
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは GTD GT455 Plus ドライバー です。
シャフトは Speeder 661 EVOLUTION V です。
ロフトは10.5度、長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.7、キックポイントは先中調子 です。
二度目のGTDドライバーです。
以前、『Code K』というドライバーを試打しましたが、また違うモデルの登場です。
こうして見る限り、全く同じに見えるのですが、新たな工夫がされているのは間違いありません。
今度、機会があれば、Code Kと見比べてみたいです。
丸っこくて、結構厚みのあるヘッドです。
黒い色ということもあると思うのですが、重量感を感じさせます。
ただ、実際に持ってみても、特別重い感じはなく、普通の範囲内に収まっています。
このシブくて個性あふれるデザインがたまりません。
白いヘッドや、カラフルなデザインのドライバーが好きだという方はたくさんいらっしゃると思いますが、私はこういうシンプルでシブいタイプが好きです。
クラブには『軽さ』をイメージしたい方も多いと思いますが、私は『重さ』をイメージしたいです。
適度な重さは武器になるとういことを、これまでたくさん経験しているからなのかもしれません。
軽すぎるクラブを難しく感じることも、数多く経験してきました。
見た目軽そうに見えて実際に持ってみると重く感じるクラブは難しく感じますが、このドライバーのように重そうに見えても、実際はそうでもなかった・・・。というクラブは案外簡単なことも多いです。
ソールには浅い溝があります。
これは以前試打したCode Kと同じです。
ソールに溝があるドライバーが多くなりましたが、その殆どが縦です。
このように横にあるのは珍しいですし、大きな理由があるのだと思います。
先日試打したときに、この溝の効果を実感することはできませんでしたが、かなりポテンシャルの高いヘッドだということは分かりました。
『GT455 Plus』となっています。
何がプラスされたのだろう?と思いましたが、また新たな機能が加わっているのは間違いありません。
外見だけでは分からない工夫が加わっているのだと思います。
ネックは、やや短めですが、今では見慣れた長さです。
最近のドライバーやFWの『ウッド系クラブ』は、ネックの長さもバリエーションが豊富になりました。
この角度から見ても美しいです。
いいクラブというのは、どの角度から見ても美しいですし、その美しさに隙がありません。
ネックには調整システムが搭載されていました。
これもCode Kと同じです。
かなり共通点が多いので、マイナーチェンジしてきたんだな・・・。と思いました。
試打するのは、このNUのポジションです。
L
N
R
他にはL・N・Rがありました。
ヒール側
トゥ側のウェイト
ヒール側とトゥ側には、ウェイトがそれぞれひとつずつありました。
六角レンチがあれば、簡単に取り外せそうです。
両方とも、『4』という数字が刻印されていたので、おそらく4gということで間違いないと思います。
他にも、色々な重さが用意されているのでしょうか?
とても綺麗なフェース面です。
見るからに飛びそうな・・・。といったらいいでしょうか?
パワフルな弾道がイメージできます。
今はドライバーのフェース面も色々なデザインがありますが、このドライバーはとてもシンプルです。
複雑であればいい・・・。というものでもなく、フェース面も奥が深いのだと思います。
セミディープ形状です。
フェース面のデザインもそうですし、この形状もCode Kと同じです。
昔のドライバーであれば、間違いなく『シャロー』の部類に入ると思うのですが、今ではもっとシャローな物が主流となっていて、このドライバーは厚みがあるほうなので、セミディープといっていいと思います。
ディープバックタイプは、もう見なくなりました。
クセのない、オーソドックスな顔をしています。
いかにも叩けそうな美顔です。
クラウンがカーボンコンポジットされています。
ここの部分が、Code Kとの大きな違いです。
最近は大手有名メーカーも含め、カーボンコンポジットされたクラウンが増えてきました。
昔、プロギアのDUOシリーズでブームに火がつきましたが、再燃しているのではないでしょうか?
カーボンコンポジットされたドライバーは増えてきましたが、ここまではっきりとカーボンの模様が見られるのは珍しいです。
素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングもとりやすく、不安なところはありません。
すぐにでも打っていけそうです。
ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
叩けそうな、いい雰囲気が漂っています。
ただ、クラウンのカーボン模様が気になる・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
方向性に対する不安を与えないので、私は全くといっていいほど気にならないですが、このはっきりしすぎる模様に苦手意識をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
できれば、もう少しカーボンの模様が目立たないほうがいいな・・・。と思ったのですが、メーカーもあえて、このようにしているのではないでしょうか?
試打するのは、『NU』というポジションで、ややつかまりのいいポジションなのだそうですが、『つかまえ系』の感じはしませんでした。
バルジがいい感じでカーブを描いていて、フェード系も打ちやすそうです。
右に逃がすイメージが出しやすいので、フッカーの私は気持ちよく振っていけそうで安心感が増しました。
色々なハイテクが詰まっていそうですが、こうして構えてみると、すごくシンプルな感じで構えやすいです。
『和のテイスト』があるドライバーです。
このドライバーは最新モデルなのだそうですが、クラシカルな雰囲気があり、気持ちを和ませてくれました。
試打を開始しました。
最初から、このドライバーの放つ強烈な弾道に少し驚いてしまいました。
予想していたよりも打ち出しが高く、そのままドーンという感じで勢いが衰えることなく、遠くのネットまで突き刺さりました。
思わず、「ひえーっ。これは凄いな・・・。」と呟いてしまいました。
先日、Code Kを試打しているので、強い弾道はイメージできていたのですが、ここまで打ち出し高いとは予想していませんでした。
明らかにハイポテンシャルなドライバーです。
ヒッタータイプの方には、かなり有利に展開できるのではないでしょうか?
『爆発』という言葉が似合うドライバーだな・・・。と、思いながら打っていました。
それくらい、強烈な弾道です。
『打感』は、なかなか良いです。
カーンというよりはコツンという感じで、手にしっかりと伝わってきました。
しっかりしていますが、決して硬すぎることはなく、むしろソフトなところもありました。
手に嫌な衝撃も残りません。
球が『フェースに乗る』というよりは、明らかに強く弾くタイプです。
『音』は高めですが、全く問題ない音です。
しっかりと振っていくことができました。
音が良くないと、インパクトが緩んだり、無理に合わせにいってしまったりすることもあるのですが、それがありませんでした。
周りも気にならず、しっかりと振ることができました。
以前試打したCode Kは、高いポテンシャルを感じながらも、その音が全く馴染めず、好きになれませんでした。
しかし、このPlusは違いました。
明らかに音が改善されています。
名前のPlusは『カーボンコンポジット』をプラスしたことと、音の良さをプラスしたことなのかな?と思いました。
ドライバーを試打していて時々出会う、『聞き惚れる』とか、『いつまでも聞いていたい』という音ではないのですが、問題ない無難な音という印象をもちました。
ドライバーのように飛距離を追及していく為のクラブは気持ちよく振っていきたいですし、叩いていきたくなります。
そういうときに音が邪魔をしてしまえば、せっかくの性能が十分発揮できませんが、このドライバーの音ならば、全く問題ありません。
私は音が良くないドライバーは、いくら飛距離性能が高くでも全く魅力を感じませんが、このドライバーはとても魅力的です。
『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりも打ち出しは高かったのですが、幅広い層というよりはある程度ターゲットを絞って開発されているのは間違いありません。
一般的にはタフな部類に入りますし、ヒッタータイプの方に合いやすいと思います。
これだけの高いポテンシャルをもっているのだから、ロフトやシャフトを選べば、より多くの方が、このドライバーの持つ魅力に触れられるのではないでしょうか?
そう思えるほど、このドライバーは高性能ですし、少しでも多くの方に試していただきたいと思いました。
『安定性』という点では、いわゆるイージー系で、寛容さを求めるというタイプではありませんが、ラインも出しやすいですし、普通に打っている限り、暴れる感じがしません。
ヘッドが難しすぎないということもあると思いますし、シャフトも高性能で相性がいいのだと思います。
音が良くなったということで気持ちも楽になり、安定性が増した・・・。ということもあるのかもしれません。
『操作性』は良いです。
左右にも曲げやすいので、親近感が湧きました。
寛容過ぎないので、スイングがそのまま球筋に表れやすいです。
最近は曲げようと思っても、なかなか思うようにいかないドライバーも多いので、そういう意味では珍しいタイプといえるかもしれません。
私はフッカーなので、普通に打つならばフック系の球が出やすいですが、構えたときにイメージできた、フェード系の球もとても打ちやすいです。
調整機能を使えば、もっと幅広い球筋を調整できそうですし、元々は、このドライバーは『中立』の立場をとっているように感じました。
ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも、是非試していただきたいです。
打つ前は、やや低めのライナー系をイメージしていたのですが、予想よりも高く打ち出し、そのまま勢いが衰えることなく、突き進む弾道が頼もしいです。
久しぶりに『ターボエンジン』を搭載したような弾道に出会うことができました。
しかもそれは一つではなく、二つ・・・。
『ツインターボ』を連想させる強い弾道でした。
先日試打したCode Kのマイナーチェンジであることは間違いないですが、好感度がグッと高まりました。
Code Kも、かなり高性能なドライバーだな・・・。と思っていましたが、このドライバーのほうが断然いいです。
どちらを選ぶか?と聞かれれば、私は迷わずこのPlusを選びます。
しかも即答です。
Code Kに感じていたマイナス点が、しっかりと改善されているのが特にいいです。
気持ちよく振ることができたのが、大きなプラス点です。
ネックに調整機能をもたせれば、設計自由度が狭まり、ヘッドの性能を高められないこともあるように思うのですが、このドライバーにはそのマイナスを感じませんでした。
シンプルな調整機能が功を奏しているのかもしれません。
私はいつも、最新が必ずしも最高ではないと思っているのですが、GTD GT455に関しては、Code Kよりも、このPlusのほうが明らかに優れていると思います。
一球めから楽しませてもらいましたが、何球打っても楽しさが色あせませんでした。
ある程度のヘッドスピードやパワーが必要になってくるとは思いますが、このドライバーが合う方にはとても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
今でも、同じドライバーで『飛んだり飛ばなかったり』ということは少なからずあります。
色々なドライバーを試打していて、そのように感じることがたまにあります。
性能に『ムラ』があると感じるドライバーは昔から存在し続けています。
最近は『性能の底上げ』がかなり出来ているので、昔ほどではないですが、今でもそう感じるドライバーはあります。
しかし、このドライバーは違います。
確実に高いポテンシャルを発揮して、ボールを力強く飛ばしてくれるドライバーです。
『一発の飛び』が非常に優れていますが、確実に飛ばしてくれるという安心感から、実戦的なドライバーだと感じました。
また私の悪い病気が顔を出してしまいました。
『欲しい欲しい病』です。
色々なクラブを試打していて、魅力的なクラブに出会うと出てしまう病気です。
とはいっても、年間そう多く出会うわけではありません。
『これだな』と思えるクラブは、多くて年間数本です。
その中に、このドライバーは入ります。
このドライバーでラウンドしたら、すごく楽しいだろうな・・・。とホームコースをイメージしながら考えていました。
購買意欲が強く刺激されてしまいました。
私の少ない小遣いでは、いつのことになるか分からないのですが、コツコツお金を貯めて購入したいです。
次のモデルが発売されて、廃番になる前に何とかしたいと思っています。
私が購入するときは、もう少し重くして硬くするのは間違いありませんが、スピーダーとの相性はとても合っていると思いました。
試打を終えても、なかなか胸のときめきがおさまらず、しばらくこのドライバーを見つめていました。
気持ちが盛り上がったまま、練習場を後にしました。
GTD GT455 Plus ドライバー
- 2018年9月8日
- GTD
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