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2020年12月06日
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ミステリー CF-455 TOUR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミステリー CF-455 TOUR ドライバー です。

シャフトは Fire Express RR-B です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は63g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308g です。

久しぶりに出会ったミステリーのドライバーです。
ミステリーのクラブに出会うことは多くないのですが、すごくいい印象をもっています。
これまで地クラブメーカーのクラブをいくつか試打してきましたが、好感度という点においても、私の中で常に上位に位置するメーカーです。
今日はそのミステリーのドライバーに出会うことができて、とても嬉しく思っています。

ソールにある、このデザインが特徴的です。
どのような意味があるのか分からなかったのですが、ひょっとしたらアルファベットの『M』かもしれないと思いました。
しかし、真偽のほどは定かではありません。

シャロー系のヘッドで、かなり形が整っていて、質感もいいです。
さすがはミステリーです。
『目で喜ばせる』ということを知っています。
日本の地クラブメーカーは弾きが良く、飛距離性能の高いものが多いですが、それだけでなく質感が良くて美しい印象があります。
ミステリーのクラブはその最たる物のひとつです。
こうして見ているだけで、気持ちが高ぶってきます。

ソールには小さい溝のようなものがあります。
これは過去に試打したモデルでも見られました。
モデルチェンジしても、ヘッドの開発コンセプトは同じなのでしょうか?

浅い溝です。
溝というよりは『段差』といったほうがいいかもしれません。
これは、どのような効果が得られるのでしょうか?

ネックは、やや短めではありますが、今では標準の部類に入ると思います。
調整機能は搭載されていません。
最近は搭載されていないもののほうが多いように思いますし、流行だったのでしょうか?
ヘッドのポテンシャルを落としてまで調整機能を付けるよりも、調整機能を付けないで極限まで性能を高めて欲しいという方は多いように思います。

とても綺麗なフェース面です。
フェース面にはミーリングがありました。
スコアラインと平行に刻まれています。
このミーリングにはどのような効果が期待できるのでしょうか?

セミシャローといっていいと思います。
シャロータイプではありますが、薄すぎず適度に厚みがあるのがいいです。
こうして見ても、やはり美しいヘッドだな・・・。と見とれていました。
全体の『流れるようなライン』といったらいいでしょうか?
『曲線の美』といったほうがいいかもしれません。
昔からこのような美しいドライバーはありますが、今回は久しぶりに出会ったような気がします。
これまで、シャローで形が崩れてしまっているドライバーに出会ったことが何度かありましたが、このドライバーは崩れていなくて、整っています。

オーソドックスな丸顔です。
少しフェースが左を向いているように見えたのですが、バルジのトゥ側が上手く逃がしていて調和がとれています。
バルジが綺麗な丸みを帯びていて、均一性がとれています。
先日試打したPXGのドライバーはバルジが不均一なところがありましたが、このドライバーにはそれが無く、綺麗な曲線を描いています。
このバルジを見ているだけでも、テンションがあがってきます。

最近はクラウンがカーボンコンポジットになっているものが多いので、このドライバーの場合はどうなのかな?と思い、角度を変えて見たのですが、こうして見る限り、カーボンではないようです。
あの独特のカーボン模様は見られませんでした。

素振りをしてみると、なかなかの『走り感』です。
ファイヤーエクスプレスは『走り系』の印象が強いのですが、この青いシャフトもそのようです。
最近は『粘り系』よりも『走り系』のシャフトが多くなってきたような気がします。
それだけ、少しでも球をつかまえて飛ばそうということなのかもしれません。
走るタイプのシャフトですが、グラついて挙動が不安定ということはありません。
フレックスはSということですが、やや軟らかめな印象です。
全体的な重量感もまずまずで、何度か素振りを繰り返してタイミングを整えることができました。

ボールに対して構えやすいです。
この美しさは『不変』です。
少しフックのイメージが出たので、やや右を向いて回していくイメージで構えました。
ロフトが10.5度ということもあり、フェース面が結構見えたので、あがりやすそうな感じがします。
試打を開始しました

『打感』は良いです。
ソフトさとしっかりさの『融合型』とでもいいますか、どちらのいいところも感じられました。
球の質感はしっかりと伝わってきて、いい感じです。
フェース面の質感とマッチした打感だな・・・。と思いました。

『音』はとても良いです。
やや高めの金属音が爽快感を与えてくれました。
上質な金属音です。
インパクトが緩むこともなく、気持ちよく振り抜くことができました。

『球のあがりやすさ』という点では普通ですが、今のドライバーの中では結構タフなほうだと思います。
球があがりづらいとか、浮かないままドロップしてしまうということもないですが、今のあがりやすいドライバーに慣れておられる方は、少しタフに感じられるかもしれません。
元々、このようなタイプのドライバーはたくさんありましたが、今はそれだけあがりやすいドライバーがたくさんあるということです。
ロフトは10.5度ですが、高くあがりすぎず、抑えられた感じです。
スピンも適正な感じで、明らかにヒッター向けのドライバーだと思いました。

『安定性』も普通です。
といいますか、正直なタイプです。
ミスはミスと、はっきり教えてくれる『昔ながらの』ドライバーです。
高い直進性があって曲がりづらいという印象はありません。
シャロー系の大らかさはありますが、それは極端ではなく、自然な感じです。
フェース面の全てがスイートエリアで曲がらないドライバーが欲しいという方には合いづらいかもしれません。
シビアさは感じませんが、正直なタイプだと思います。

『飛距離性能』はヒッター向けなので、人によって大きく好みが分かれると思います。
スピンを抑えた強い球で飛ばしていきたい方には、このドライバーのもつ高いポテンシャルを感じやすいのではないでしょうか?
幅広い層に対応しているドライバーではないので、球があがりづらくて飛ばないという方は多いかもしれません。
強く叩いて飛ばしていきたいドライバーです。
このドライバーはシャロータイプではありますが、性格はディープに近いような印象をもちました。
打ち出しから、急にグーンとあがっていくのではなく、ライナー系に近い感じで飛んでいくところが、私的には『ツボ』でした。

『操作性』という点では、まずまずです。
美しい顔ですが、あまり操作したいタイプではありませんでした。
左右にも曲げることができましたが、できればあまりしたくありません。
最初に構えたときはフック系のイメージが出たのですが、右には曲がらないということはなく、極端なことをしなくても普通に右に曲げることができました。
なので、私のようなフッカーは『左の懐(ふところ)』を広く使っていけそうです。
オートマ性はあまり感じなかったのですが、かといってそれほどマニュアル感が強いタイプでもなく、あくまでも自分の持ち球で勝負していくべきドライバーという印象をもちました。
右に曲がりづらいドライバーではないので、スライサーの方にはやや難しいところがあるかもしれません。
試打後の感想

『TOUR』という名前が付いているドライバーでも、すごく大らかでイージーなドライバーにこれまでたくさん出会ってきましたが、このドライバーは『TOUR』の名にふさわしいと感じました。
『易しさに迎合していない』といいますか、易しさにもっていく性能を最小限にして、他の部分に力を注いでいる・・・。といったらいいでしょうか?
メーカーが最初からターゲットを絞り込んでいるようです。
一般的なハードルは、やや高めといえるかもしれませんが、昔からこのようなドライバーはたくさんあるので、すごくハードとか気難しいということもなく、逆に懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか?
今はそれだけ『易しさ』に特化したドライバーが多いということがいえます。

美しいヘッドに、美しいシャフト。
これだけでもテンションがあがりますが、フィーリングもいいので、試打していて楽しい時間を過ごすことができました(元々、練習場にいるだけで楽しいのですが・・・)。

大手有名メーカーのドライバーもいいけど、できればあまり人が使っていなくて、高いパフォーマンスを発揮してくれるドライバーを使いたいという方。
飛んで曲がらなければ何でもいいというのではなく、クラブの美しさも重要視しておられる方。
高くあがる球よりも、スピンを抑えた強い球で飛ばしていきたい方。
曲がりにくさを求めるよりも、自分の持ち球を活かしていきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?

このドライバーは最新モデルということですが、試打していて私は『初めて感』よりも『懐かしさ』を感じていました。
何年か前まで、このようなドライバーばかりだったのですが、いつの間には『易しさ(易しすぎる)』に特化したドライバーばかりが増えてきたように思います。
そういったドライバーにもいいところはたくさんあると思いますが、物足りなさを感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自分自身が本来持っている、ゴルファー(打ち手)としての資質と、クラブのポテンシャルのバランスを重要視しておられる方には、是非試していただきたいです。

久しぶりにミステリーのクラブに出会って、やっぱりいいな・・・。と思いました。
聞くところによると、ミステリーはドライバーからパターまでラインアップされているそうなので、全ての番手のクラブを試打してみたいです。
今日は、いい目の保養ができました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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