みたいだな・・・。と思ったこともありましたが、今ではとてもポピュラーな形状だと思います。
『顔』の印象は、なかなかいい感じでした。
『RBZ』というドライバーは初めてですが、『R11』と、それほど大きく変わった感じはしませんでした。
今度比較して見比べてみたいと思っています。
『白』という色は全ての色の中でも、いわゆる『ナチュラル』といっていい色だと思いますし、同時に『膨張色』だと思うので、『異型』にすると、余計に印象が強くなってしまいますが、この形状には何ら違和感を感じませんでした。
何だか打ちやすそうな印象を受けます。
素振りをしてみた感じは、軽量感を強く感じましたが、大きく暴れすぎないような気がしました。
タイミングもすぐに合わせることができました。
『ロケットボール』ということで、力強い弾道をイメージしてしまうのですが、この『軽量感』で大丈夫かな?と少し思ってしまいました。
しかし、それほど大きなクセもなかったので、振りにくいとは感じませんでした。
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
球もよくあがりそうですし、フェースが被って見えないのがすごくいいです。
昨年出会ったR11同様、白いヘッドのドライバーで調整機能の付いたドライバーは、スタンダードなポジションだと、『より自然な構え感』を醸し出していることがとても重要だと思いました。
このフェースアングルに不安を感じる人は、どうぞご自分でお好きなように調整してみてください・・・。
というメーカーからのメッセージがあるように思いました。
私はこのままの角度が一番いいので、変えたいとは思いませんでした。
ボールを曲げるイメージよりも、まっすぐに打ち抜く感じがイメージしやすかったです。
これまでのシャローヘッドのドライバーでは、フックフェースでなくても、ヘッド後方のヒール側が出っ張っているものも多くありましたし、私はそこに不満を感じていたのですが、このドライバーはとてもすっきりしていました。
突っかかる感じもなく、自然と振り抜いていけそうな予感がしました。
このドライバーの長さは『46インチ』ということなのですが、こうして構えていても、それほど長いは感じませんでした。
ヘッドの形状と、この白い色が膨張色ということで、近く見えているのかな?と思いました。
『46インチ』という長さに、ある程度慣れてきた・・・。というのもあると思うのですが、メーカーもあまり長く感じさせないような工夫を施しているんじゃないかな?と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は予想していたよりも、いい感じでした。
これまでの印象から、何となく『R11S』と同様の打感なのではないかな?と思ったのですが、やや違ったフィーリングでした。
しっかりとした打感だとは思いますが、少し柔らかい感じがしました。
『球の重さ』も感じられましたし、いい意味で押していける打感だと思いました。
『音』も、はっきりとはしていますが、『R11S』よりも、私のこのドライバーの音のほうが、好感がもてました。
もっともっと叩いていってみよう・・・。と思えてきました。
『球のあがりやすさ』という点では、これだけのシャローヘッドなので、球がかなり高く浮いちゃうんじゃないかな?と打つ前は思っていたのですが、実際はそれほどあがり過ぎる感じはしませんでした。
ロフトが『9.5度』で、こういったシャロー系ヘッドのドライバーの中では、結構高さを抑えていきやすいタイプだと思いました。
私は普通に打つと弾道も高めになりやすいですし、そういった弾道だと風にもっていかれることも多いので、できるだけ低い弾道でドライバーショットは打ちたいと思っています。
いわゆる『ライナー系』の打球を日頃から打ちたいと思っています。
今、愛用しているドライバーも、そのライナー系の打球がとても打ちやすいです。
シャローヘッドは確かに球があがりやすいですが、弾道が抑えづらかったり、どうしてもスピンが過多になりやすいので、難しく感じることも多かったのですが、このドライバーにはそういった印象はありませんでした。
何となくですが、昨年試打した バーナー スーパーファスト 2.0J ドライバー とイメージが被るところがありました。
叩けるシャローヘッドドライバーといっていいのではないかな?と思いました。
『安定性』という点でも、かなり優れていて、とても易しいと思いました。
ラインから大きく外れることなく、まとめやすい感じがしました。
『300g』を切る軽量で、しかも『46インチ』という長尺で、これほど易しく感じたのはおそらく初めてではないかな?と思いました。
ヘッドも遅れすぎることなく、まずまずいい感じで降りてきてくれました。
大型ヘッドによく見られた『プッシュ感』も、このドライバーには感じられませんでした。
球がつかまりやすく、逃げない感じなので、少しのフックフェースを好まれる方も、まずはこの『スタンダード』なポジションで試してみられてはいかがでしょうか?
これからも46インチを超える長尺ドライバーはたくさん出てくるとは思うのですが、それにはシャフトなども重要になってくると思いますし、何より『長く感じさせない』『気持ちよく振りきっていける』ということが、より大切になってくるのではないでしょうか?
このドライバーはいい意味で『錯覚』を与えてくれ、その感覚が重要になってくるのかもしれないと思いました。
『飛距離性能』という点では、期待してた以上に好印象を持ちました。
『R11』や『R11S』よりも、私にはこちらのほうがいいパフォーマンスが期待できると思いました。
余計なバックスピンを抑えられている打球というのは、思いのほかよく飛んでいるものです。、
これまでも実戦で何度も経験してきました。
このドライバーの弾道はまさに、そんな『実戦向き』の打球だと思いました。
『R11』は好きなドライバーですが、私はこの『RBZ』のほうが好感が持てました。
『操作性』という点では、変なクセがないドライバーですし、特に難しく感じることはありませんでしたが、やはりあまり曲げようとは思えないドライバーだと思いました。
自然な感じで、ドライバーに任せて打っていきたいと思えるドライバーでした。
左右に曲げることもできましたが、時々大きなフックを打ってしまったので、やはりあまり極端なことはしないほうがいいと思いました。
そもそも『ロケット』という名前がついているくらいだから、あまり曲げるようには作られていないのだと思います。
出来る限り『真っ直ぐ』で『力強い弾道』をイメージして作られているのだと思いました。
かなり優れた『オートマチック系』のドライバーだといっていいのではないでしょうか?
テーラーメイドの『ホワイトヘッドドライバー』は、私はまだ3つ目ですが、この『RBZ』が一番気に入りました。
ボールを打っていても、他の2つよりも楽しく感じられました。
できれば違うシャフトなどでも試してみたいですし、重量などを増やしていけると、もっと飛ぶ弾道になったように思います。
総重量が『300g』を切るドライバーなので、あまりヒッター向けではないのか?と思っていたのですが、実際はそうでもないと思いました。
勿論、この試打ドライバーは、幅広い層に対応できるようなスペックになっているのだと思うのですが、それこそ『カスタムチューニング』すると、もっと高い性能を発揮してくれそうな予感がしました。
私はまだ白いヘッドのドライバーを購入していないですし、これからも特に購入予定はないのですが、もし購入するとしたら、このドライバーが真っ先に候補に挙がるような気がしました。
テーラーメイドの『ネーミング上手』と、そのネーミングに負けていない、基本的性能の高いドライバーだと思いました。
コースでも試してみたいと思いましたし、それをイメージするだけでワクワクしました。
海外メーカーで、しかも海外生産の大きなメリットだと思うのですが、高い性能でありながら、価格が抑えられているところも好感がもてるところです。
コストパフォーマンスがとても高いと思いました。
今年のホワイトヘッドドライバー人気の『牽引役』といえるのではないでしょうか?
テーラーメイド ROCKETBALLZ ドライバー
- 2012年2月16日
- テーラーメイド
