muziik On The Screw DF2 HEAVEN フェアウェイウッド を試打 レビュー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは muziik On The Screw DF2 HEAVEN フェアウェイウッド の5番です。

シャフトは 2HEAVEN MH-5 です。
ロフトは19度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD3、クラブ総重量は314gです。

とても個性的なデザインの、muziikフェアウェイウッドです。
このデザインは一度見たら忘れません。
以前試打したDFというフェアウェイウッドを思い出します。
DFはとても素晴らしいFWで、その年の私の中でのフェアウェイウッド・オブ・ザ・イヤーに輝きました。
とても印象深いクラブで、初めて試打してから7年も経ったのかと思うと、すごく早く感じます。
このクラブは大人気ですぐに売り切れになったと知人から聞きました。
そのDFとネーミングや見た目が似ていることから、おそらく後継モデルなのだと思います。

こうして見ても、かなりDFと似ていて、実際に見比べてみないと違いが分からないほどです。
DFはすごく気に入っていたので、このクラブを見て懐かしさもあり、期待感が膨らんできました。

何と言っても、このソールに組み込まれている大きなパーツが目立っています。
おそらくウェイトではないかな?と思うのですが、実際のところは分かりません。
他のメーカーでは#5というように、数字であることが多いのですが、このクラブのようにクリークとなっているのが珍しくて面白いな・・・。と思いました。
数字のほうが『一目瞭然』ではありますが、クリークでもすぐにピンと来るので、コースに出ても迷うことはありません。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、このSTDポジションです。
他には
DRAW -1

+1 DRAW

STD +2
がありました。

シンプルで綺麗なフェース面です。
これまで、数々の名器と呼べるクラブに出会ってきましたが、それらと同じ雰囲気が漂っています。
ボールとの唯一の接点でもあるフェース面を見ただけで、やる気が出たり出なかったりしますが、このクラブはやる気満々でテンションを上げてくれました。
ミーリングはありません。
最近は溝の無い、フラットなフェース面も増えてきましたが、このクラブのスコアラインはしっかりと『溝』になっていました。

ヘッド全体を見ると、それほどディープな感じはしませんが、今はシャローバックや超シャローバックが多いですし、このクラブはセミディープバックといっていいと思います。
実際は必ずしもそうだとはいえませんが、シャローバック(特に超シャロー)だと、どうしてもバランスを崩しインパクト後フェースが上を向きすぎてしまいそうなイメージが湧いてきますが、このように適度な厚みのあるディープバックだと、インパクト後もフェースの向きが安定して上を向きすぎない感じがするので好きです。
シャローは球があがりやすい反面、意外と気難しいところがあり、神経を使います。

小ぶりで男前です。
多くのメーカーのクリークは、『出っ歯感』が強すぎて(下顎が出過ぎていて)、それが不満なのですが、このクラブはちょうどいい感じです。
出っ歯が嫌だからといって真逆のグースタイプになると、違う難しさが出てしまいますが、このクラブはバランスがとれていて好感が持てます。
少しだけフェースが左を向いているように見えましたが、かなり微妙ですし、小ぶりなのでスイング中に調整ができます。
これがラージサイズになってしまうと、もうどうしようもなくなってしまいますが、このクラブは融通が利きそうです。
『艶消しクラウン』なのでカッコ良さが増しています。
これなら直射日光が差し込む場面でも気になることはなさそうです。

最近は多くのメーカーがカーボンクラウンを採用しているので、このクラブはどうなのかな?と近くで見てみましたが、カーボンの模様が見られなかったので、おそらくカーボンクラウンではないと思います。

顔はいいのですが、ネックの太さが気になりました。
小顔な分、余計目立っています。
調整システムが登場したての頃は多くのメーカーのクラブが、このように太くなっていて不満でした。
新たな技術を投入したものの、まだ技術が確立されていなかったのだと思います。
しかし各メーカーが研究を重ねたのか、最近の調整システム付きクラブはシュッとしていて、構え感を邪魔しないものが多くなりました。

このクラブの調整システムは特別なタイプで、シャフトが回らないようになっているようです。
多くのメーカーは調整システムを使うとシャフトも一緒に回ってしまうので、装着されているグリップはバックライン無しになっていますが、ムジークはそれらと違う方法を採用しているようです。
調整したのはいいけど、シャフトが回ってしまい、せっかく合わせていたスパインが狂ってしまっては元も子もありません。
自分に最適なポジションにして、それから二度と変えない・・・。というポジションに固定して向きを合わせる(スパイン調整する)のならいいのですが・・・。
スパインって何?そんなの気にしないよ・・・。という方はたくさんいらっしゃると思います。
多くのメーカーはもちろん、工房もスパイン調整しないまま組むことが多いようです。
それははっきりいって『めんどくさい』から。
一本一本丁寧に計測してデータをとって組んでいくのはすごく手間が掛かるからです。
私は量販店の中にある工房や、個人経営の工房にいくつか行って、スパイン調整しているか尋ねたことがあり、多くの工房がやっていないということでしたし、スパインという言葉を知らない店員さんもいらっしゃいました。
カーボンシャフトだとメーカーによってはロゴとスパインを合わせてくれているところもありますし、クレイジーなどのようにシャフトのバット部分(太い部分・グリップを装着する箇所)にマジックで白い線を引いて示してくれているところもあります。
大手有名シャフトメーカーでも、メーカーのロゴとスパインが合っていないことも珍しくありません。
私はすごく気になるので、全てのクラブでスパイン調整してもらっています。
いつも苦も無く作業してくれている、私の友人でもあるクラフトマンには本当にお世話になりっぱなしです。
彼が組んでくれたクラブだから信頼度が全然違いますし、ミスショットをしたら100%自分の責任だと割り切れるところが気に入っています。
ミスをクラブのせいにしてはキリが無いですが、自分にフォーカスしておくと、原因を見つけやすいです。
それくらい、彼が組んでくれるクラブを信頼しています。
私は信頼できる素晴らしいクラフトマンに出会うことができて、とても幸せなゴルファーです。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで適度に滑りにくくなっているので好感が持てます。

どこのメーカーのグリップかな?と思ったのですが、muziikはグリップも有名です。
グリップエンドのところにmuziikのロゴを見つけました。
muziikのグリップは私も大好きで、マイドライバーにずっと挿し続けています。

素振りを数回繰り返して、タイミングをつかむことができました。
ハードなシャフトではないですが、結構しっかりしていて無難な印象です。

ボールを前にして構えてみると、いい感じではありますが、やはりこのネック部分の太さが目に入りました。
せっかく顔がいいのにもったいない・・・。と思いましたが、構えづらいというほどではありません。
昔はこういうタイプが多かった・・・。と懐かしさがこみあげてきましたが、やはり細くてシュッとしているほうが好きです。
ちょっとボテッとした感じがありました。
しかしこれは慣れていくしかないのかもしれません。
おそらく多くの方が最初から気にしないか、気にしても慣れていくと思うのですが、私はおそらくずっと慣れないような気がします。
それは私に『適応能力』が欠けているからです。
ちょっと意味合いが変わってくるかもしれませんが、『結婚する前は、相手のことを両目でしっかりと見て、結婚したら片目をつぶれ』という格言といいますか、教訓のようなものがありますが、私はクラブに対して、時には片目をつぶることをしたほうがいいのかもしれません。
試打を開始しました

まず感じたのが素晴らしい飛距離性能です。
前のモデルのDFを経験しているので、おそらくこのクラブも『ディスタンス系』だろうと予想を立てていたのですが、その通りでした。
一球目から、いきなり強い球が打ててズバ抜けているな・・・。と思いました。
かなり強く、そして速い球です。
パワーとスピードが融合した弾道・・・。といったらいいでしょうか?
高~くあがるというよりは、ライナー系の強い球で、明らかに飛距離に特化したフェアウェイウッドです。
前のモデルのDFもそうでしたが、このクラブもメーカーが飛距離にこだわって開発したのではないでしょうか?
同じFWでもスプーンが苦手な方。
もっといえばドライバーが苦手な方にとって、このクリークはとても頼りになる相棒になってくれるのではないでしょうか?
このFWのスプーンをドライバー代わりにティショットで使うのもアリだと思います。
それくらい飛距離に特化したクラブです。
苦手であまり使いたくないクラブをバッグに入れておくよりも、得意なクラブや安心して任せられるクラブをバッグに入れておくほうが、スコアメイクにおいても有利なのは間違いありません。
14本以内というルールがあるので、苦手なクラブやほとんど使わないクラブを入れておくのは得策ではありません。
全て違う番手にする必要は無く、例えばスプーンなど同じ番手で異なるタイプを入れておくのもアリです。
私がまだ90台をウロウロしていた頃、ドライバーが絶不調になっていた時期があり、ドライバーを抜いてずっとスプーンを使っていたことがあり、キャディさんから「ドライバーが無いですけどいいんですか?」とよく尋ねられました。
スコアメイクは『グリーン周りが大事』とよく言われますし、その通りだと思いますが、それ以前に『OBやロストボール』を打たないことが大切です。
ドライバーが苦手であれば、無理に入れておく必要はありません。
充分、他のクラブで代用できます。

『打感』はとても良いです。
ソフトでありながら、ボヤけた感じはなく、適度にしっかりしていて『球の質感(重さ)』を感じ取ることができました。

『音』もとても良いです。
小気味良く爽快感があります。
高くなく、ややおとなしめで心地良く、好みの音です。
フェース面の美しさにピッタリと合致した音だな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、クリークとしては、今のクラブの中でも、結構タフなほうだと思います。
かなり高いポテンシャルをもっていますが、その反面幅広い層に受け入れられるタイプではないかもしれません。
それくらい、今は球があがりやすい(あがりやすすぎる)クリークがたくさんあります。
そういった『超シャロー系』のクリークに慣れておられる方には、ハードで球があがりづらい・・・。と感じられるかもしれません。
ティアップすれば多少あがってくれると思いますが、直打ちだとHS40以下(あくまでも目安)だとちょっと厳しいような気がします。
インパクト後、フェースが上を向かないクラブです。

『安定性』という点では、今のFWの中で普通といったところでしょうか?
気難しさは感じないですが、高い直進性があってどんなミスをしても見逃してくれる・・・。というタイプではありません。

『操作性』は、まずまずです。
小ぶりなのでもっと大きく曲げられるような気がしていたのですが、イメージしていたほど大きく曲げられませんでした。
自然に打つなら私の場合、ドロー系なのですが、この小顔が気にならない方であれば、フェードヒッターの方にも扱いやすいのではないでしょうか?
試打後の感想

飛距離性能が凄いですが、これまでのムジークのクラブ同様、すごく丁寧に細かいところまで配慮して作られているな・・・。とクラブをまじまじと見ながら思いました。

ヘッドにいろいろな工夫がされていて、明らかに『ベーシックタイプ』というよりは『ハイテクタイプ』なのですが、『ゴチャゴチャ感』や『チープさ』はありません。
機能面だけでなく、見た目にも気を配って設計されているクラブだな・・・。と思いましたし、そこが日本メーカーの良いところだと思います。

ハードルが低く、どのHS帯にも対応しているクラブではありません。
なので、ユーザー層はある程度絞られてくると思いますが、ピッタリ合致した方には『鬼に金棒』といえるのではないでしょうか?

ドライバーだけでなく、FWでも飛距離を稼いでいきたい方には、是非試していただきたいです。
今回はクリークを試打しましたが、もし機会があればスプーンやバフィも試してみたいです。

飛距離などの基本性能はもちろん、フィーリングにおいても、高いレベルで仕上がっています。
機会があれば、ムジークのクラブをもっとたくさん試してみたくなりました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝しています。
muziik グリップ
muziik キャディバッグ
muziik ゴルフボール
muziik ヘッドカバー
muziik サングラス
muziik 帽子
muziik ゴルフグローブ
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
Muziik On The Screw DF2 HEAVEN フェアウェイウッド:その魅力と性能を徹底解剖
はじめに
Muziik(ムジーク)のOn The Screw DF2 HEAVENフェアウェイウッドは、ゴルファーの心を掴んで離さない、魅力的なクラブです。その美しいデザインと高い性能は、多くのゴルファーから注目を集めています。
Muziik On The Screw DF2 HEAVENフェアウェイウッドの魅力
1. 圧倒的な美しさ
DF2 HEAVENフェアウェイウッドは、その洗練されたデザインが目を引きます。
美しい曲線美を持つコンパクトなヘッドデザインは、操作性とどんなライからでも振り抜きの良さを実現。
高強度811チタンボディと、初速・弾きに優れたDAT55Gフェースの組み合わせは、見た目だけでなく、その性能にも期待を持たせてくれます。
2. 高い寛容性と飛距離性能
スーパーモンスターの名に恥じない、強弾道を実現するDF2 HEAVEN。反発エリアが従来のフェアウェイウッドより大幅に拡大されており、ドライバー並みの飛距離性能を発揮します。
ミスヒットにも強く、高い寛容性も魅力の一つです。
3. 操作性の高さ
コンパクトなヘッドデザインでありながら、高い操作性を実現しています。
様々なライからでも振り抜きやすく、狙ったところにピンポイントで打ち込めます。
4. カスタム性の高さ
シャフト、グリップ、バランスなど、様々なカスタムに対応しているため、自分に合ったセッティングにすることができます。
DF2 HEAVENフェアウェイウッドの性能を徹底解剖
高強度811チタンボディ: 強度と柔軟性を兼ね備えた高強度811チタンを採用することで、高い反発性能と心地よい打感を実現しています。
DAT55Gフェース: フェースには、初速と弾きに優れたDAT55Gを採用。
ボール初速を向上させ、飛距離アップに貢献します。
低スピン設計: 低スピン設計により、ボールがより遠くまで飛び、ランニングも期待できます。
深低重心設計: 深低重心設計により、高い安定性と直進性を確保。ミスヒットにも強く、安心してスイングできます。
シャフトとのマッチング: シャフトとのマッチングも重要です。DF2 HEAVENは、様々なシャフトとの組み合わせに対応しており、自分に合ったセッティングを見つけることができます。
DF2 HEAVENフェアウェイウッドが向いているゴルファー
飛距離アップを目指したいゴルファー: ドライバー並みの飛距離性能を求めるゴルファーにおすすめです。
操作性の高いフェアウェイウッドを探しているゴルファー:
コンパクトなヘッドデザインで、様々なライからでも打ちやすいクラブを求めるゴルファーにおすすめです。
見た目にこだわりたいゴルファー: 美しいデザインに惹かれるゴルファーにおすすめです。
カスタムクラブに興味があるゴルファー: 自分好みのセッティングにしたいゴルファーにおすすめです。
DF2 HEAVENフェアウェイウッドの口コミ・評判
実際にDF2 HEAVENフェアウェイウッドを試打したゴルファーの口コミや評判は、その高い性能と魅力を裏付けています。
飛距離性能の高さに驚いた
ボールが上がりやすく、グリーンを狙いやすい
操作性が良く、様々なシチュエーションで使える
デザインがカッコよく、気に入っている
DF2 HEAVENフェアウェイウッドの選び方
DF2 HEAVENフェアウェイウッドを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
ロフト角: 自分のスイングやコースに合わせて、最適なロフト角を選びましょう。
シャフト: シャフトのフレックスやキックポイントなど、自分のスイングに合ったものを選びましょう。
バランス: バランスも、スイングに大きな影響を与えます。自分に合ったバランスのクラブを選びましょう。
グリップ: グリップも、スイングに大きく影響します。自分に合った太さや素材のグリップを選びましょう。
まとめ
Muziik On The Screw DF2 HEAVENフェアウェイウッドは、高い性能と美しいデザインを兼ね備えた、まさに夢のようなクラブです。
飛距離性能、操作性、デザイン、どれをとっても一級品。あなたのゴルフライフをさらに豊かにするはずです。


