テーラーメイド レイラー ユーティリティ

テーラーメイド レイラー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド RAYLOR ユーティリティ です。
テーラーメイド レイラー シャフト
シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは19度、クラブ長さは41インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は375gです。
TAYLORMADE RAYLOR
テーラーメイドの新しいユーティリティクラブです。
最近のクラブにしては、落ち着きのあるデザインですし、シンプルな感じがします。
とてもクラシカルな雰囲気が伝わってきます。
ゴルフクラブ
こうして見ていると、あの一世を風靡した『レスキュー』の初期の頃のモデルを思い出しました。
『斬新さ』というよりは『懐かしさ』を感じます。
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いかにも『抜け』が良さそうな『ソール形状』です。
テーラーメイドのユーティリティといえば、『ゲタバキソール』が一時期定番となっていましたが、今では見かけることがなくなりました。
『接地面積』が少ない方が、『抜け』は良くなる・・・・。と言われていたと思うのですが、こういった形状もすごく適しているのだと思います。
実戦でも様々な『ライ』に対応する形だと、これまでの同様の形をしたユーティリティから感じとることができます。
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素振りをしてみても、すごくいい感じです。
『NS PRO』というシャフトは、アイアンでもその性能の高さを発揮していますが、ユーティリティでこそ、輝きをより増しているような気がします。
ユーティリティの難易度を下げてくれているような気がします。
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ボールを前にして構えてみてると、かなり『小顔』な部類に属するユーティリティだと思いました。
最近はやや大きめといいますか、『フェース長』が長めの物を見慣れてきた感じがしていたので、少し珍しい感じがしましたし、新鮮な感じがします。
ユーティリティでありながら、どことなくアイアンの雰囲気を醸し出しているような感じがします。
私は『小顔』のクラブが好きなので、すごく構えやすく感じましたし、いいイメージが湧いてきました。
日頃、ラージサイズに慣れておられる方は、少し難しく感じられるかもしれません。
ひょっとすると、きちんと当たるかな・・・・?という不安感を感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
やはりこれは、その人の『好み』や『慣れ』といった部分が大きく作用しているのだと思います。
少し『オフセット』にも感じられたのですが、すごくスッキリとしていて構えやすく感じられたので、私はいい感じのままセットアップすることができました。
試打を開始しました。
TAYLORMADE レイラー
まず感じたのが、その程良い『しっかり感』と『柔らかさ』を兼ね備えた感じの『打感』です。
すごく手にしっかりと残る感触ですし、どことなく『距離感』を出していける感触だと思いました。
スチールシャフトだからでしょうか?
アイアンのような感じで打っていけたので、私はとても好感を持つことができました。
こういった感触は、昔からの人気が高かったユーティリティによく感じられていたような気がします。
しっかりとしていますが、『硬い』とは感じませんでした。
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『音』も、小気味よい感じで好感を持てました。
とても気持ちよく打っていくことができます。
打つたびに気分も楽になってきますし、この音を聞いていると自然と自分のショットの精度を高めていくことが出来るように思えてきました。
テーラーメイド RAYLOR
『球のあがりやすさ』という点では、最近の上がりやすいユーティリティの中では、比較的抑えた感じの弾道だと思います。
上がりにくい・・・。とは全く感じませんでしたが、誰でも楽に球を上げていくことの出来るユーティリティといった感じはしませんでした。
こういった形状と、スチールシャフトが関係しているのでしょうか?
私は普段、フェアウェイウッドやユーティリティクラブは、やや『ダフらせ気味』といいますか、ボール手前から『ソールを滑らせる』感じで打っていくことも多いのですが、今日そういった感じで打つとあまりいい感じで打つことができませんでした。
どちらかというと、普段のアイアンのように『上からぶつける』とか『上から押していく』といった感じの方が、内容のいいショットを打つことが出来ました。
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『安定性』という点では、最近の易しいユーティリティ全盛の今とあっては、やや『シビア』な部類に属するような気がします。
決して大きなミスを見逃してはくれませんし、それほど『ワイドスイートエリア』だとは感じませんでした。
ある程度の『ミート率』が要求されるユーティリティだと思いますし、ミスをすればその内容を結果としてすぐに表現してくれるクラブだと思います。
ただ、決して難しすぎるユーティリティではありませんし、敬遠すべきものではありません。
昔のロングアイアンと比べたら、その難易度は『雲泥の差』です。
『ロフト19度』といえば、私の普段の感覚でいうと『2番アイアン』なのですが、それに比べると打ちやすさは全く違います。
すごく楽に打てますし、より高い確実性を求めていくことができます。
かなり極端な場所で打ってみたり、『カット目』にヘッドを入れたりすると、やはり球はそれに応じて大きく曲がっていきました。
やはりこういった『ロフトが立ったクラブ』では、あまり極端なことをやりすぎると、大きなミスにつながるのだと思いました。
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『操作性』という点でも、最近のユーティリティの中でも特にいい感じをつかむことができました。
このヘッドとスチールシャフトの相性は、やはりすごくいいようです。
アイアンのように割と明確にイメージして左右に打ち分けるには、もっと球数をこなしていかなければならないと思ったのですが、すごく『手に良く馴染む』といいますか、『しっくり』くる感じがしました。
私の低い技術では、やはりユーティリティクラブで意識して『インテンショナルショット』を打つよりも、安全で打ちやすい球筋を選んでいった方が得策だと思ったのですが、高い技術をお持ちの方だと、かなりインテンショナルショットを打ちやすい部類のユーティリティといえるのではないでしょうか?
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『飛距離性能』という点では、最近のハイレベルなユーティリティの中で、それほど群を抜いて距離が稼ぎやすい・・・・。とは正直感じませんでした。
やはりどちらかというと、目を見張るような飛距離を出す・・・・。というよりは、割と正確性をもって狙った距離を刻んでいけるタイプのユーティリティだと思います。
『一発の飛び』よりも、『距離感』を大切にしていけるユーティリティといえるのではないでしょうか?
そういったところも、やはりどちらかというとアイアンに近い感じだと思いました。
私は実戦でも、こういったタイプのユーティリティを使っていきたいと思っているので、すぐにでもコースで試してみたい感じがします。
きっと大きなプレゼントをしてくれそうなクラブだと思います。
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今日、このテーラーメイドの新しいユーティリティクラブを試打してみて、『新しさ』というよりは『懐かしさ』を強く感じました。
昔からテーラーメイドのユーティリティを使ってこられた方は、すごく懐かしく、また打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
昔の『レスキュー』が忘れられず、そういったユーティリティが登場するのを切望されている方もたくさんおられると思いますが、このユーティリティはまさにそういった方々にはすぐに受け入れられるクラブだと思います。
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クラブ開発の技術は、日々確実な前進を繰り返していますが、何も最新のクラブが最高なのではありません。
昔のクラブでもいいクラブはたくさんあります。
私は今でも10年以上前のクラブのお世話になっていますし、ひとつのクラブを長年大切に使っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
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私はこのクラブに対する予備知識を全く持たずにこうして試打をしていたので、おそらくこのユーティリティクラブに込められているであろう『最新の技術』を感じるよりは、昔ながらの『懐かしさ』の方を強く感じました。
今日は練習場のマットの上からでしたが、すぐにでも本当の芝の上で、その性能の高さを試してみたい気がします。
この試打クラブを借りるとき、『カーボンシャフト』と、この『NS PRO』の二種類があったのですが、今日試打した限りでは、このシャフトで正解だったような気がします。
ただ、やはりもう一方も試打してみないと解らないので、次回はカーボンシャフトの方を試打してみたいです。
どちらにしてもテーラーメイドらしい、レベルの高いユーティリティクラブに違いないと思いました。