ミズノ JPX 850 フォージド アイアンを試打評価

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX 850 フォージド アイアン の7番 です。

シャフトは N.S PRO 950GH HT です。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子、バランスはD1 です。

ミズノJPXシリーズのニューアイアンです。
MPと人気を二分するブランドです。
MPと発売時期がずれているのも、メーカーの戦略でしょうか?
今日は、この美しいフォージドアイアンに出会うことができ、とても嬉しいです。
気持ち的に少しヒール側で打って欲しい・・・。といっているように見えました。
少しヒール気味で打つことが多いので、好感がもてます。

オーソドックスな所も残しながら、最新の工夫が施されているようです。
単純なフルキャビティという感じはなく、ハイテクな感じもします。

アンダーカットが、しっかりと入っていて、これまでもたくさん見られました。

ソール幅はノーマルです。
JPXはどちらかというと、ややワイドなイメージもありますが、毎回この『フォージドモデル』は違います。
メーカーが、ユーザー層をある程度絞り込んでいるのでしょうか?
私はワイド過ぎるソール幅には苦手意識があるので、これくらいで抑えられていると親近感がもてます。

リーディングエッジが、かなり削り込まれていて、よく目立っていました。
最近のアイアンに多い傾向です。
振り抜きの良さにも、こだわって作られているのではないでしょうか?
昔は永年使い込んでいって、このリーディングエッジが自然に削られていったものですが、今は最初から削られています。
それだけ、クラブ交換のスパンが短くなったのかもしれません。

ネックの長さは、まずまずです。
少し短く見えましたが、今のアイアンの中では、標準的な感じでしょうか?

ホーゼルには、『GF FORGED 1025 BORON』と記されていました。
ミズノ独特の高い技術が組み込まれているようです。
ボロンといえば、ボロンシャフトを何年か使っていたので、シャフトのことかと思ってしまいますが、どうやらヘッドにボロンが使われているようです。
おそらく初めてではないでしょうか?
こういったことができるのも、アイアンを知り尽くしたメーカーである、ミズノの強みだと思います。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
すごくしっとりとしている・・・。という感じではありませんが、適度にソフト感もあります。
何といいますか、『乾燥感』のあるグリップだと感じましたし、摩耗して滑りやすくなるのも、結構早いんじゃないかな?と思いました。

フェース面にミーリングは見られません。
世界のトップメーカーといってもいいミズノが、アイアンにミーリングを施さないということは、それだけ大きな意味をなしていないということなのでしょうか?
ロフトの寝たウェッジにこそ、有効なのかもしれません。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
かなりMPに近い構え感です。
これまでもJPXのフォージドアイアンは、構えやすいものが多いですが、この最新モデルも、その流れを汲んでいるのかもしれません。
グースの利きが弱いので、ラインも出しやすいです。
大きすぎないところも好感が持てました。
すごく整った顔をしていますが、それほどシャープ過ぎる感じはしないので、親近感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。
『打感』は、なかなかいい感じでした。
すごくソフトというよりは、ややしっかりめな感じです。
キャビティらしいフィーリングでした。
マッスルバックのような厚みで押していけるフィーリングではありませんが、好感がもてます。
フェースに『乗せて運ぶ』というよりは、『弾き飛ばす』というほうが近いかな?と思いました。

球もあがりやすくて、イージーでした。
タフなタイプのアイアンではありません。
軽量スチールが装着されていますし、ヘッドもあがりやすさにこだわって作られているように感じました。
見た目はとても本格的な感じもしますが、ハードルが高いタイプではないので、多くの方の支持を集めやすいのではないでしょうか?
グースが弱いので、球を拾いやすいですし、余計なことをしなくていいので、打っていて楽です。

『安定性』も、キャビティらしい易しさがあります。
ただ、最近よく見られる『高機能性アイアン』とはちょっと違う印象をもちました。
寛容すぎると感じられるようなアイアンも今は多くありますが、それらとは違います。
シビアなタイプではありませんが、ある程度正直なところももっているように感じました。

『操作性』は高く、変なクセがないので、左右にも同じように曲げられました。
ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも扱いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
中立的なアイアンだと思います。

『飛距離性能』は優れていて、今のニーズに合致しているのではないでしょうか?
同じミズノのアイアンでも、MPは飛距離よりも『縦の距離感重視』というところがありますが、JPXはひたすら飛距離にこだわっているようです。
どちらがいいかは、私たちユーザーが決めることだと思いますが、この高い飛距離性能に魅力を感じられる方は多いのではないでしょうか?
今はイージー系アイアンがたくさんありますが、それらの多くが飛距離性能にも長けています。
このアイアンも、そんなタイプだと思いました。

打感も、あがりやすさも、飛距離性能も、全てバランス良く保たれているアイアンです。
軟鉄らしい、美しい風合いも、すごく魅力的でした。
今はアイアンにも、色々な素材が使われるようになりましたが、やはり軟鉄の美しさを超えるものは、まだ出てきていないと私は思っています。

見た目はベーシックなキャビティアイアンといった感じもしますが、おそらく色々な新しい工夫なども組み込まれているのだろうと思います。
ハイテク感と、ベーシック感のバランスが上手くとれているアイアンです。

MPアイアンがとても素晴らしいので、どうしてもJPXの存在が薄くなってしまっているように感じることもあったのですが、最近はとても充実しているように思います。
このアイアンも、かなり『MP』に近い印象をもちました。

昔はMPとJPXの境界線のようなものがはっきりしていたように感じるのですが、このようなカッコいいJPXアイアンが登場してきたおかげで、少し曖昧な感じもします。
『一番イージーなMPアイアン』と、このJPXアイアンは似ているところも多いのではないかな?と思いました。

中上級者の方はもちろん、これまで軟鉄アイアンを使ってみたいけど、難しそうで敬遠していた・・・。という方にも、是非試していただきたいです。
JPXはMPよりも『設計自由度』が大きいように感じます。
それだけミズノが『冒険のできるブランド』なのだと思います。

しかし、大きく冒険し過ぎて形を壊してしまえば元も子もありません。
このアイアンは、そんなマイナス的なことはなく、程良いさじ加減ができているな・・・。と思いました。
また何度も試打したいです。
