ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド R11 ドライバー

テーラーメイド R11 ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド R11 ドライバー です。
Motore60

シャフトは Fujikura Motore60 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.4、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。
正面

テーラーメイドのニュードライバーです。
とても斬新なデザインです。
『r7』『R9』ときて、この『R11』ということは、来年は『R13』ということになるのでしょうか?
偶数へはいかずに、奇数にいっているところが面白いな・・・。と思いました。
『13』は西洋では不吉な数字とされているので、そのまま単純に『13』にはいかないのかもしれません。
そういえば、クラブセットの『14本』という数字も、本当は『13本』までというルールにしようとしていたらしいのですが、13は不吉な数字ということで、1本足して今の14本になった・・・。というのを聞いたことがあります。
私は天邪鬼(あまのじゃく)なのでしょうか?
『4』や『9』、『13』という数字には、結構いい思い出があります。
クラブの番手でいいますと、『4番アイアン』や『9番アイアン』そして『サンドウェッジ』には、いつも助けられています。
『顔』

この白いヘッドがとても特徴的です。
初めて・・・。といっていいくらい、とても斬新的なデザインです。
テーラーメイドから白いパターが発売されていて、ついにドライバーもこの白いモデルが誕生しました。
今までどうして、この色が無かったんだろう・・・?と思えるほど、ありそうでなかった色です。
白に近い色はこれまでもありましたが、これくらいはっきりとした白はすごく目立ちますし、印象に残ります。
ボールの白と、どんな関係性をもたらすのか、とても興味深いところです。
このヘッドを手で触ってみても、やや『艶消し』な感じがしてピカピカ光らないところに好感を持ったのですが、一度汚れが付いてしまうと、なかなか落ちにくいのではないか?と思いました。
白いグリップ

『グリップ』も白いです。
これまでも白いグリップは目にしてきましたが、私は自分のクラブに装着したことはありません。
いつもオーソドックスな黒です。
グリップはとても汚れが付きやすい部分ですし、白色は汚れがとても目立つ色なので、こういったカラーコーディネートはどんな感じなのだろう?と思いました。
新品のうちはいいですが、使っていくうちに、すごく汚く見えてしまうんじゃないかな?と思いました。
ASP

ソールのヘッド後方にある、この部分にどうしても目が行ってしまいます。
店員さんの説明によると、これは『ASP(アジャスタブル・ソール・プレート)』といって、フェースアングルを変えることができるようになっているのだそうです。
OPENDED NEUTRAL CLOSED

『OPENDED』『NEUTRAL』『CLOSED』と3つの単語が記されています。
試打クラブなので、当然『NEUTRAL』の位置に納まっていますし、この一番自然なポジションのまま試打してみたいと思いました。
おそらく私には『CLOSED』のポジションはとても難しいような気がします。
FCT

ネック部分には、これまでのテーラーメイドのドライバーに搭載されていたシステムがそのまま採用されています。
こういった『カスタムチューニングドライバー』が出始めの頃は一つの部分しか調整はできませんでしたが、このドライバーは『これでもか』というくらいにたくさんついています。
こういった思い切った設計をしてくるところがテーラーメイドらしいところだと思いますし、いつも『時代の先駆者』といったイメージを持たせてくれます。
STD LOFT

標準的なポジションである『スタンダード』を示す『STD LOFT』ポジションになっていました。
ちょっと前まで、ドライバーのロフトを簡単に変えることができるなど、おそらく誰も考えなかったことだと思います。
それくらいこのシステムはとても斬新で革新的だと思います。
『パーシモン』の頃は、自分でヤスリなどで削ってロフトを寝かしたりすることもできましたが、メタル時代に突入して、それが不可能になりました。
価格などが安くなったことはすごく嬉しく思っていましたが、自分自身でクラブを仕上げていく・・・。といいますか、個性を出しづらく感じたことをよく覚えています。
『大量生産』で、コストを下げてそれを価格に反映させてくれることは、すごく嬉しいことですが、プレイヤーと同じようにクラブにもどこか『個性』が欲しいところです。
側面

テーラーメイドのクラブは、いつもアイデアがとても面白いですし、そのアイデアをこうして立派に製品にしているところがすごいと思います。
それくらい技術力も高いということなのだと思います。
今はどのメーカーのクラブも、かなり似通っていて、あまり『個性』を感じさせないクラブが多い中、こういったとても個性的なクラブはとても印象に残りますし、試打する前からすごくワクワクします。
いったいどんな感じなのだろう・・・?
と、『好奇心』がすごく刺激されました。
トゥ側の溝
トゥ側に2本の溝のような物が見えます。
こうすることによって空気抵抗が軽減されるのでしょうか?
かなり色々な考えが詰め込まれているドライバーだと思いました。
ヒール側のウェイト
『トゥ側』と『ヒール側』にウェイトのような物が付いています。
こういったことは、これまでもたくさん見てきたので、どういった効果があるのかは、おおよそ見当がつきました。
このウェイトは、交換ができるのか店員さんに尋ねてみたところ、『交換できる』ということなので、ショットのバリエーションがかなり増えそうな気がしました。
振り感

素振りをしてみた感じは、思っていたよりもしっかりとしていて振りやすく感じました。
以前『R9』を試打した時には、やや軟らかい感じがしていたのですが、今回のこのドライバーには、いい印象を持ちました。
このドライバーには『DJ-6』など、他のシャフトもラインアップされているそうなので、そちらも是非試してみたかったのですが、あいにく他の打席の方が使っておられたようなので、今回はこの『純正シャフト』で試してみることにしました。
構え感

ボールを前にして構えた感じは、意外なほど違和感もなく、すんなりと構えることができました。
惚れ惚れするような美しい顔だとは思いませんでしたが、特に苦手意識を感じることはありませんでした。
どちらかというと『オニギリヘッド』といいますか『トライアングルヘッド』だとは思うのですが、構えづらく感じることはありませんでした。
このヘッドに黒い束のような色がついていたら、まさに『オニギリ』だな・・・。などと思っていました。
直進性を感じさせる形状ですし、それほど微妙なニュアンスは付けづらい感じがしますが、今ではとてもポピュラーなヘッド形状だと思います。
『ボールの白』と『ヘッドの白』も、お互いが喧嘩をすることなく、うまく調和がとれている感じがしました。
ただ、こういった構え感は経験がないので、どんなフィーリングなのか、打つ前から全く予想することはできませんでした。
まずは『出たとこ勝負』だと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』という点では、とても好感を持つことができました。
これまでのテーラーメイドのドライバーに感じていた『グッドフィーリング』です。
何と言いますか、とても『大らかさ』を感じさせる打感だと思いました。
少々の打点のブレには、過激に反応し過ぎることなく、うまく対応してくれる感じがしました。
フェース面も白いのかと思っていたら、オーソドックスな黒でした。
まさに『白と黒の共演』といったところでしょうか?
白と黒といえば、先日、日本にやってきたパンダや、警察のパトカーを思い出します。
あとオセロゲームや囲碁なども連想します。
打球音

『音』も、少し大きめではありますが、全く嫌な感じはしませんでした。
上手く『自分の殻』の中に入っていけます。
集中力を途切れさせることなく、何球も打っていくことができました。
フィーリング性能という点でも、なかなかのハイレベルなドライバーだと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、この形状通り、かなりいい感じです。
球が比較的上がりやすいドライバーですが、まずまず叩いていけるところに好感を持ちました。
今の状態は『ノーマル』なままなので、これでロフトを変えるとどうなるのか、とても興味深いところです。
最近は色々な感じの『ロフト9度』のドライバーがありますが、このドライバーは『結構頼れる9度』といった感じがします。
タフさをそれほど感じさせないドライバーだと思いましたが、どことなく『男っぽい』といいますか、『骨太』な感じがしました。
バックフェース

『安定性』という点でも、かなり『イージー』な感じがします。
シャフトも結構しっかりとしていて、タイミングも取りやすかったので、それもかなりの好印象でした。
やはりクラブはシャフトだな・・・。
と、このかなりこだわって作られたヘッドを見ながら感じていました。
このスタンダードな状態のままで、かなり高い安定性を感じますが、この状態でフィーリングが合わない方でも、数多くの調整ができるそうなので、かなり幅広い層に受け入れられるのではないでしょうか?
『カスタムドライバーのハシリ』ともいえるテーラーメイドの本領発揮といえるのではないでしょうか?
ヘッドとシャフトの相性もいい感じでした。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、なかなかのハイレベルな感じがしました。
テーラーメイドのドライバーは、これまでも高性能な物が多いので、正直今日もそれほど驚く感じはしませんでしたが、
これくらいは最低でも飛んでくれるだろう・・・。
という予想ラインを大幅に超えてくれたので、いい印象を持ちました。
スキーのジャンプでいうところの『K点越え』は、充分に果たしてくれるドライバーです。
すごくイージーで、しかも飛距離性能も高くて、それでいながら様々な調整ができる、とても面白いドライバーだと思いました。
操作性

『操作性』という点では、最近出会ったドライバーの中でも、それほどハイレベルという感じは正直しませんでした。
このヘッド形状通り、操作性よりは安定性のほうが感じられやすいドライバーだと思いました。
とりあえず、左右に曲げてみたりもしたのですが、なかなか大きな曲がりにはなりにくい感じがしました。
私はドライバーに操作性を求めていきたいですし、練習場でもよく曲げて遊んだりしていますが、今は多くの方が安定性を求めておられると思うので、かなりニーズに合っていると思います。
曲がりにくいドライバーだと思いましたし、思いもかけないような大きなミスは出にくい感じがしました。
私にはこのままの『スタンダード』な状態がベストではないか?と思いました。
しかし、もし今度色々と調整できる機会に恵まれたら是非試してみたいと思います。
ヒール側

今日は久しぶりにテーラーメイドのドライバーに出会えてとてもラッキーでした。
メーカー問わず、いつもニュークラブを試打するときは、心が躍るものですが、今日はいつも以上にワクワクしていたような気がします。
初めて出会ったようなタイプのドライバーだったので、これまでの経験が通じにくいところがありましたが、試打している間中、ずっと楽しむことができました。
気分的にも、迷ったり不安に感じるところもなく、最初から最後まで、ずっと試打することをエンジョイできていたような気がします。
最初のほうでも書きましたが、さすがは『テーラーメイド』といえるような、とても素晴らしいドライバーだと思いました。
TaylorMade R11 DRIVER

そのアイデアの『豊富さ』『斬新さ『面白さ』は、世界中のクラブメーカーの中でも、間違いなく『トップ』だと思いますし、そのアイデアを形にする能力に長けているところが凄いと思います。
アイデアがアイデアだけで終わらないところが素晴らしいと思います。
また、それだけクラブを開発する『資金力』も豊富なのだと思います。
これまでもありましたが、テーラーメイドは『流行を作り出すメーカー』といった感じがします。
常に『パイオニア』であるような気がします。
今日、このドライバーに初めて出会って、見るからに『高機能』であることは伺うことができたのですが、『フィーリング性能』も決して『おざなり』になっていないですし、あらゆる角度からみてもアンバランスに感じるところがありませんでした。
難しく感じるところも、特にありませんでした。
最初から最後まで、すごく楽な気分で試打を楽しむことができました。
決してタフ過ぎるドライバーではありませんが、結構しっかりとしているので、タフに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そういった方でも豊富に用意されているシャフトを選んだり、この『チューニング機能』を使えば、かなり合いやすくなるのではないでしょうか?
私はまだ、こういった感じの『カスタムチューニング機能』を持ったドライバーを購入したことはありませんが、これから先もとても面白い存在だと思いました。
これはきっと仲間たちも驚くし喜ぶぞ・・・。
と思ったので、明日早速知らせて、話に花を咲かせたいです。