ミステリー CF-455 TOUR ドライバーを試打レビュー
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミステリー CF-455 TOUR ドライバー です。
シャフトは Fire Express RR-B です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は63g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308g です。
久しぶりに出会ったミステリーのドライバーです。
ミステリーのクラブに出会うことは多くないのですが、すごくいい印象をもっています。
これまで地クラブメーカーのクラブをいくつか試打してきましたが、好感度という点においても、私の中で常に上位に位置するメーカーです。
今日はそのミステリーのドライバーに出会うことができて、とても嬉しく思っています。
ソールにある、このデザインが特徴的です。
どのような意味があるのか分からなかったのですが、ひょっとしたらアルファベットの『M』かもしれないと思いました。
しかし、真偽のほどは定かではありません。
シャロー系のヘッドで、かなり形が整っていて、質感もいいです。
さすがはミステリーです。
『目で喜ばせる』ということを知っています。
日本の地クラブメーカーは弾きが良く、飛距離性能の高いものが多いですが、それだけでなく質感が良くて美しい印象があります。
ミステリーのクラブはその最たる物のひとつです。
こうして見ているだけで、気持ちが高ぶってきます。
最近はクラウンがカーボンコンポジットになっているものが多いので、このドライバーの場合はどうなのかな?と思い、角度を変えて見たのですが、こうして見る限り、カーボンではないようです。
あの独特のカーボン模様は見られませんでした。
素振りをしてみると、なかなかの『走り感』です。
ファイヤーエクスプレスは『走り系』の印象が強いのですが、この青いシャフトもそのようです。
最近は『粘り系』よりも『走り系』のシャフトが多くなってきたような気がします。
それだけ、少しでも球をつかまえて飛ばそうということなのかもしれません。
走るタイプのシャフトですが、グラついて挙動が不安定ということはありません。
フレックスはSということですが、やや軟らかめな印象です。
全体的な重量感もまずまずで、何度か素振りを繰り返してタイミングを整えることができました。
ボールに対して構えやすいです。
この美しさは『不変』です。
少しフックのイメージが出たので、やや右を向いて回していくイメージで構えました。
ロフトが10.5度ということもあり、フェース面が結構見えたので、あがりやすそうな感じがします。
試打を開始しました
『打感』は良いです。
ソフトさとしっかりさの『融合型』とでもいいますか、どちらのいいところも感じられました。
球の質感はしっかりと伝わってきて、いい感じです。
フェース面の質感とマッチした打感だな・・・。
と思いました。
『音』はとても良いです。
やや高めの金属音が爽快感を与えてくれました。
上質な金属音です。
インパクトが緩むこともなく、気持ちよく振り抜くことができました。
『球のあがりやすさ』という点では普通ですが、今のドライバーの中では結構タフなほうだと思います。
球があがりづらいとか、浮かないままドロップしてしまうということもないですが、今のあがりやすいドライバーに慣れておられる方は、少しタフに感じられるかもしれません。
元々、このようなタイプのドライバーはたくさんありましたが、今はそれだけあがりやすいドライバーがたくさんあるということです。
ロフトは10.5度ですが、高くあがりすぎず、抑えられた感じです。
スピンも適正な感じで、明らかにヒッター向けのドライバーだと思いました。
『安定性』も普通です。
といいますか、正直なタイプです。
ミスはミスと、はっきり教えてくれる『昔ながらの』ドライバーです。
高い直進性があって曲がりづらいという印象はありません。
シャロー系の大らかさはありますが、それは極端ではなく、自然な感じです。
フェース面の全てがスイートエリアで曲がらないドライバーが欲しいという方には合いづらいかもしれません。
シビアさは感じませんが、正直なタイプだと思います。
『飛距離性能』はヒッター向けなので、人によって大きく好みが分かれると思います。
スピンを抑えた強い球で飛ばしていきたい方には、このドライバーのもつ高いポテンシャルを感じやすいのではないでしょうか?
幅広い層に対応しているドライバーではないので、球があがりづらくて飛ばないという方は多いかもしれません。
強く叩いて飛ばしていきたいドライバーです。
このドライバーはシャロータイプではありますが、性格はディープに近いような印象をもちました。
打ち出しから、急にグーンとあがっていくのではなく、ライナー系に近い感じで飛んでいくところが、私的には『ツボ』でした。
『操作性』という点では、まずまずです。
美しい顔ですが、あまり操作したいタイプではありませんでした。
左右にも曲げることができましたが、できればあまりしたくありません。
最初に構えたときはフック系のイメージが出たのですが、右には曲がらないということはなく、極端なことをしなくても普通に右に曲げることができました。
なので、私のようなフッカーは『左の懐(ふところ)』を広く使っていけそうです。
オートマ性はあまり感じなかったのですが、かといってそれほどマニュアル感が強いタイプでもなく、あくまでも自分の持ち球で勝負していくべきドライバーという印象をもちました。
右に曲がりづらいドライバーではないので、スライサーの方にはやや難しいところがあるかもしれません。
試打後の感想
『TOUR』という名前が付いているドライバーでも、すごく大らかでイージーなドライバーにこれまでたくさん出会ってきましたが、このドライバーは『TOUR』の名にふさわしいと感じました。
『易しさに迎合していない』といいますか、易しさにもっていく性能を最小限にして、他の部分に力を注いでいる・・・。
といったらいいでしょうか?
メーカーが最初からターゲットを絞り込んでいるようです。
一般的なハードルは、やや高めといえるかもしれませんが、昔からこのようなドライバーはたくさんあるので、すごくハードとか気難しいということもなく、逆に懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか?
今はそれだけ『易しさ』に特化したドライバーが多いということがいえます。
美しいヘッドに、美しいシャフト。
これだけでもテンションがあがりますが、フィーリングもいいので、試打していて楽しい時間を過ごすことができました(元々、練習場にいるだけで楽しいのですが・・・)。
大手有名メーカーのドライバーもいいけど、できればあまり人が使っていなくて、高いパフォーマンスを発揮してくれるドライバーを使いたいという方。
飛んで曲がらなければ何でもいいというのではなく、クラブの美しさも重要視しておられる方。
高くあがる球よりも、スピンを抑えた強い球で飛ばしていきたい方。
曲がりにくさを求めるよりも、自分の持ち球を活かしていきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
このドライバーは最新モデルということですが、試打していて私は『初めて感』よりも『懐かしさ』を感じていました。
何年か前まで、このようなドライバーばかりだったのですが、いつの間には『易しさ(易しすぎる)』に特化したドライバーばかりが増えてきたように思います。
そういったドライバーにもいいところはたくさんあると思いますが、物足りなさを感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自分自身が本来持っている、ゴルファー(打ち手)としての資質と、クラブのポテンシャルのバランスを重要視しておられる方には、是非試していただきたいです。
久しぶりにミステリーのクラブに出会って、やっぱりいいな・・・。
と思いました。
聞くところによると、ミステリーはドライバーからパターまでラインアップされているそうなので、全ての番手のクラブを試打してみたいです。
今日は、いい目の保養ができました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
ミステリー CF-455 TOUR ドライバー完全解説:特徴・口コミ・適合ゴルファー
はじめに:CF-455 TOURドライバーの特徴
ミステリーゴルフが誇るプレミアムドライバー「CF-455 TOUR」は、セミシャローモデルの形状にこだわった高性能ドライバーです。長めの重心距離と4,320g㎠の大慣性モーメントを実現し、飛距離と方向性の両立を図った設計となっています。
技術仕様:詳細スペック一覧
基本スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
ロフト角 | (8.5)・9・9.5・10・10.5・11・11.5・(12)° |
ライ角 | 60.0° |
重心距離 | 40.0mm± |
重心角 | 21.0°± |
ヘッド重量 | 196.0g± |
体積 | 460cc |
慣性モーメント | 4,320g㎠ |
素材・製法
- フェイス素材: DAT55G 精密鍛造(レーザーミーリング加工)
- ボディー素材: 6-4チタン精密鋳造
- 特殊加工: レーザースコアライン施工
技術解説:CF-455 TOURの技術的優位性
セミシャローモデル設計
CF-455 TOURは、セミシャローモデルならではの安心感のある形状を採用しています。この設計により、構えた時の安心感と実際の打ちやすさを両立させています。
DAT55Gフェイス技術
フェイスには弾きの良いDAT55Gチタンを装着し、高い反発性能を実現。インパクト時の球の滑りを抑えるためにレーザースコアラインを施工し、より確実なボールコンタクトを可能にしています。
慣性モーメント設計
4,320g㎠の大慣性モーメントにより、オフセンターヒット時でも安定した弾道を実現。ミスショットに対する寛容性が高く、アベレージゴルファーでも安心して使用できます。
実際の使用者からの口コミ・評価
ポジティブな評価
「ドライバーが苦手でスプーンでばかりでティーショットを打ってましたが、これなら打てる。個人的には多少芯を外しても曲がらず飛んでいきます。100前後のゴルファーには最高のドライバーになると思います。」
「弾道は吹け上がらずドロップしないが、リアルロフト9.5度と考えると楽に上がる方かと。ミスに強い。擦り目に入っても飛距離ロス少ない。」
技術的特徴についての評価
「一言で言うと非常に低スピンで飛ぶヘッドです。ただし普通のヘッドスピードだと球が浮きません。45以上で10.5以上がオススメです。」
「かなり低スピン仕様なのでドライバーが吹け上がる人には試打してみる価値はあると思います。重心角が18度台なので、左には行きにくいヘッドだと思います。」
長所・短所の詳細分析
長所
- 高い直進性: 大慣性モーメントによるミスへの寛容性
- 低スピン設計: 吹け上がりを抑えたライナー系弾道
- 安定した方向性: 重心角21.0°による適度なつかまり
- 高品質な製造: 精密鍛造・鋳造による高い仕上げ精度
- フェイス反発: DAT55Gチタンによる高い初速性能
短所・注意点
- ヘッドスピード要求: 十分な飛距離を得るには一定のパワーが必要
- 弾道特性: 低スピン設計のため、低めの弾道になりやすい
- 打感の好み: 弾く感じの打感で好みが分かれる可能性
- 音の特徴: やや甲高めの打音
適合するゴルファーのタイプ
このクラブが合うゴルファー
- ヘッドスピード45m/s以上のゴルファー
- 低スピン設計を活かせるパワーを持つ
- 強い球筋で飛距離を追求したい
- 吹け上がりに悩むゴルファー
- 現在のドライバーで球が上がりすぎる
- より効率的な弾道を求めている
- 方向性重視のゴルファー
- ミスショットへの寛容性を重視
- 安定したティーショットを求める
- 100前後のアベレージゴルファー
- 口コミでも「100前後のゴルファーには最高のドライバーになると思います」との評価
このクラブが合わないゴルファー
- ヘッドスピード40m/s以下のゴルファー
- 低スピン設計により球が上がりにくい可能性
- 十分なキャリーが得られない場合がある
- 高弾道を好むゴルファー
- ライナー系の弾道特性が合わない
- もっと高い弾道を求める
- フック系のミスが多いゴルファー
- 重心角21.0°でつかまりが良い設計
- さらに左に曲がるリスクがある
- ソフトな打感を求めるゴルファー
- 弾く感じの打感が好みに合わない可能性
ヘッドスピード別推奨設定
ヘッドスピード40-43m/s
- 推奨ロフト: 10.5°~11.5°
- 注意点: 球の上がりやすさを重視したロフト選択が重要
- 期待飛距離: 公式データなし(要試打確認)
ヘッドスピード44-47m/s
- 推奨ロフト: 9.5°~10.5°
- 特徴: バランスの良い弾道が期待できる
- 期待飛距離: 公式データなし(要試打確認)
ヘッドスピード48m/s以上
- 推奨ロフト: 8.5°~9.5°
- 特徴: 低スピン性能を最大限活用可能
- 期待飛距離: 公式データなし(要試打確認)
※具体的な飛距離データについては、メーカー公式での詳細な公表がないため、試打での確認を推奨します。
競合他社製品との比較
同価格帯との比較ポイント
- 慣性モーメント: 4,320g㎠は同価格帯で高水準
- 製造精度: 日本製による高品質な仕上げ
- 素材技術: DAT55Gフェイスによる高反発性能
- 調整機能: 固定式でシンプルな構造
セッティング・カスタマイズのポイント
シャフト選択の指針
- 純正シャフト: 基本性能をバランス良く発揮
- アフターマーケットシャフト: より個人の特性に合わせた調整が可能
- 重量帯: ヘッドとのバランスを考慮した選択が重要
グリップ・バランス調整
- ヘッド重量196gに対応したバランス設定
- 個人のスイング特性に合わせた微調整が可能
メンテナンス・お手入れ方法
日常のお手入れ
- フェイス面: レーザースコアラインを痛めないよう丁寧に清拭
- ヘッド全体: チタン素材の特性を考慮した清掃
- 保管方法: ヘッドカバーの使用を推奨
長期使用時の注意点
- DAT55Gフェイスの反発性能維持のための適切な使用
- 精密製造品としての取り扱い
購入前の確認ポイント
試打時のチェック項目
- 弾道高さの確認: 自分のヘッドスピードでの球の上がり具合
- 方向性の確認: 自然なつかまり具合の体感
- 打感・音の確認: 個人の好みとの適合性
- 飛距離性能: 現在使用クラブとの比較
フィッティング推奨項目
- ロフト角選択: ヘッドスピードと弾道の最適化
- シャフト選択: スイング特性との適合性
- グリップサイズ: 手の大きさと好みに応じた調整
まとめ:CF-455 TOURドライバーの総合評価
ミステリー CF-455 TOURドライバーは、日本の技術力を結集したプレミアムドライバーとして、特にヘッドスピード45m/s以上のゴルファーに適した設計となっています。大慣性モーメントによる安定性と低スピン設計による飛距離性能を両立させた製品として、アベレージゴルファーからアスリートゴルファーまで幅広く対応できる実力を持っています。
ただし、その特性を十分に活かすためには適切なフィッティングが重要であり、特にヘッドスピードとロフト角の組み合わせについては慎重な検討が必要です。購入前の試打を強く推奨し、自分のスイング特性との適合性を十分に確認することが、このドライバーのポテンシャルを最大限に引き出すカギとなるでしょう。
出典・参考資料
- MYSTERY GOLF 公式サイト CF 455 TOUR製品ページ: http://www.mystery-jp.com/driver/cf-455-tour/
- my caddie(マイキャディ)ユーザーレビュー: https://mycaddie.jp/product/9743
- ゴルフクラブ試打日記レビュー: https://golfclubtesthitting.com/blog-entry-2183.html
- ミステリードライバー飛距離解説: https://www.golfdriver-longrange.com/list/mystery.html
*本記事は2025年8月時点での情報に基づいて作成されています。最新の仕様や価格については、メーカー公式サイトをご確認ください。