今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン ZERO ドライバー です。
シャフトは CRAZY Black CB-50 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは7.4、シャフト重量は68g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319g です。
待望のエポンのニュードライバーです。
エポンのニューモデルは大手有名メーカーと違い、不定期に発売されるので、待ち遠しくてなりません。
今回のこのニュードライバーは、これまでの『AF-OOO』という名前ではなく、単に『ZERO』というシンプルなネーミングです。
もう『AFシリーズ』は発売されないのでしょうか?
それとも、今回のこのZEROはあくまでも『イレギュラー』的な扱いなのでしょうか?
エポンらしい、高級感溢れる美しい仕上がりになっています。
このようなミラー仕上げのドライバーを好まれる方には、とても魅力的に感じられるのではないでしょうか?
何と言いますか、とても存在感のあるドライバーだな・・・。と思いました。
このドライバーのロフトは何度なのかな?と思い、ロフト表示を探してみたのですが、見当たりませんでした。
普通、エポンのドライバーは、ヘッドのどこかにロフトが表示されているものが多かったように思うのですが、このドライバーには見られません。
聞くところによると、このドライバーは『10.5度のみ』となっているそうです。
『10.5度』というと、やや寝ている印象をもたれる方も多いかもしれませんが、今は『リアルロフト』と『表示ロフト』の二種類が存在するので、ロフト表示はあまり意味をなさないのかもしれません。
特にドライバーでボールを楽に上げていきたいけれど、できれば『一桁表示』のロフトのドライバーを使いたい・・・。とか、ロフト表示が無い方がいい・・・。いう方には、このような『非表示』のドライバーには好感をもたれるのではないでしょうか?
ロフト表示が無いと、購入するときに間違えてしまいそうなおそれもありますが、最初から一種類しか無いのであれば、間違えることはありません。
あとは、自分に合ったシャフトとグリップを組み合わせるだけです。
かなりのディープヘッドです。
最近は少しずつ増えてきたように思います。
ややタイプは異なるのですが、昨年出会ってすごく気に入っている『フォーティーン DT111 ドライバー』を思い出しました。
エポンのドライバーには、私はまだそれほど多くのモデルに出会ってきたわけではないのですが、どちらかというと『シャロー』のイメージもあります。
特に『AF-151』や『AF-152』『AF-152HT』『EM-S』のイメージが強いので、そう感じるのかもしれません。
私の大好きな『AF-101』や『AF-102』も、それほどディープという印象はありません。
しかし、このドライバーは、明らかに『厚み』を感じます。
ネックの長さは、やや長めという印象を持ちました。
こうして見ていても、とても叩いていけそうな感じがします。
私はこういった立体感が感じられるドライバーが大好きです。
ソール形状が少し変わっていました。
この独特な『クワガタの角』のような形状には、何等かの意味が込められているのでしょうか?
『空気抵抗』が少なくなるように計算されているのかもしれません。
それともデザイン的な要素が強いのでしょうか?
どちらにせよ、とても美しいクラブです。
こうした美しさを見ているだけで、とてもやる気が出てきます。
顔は、どちらかというと『小顔』に属するタイプです。
とても引き締まった感じがします。
やや『面長』ですし、ある程度の『重心距離』もありそうです。
エポンらしい、とても『男前』のドライバーに目尻も下がります。
素振りをしてみても、すごくいい感じです。
改めてエポンのヘッドとクレイジーのシャフトの相性は抜群だと思いました。
初めて出会ったヘッドではありますが、これまで何度も出会ってきて振り慣れたシャフトが装着されているので、とても安心できました。
タイミングも取りやすく、気持ちよくフィニッシュまで振り切っていくことができました。
ボールを前にして構えてみても、とても美しいと思いましたし、楽な気分で構えることができました。
フェースが被っていないので、左を心配しなくてもいいですし、叩いていけそうな雰囲気がすごく伝わってくるので、遠慮や手加減をしなくて良さそうです。
これまでシャローで大型のヘッドはフェースが被っているものが多かったですが、このように『小顔』で『ディープ』な物にはあまり見かけません。
フェースを被せなくても、ある程度つかまえやすくなっているからなのでしょうか?
いずれにせよ、とてもいい気分で構えられることが、このドライバーの性能の高さを物語っているようです。
そして、何よりエポンということで、信頼感のようなものが私の中にあるのだと思います。
『真っ直ぐ』というよりは、どちらかに曲げるイメージのほうが自然に出てきました。
ただ、やや面長な感じがしたので、フェード系のほうがイメージが強く出ました。
試打を開始しました。
『打感』はエポンらしいといいますか、『極上』で、暫し時を忘れました。
シャローヘッドには無い、ディープヘッド特有の弾き感といったらいいでしょうか?
フェース面がすごく仕事をしてくれているようです。
『ボール初速』も、速いです。
この極上の打感性能を持ったZEROドライバーのおかげで、私の打席がまさに『打感のワンダーランド』だな・・・。と思いました。
とても楽しくて、昔、子供の頃、遊園地に連れて行ってもらった、あの楽しい記憶と似た感覚です。
球を打っていてすごく楽しいので、自然と球数が増えてしまいます。
『音』も、すごくいいです。
この独特の乾いた音に心が癒されます。
何の躊躇もなく、気持ちよく叩いていくことができました。
今は多くのメーカーが『音』にもこだわって製品開発をしているようですし、それらの多くのドライバーに『音に対するハイテク感』を感じることもありますが、このドライバーは『ナチュラルな感じ』がします。
勿論、色々な工夫が施されているのかもしれませんが、それを感じさせない自然な雰囲気があるドライバーだと思いました。
こういったところもエポンの良さだと思います。
『球のあがりやすさ』という点では、はっきりとした『ライナー系』だと思いました。
スピンもコンスタントに少なくなっているようで、吹き上がる感じがしません。
余分な高さを前に進むエネルギーに変えてくれているようです。
『ロフト10.5度』ということで、多少の敷居の低さがあるのかな?と思っていましたが、今のドライバーの中でも、はっきりとした『タフさ』『ハードさ』があるように思います。
明らかに幅広い層をターゲットにしだドライバーではないですし、対象となるゴルファーは限られてくるように感じました。
自分が使っているドライバーが『9.5度』だから、このドライバーは楽勝だろう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外なほどタフに感じられる方は多いのではないでしょうか?
『キャリー不足』『ドロップ感』を感じられるかもしれません。
『あがりやすさ』は感じにくいドライバーですが、代わりに『低スピン』を約束してくれるドライバーだと思います。
ある程度のヘッドスピードを要するのかもしれませんが、日頃『スピン過多』で飛距離をロスしておられる方には、かなりのパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?
強く叩いていっても吹き上がる感じが全くしないので、『吹き上がり感ゼロ』から、このドライバーのネーミングが『ZERO』になったのかな?と、ふと思いました。
『安定性』という点でも、やはり『易しさ優先のドライバー』ではないと、はっきり感じました。
ワイドスイートエリアで、少々のミスヒットをカバーしてくれるタイプのドライバーとは、明らかに異なります。
こういったところは、これまでのディープヘッドドライバーと共通する部分だと思いますし、このようなドライバーを選ばれる方は、ドライバーに『ミスに対する寛容さ』をそれほど多く求めてはおられないのではないでしょうか?
ミスヒットやタイミングのズレが素直に球筋に表れる『正直な』ドライバーだと思いました。
『飛距離性能』という点でも、明らかにヒッター向けですし、強く叩いていって距離を伸ばしていけるドライバーです。
この『低スピン性能』は、とても魅力的ですが、ある程度叩いていかないと『ドロップ』してしまい、距離を伸ばせないかもしれません。
しかし、こういったタイプのドライバーがピタリと合う方には、距離が伸ばしていけるのではないでしょうか?
今日は友人にも打ってもらったのですが、すごくいい球を連発していました。
これまでは多くのメーカーから、できるだけ幅広い層に対応できるようにクラブ開発されてきたように思うのですが、最近は少しずつこういった『使用者を限定』させるクラブに出会うようになりました。
全ての人に合うクラブは存在しないですし、数年前までの『易し過ぎるドライバー』に魅力を感じられなかった方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々の為に、このようなドライバーをメーカー側も発表しているのではないでしょうか?
このドライバーは、いわゆる『限定発売』なのだそうで、そういったところからも、たくさん作ってたくさん売ろう・・・。というメーカー側の意図は感じられませんでした。
『操作性』という点では、クセがないので、とても操作しやすいです。
やや面長な感じなどから、球のつかまりは強すぎないだろう・・・。と思っていたのですが、実際に打ってもその通りでした。
左へのミスを嫌う私にはとても心強いドライバーですが、スライサーの方には難しく感じられるかもしれません。
クラブが球をつかまえてくれるようなことはありませんでした。
あくまでもプレイヤーがスイングの中で、球をつかまえにいく作業が必要になってくるのだと思いました。
しかし、ディアマナイリマなどの先走り系で球がつかまりやすいシャフトに変えてみると、また違った印象になるような気がします。
私はフッカーですが、重心距離が長くてターンしづらいタイプよりも、重心距離が短めで自然とターンしやすいタイプのドライバーが好きです。
これは昔から変わっていません。
そういった意味でいうと、このドライバーがもう少し『面長感』が弱くてもいいな・・・。と正直思いました。
左へ曲げることもできましたが、やはり右へ打つほうが容易なドライバーです。
『球はあがりにくい』『低スピン』『つかまりづらい』という特徴があります。
こういった特徴は、一般的に親しみづらい印象をもたれやすいのかもしれません。
しかし、芯で捉えたときの、あの絶妙なフィーリングはたまりません。
<左>CV PRO<右>ZERO
今日は久しぶりに、数年前の私のメインドライバーとして使っていた『ロイヤルコレクション CV PRO』を持ってきていたので、見比べて、打ち比べてみることにしました。
エポンゼロも、飛距離性能に優れたドライバーですが、改めてCV PROの飛距離性能も昔と変わらずに凄いな・・・。と思いました。
数年経っても色あせる感じがしません。
CV PROを打っていると、ゼロがそれほどタフだとも思いませんでした。
<左>CV PRO<右>ZERO
このようにして構えてみても、単独だと小顔に感じるZEROが少し大きく見えてしまいます。
ZEROのヘッド体積は『415cc;』なのだそうですが、CV PROは『390cc』です。
わずか『25cc;』の違いですが、こうして見比べてみても、ZEROが大きく見えますし、『面長感』も強いです。
ドライバーのヘッド体積が『300』から『400』へと移行していくなかで、初めて『400台』のヘッドを見たときに『巨大』だと感じましたし、こんなに大きくなって上手く打てるのだろうか?と思ったことをよく覚えています。
しかし、それからもヘッドがどんどん大きくなっていき、ルールで定められた上限の『460』を見慣れてくると『400前後』が小顔に見えてくるのだから、人間の感覚というのは『慣れていくもの』なのだと再認識しました。
もしルールが改正されて、『500』とか『600』がOKになって見慣れてくると、いずれ『460』がコンパクトに見えるのではないでしょうか?
しかし、地面から直接打つ『FW』や『ユーティリティ』『アイアン』『ウェッジ』などは、あまり大きくするわけにはいかないので、どんどんヘッドの大きさの格差が広がっていくように思いますし、それは決していいことではないと思います。
また、CRZ435とも打ち比べてみました。
エポンZEROは確かにタフなドライバーだとは思いますが、CRZ435が打てるのであれば、エポンZEROは問題なく打てるな・・・。と思いました。
しかし、シャフトが違うので、何とも言えない部分もあるのですが・・・。
エポンらしい・・・。といいますか、ヘッドの価格も高めで、そういった意味でも敷居が高いといわざるを得ないのかもしれませんが、叩いていきたい方にはとても魅力的に感じられるドライバーだと思います。
『本当の低スピンモデル』が、いかに距離を稼いでいけるのか?ということも実感しやすいのではないでしょうか?
前に前にボールを勢いよく飛ばしてくれる『推進力』が強いドライバーです。
今日は、この素晴らしいドライバーのおかげでとても楽しい時間を過ごすことができました。
このドライバーは『タフさ』がとても目立つように感じられるかもしれませんが、先ほども書きました通り、『フィーリング』がとても素晴らしいです。
このフィーリングを楽しんでいるだけで、時間の経つのがとても早く感じられます。
エポンらしい、高品質で高フィーリングなドライバーです。
ハードルは低くはないのかもしれませんが、この素晴らしいフィーリングをひとりでも多くの方に楽しんでいただきたいと思いました。
『顔の良さ』『打感』『音の良さ』『低スピン性能』が特に優れています。
また試打する機会があれば、何度でも試打を楽しみたいです。
エポン ZERO ドライバー
- 2012年4月22日
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