<左>GN502 <右>CRZ 450
今日はこの2本のゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クレイジー CRZ 450 と プロギア GN502 TOUR 440 ドライバー です。
<上>GN502 <下>CRZ 450
<左>GN502 TOUR 440 のスペック
シャフトはM-43です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはM-43、シャフト重量は62.5g、トルクは4.9、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は309gです。
<右>CRZ 450 のスペック
シャフトは CRAZY BLACK 50(W) です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は74g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は329gです。

<左>GN502 <右>CRZ 450
今日は、この『プロギア』と『クレイジー』の素晴らしいドライバーを試打してみることにしました。
『CRAZY』のドライバーは、これまで他のメーカーでは、『EPON』のドライバーとしか比較したことがないのですが、今日はこのメジャーメーカーのひとつ、『PRGR』のドライバーと比較してみようと思いました。
この『GN502 TOUR 440』は、『CRZ 450』同様、今年出会ったドライバーの中でも、とても好印象なドライバーのひとつです。
最近の『プロギア』のクラブは、他の大手有名メーカー同様、『アスリートモデル』『プロ使用モデル』というカテゴリに含まれるクラブでも、すごく敷居が低くなっていると思います。
この『GN502』には、『TOUR』という名前が付いていますが、『昔のツアーモデル』と『今のツアーモデル』とでは、その難しさが雲泥の差です。
昔は『難しめのクラブ』がよく売れていましたが、今は『易しさ志向』がずっと広まっているのでしょうか?
ちょっと前まで、憧れのプロの同じクラブを使いたい・・・。という風潮がありましたが、今は殆ど感じられません。
今はそれだけ易しくて優れた性能のクラブがたくさんあるということなのだと思います。
敢えて自分の技量に合わないような難しいクラブを使う必要はないのだと思いますし、ゴルファー自身の意識も変わってきているのだと思います。
私は自分の技量も顧みず、難しくてタフなクラブこそ『挑戦し甲斐がある』と思ってしまうのですが、今はタフなクラブは敬遠される傾向にあるのかもしれません。

<左>GN502 <右>CRZ 450
こうして見ても、やはりどちらもとても品のある顔をしています。
『GN502』のほうが、少しヘッド後方が伸びているようにも見えたのですが、全くといっていいほど気になりません。
すごく構えやすいですし、一回でセットアップが決まりました。
構えづらいクラブというのは、なかなかセットアップが決まらないですし、心も落ち着かずソワソワしてしまうものですが、今日はとてもいい感じで構えられそうな感じがしてきました。
ずっと『心の安定』が保たれていました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
素振りをしてみても、大きな違いを感じました。
やはり最初からかなりスペックが違うので、仕方のないことではありますが、かなり『しっかりしたシャフト』を挿している『CRZ 450』と、かなり『幅広い層を意識したシャフト』を挿してある『GN502』とは、最初から違うのは当然だと思いました。
かなり『振り心地』が違いますが、今日はこの違いも大いに楽しんでいこうと思いました。
他のメーカーのドライバーもあったのですが、今日はこの『プロギア』で試してみようと思いました。
今年初めて『CRAZY』のドライバーに出会って、かなりの好印象なのですが、『PRGR』のクラブも大好きですし、こうして見ていても、すごくテンションが上がってきます。
やはり『銀チタン』や『TR DUO』は私にとって、決して忘れることの出来ない『傑作ドライバー』です。
出来れば『復刻版』のようなものが『限定』でもいいから発売されると、とても嬉しいと思っております。
この2本の優れたドライバーによって、私の中で『プロギアのドライバーはよく飛ぶ』という『イメージ付け』がはっきりと確立されました。
色々なクラブを試打していて、あまり印象に残らないものも正直いってあるのですが、『プロギア』のクラブは、これまでもとても印象深いものが多いです。
最近は『地クラブ』と呼ばれる名品にばかり心を奪われている私ですが、やはりこういったメーカーのクラブは決して外すことが出来ません。
これまでも『PRGR』のクラブには、いい思い出がたくさんあります。

CRAZY CRZ 450

PRGR GN502 TOUR 440
ボールを前にして構えてみても、どちらも大変美しくて構えやすいです。
両方とも、どちらかというと『操作性』よりは『安定性』を感じやすい顔だと思いました。
左右に曲げていくイメージよりも、真っ直ぐなラインのほうが頭に描きやすいです。
私は普段、できるだけ左右のどちらかに微妙な曲線を描いていきたい・・・。と思っているのですが、この2本はそういったことがしやすいタイプのドライバーではないように思われました。
しかし、安定性を感じやすいので、こうして構えていてもとても安心感があります。
これから打つ球筋のおおよそのイメージは掴みやすい感じがしました。
試打を開始しました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
まず『球のあがりやすさ』という点で、大きな違いを見いだすことが出来ました。
『ロフト』などもそうですが、そもそもスペックが違っていますし、シャフトの性能も大きく違っています。
なので、この結果は当然のことだと思います。
どちらも『アスリートモデル』だと思うのですが、その性能はかなり違っていると強く感じました。
かなり『CRZ 450』のほうが、一般的には『タフ』に感じられると思います。
『CRZ 450』も、決して球が浮きづらいとは感じなかったですし、初めて出会った時の好印象そのままがずっと残っていました。
しかし、こうやって比較してみると、かなり性能が違っています。
本当ならば『GN502』も、『ロフト9度』や、『M-49』というシャフトがあればそちらを試してみたかったのですが、あいにく試打クラブはこれ一本しかなかったので、仕方ないと諦めることにしました。
もし違ったスペックのモデルを試すことができたら、また違った印象をもったと思いますが、今日のスペックだとかなり大きな違いを感じました。
しかし、より安心して叩いていけるのは、私は『CRZ 450』だと思いました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『安定性』という点でも、かなり違います。
明らかに『CRZ 450』のほうが『シビア』です。
特に『スライサー』の方には、余計シビアに感じられるのではないでしょうか?
『スイートエリアの広さ』という点でも、明らかに『GN502』のほうが『ワイド』だと思います。
『ツアーモデル』という位置づけのドライバーの中でも、かなり易しさが強調されているような気がします。
少ない球数ですぐに慣れていくことが出来たのは、私の場合は『CRZ 450』だったのですが、『GN502』の感覚に馴染んでくると、このドライバーがすごく易しいクラブなのだということが強く実感されました。
とても『直進力』の強いドライバーだと思います。
もっとしっかり目のシャフトが挿してあると、より好印象度が増したような気がします。
しかし、これは人それぞれの好みによるところも大きいと思いますし、改めて『GN502』は高性能で素晴らしい『イージードライバー』なのだと思いました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『打感』という点では、どちらもかなり好印象なのですが、敢えて私の好みでいいますと、はっきりと『CRZ 450』です。
このドライバーは、打っていて本当に楽しいです。
『気分爽快』になってきます。
『海開き』が行われ、シーズン初めて海に行ったときの爽快感に似ている感じでしょうか?
今日の青い空と、海で見る青い空がダブって見えました。
普段、上達する為に練習場に来て練習をしているのですが、この爽快感を味わうだけでも、練習場に来た意味があるな・・・。と思ってしまいます。
この心地良さ(打感と音の素晴らしさ)は、とても印象深いです。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『操作性』という点では、タイプが違うので、単純には比較できない部分がありましたし、やはり構えたときの印象通り、それほど『操作性』を追求していくタイプのドライバーではないような気がしました。
シャフト等の違いから、敢えてどちらかに優劣をつけるとするならば、私の感じでは『CRZ 450』に軍配を上げたいと思いますが、やはり『シビア』なタイプのドライバーだと思うので、あまり遊びすぎては大きなしっぺ返しがくるような気がしました。
どちらも、あまり大きく曲げていって楽しんでいくタイプのドライバーではないと思います。
あくまでも出来るだけ自然に『直進性』を求めていったほうがいいように感じられました。

<左>GN502 <右>CRZ 450
『飛距離性能』という点でも、どちらもとても素晴らしいのですが、今日の感じでは『CRZ 450』のほうがいい感じで距離を出していくことが出来ました。
やはり安心して叩いていきやすい・・・。ということが大きな理由だと思いますし、シャフトなど『CRZ 450』のほうが、私には扱いやすい感じがしました。
これは『スペック』などによるところが大きいと思いますし、単純に『GN502のヘッド』が『CRZ 450のヘッド』よりも『飛距離性能』が劣っているとは、全く思いませんでした。
むしろ同じシャフトで同じバランス・重量感など、細かいところを合わせていくと、むしろ『GN502』のほうがいいパフォーマンスを発揮していくれるのではないか?と球数をこなしていくほど感じるようになりました。
ただ、あくまでこのスペックでいいますと、私は『CRZ 450』に好感を持つことが出来ました。
どちらも実戦で使ってみたいドライバーですが、敢えてどちらかを選択するとすると、私は迷わず『CRZ 450』を選びたいと思います。
今日は、やや違ったタイプのドライバーの比較でしたが、最初から最後までずっと楽しむことが出来ました。
今年も昨年・一昨年同様、『ドライバーの当たり年』だと私は思っています。
今月いっぱいで早くも『今年の上半期』が終わってしまいますが、アイアンよりもドライバーのほうが印象が強いです。
決して今年はいいアイアンに出会っていない・・・。という訳ではないのですが、それくらい今年はドライバーの印象が強いです。
今月の終わりには昨年同様、『今年上半期の印象深いドライバー』を書かせて頂きたいと思っているのですが、この2本のドライバーは、間違いなくノミネートされると思います。
それくらい気に入っていますし、強く印象に残っているドライバーです。
今度は、また違ったドライバー同士で比較してみたいです。