今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは jBEAM FX TOUR-425(BLACK) ドライバー です。
シャフトは CRAZY BLACK 50 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは7.7(SX)、シャフト重量は67g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、バランスはD2.5、クラブ総重量は317gです。
久しぶりに手にしたJBEAMのドライバーです。
JBEAMのドライバーは、私は一昨年初めて手にし、すごく魅了されているのですが、まだそれほど多くのクラブを試したことがありません。
大手有名メーカーとは異なるかもしれませんが、歴史もあり、昔からかなり有名なのだそうです。
今日はJBEAMのドライバーを試打できるとあって、いつも以上にハイテンションになっていました。
『CRZ435』というドライバーをJBEAMとするならば、今年から私も一応JBEAMユーザーといえるのかもしれませんが、まだまだ知らないことが多いです。
そういった意味でも、知っているメーカーとそうでないメーカーとの偏りが私はとても大きいのだと気づかされますし、日頃の不勉強を実感します。
ヘッド全体が黒一色です。
普通、ソールの部分が黒くても、以前試打したこともある シルバータイプ のように、ブランド名やモデル名などはカラーリングされているのが普通だと思うのですが、このドライバーには、そういった工夫が施されていません。
しかし、そういったところがまた『プロトタイプ』みたいでカッコいいです。
先日、他の海外メーカーの白いドライバーに衝撃を受けたばかりで、白いドライバーもすごくいいと思いましたが、やはり私にとって黒いヘッドというのは、すごく『やる気』にさせます。
こういった『重量感』が感じられるヘッドには、自然とアドレナリンが出てくるような気がします。
『黒』という色は収縮色ですし、『落ち着き』を感じさせる色ですが、それでいながらすごく気分が高まってきます。
余計なことをしない色なので、感覚の邪魔をしないところがいいのでしょうか?
それとこれまで黒いヘッドのドライバーには、たくさんのいい思い出があることも、いい方向に作用しているように思います。
『jBEAM』が、会社名かと思っていたのですが、こうして見てみると『J.G.E』とあります。
ジェージーイーというのが会社名なのだそうで、
J・・・JAPAN
G・・・GOLF
E・・・EQUIPMENT
という略なのだそうです。
『EQUIPMENT』という単語を辞書で調べてみると、『設備』とか『機材』『工具』『装置』などといった言葉が出てきました。
昔から日本でゴルフに関するアイテムをたくさん生産してきたからなのでしょうか?
すごく伝統を感じさせます。
『顔』も、すごくいい感じがしました。
JBEAMらしい、丸っこい『顔』に好感が持てます。
私はこの『顔』に、すごく『易しさ』を感じます。
こちらの要求を全て聞き入れてくれ、少々無理をしても、それを受け入れてくれる『懐の深さ』のようなものを感じます。
これまで、美しい形状のヘッドでも、いわゆる『神経質』そうな『顔』をしたヘッドにもたくさん出会ってきましたが、このドライバーはそれほど『神経質』そうな感じはしません。
むしろ親しみやすそうで、大らかな顔をしたドライバーだと思いました。
素振りをしてみても、かなり『振り応え』があります。
それほど重いとは感じなかったですが、シャフトもかなりしっかりとしているので、暴れる感じがしません。
このシャフトも、これまで何度か出会っていて、すごく好みのシャフトなので、今日はいい試打ができそうな予感がしました。
今は『ソフトスペック』のクラブが多く求められているので、こういったタイプのドライバーはあまり好まれないかもしれませんが、逆にハマってしまう方にはたまらないものがあるのではないでしょうか?
これまでたくさんの『Sシャフト』を試打してきて、その多くはこちらがすごく気を遣わなくてはならないようなシャフトが多い中、このシャフトには、そんな気遣いは『無用』な気がします。
振っているだけで、どんどん頭の中がクリアになっていきましたし、少ない素振りでもすぐに試打が開始できそうな感じがしました。
ボールを前にして構えてみても、すごく安心できて、気分が楽になってきました。
左右どちらにもイメージしていくことができましたし、今日はどっちから曲げてみようか・・・?などと考える余裕ができました。
このヘッドも、以前試打した『シルバータイプ』同様、ヘッド体積が『432㎤』なのだそうですが、いつも試打するドライバーよりも少し小振りに見えたせいか、『イメージライン』をより太く、また色濃くすることができました。
難しそうな感じは全くしませんでした。
上半身の力が抜け、どっしりと構えることができました。
色々なドライバーを試打していると、時にはなかなかアドレスが決まらないクラブや、マイナスイメージばかりが浮かんでくるようなクラブにもたくさん出会ってきましたが、このドライバーはすぐにアドレスが決まりましたし、プラスイメージばかりが浮かんできました。
試打を開始しました。
『打感』は、すごくいい感じがしました。
JBEAM独特のマイルド感とでもいったらいいでしょうか?
とても心地いい打感だと思いました。
硬い感触がしばらく残るようなこともありません。
打感が硬すぎると手首を痛めたり、インパクトをついつい調整してしまいそうになるのですが、このドライバーもそうですし、これまで出会ってきたJBEAMのドライバーはそういった心配は無用だと思いました。
どんどん振っていけるドライバーです。
『心のリミッター』を解放できるドライバーです。
『音』という点でも、これまでのJBEAMらしい好感の持てる音だと思いました。
こういった『叩くべき』ドライバーでは、音が大きすぎると、私は一気にそのドライバーに対する興味を失ってしまうのですが、今日はずっと『興味津々』でした。
音が大きめだったり、甲高い感じの音を好まれる方には、このドライバーはかなり静かなので、物足りない部分が感じられるかもしれません。
昔は、その『音』が、弾道の力強さや飛距離性能の凄さを演出していた部分があったと思うのですが、今は静かな音でも飛距離性能の凄いドライバーが多いですし、逆にあまり大きすぎる音はインパクトにも影響を与えてしまうのではないでしょうか?
私はこのドライバーのような『叩いても心が乱されない音』には、すごく好感を持ちます。
『球のあがりやすさ』という点では、一般的に言えば、かなり『タフ』な部類に入るドライバーだと思います。
明らかに『ヒッタータイプ』向けのドライバーですし、そのヒッタータイプの方の中でも、かなりタフに感じられる方も多いのではないでしょうか?
私は日頃、球が浮き過ぎたリ、高弾道過ぎるドライバーの弾道をなんとか抑えていこうとすることが多いのですが、今日はそんな余計な手間が要らなかったので、そういった意味では楽に感じる部分もありました。
見た目の印象通り、かなり『叩いていける』ドライバーなので、吹き上がりを抑えていきたい方には、かなり頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?
このドライバーのロフトは『10度』ということですが、かなり『タフな10度』だと思います。
JBEAMなので、いわゆる『リアルロフト』で作られているのだと思いますし、これが『本来の10度』といっていいような気もします。
シャフトのフレックス表示の『S』や『R』などは、人によって感じ方が全く異なる部分があり、『振動数』で統一してくれればいいと私は普段から思っているのですが、こういった『ロフト』など、『数値』で表示するものについては、もっとはっきりと『統一』されてもいいのではないか?と思っています。
これまで、どう考えても『一桁台のロフト』とは思えないようなドライバーにもたくさん出会ってきましたし、実際と表示されているロフトには『2度以上』異なってくるものも多いそうです。
計測の仕方も統一されるといいと思うのですが、これもやはり難しい問題があるのかもしません。
『球のあがりやすさ』にはロフトだけでなく、ヘッド形状やシャフトなどによっても大きく異なる部分がありますが、ロフト角は、かなり大きな目安であることに違いないので、『統一化』されるといいと思います。
もしそれが実現すると、店頭には『11度』とか『12度』といったドライバーがたくさん並ぶようになるかもしれません。
『安定性』という点では、想像していたよりも『シビア』な感じはしませんでした。
勿論、フェース全体がスイートエリアといったようなドライバーではないですし、それほど大きなミスは見逃してくれないドライバーといえるのかもしれません。
しかし、それほど難し過ぎる感じはしませんでした。
『ライン』を出すのが容易なドライバーだと思いました。
『球の浮き過ぎ』を気にしなくていいので、『ライン出し』に集中できましたし、構えたときに『イメージライン』を強く頭に描いていけたので、それが『ラインの出しやすさ』にもつながったように思います。
それと当然『シャフトの優秀さ』も感じられました。
この高性能なシャフトが上手くこちらの思いをヘッドに伝えてくれたような気がします。
不安要素が無かったので、よりいい方向へ集中していけたのが良かったのでしょうか?
打点も集めやすく、ブレる感じがしませんでした。
『飛距離性能』という点では、これははっきりと好みがでると思います。
『高さ』を出せなかったり、『ドロップ感』を感じられる方も多いかもしれません。
そういった方には、あまり大きな効果は期待できないのかもしれません。
そういった意味では、かなり『一般受け』しづらいドライバーといえるのかもしれません。
しかし、日頃スピンが多くて悩んでおられる方、気持ちよく叩いていきたい方には、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?
車に例えると、完全に『ハードトップ中のハードトップ』といえるドライバーです。
いわゆる『楽』なドライバーではないですし、クラブがゴルファーに求めてくるものも大きいのかもしれません。
しかし、その『ポテンシャルの高さ』を感じられる方も多いのではないでしょうか?
いわゆる『ライナー性』が打ちやすいドライバーです。
余分に上へあがるエネルギーが、効率良く『前へ』と変換されている感じがします。
そういった効果が、かなりの飛距離性能に結び付いているように思いました。
私は球が高く上がりすぎるドライバーよりも、このような安定した『ややライナー性』の球が打ちやすいドライバーを好むので、すごく魅力を感じますが、こういった好みは人によって様々ですし、弾道が高く大きな弧を描いていきたい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、なかなか合いづらいドライバーといえるのかもしれません。
『操作性』という点では、構えたときの印象通り、かなり優れていました。
左右どちらにも敏感に反応してくれるドライバーです。
球がつかまり過ぎないので、私にとってはすごく楽に叩いていけるドライバーです。
球がそれほど逃げやすい・・・。とは感じなかったのですが、スライサーの方には、やや難しく感じられるかもしれません。
ヒッタータイプの方でスライサーの方もいらっしゃると思いますが、そういった方にも難しく感じられるように思います。
今、主流ともいえる『球のつかまり過ぎる』ドライバーではないですし、スライスを抑制してくれる感じはしません。
しかし、このドライバーはJBEAMのドライバーに共通する『ウェイト』を調整できるタイプなので、ウェイトを交換するとかなりの効果が期待できるのではないでしょうか?
いわゆる『フックフェース』のドライバーもラインアップされているそうなので、結構幅広い層のゴルファーに対応しているのだと思います。
しかし、基本的に『ヒッタータイプ』のドライバーであることに変わりありません。
今日はJBEAMのドライバーを試打することができて、すごく楽しい練習ができました。
『クラブの分析』といったことよりも、楽しむことが優先されてしまい、予定よりも、かなりの球数を打ってしまいました。
JBEAMのクラブとは、まだ短い付き合いですし、他のメーカーと比べても、試打した数はかなり少ないです。
しかし、初対面の日からすごく魅了されていて、今日もその魅力にどっぷりと浸かってしまいました。
このドライバーがすごくいいのもあるのですが、何と言いますか球を打っていてすごく楽しいです。
私は先日、『CRZ435』というドライバーを購入し、その新しい相棒は今、とても頼もしい存在になってくれています。
『CRZ435』=『FX BM-435』なので、そういった点で考えてみても、今回は『ロフト』などが違いますが、明らかにこの『FX TOUR-425(BLACK) 』のほうが『タフ』な設計になっていると思います。
そういった意味でも、この『ブラック』は、かなり限られた方だけに好まれるドライバーといっていいのかもしれません。
しかし、その限られた方にとっては、この『秀逸な飛距離』をいつも産み出してくれる『打ち出の小槌』的なドライバーといえるのではないでしょうか?
また私の『欲しい欲しい病』が出てしまいました。
今年、ようやくニュードライバーを購入することができたので、しばらくドライバーを購入することは我慢しなければなりませんが、このドライバーにもすごく購買意欲が刺激されてしまいました。
『吹き上がらないドライバー』というのは、すごく魅力的に見えます。
気持ちよく叩かせてくれ、左方向が気にならないドライバーというのは、まるで『魔法の杖』のように思えてきます。
最近は、昔ほど『チーピン恐怖症』に悩まされることもなく、コースでも楽な気分でティグランドに立てますが、それはこういった素晴らしいドライバーたちにたくさん出会ってきたからだと思います。
このドライバーも、すぐにでもコースで試してみたいと思えるような魅力的なドライバーでした。
最初から最後まで、今日はずっと試打を楽しむことができて、ボール一球あたりの単価が安く感じられました。
日頃のモヤモヤ感や行き場のないストレスなども、一気に解消できたような気がします。
私にとってゴルフ練習場とバッティングセンターはストレス解消にはもってこいの場所です。
今は『左右の曲がり幅』を抑えていきやすいドライバーはたくさんありますが、『上下(高さ)の幅』をコントロールできるドライバーは少ないので、そういった意味でも、このドライバーは数少ない優れたドライバーのひとつです。
『弾道が高すぎること』を気にしないでいい・・・。というのは、すごく楽な気分になれます。
また何度でも試打したいと思いましたし、改めてJBEAMのドライバーが好きになりました。
jBEAM FX TOUR-425(BLACK) ドライバー
- 2011年3月21日
- jBEAM