今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Lutin Ti-ness ドライバー です。
シャフトは 三菱レイヨン FUBUKI K 60 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.7、シャフト重量は63g、クラブ総重量は315gです。
初めて手にした『Lutin』という名のドライバーです。
『ルーティーン』と読むのでしょうか?
『プレショットルーティーン』のルーティーンなのでしょうか?
海外メーカーか、日本のメーカーかも解りませんでした。
いわゆる日本の『地クラブ』ということでいいのでしょうか?
今までは、初めて手にしたメーカーのクラブでも、その名前だけは知っていたことが多いのですが、このドライバーのことは全く知りませんでした。
『Lutin』の右下に『Ti-ness』と記されていたのですが、どういった意味なのでしょうか?
形状やデザインも全体的にシンプルです。
今は高機能さが目立つドライバーが多い中、このドライバーは、すごくシンプルです。
ネック調整システムは勿論、ウェイトのような物も見当たりません。
シンプルではありますが、何かこう惹きつけられるものがありました。
どことなく『いい雰囲気』をもったドライバーです。
数えきれないほど、たくさんのドライバーに接してきた『経験による勘』といったらいいでしょうか?
何とも言えない魅力を感じました。
こうして見ても、結構『ディープ』なヘッドです。
この立体感がたまりません。
やはり『形状的な美しさ』という点では、シャローな物よりも、こういったある程度ディープな物のほうが感じやすいです。
先日試打したタイトリストのドライバー913D3をすごく気に入ったのですが、『美しさ』という点では、このドライバーのほうが圧倒していると思います。
ただ、ゴルフクラブは美しさだけで測れないところも多いのですが・・・。
バックフェースに、アクセサリーのようなものがありました。
とても控えめな大きさでオシャレです。
『翼』のデザインになっているので、世界のトップメーカーHONDAのオートバイを思い出しました。
私は中学生の頃、オートバイで世界を一周するのが夢でしたが、その夢を実現する前に、ゴルフに熱中してしまいました。
そのゴルフ熱は未だに冷めないですし、むしろもっと高まっています。
ゴルフはやればやるほど、その面白さにどっぷりと浸かってしまうスポーツだと思います。
ゴルフというスポーツの楽しさもありますし、ゴルフを通じて色々な方とお知り合いになれるところがすごくいいです。
今の私のゴルフに関する夢は、日本全国47都道府県にあるゴルフ場のなかで、各都道府県で最低1コース以上プレーをし、温泉に浸かって、その地方の名物料理を堪能することです。
その夢の実現は時間的にも経済的にも、かなり難しいことだと思うのですが、是非とも実現してみたい私の夢です。
色々なゴルフ場でプレーしてきましたが、未だにプレーしたことの無いところがたくさんあります。
シャロー形状のセミディープバックも多いなか、このドライバーは昔ながらの『立体的なディープバック』です。
最近ではあまり見られません。
今年出会ったもので思い出すとすれば、SYB PRELITY 7 ドライバーです。
『直進性』というよりは、『操作性』が優先されていそうです。
『顔』はすごく整っていて、男前です。
何となくなのですが、この顔を見て、日本製に違いない・・・。と思いました。
ずっと見つめていたくなりますし、心を癒してくれそうな美顔です。
初めて手にするメーカーのクラブですし、その存在すら知らなかったので、どこかよそよそしい部分があったのですが、この顔を見て、すごく親近感が湧きました。
素振りをしてみても、いい感じです。
信頼できながらも、ハード過ぎないFUBUKIが挿してあるので、かなり幅広い層に対応しているのではないかな?と思いました。
気持ちよくビュンビュン振っていけます。
タイミングも取りやすく、すぐに打ち解けることができたような気がしました。
初めて出会ったメーカーのクラブという感じはしなくなりました。
ボールを前にして構えてみても、『極上の構え感』です。
心が落ち着いて、両肩など余分なところに力が入らず、いい感じで『脱力』できました。
かなりリラックスできました。
すごくいいイメージが鮮明に浮かんできました。
左右どちらにも曲げるイメージも持てたのですが、『真っ直ぐ』のイメージが一番強くでました。
構えづらいドライバーだと、目がチカチカしてしまうこともあるのですが、今日はすごく馴染んでいて『目がトロン』となっているように感じられました。
マイナス的な要素は全く浮かんできませんでした。
これならばホームコースの狭いホールでもプレッシャーを感じず、ボールを上手く運んでいけそうだな・・・。と思いました。
どんどんプラスイメージが増幅していきました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『弾道の美しさ』です。
自分で打っていながら、その弾道の美しさに思わず見入ってしまいました。
『糸を引くストレート』といったらいいでしょうか?
真っ直ぐ、ただ真っ直ぐに飛んでいきました。
ボールが飛んでいく白い軌道がとても美しくて心に残りました。
私はフッカーなので、最初はフック系が出てしまうのかな?と思ったのですが、一球目からとても美しいストレートボールを打つことができました。
ショットでの『完全なストレート』というのは、実際はかなり難しくて左右どちらかに微妙に曲がっていくのが自然だと思いますが、今日は一球目から普段あまり打ったことがないようなストレートボールを打つことができました。
『球の回転』がとても綺麗なドライバーだと思いました。
おそらく余分なサイドスピンは殆ど無かったように思いますし、軌道を目で追っていきながら、理想的な『ナチュラルストレート』だな・・・。と思いました。
『打感』も、すごく柔らかくていい感じです。
何と言いますか、とてもマイルドだと思いました。
最近、こんなにマイルドに感じたドライバーはちょっと記憶にありません。
ヘッド全体が黒ですし、重量感も感じさせますが、打感は硬くなく、とても柔らかくて好感がもてました。
この独特な打感は、強く印象に残るだろう・・・。と思いましたし、何度でも味わっていたくなります。
強い弾き感が感じられるドライバーが多い中で、この打感は『貴重』だと思いました。
『音』も、すごく静かです。
強く叩いても、ストレスを全く感じさせません。
いくら外見が良くても、音に馴染めないドライバーは今でもありますが、このドライバーの音には、すごく好感がもてました。
周りも気にならないですし、すごく集中できます。
一球一球の精度も高めていけます。
初対面でありながら、すごく心が通わせられるドライバーだと思いました。
『安定性』という点では、『易しさ重視』のドライバーではないと思いましたが、決してシビアさが強調された感じはしませんでした。
先ほども書きましたが、ウェイトなどのような物は見当たりません。
しかし、目に見えないところに様々な工夫が施されているのかもしれません。
また、それ以外には『構えやすさ』『打感の良さ』『音の良さ』というフィーリング性能が高いことが、安定性を生み出してくれたような気がします。
『物理的な性能』よりも『フィーリング性能』のほうが勝ったドライバーといえるのではないかな?と思いました。
ドライバーには『絶対的な直進性』『フィーリングよりも物理的・理論的な易しさ』を求めていきたい・・・。という方には、やや合いづらい部分があるかもしれませんが、このドライバーは難し過ぎるドライバーではないと思います。
敷居が高いとは全く思いませんでした。
いわゆる『ゾーン』に入っていきやすいタイプのドライバーだと思いましたし、それがいい結果をもたらしてくれているのかもしれません。
『球のあがりやすさ』という点では、このようなディープヘッドではありますが、タフ過ぎる感じはしませんでした。
きちんと球を浮かせてくれるドライバーだと思いました。
構えやすさ・打感の良さ・音の良さが、より叩きやすくしてくれ、結果的に球があがりやすい状況になっている部分もあると思うのですが、見た目のディープ形状よりも親しみやすさが感じられるドライバーだと思います。
勿論、挿されているシャフト、FUBUKIも適度に球を上げてくれるタイプではありますし、このヘッドとの相性もいいと思いました。
『315g』という重さを『重い』と感じられるかもしれませんが、実際に振ってみたら、思っていた以上に振りやすく感じた・・・。という方も多いのではないでしょうか?
ただ、やはり『高弾道系』ではないと思いますし、どちらかといえば叩いても吹き上がりづらい『強弾道』が打ちやすいドライバーなのだと思います。
FUBUKIとの相性もいいですが、このヘッドがすごく気に入ったので、色々なシャフトで試してみたいと思いました。
『飛距離性能』も優れていると思いました。
マイルドな打感とは似つかわしくないほど、ボールは力強く飛んでいきました。
強く弾いて飛ばす・・・。というのではなく、気が付いたらボールがグーンと飛んでいった感じ・・・。といったらいいでしょうか?
スピンも多すぎず、綺麗な『棒球』で飛んでいきました。
吹き上がり感がないので、とても綺麗で心強い弾道です。
明らかに『叩ける方』に向いているドライバーだとは思いますが、先ほども書きました通り、タフさが全面に出ている感じがしません。
少々方向性に目をつむって叩いていきたい時と、ラインを出していきたい時の両方に上手く対応してくれるドライバーだと思いました。
『操作性』という点でも、扱いやすくていい感じでした。
左右に曲げることも難しくありませんでした。
ただ最初に構えた通り、あまり意図的に曲げたくはありませんでした。
あくまでもナチュラルに振っていきたいドライバーです。
球を自動的につかまえてくれるタイプのドライバーではないので、スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれませんが、それでも敢えて、このようなタイプのドライバーで球筋の矯正にトライしてみることも有効なのではないでしょうか?
今は、プレイヤーの上達を『阻害』といったら言い過ぎかもしれませんが、邪魔しているように感じられるドライバーが多いように思います。
その傾向は数年前よりは弱くなったように思いますが、今でも疑問に感じるドライバーに出会うことは多いです。
『ゴルフの喜び』は、人それぞれ色々とあると思うのですが、一番は『プレイヤーの上達』ではないでしょうか?
もちろん、自分の弱点をカバーしてくれる道具に出会うことも、嬉しいことだとは思うのですが、プレイヤー自身のレベルアップこそが最も大きな喜びなのではないでしょうか?
これまで、スライスしか打てなかったけれど、練習を積んでドローが打てるようになった・・・。そして結果的に飛距離も伸びた・・・。とか、今まで高い球しか打てなかったけれど、低い球も打てるようになった・・・。など、『段階を踏んでいく楽しさ』があるのではないでしょうか?
カットに打っても真っ直ぐ飛んでいってしまうドライバー、どこでヒットしたか解らないけどボールは真っ直ぐ飛んでいってしまうドライバー・・・。
そういったクラブはとても便利かもしれませんが、何か大きな楽しみを失っているのではないかな?と思ってしまいます。
ナチュラルなクラブを使って、ボールに自分の意思を伝えていくことは、とても楽しいことです。
自分のイメージ通り、ボールを打つことができたときは至高の喜びを感じます。
勿論、自分に合っていない、難し過ぎるクラブを使う必要は全く無いと思いますが、『易し過ぎる』クラブを使うよりも、いい具合にプレイヤーの技量を引き出してくれるクラブがいいクラブといえるのではないでしょうか?
そして何より、このドライバーのフィーリングの良さを多くの方に楽しんでいただきたいと思いました。
初対面ではありましたが、すごく気に入りました。
大好きなドライバーです。
なかなか試打を終えることができませんでした。
時間の許す限り、ずっと楽しんでいたい・・・。と思いました。
あと気になるのは、このドライバーの『プライス』です。
一体いくらするのでしょうか?
やはり、かなり高価なのでしょうか?
そこが一番気になるところです。
今日はすごくいいドライバーに出会うことができて、ラッキーな一日でした。
色々なクラブを試打していて、とても有意義に感じられる時です。
あまりにも出来の悪いショットを打ってしまい、肩を落として帰る日もある中、今日はすごくルンルン気分で練習場を後にすることができました。
このクラブを造ったメーカーのこともすごく気になりますし、設計者の方はどういった方なのか興味をもちました。
購買意欲も強く刺激されましたし、また何度も試打を楽しみたいドライバーでした。
今日は、このドライバーのことをずっと考えてしまって、なかなか寝付けないだろうな・・・。と思いました。
Lutin Ti-ness ドライバー
- 2012年11月11日
- Lutin
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